イナズマイレブンGOクロニクル ~集え!銀河最強の戦士達~ 作:ヒビキ7991
~国際ミアレスタジアム~
国際ミアレスタジアムへとやって来た天馬達。フィールドのセンターには、ハッシュを含むグランドチルドレンの五人の姿があった。
天馬
「グランドチルドレン!」
ハッシュ
「ん?」
ハッシュと仲間達は天馬達を見て少し驚いた。
ハッシュ
「アースイレブン?何故奴等がこの星に?」
天馬
「それはこっちのセリフだよ、ハッシュ!」
ハッシュ
「俺達に敵わないという真実を認め、自ら降伏しに来たのか?」
鉄角
「誰が降伏するかよ!」
瞬木
「俺達は、お前達を倒すためにここへ来たんだ!」
ハッシュ
「俺達を倒すため?」
井吹
「地球を乗っ取られたうえに仲間達を傷つけられて、黙ってられるか!アイツらのためにも、俺達のサッカーでお前達を倒してやる!」
アースイレブンがグランドチルドレンに次々と言い放つが、グランドチルドレンのメンバーは動じない。
???
「私たちを倒すですって?」
???
「無理に決まってるって。」
青いマスクで口元を隠した青い長髪の少女《スティン・シーアン》と、赤い拘束具で顔を縛り付けている少年《ハザード・レード》が小声で呟いた。
天馬
「俺達がこの星の代表として相手になる!俺達と勝負だ!」
ハッシュ
「勝負だと?たった9人しかいないお前達で相手になるとは思えんが?」
サトシ
「・・・だったら俺が出る。」
突然、サトシが天馬達の前に出た。
セレナ
「私も出るわ!」
サトシに続き、セレナも前に出た。
ハッシュ
「なに?」
サトシ
「お前達にこの星を乗っ取られてたまるかよ!」
セレナ
「私達の力で、あなた達を倒すわ!」
天馬
「サトシ・・・セレナ・・・。」
ハッシュ
「・・・俺達も甘く見られたもんだ。」
ハッシュが呆れたように呟く。すると・・・。
???
「ハッシュ、俺にやらせてくれないか?」
金色のヘッドギアを被った巨漢の少年、《ジャンク・ゴルダス》が問いかけた。
ハッシュ
「ジャンク?」
ジャンク
「俺がコイツらの相手をする。それでどうだ?」
ハッシュ
「・・・いいだろう、好きにしろ。」
シュン
そう言うと、ハッシュ達はジャンクを残しその場から消えた。
ジャンク
「・・・てことだ。今回は俺のチーム、《ゴルダス・ビースト》が相手になる。準備をしろ。」
天馬
「分かった。」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~スターシップスタジアム コックピット~
一方、ハッシュ達はスターシップスタジアムに戻っていた。
ハッシュ
「ジャンクのヤツ、勝手な事を。」
ハザード
「だが、これで俺達は例のエネルギーの採取に回れる。アイツが時間稼ぎをしてる隙に、さっさと済ませようぜ?」
ハッシュ
「・・・そうだな。ハザード、ベノム、例のエネルギーを採取しに行くぞ。スティンはここでジャンクとアースイレブンを監視しといてくれ。」
ハッシュはハザードともう1人、黒い蛇の牙のようなバイザーをした黒人系の少年、《ベノム・ブラグ》を連れてコックピットを離れた。
スティン
「・・・さて、どんなゲームになるのかしら?」
スティンはモニターを起動し、ミアレスタジアムの様子を見た。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~国際ミアレスタジアム~
ミアレスタジアムには、試合の情報を聞いて大勢の観客が集まっていた。観客の中にはカロス地方のジムリーダー達や、プラターヌ研究所の職員達、さらにリョウヘイとレイナの姿も見える。
瞬木
「スッゴいお客さんだな・・・。」
座名九郎
「ここまで集まるとは正直予想外ですよ。」
予想外の観客の量に驚くアースイレブン。その一方で、サトシとセレナはアースイレブンのユニフォームに着替え準備運動をしていた。背番号はサトシが14番、セレナが7番である。
天馬
「二人とも、用意は良い?」
サトシ
「いつでも出れるぜ?」
セレナ
「こっちも準備万端よ!」
天馬
「よし、みんな行くぞ!」
天馬の掛け声で、アースイレブンはベンチからフィールドへと移動した。ベンチには葵とオズロックとシトロンとユリーカ、さらにピカチュウ達が万が一に備え待機している。そして、実況席には何故かこの二人。
シトロイド
『さあ、間もなくアースイレブン対ゴルダス・ビーストの、この星の運命を掛けた試合が始まります!実況は私、ミアレジムの審判兼ジムリーダー代理ロボット、シトロイド!』
