イナズマイレブンGOクロニクル ~集え!銀河最強の戦士達~ 作:ヒビキ7991
~ミアレシティ国際演劇ホール~
ゴルダス・ビーストとの試合の翌日、サトシ・セレナ・シトロン・ユリーカは、トライポカロンが開催されるミアレシティ国際演劇ホールへと来ていた。
サトシ
「いよいよだな、セレナ。」
セレナ
「うん!今こそホウエン地方での修行の成果を見せるときよ。絶対エキシビションまで勝ち上がって、エルさんにリベンジするんだから!」
マフォクシー
「マッフォ!」
ヤンチャム
「ヤチャ!」
ニンフィア
「フィア!」
セレナとマフォクシー達は、気合い十分の様だ。
シトロン
「気合い入ってますね。」
ユリーカ
「そりゃそーだよ!エキシビションだけど、エルさんともう一度パフォーマンス勝負出来るんだもん。」
ピカチュウ
「ピカピ。」
すると・・・。
「おーい!」
後方から誰かの声がする。振り向くと、天馬達アースイレブンとルカリオとアブソルがこちらに向かっていた。
サトシ
「おっ!よう天馬!」
天馬
「ごめん、遅くなっちゃった!」
シトロン
「心配いりません。僕達もさっき来たばかりですし。」
セレナ
「さ、みんな揃ったし行きましょ!」
セレナとマフォクシー達は演劇ホールに向けて走り出す。
サトシ
「おい待てよ!」
ユリーカ
「セレナ、待ってー!」
天馬
「俺達も行こう!」
ルカリオ
「ガルッ!」
アブソル
「アッブ!」
シトロン
「ちょ、ちょっと待って下さーい!」
サトシ達もセレナの後を追いかけた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~エントランス~
エントランスに着くと、セレナは受付でポカロンへの出場登録を行った。
受付嬢
「アサメタウンのセレナさん。トライポカロンミアレ大会への出場登録完了致しました。」
セレナ
「ありがとうございます!」
出場登録を済ませると、セレナはサトシ達のところへ向かった。
セレナ
「お待たせ!・・・あれ、シトロンは?」
シトロン
「はぁ・・・はぁ・・・」
シトロンは息を切らしながらやっと合流した。
鉄角
「おいシトロン、いくら何でも走るの遅すぎねぇか?」
シトロン
「僕は、はぁ・・・運動は、はぁ・・・苦手なんです、はぁ~・・・。」
するとそこへ・・・。
「あ!セレナ!サトシ君!」
セレナ
「ん?」
1人の女性がセレナ達に声をかけてきた。女性は姫カットで毛先が左右の外側に巻かれた赤みがかったピンク色の長い髪を、水色の大きなリボンでポニーテールに結わえ、髪と同じ色の瞳。黒襟が着いた白地のシンプルなノースリーブに、青と水色のストライプネクタイ。腕には白のロング手袋。黄色とピンクのパステルカラーを基調とした膝上のフリルスカートにネクタイとお揃いのニーハイとピンクの靴と、まるでアイドルとマジシャンが合わさったようなカラフルな衣装姿をしている。
セレナ
「あっ!《エル》さん!」
エル
「久しぶりだねぇ!去年のマスタークラス以来かな?」
サトシ
「エルさん!お久しぶりです。」
エレーナ
「サトシ君も、久しぶりね。」
セレナとサトシが盛り上がり、ユリーカとシトロンが目を輝かせてる中、天馬達は状況が飲み込めていなかった。
天馬
「もしかして、セレナ達の知り合い?」
セレナ
「こちらはエルさん。カロスクイーンの称号を持つポケモンパフォーマーで、私の憧れの人なの!」
エル
「エルです!よろしくお願いします!」
天馬
「よろしくお願いします!俺は・・・。」
エル
「知ってるよ。アースイレブンのキャプテン、松風天馬君よね?」
天馬
「えっ!?何で俺たちのこと知ってるんですか!?」
エルが自分達の事を知っている事実に、天馬達は物凄く驚いた。
エル
「昨日の試合、テレビで見てたんだ。私達の星を救ってくれて、ありがとう!」
天馬
「こ、こちらこそ・・・。」
昨日の試合が中継されてた事を知り、天馬は苦笑いした。
ユリーカ
「やっぱりエルさんきれ~い!お兄ちゃんをシルブプレ!!」
