緋弾のアリア with水竜の巫   作:月見草クロス

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久々……
水「右ストレートでぶっ飛ばす」
)`▽˙ );、;'.・”
水「投稿遅すぎな」
……善処します……


思いと決着

水「手加減なしか……」

 

ライフィー「もちろん」

 

今、僕の背中は見るに堪えない様なボロボロさだろう。実際、激痛すぎて油断したら意識が飛びそうだ。

 

水「こういうのはずるいぞ」

 

ライフィーは咲の動きを止めて、攻撃しようとすれば、僕が体を盾にしてでも守ることを読んでいたんだ。実際、そうしたんだから何も言えないが。

 

ちなみに後ろではまだ咲が動けないでいる。

 

ライフィー「でも、俺はそろそろ終わりだろ?あの二人が仲間を読んでくるのは時間の問題。増援が来れば今の俺じゃ、どうしようもない」

 

水「そうだな…うぐっ…」

 

やばい。もう立ってるのが限界だ。

リリの力を酷使したこともあり、体力も結構辛くなってきた。

 

……手を抜くんじゃなかった……

 

ライフィー「はぁぁ……」

 

ライフィーが攻撃を仕掛けてくるのを待っていたのだが、ライフィーはバッタリと倒れてしまった。

 

水「……え?」

 

ライフィー「今回は俺の負けだよ」

 

水「……なんだよ」

 

ライフィー「言った通りだ」

 

ライフィーは完全に脱力しているが、僕はまだ警戒をして、立っておく。

 

ライフィー「俺とて、人を傷つけたくはないんだ」

 

水「っ……てめぇ!!今まで散々しといて何を……」

 

ライフィー「だが、事実だ」

 

と言って、ライフィーは再び起き上がった。

 

ライフィー「お前が許してくれるとは思ってないが……」

 

するとライフィーは刀を構えて、こっちを向いた。

 

ライフィー「俺たちらしく、戦いながら話そう」

 

水「くっ……よくそんな元気あるな……」

 

と言いつつ、僕もイロカネシズメを構えた。

 

ライフィー「俺は、お前の璃々色金をお前を殺して取り出すためにやってたんだ!!」

 

突然の告白に、かなり動揺する。しかし、ライフィーはその動揺を逃さず突撃してくる。

 

水「どういうことだ!!」

 

僕は言いながら、ライフィーの刀を防ぐ。

 

ライフィー「それは危険すぎたんだよ!!放置してれば、お前はただ苦しいだけだ!!」

 

水「結論を言えよっ!!」

 

僕は、イロカネシズメを全力でライフィーに叩きつけ、それをライフィーが防いだ。

 

ライフィー「お前を守るために殺そうとしたんだ!!」

 

水「めちゃくちゃかよ!!」

 

こいつの言ってることはほんとにめちゃくちゃだ。守るのに殺すってほんとに矛盾だ。

 

ライフィー「お前がいなければ!!お前の周りには平和が訪れる!!そうだろ!!」

 

それは否定出来ない。間違いない。僕がいなければ、咲も美癒もレキもこんな戦場に来ることは無かっただろう。

 

ライフィー「そんな厄災なお前を許せないんだよ!!」

 

水「言いたいことはわかった!!だけど、お前は結局周りの人を殺した!!僕よりタチが悪いぞ!!」

 

ライフィー「だから言っただろ!!璃々色金はお前にとって危険すぎた!!お前が辛そうにしているのを見たから、俺は助けようとしたんだよっ!!」

 

ここまで言われて、やっとわかった。

多分、こいつは力しか教わっていなかったので、苦しんでいる僕を助ける方法も力だけだったんだ。

 

水「なるほどな!!だったら心配するなよ!!」

 

ライフィー「何がだよ!!」

 

水「……今は言えないよ」

 

ここで僕が手を止めたのでライフィーも手を止めた。

 

ライフィー「どういうことだ」

 

水「……じゃあ試しに僕を殺してみろよ」

 

ライフィー「……は?」

 

すると半分金縛りが解けてきていた咲の顔も少し歪んだように見えた。

 

水「そうすればとりあえずは分かるさ」

 

ライフィー「………いいんだな?」

 

水「うん」

 

するとライフィーの刀がグッサリと僕の心臓に突き刺さった。

 

 

 

 

 

 

咲「せん……ぱい?」

 

ライフィーの刀が先輩に突き刺さると同時に私の身体は動くようになった。

そして先輩はそのまま後ろに倒れて動かなくなった。

 

ライフィー「これで良かったんだよな」

 

すぐに先輩に近寄って傷を確認する。

 

………間違いない、死んでる。

 

咲「……なんで」

 

私は悔しくて涙が零れてきた。

そしてそのままヨーヨーを構えてライフィーを睨みつけた。

 

………と、その時だった。

 

先輩の身体に異変が起こった。

心臓のある位置から璃々色の光が放たれ、小さな魔法陣ができた。

 

その魔法陣はゆっくりと回転をはじめた。

 

すると先輩の周りに散らばっていた血が先輩の傷口に集まって、元に戻り傷が塞がり出した。

 

咲「……え?」

 

ライフィー「おいおいおいおい……頭痛くなるぞ……」

 

ライフィーは何が起こっているか分からないで頭を抱えていた。

私も正直同じ心境だ。

 

そして遂に傷口が完全に塞がり、破けていた服も再生して……先輩は立ち上がった。

 

水「………ふぅ」

 

咲「え……えぇ……」

 

ライフィー「お前なんなんだよ……」

 

あの時、先輩の心臓は完全に止まっていた。なのにそこから完全に復活したんだ。医学的にも魔術的にも考えられない。

 

水「まぁ、これが璃々色金の真の力なんだよ」

 

意味わかんない……

 

水「璃々色金の能力、時間操作(タイムコントロール)。僕の体内に璃々色金がある限り、例え死んでも僕の身体は死ぬ前に戻る」

 

咲「それって不老不死ってことですか……?」

 

水「まぁ……うん」

 

えぇ……じゃあ先輩本物の化け物じゃないですか……

 

ライフィー「なるほど……な。確かにこりゃ……俺のやること意味無いな……」

 

水「そういうことだよ」

 

するとライフィーはこの場を立ち去ろうとした。

 

ライフィー「なら……しょうがないな。俺は次のやり方でお前を助けるとしよう」

 

水「お前ならわかってると思うけど、外には二人が呼んだ警察や武偵が待ってるからな」

 

あ……そう言えば戦闘前に逃がしたレキ先輩と美癒ちゃんって、そういう理由で……

 

ライフィー「分かってるよ。むしろ捕まるのが狙いだ……また戻ってくるよ」

 

そうしてライフィーは洞窟の入口方向にゆっくり歩いていった。

 

 

咲「……終わったんですかね……」

 

水「多分ね……」

 

気づけば水先輩の髪はいつも通りの水色に戻っていた。

 

水「あ……さっきの能力についてはトップシークレットでお願いね?」

 

咲「はぁ……分かりましたよ……」

 

水「それだけ、後はよろしく」

 

咲「……え?」

 

そして次の瞬間、先輩はその場に倒れていた。




……という感じでライフィー編終了です。と、同時にここで緋アリ本編の1巻分の話も終わりました。
次は2巻……デュランダルですけど……うん、オタノシミニー

ということでまた次回ー(いつになるかな)

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