プラターヌ
『解説は私、カロス地方のポケモン研究家、プラターヌがお送り致します。』
シトロイド
『今回、アースイレブンはメンバー不足を補うため、我々の星の代表としてサトシ選手とセレナ選手を助っ人として加えたようですね?』
プラターヌ
「サトシ君はポケモンもビックリするくらい人間離れした身体能力の持ち主。セレナちゃんはサイホーンレーサーの才能を持つうえに、昨年のトライポカロンでは初出場で準優勝に輝く程の実力を持っています。二人の力がサッカーでどの様に発揮されるか注目ですね。」
シトロイド
『なるほど。対するゴルダス・ビーストですが・・・。』
カルネとプラターヌはゴルダス・ビースト側のフィールドを見る。だがフィールドにはキーパーのジャンク以外の選手の姿は無かった。
プラターヌ
「おや?ゴルダス・ビーストの方はキーパー兼キャプテンのジャンク・ゴルダス以外に選手が居ませんね?」
すると、ジャンクは両手に計10個のモンスターボールを持った。
ジャンク
「さあ出てこい、お前達!」
ジャンクは一斉にボールを投げる。すると、フィールドに10体のポケモンが姿を見せた。
天馬
「あれは!?」
サトシ
「ハリテヤマにゴロンダにアバゴーラにクチート!ミミロップにキリキザンにハッサム!バシャーモにエルレイドにサワムラー!」
セレナ
「まさか、ポケモンとサッカーをしようって言うの!?」
シトロイド
『なんとこれは前代未聞!私達の星の運命が掛かった試合が、なんとポケモン対人間による試合になってしまいました!』
プラターヌ
「なるほど。これはこれで面白そうですねぇ。」
数分後、両チームの選手がポジションに着いた。
アースイレブン
GK:井吹宗正/背番号1
DF:鉄角真/背番号5
森村好葉/背番号2
皆帆和人/背番号3
真名部陣一郎/背番号4
西園信助/背番号20
MF:松風天馬/背番号8/キャプテン
サトシ/背番号14
セレナ/背番号7
FW:瞬木/背番号11
座名九郎/背番号18
ゴルダス・ビースト
GK:ジャンク・ゴルダス/背番号1/キャプテン
DF:ハリテヤマ
ゴロンダ
アバゴーラ
クチート
MF:ミミロップ
ハッサム
キリキザン
FW:エルレイド
バシャーモ
サワムラー
両チームがポジションに着き、準備が整った。
シトロイド
『さあ、まもなく試合開始です!』
ピー!
審判の笛が鳴り、アースイレブンのキックオフで試合が始まった。
シトロイド
『今キックオフです!』
瞬木から座名九郎にボールが渡り、座名九郎は天馬にパスを出した。
天馬
「サトシ!」
天馬はサトシにパスを出し、サトシはボールを受け取った。
サトシ
「行くぞおお!」
サトシはリレーの選手の様に勢いよく走り出し、敵陣へと蹴り混む。
シトロイド
『サトシ選手、勢いよく前へと出ました!』
エルレイド
「エルレイッ!」
エルレイドがサトシの正面からスライディングを仕掛ける。
サトシ
「よっと!」
サトシはボールと共にジャンプし、エルレイドのスライディングを避けた。
サトシ
「セレナ!」
サトシはセレナにパスを出す。セレナがボールを受け取った途端、ミミロップとキリキザンが行く手を塞いだ。
セレナ
「行くわよぉ?」
ヒョイ!ヒョイ!
セレナはまるでダンスを踊るかの様な動きで2体を揺さぶり、そのままフェイントで抜いた。
シトロイド
『サトシ選手、セレナ選手、敵を次々とかわしていきます!』
鉄角
「やるなお前ら!」
セレナ
「瞬木!」
セレナは瞬木にパスを出し、瞬木はボールを受け取った。
瞬木
「よし!」
だが瞬木の目の前にはディフェンダーのハリテヤマ。
ジャンク
「地均しだ!」
ハリテヤマ
「ハリィ!」
ドーン!
ハリテヤマは四股踏みをし、フィールドを大きく揺らす。
瞬木
「どわっ!?」
瞬木はバランスを崩し転倒。その隙にハリテヤマがハッサムへボールを渡した。
皆帆
「行かせないよ!」
皆帆と好葉がハッサムの正面に立つ。
ジャンク
「ミミロップにパスだ!」
ハッサム
「ハッサム!」
ハッサムはミミロップにパスし、さらにミミロップからバシャーモへと渡った。
ジャンク
「ブレイズキック!」
サワムラー
「バシャッ!」
バシャーモは右足に力を込め、ボールに強烈なキックを叩き込みシュート。
井吹
「止める!うおおおおおおおおお!」
井吹は勢いよくダッシュし大きくジャンプ。右手を真下のボールに向けて突き出し衝撃波を放った。
井吹
「《ワイルドダンク》!」
ドーン!