突然、ユリーカが葵の時と同じように、エルにシルブプレを行った。
エル
「え?シルブプレ・・・?」
突然のユリーカの行動に戸惑うエル。
シトロン
「だからユリーカ!それはやめろっていつも言ってるだろ!!」
シトロンはエイパムアームでユリーカを持ち上げ止めた。
ユリーカ
「ぶぅ~!エルさん超きれいなのにぃ~!」
シトロン
「小さな親切、余計なお世話です!」
不満げにブー垂れるユリーカを叱るシトロンを見て、一同は笑った。
エル
「ところでセレナ、もしかして今日のポカロンに参加しに来たの?」
セレナ
「はい!」
エル
「なら私達が会うのはエキシビションステージね。」
セレナ
「絶対優勝して、エキシビションでエルさんにリベンジしてみせますからね!」
エル
「そう来なくっちゃ!エキシビションで待ってるわ!」
そう言うと、エルはセレナと握手しその場を後にした。すると・・・。
「あっ!セレナとサトシだ!」
「おーいセレナー!サトシー!」
今度は2人の少女がセレナとサトシに声をかけてきた。青い髪のショートヘアーにオレンジ色の瞳の少女と、茶髪のツインテールに緑色の瞳の少女だ。
サトシ
「《ミルフィ》!」
セレナ
「《サナ》!」
サナ
「久しぶりだね!」
ミルフィ
「去年のマスタークラス以来かしら?」
サトシとセレナは又もや盛り上がるが、天馬達は又もや状況が飲み込めていなかった。
真名部
「あの・・・もしかしてお知り合いですか?」
セレナ
「紹介するね。トライポカロンで一緒にパフォーマンスで競い合った、ミルフィとサナよ。」
セレナがミルフィとサナを紹介する。
天馬
「よろしくお願いします、松風天馬です。」
サナ
「・・・もしかして、アースイレブンの皆さんですか!?」
天馬
「えっ?そ、そうですけど・・・。」
サナ
「昨日の試合見ました!私達の星を救ってくれてありがとうございます!」
サナは天馬の手を握ってお礼を言うと、他のメンバーにもお礼を言いに回った。
ミルフィ
「そう言えばセレナ、昨日の試合見たけど、あれは何なの?」
セレナ
「あれって?」
ミルフィ
「何か、途中でセレナとサトシと天馬がポケモン達と合体してたけど?」
ミルフィがセレナに質問すると、シトロンが語り出した。
シトロン
「あれは、《メガリンク》と言う現象だそうです。」
ミルフィ
「メガリンク?」
シトロン
「プラターヌ博士の古い資料にあったらしいのですが、強い絆で結ばれた極一部の人間とポケモンに起きる現象だそうです。ポケモンを自らの鎧として身に纏い、人間の身体能力を限界以上まで引き出す事が出来るそうです。」
サトシ
「じゃあ、昨日のあれは・・・。」
シトロン
「恐らく、サトシとピカチュウとゲッコウガ、セレナとマフォクシーとヤンチャムとニンフィア、そして天馬とルカリオとアブソルの絆によって起きたと考えられます。」
ミルフィ
「ふーん。」
サナ
「・・・んんっ?」
信助
「な、何です?」
突然サナが信助をじっと見つめると思ったら、信助を抱き上げ自身の顔に近づけた。
サナ
「どうしたのピカチュウ!?こんなに大きくなっちゃって!」
信助
「えっ?」
ミルフィ
「ホントだ!もしかして進化しちゃったとか?」
どうやらサナとミルフィは信助をピカチュウと勘違いしている様だ。
サトシ
「あの~、ピカチュウはこっちなんだけど・・・。」
サナ・ミルフィ
「えっ?」
サトシがピカチュウを右肩に載せて見せる。サナは間違いに気づき信助を下ろした。
サナ
「ごめんなさい!あまりにもそっくりだったから・・・ 。」
信助
「いえ、大丈夫です・・・。て言うか、僕ってそんなにピカチュウに似てる?」
信助は鉄角に問う。
鉄角
「俺に聞くなよ!」
鉄角が信助に突っ込みを入れた。
ミルフィ
「・・・ところでセレナ、サトシと少しは進展したの?」
ミルフィはセレナに急接近して耳元で小声で呟き、セレナはミルフィの質問を聞いて顔を赤くした。
セレナ
「なっ!?ななな何を言うのよミルフィ!?」
ミルフィ
「・・・その様子だと、まだみたいね。そうだ!」
ミルフィはセレナから離れると、今度はサトシに急接近した。
ミルフィ
「サトシ!」
サトシ
「な、何だ?ミルフィ。」
ミルフィ
「ちょっと聞いてよ。セレナったら、今心から大好きな人がいるんですって。」
サトシ
「・・・えっ?」
ミルフィのこの発言を聞いて、サトシは何故か目を見開き驚いた。
サトシ
「・・・心から大好きな人がいる?」
ミルフィ
(・・・あれ?なんか予想してたリアクションと違う。)
サトシ
「そ、そうか・・・。」
と、今度は何故か少し落ち込んでしまった。
ミルフィ
「サトシ?」
サトシ
「な、何でもないよ!じゃじゃあ、みんな頑張れよ!」
サトシはそう言うと、走って客席の入り口へと向かった。
ミルフィ
「・・・何かあったのかしら?」
サトシ
(何だ・・・?この胸がざわつく感じは・・・?)
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~ステージ~
数分後、セレナ・ミルフィ・サナは出場者用の控え室に移り、サトシ・シトロン・ユリーカ・アースイレブン一同は観客席へと移った。
『レディース・アンド・ジェントルメン!ポケモンをこよなく愛するカロスの皆様、お待たせしました!ミアレシティ復興1周年記念、トライポカロンミアレ大会が、優雅に華麗に始まります!』
パッ!
ライトがステージの中央を照らす。ライトが照らす先には、昨日のトラックのビジョンに映っていたピエールがいた。
ピエール
『私は愛の夢先案内人、ムッシュ・ピエール!』
「「ピエール!!」」
ピエールが姿を見せた途端、観客席から女性の歓声が聞こえてきた。
ピエール
『カロスクィーンを目指す乙女達のトレビア~ンなバトル!優勝者にはなんと、あの誰もが認める天才ポケモンパフォーマー、カロスクィーン エルとのエキシビションマッチへの特別挑戦権が与えられます!エキシビションマッチへ駒を進めるのは、果たしてどのパフォーマーなのか!?さあ、開幕です!』
いよいよトライポカロンミアレ大会が始まった。
セレナ
「行くよ、みんな!」
セレナは赤いドレスを身に纏い、マフォクシー・ヤンチャム・ニンフィアと共にパフォーマンスを披露し観客を魅了。予選を勝ち抜き、決勝へと駒を進めた。
ミルフィ
「私も!」
サナ
「負けてられない!」
ミルフィ・サナもパートナーポケモン達とパフォーマンスを披露し、各々予選を勝ち抜き、決勝へと駒を進めた。
そして迎えた結果発表・・・。
ピエール
『優勝は、パフォーマー セレナ!エキシビションマッチへの出場権は、彼女のモノです!』
セレナ
「やったー!!」
「「ワー!!」」
セレナは喜び、客席からは大歓声が響き渡る。
天馬
「よっしゃー!」
ユリーカ
「やったよ!セレナ優勝だよ!」
シトロン
「これでエルさんへのリベンジが出来ますね!」
サトシ
「・・・。」
セレナの優勝で一同が盛り上がる中、サトシは浮かない顔をしていた。
サトシ
「・・・ごめん、俺少し外にいるよ。」
サトシは席を立ち、ステージを後にした。
天馬
「サトシ?」
天馬は慌ててサトシを追いかけた。
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~エントランス~
ステージを離れエントランスに出ると、ベンチに腰かけるサトシを発見した。
天馬
「サトシ!」
天馬はサトシの隣に腰を下ろした。
天馬
「どうしたのサトシ?」
サトシ
「・・・なあ天馬。」
天馬
「ん?」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~控え室~
一方、控え室ではセレナがエキシビションマッチへ向けての最終調整。ミルフィとサナがその手伝いをしていた。
ミルフィ
「いよいよね、セレナ。」
サナ
「次はいよいよエルさんとのエキシビションだね。」
セレナ
「・・・ねえ、二人とも。」
サナ
「なに?」