ボールは地面にめり込み、巨大だ手形が出現した。
シトロイド
『止めました!アースイレブンゴールキーパー井吹、バシャーモのブレイズキックを見事にシャットアウト!』
プラターヌ
「バシャーモのブレイズキックはかなりの威力がある技だ。それを防ぐとは、大したモノだ。」
信助
「いいぞ井吹!」
ジャンク
「ブレイズキックを防ぐか・・・面白い!」
ジャンクはシュートを止めたことに驚きつつ、何故か笑った。
井吹
「行け!」
井吹はボールを投げ、ボールは真名部へと渡った。さらに真名部から信助、信助から天馬、天馬から座名九郎へと渡った。
天馬
「行け!座名九郎!」
座名九郎は両手に稲妻を発生させボールに纏わせると、自らをオレンジ色の台風の様な巨大な球体で包み込んだ。
座名九郎
「今、ここに再誕する!《グレートマックスな俺》!!」
そして大きくジャンプし、ボールに飛び蹴りを叩き込んだ。
座名九郎
「スーパァー!!!」
ボールは巨大な渦と共にジャンクの守るゴールへと突き進む。
ジャンク
「来るか・・・ならばこちらも!はああああああ!」
ジャンクは左手に気を溜め上に上げ、紫色に輝く巨大な左手を出現させた。
信助
「あれは、ゴッドハンド!?」
天馬
「いや違う!ゴッドハンドは右手だけど、ヤツは左手だ!」
そして勢いよく左手を突き出した。
ジャンク
「《デビルハンド》!!」
ジャンクのデビルハンドは座名九郎の必殺シュートを軽々と受け止めた。
座名九郎
「そんな・・・。」
天馬
「座名九郎のグレートマックスな俺が・・・。」
真名部
「あんなにもアッサリと・・・。」
ジャンク
「フッフッフ・・・。」
ジャンクは余裕の表情を見せた。
クチート
「チート!」
クチートにボールが渡り、クチートはキリキザンにパスを出す。
瞬木
「よっと!」
瞬木がパスカットでボールを奪い、パルクールの様に空中を軽やかに跳びながらシュートを繰り出した。
瞬木
「《パルクールアタック》!」
ジャンク
「《デビルハンド》!」
だが、ジャンクのデビルハンドにアッサリと止められてしまう。
ゴロンダ
「ゴロッ!」
今度はゴロンダにボールが渡ったが、天馬が即座にボールを奪った。
天馬
「これでどうだ!」
天馬は右手で突風を起こしボールに風を纏わせシュート。ボールの周囲の風は巨大な竜巻へと姿を変えゴールへと突き進む。
天馬
「《嵐・竜巻・ハリケーン》!!」
ジャンク
「《デビルハンド》!!」
だが、天馬の必殺シュートもデビルハンドには効果が無かった。
天馬
「そんな・・・。」
葵
「天馬達の必殺シュートが通用しないなんて・・・。」
ジャンク
「どうだ?これが俺の必殺技、悪魔の左手デビルハンドの力は?」
この後、アースイレブンとゴルダス・ビーストは互いにボールと点を取り合った。そして・・・。
ピピー!
シトロイド
『ここで前半終了のホイッスル!両者無得点のまま後半戦へと移ります!』
プラターヌ
「後半戦はどの様な試合展開になるのか、注目ですね。」
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~アースイレブン ベンチ~
後半戦までの時間、アースイレブンはベンチで休憩を取った。
サトシ
「あのジャンクってヤツ、手強いな。」
セレナ
「天馬達の必殺シュートが、あんな簡単に止められちゃうんだものね・・・。」
オズロック
「みんな、聞いてくれ。」
オズロックの呼び掛けで、一同は目を向けた。
オズロック
「後半はフォーメーションを大幅に変える。天馬・サトシ・セレナをフォワードに移し、瞬木とのフォートップ。座名九郎と鉄角をミッドフィルダーとする。」
真名部
「なるほど、攻撃特化型フォーメーションですね。ですがそれだと、ディフェンス能力が大きく低下してしまいますが?」
井吹
「心配すんな!ヤツ等のシュートは俺が全部防いでやる!まだ俺にはライジングスラッシュとゲキリンダンクが残ってるしな!」
天馬
「分かった。ゴールは任せたよ!」
井吹
「おう!」
~ゴルダス・ビースト ベンチ~
一方、ジャンクはポケモン達に囲まれながらベンチで休んでいた。
ジャンク
「へへっ、久し振りだな。サッカーでここまで楽しいと思えるようになったのは・・・。」
エルレイド
「エルレイッ?」
エルレイドがジャンクに何かを問う。
ジャンク
「本当に俺達が勝ってもこの星を乗っ取らないのかって?当然だ、自分で言うのもアレだが、俺は約束は必ず守る男だ。それに俺は、ただアイツらと試合をしたかっただけだしな。」
ハッサム
「ハッサム・・・。」
ジャンクは笑顔で答え、ポケモン達は安心した様だ。
ジャンク
「後半も思う存分戦え!勝つのは俺達、ゴルダス・ビーストだ!」
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~スターシップスタジアム コックピット~
そんなジャンクの様子を、スターシップスタジアムのスティンは不機嫌そうに見ていた。
スティン
「・・・。」
ピッ ピッ ピッ
シュン!
スティンはコックピットの操作盤を操作し、その場から一瞬で消えた。