ミルフィ
「どうしたの?」
セレナは真剣な表情で二人に声をかける。
セレナ
「私、この大会でエルさんに勝てたら、サトシに告白しようと思うの。」
セレナの発言に、ミルフィとサナは凄く驚いた。
セレナ
「今までだって告白するチャンスはいくらでもあったけど、あの頃の私には、まだ告白する勇気が無かった。でも1年前、別れ際にサトシに言ったんだ。次に会う時までに、もっともっと魅力的な女性になるって。カロスクィーンになれなくても、このエキシビションでエルさんに勝つことができれば、私はきっと、前より魅力的な女性になれたと心から実感出来ると思うの。だから・・・。」
ポンッ
ミルフィとサナはセレナの肩に優しく手を置いた。
ミルフィ
「だったら、絶対に勝ちなさい!」
サナ
「セレナなら大丈夫だよ!優勝して、サトシに告白しよ!ね?」
セレナ
「ミルフィ・・・サナ・・・。」
ガチャッ
控え室のドアが開き、一人の女性が入ってきた。
エル
「話は聞かせてもらったわ。」
セレナ
「エルさん・・・。」
エル
「悪いけど、エキシビションであっても私は手を緩める気は無いわよ?でもセレナ、これだけは言わせて。」
エルはセレナに笑顔を見せ、力強く言った。
エル
「本気で挑んで、私に勝ちなさい!絶対に!」
セレナ
「は、はいっ!!」
セレナは笑顔で返事をし、エルと固く握手を交わした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~ステージ~
そして、セレナとエルのエキシビションマッチが終わり、ついに運命の審査の時。
ピエール
『それでは観客席の皆さん、投票をシルブプレ!』
観客達のポケリウムから光が放たれ、光はセレナとエルの鍵形のブローチへと集まっていく。
ガタン
そして全ての光が集まり投票が終了した途端、証明が一斉に落ちた。
ダダダダダダダダダ・・・。
ピエール
『ミアレシティ復興1周年記念、トライポカロンミアレ大会エキシビションマッチ。勝者は・・・。』
ドラムロールの音と共に、スポットライトの光が辺りを動き回る。観客席のサトシは自分の顔の前で手を組み、瞳を強く閉じ、セレナの優勝を強く祈る。そして・・・。
ダンッ! パッ!
ドラムロールが止まったと同時に、スポットライトの光が1人のパフォーマーを照らした。
ピエール
『勝者、
パフォーマー、セレナ!!!』
セレナ
「っ!?」
「「ワー!!」」
セレナにスポットライトが照らされ、観客席から大歓声が聞こえてきた。
セレナ
「私、勝ったの?エルさんに・・・。」
セレナは一瞬目を疑ったが、徐々に笑顔になり、勝利を喜んだ!
セレナ
「やったー!!」
ユリーカ
「セレナー!!」
シトロン
「やりました!!」
天馬
「やったー!!」
シトロン・ユリーカ・アースイレブンはセレナの勝利を喜び、サトシは涙を流し微笑んだ。
サトシ
「セレナ、お前・・・マジで最っ高だよ!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~エントランス~
そして夕方、トライポカロンが終わりサトシ達はミルフィ・サナ・エルと共にエントランスでセレナを待った。
セレナ
「おーい!」
そこへ、セレナがマフォクシー達と共に金の優勝トロフィーを持ってやって来た。
シトロン
「優勝おめでとうございます!」
ユリーカ
「おめでとうセレナ!」
真名部
「素晴らしいパフォーマンスでした!」
エル
「エキシビションとはいえ、私に勝つなんて凄いじゃない!」
セレナ
「みんな、ありがとう!」
ミルフィ
「これで例の彼に告白出来るわね?」
サナ
「だね!」
サトシ
「・・・なあ、セレナ。」
突然、サトシがセレナに声をかけた。
セレナ
「なに、サトシ?」
サトシ
「その・・・ポカロンが終わって直ぐでちょっと悪いんだけどさ、一緒に来てくれないか?」
セレナ
「えっ?い、いいけど。」
セレナはマフォクシーにトロフィーを預け、サトシと共にエントランスを後にした。