イナズマイレブンGOクロニクル ~集え!銀河最強の戦士達~   作:ヒビキ7991

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第15話/FIRST CONTACT

~ギャラクシーノーツ号 ミーティングルーム~

 

 

天馬達は永夢と戦兎をギャラクシーノーツ号へと連れてきた。入って早々戦兎は車内を散策し、永夢はサトシ達にポケモンについて教えてもらっていた。

 

 

永夢

「なるほど。サトシ君達の地球じゃ、人間とポケモンが共存しているんだね。」

 

サトシ

「ここにいる俺達のポケモン以外にも、俺達の地球には沢山の種類のポケモン達がいるんですよ。」

 

永夢

「へぇー、それは凄いなぁ。」

 

 

プシュー

 

 

先頭車側の通路の扉が開き、向こうから戦兎とオズロックがやって来た。

 

 

永夢

「どうでしたか?」

 

戦兎

「俺の知らない科学技術の塊だったよ、コイツは。自動操縦システムに推進装置、反重力発生装置に空間跳躍システム、おまけに慣性制御システムや超長距離通信装着まで付いてやがった。」

 

天馬

「これで信じてくれますか?」

 

戦兎

「ああ、理由としては十分だ。」

 

 

天馬達は自分達の事を信じてもらえて安心した。

 

 

戦兎

「でも、何が目的で俺達の地球に来たんだ?」

 

天馬

「実は・・・。」

 

 

天馬は事情を話した。

 

 

戦兎

「なるほど・・・天馬達の地球を取り戻すために、銀河最強イレブンを集める旅をしてるのか・・・。よし、じゃあ君達の秘密を教えてくれた御返しに、今度は俺達の秘密を教えよう。何から聞きたい?」

 

オズロック

「では、さっき二人が戦っていたのはなんだ?」

 

「見た感じ、ゲームのキャラクターみたいでしたけど?」

 

永夢

「あれは《バグスター》って言って、コンピューターウイルスの一種なんだ。」

 

シトロン

「コンピューターウイルスの?」

 

永夢

「そう。元々は《幻夢コーポレーション》っていう、この星にある大手ゲーム会社が開発していたゲームのプログラムから生まれたウイルスで、それが人間にも感染する能力を獲得し、未知の病原体へと進化したのが、バグスターと呼ばれているんだ。」

 

皆帆

「人間に感染するコンピューターウイルスか。」

 

戦兎

「奴らは感染した人間のストレスによって増殖し、《バグスターウイルス感染症》、通称《ゲーム病》を発症させる。その目的は、感染者の身体を乗っ取って実体化し完全体になることだ。」

 

永夢

「バグスターが完全体になれば、宿主は肉体を失い消滅する、恐ろしい病気なんだ。」

 

セレナ

「そんな・・・。」

 

ユリーカ

「怖~い・・・。」

 

 

永夢・戦兎の話を聞いて、アースイレブンは恐怖した。

 

 

永夢

「で、そのバグスターを倒すために開発されたのがコレ。」

 

 

永夢は先程の変身で使用した黄緑色のバックルとピンクのカセット型のアイテムを取り出す。カセット型のアイテムにはマイティアクションXの表紙が描かれていた。

 

 

永夢

「これは《ゲーマドライバー》。こっちは《ライダーガシャット》。この二つを使って、バグスターから患者を守るドクターライダー、仮面ライダーエグゼイドに変身して戦うのが、僕のもう一つの仕事なんだ。」

 

信助

「カッコいい!」

 

 

信助は目をキラキラさせている。

 

 

天馬

「・・・そういえば戦兎さんもさっき仮面ライダーに変身してましたよね?でもベルトが全く違ってた様な・・・。」

 

戦兎

「ああ、俺が使ってたのはこっちだ。」

 

 

戦兎は先程の変身で使用した黒いドライバーと、赤と青の小さなボトルを取り出した。

 

 

戦兎

「コイツは《ビルドドライバー》。で、こっちは《フルボトル》。このボトルを2本ドライバーにセットして変身するのが、さっき見せた仮面ライダービルドだ。」

 

永夢

「ただ、仮面ライダーには誰でも変身出来るわけじゃないんだ。」

 

座名九郎

「どう言うことですか?」

 

永夢

「エグゼイドみたいなガシャットを用いる仮面ライダーに変身するには、適合手術を受けて体内にバグスターウイルスの抗体を作らなきゃならない。」

 

戦兎

「ビルドの様なフルボトルを用いる仮面ライダーに変身するには、ボトル内の成分の元になったあるガスを体内に注入して、ガスに対する耐久力、《ハザードレベル》を一定値以上上げる必要があるんだ。だが両方とも、失敗すれば命に関わる危険があるから、オススメはしないけどな。」

 

 

グー・・・

 

 

戦兎

「ん?」

 

 

突然、部屋の何処かから腹の虫の音が聞こえてきた。

 

 

信助

「ごめんなさい・・・。」

 

 

鳴ったのは信助の腹の虫だった。

 

 

「もう、信助ったら・・・。」

 

戦兎

「へへっ!そういえば、さっき助けてもらった御礼がまだだったな?良かったら近くに行き付けのカフェがあるんだけど、どうだ?みんなにコーヒーご馳走してやるよ。」

 

天馬

「ホントですか!?」

 

戦兎

「ああ、もちろん。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~カフェ nascita~

 

 

戦兎と永夢はアースイレブンを連れて、街の一角にある喫茶店《nascita(ナシタ)》へとやって来た。

 

 

カランカラ~ン

 

 

玄関の扉を開けて中に入ると、カウンターにはnascitaのエプロンをした眼鏡を掛けた中年男性と、黒髪ポニーテールの若い女性が接客をしており、カウンター席にはアロハシャツにジャケットを羽織り、サングラスをした男性と、紫色のズボンと黒い服の青年、ピンクのナース服に黄色いカーディガンを羽織った女性がいた。

 

 

中年男性

「いらっしゃい!」

 

戦兎

「やあマスター、お客さん連れてきたぜ?」

 

中年男性

「おお戦兎、よく来たな!ささ、みんな座って座って!」

 

 

戦兎・永夢・アースイレブン一同は各々テーブル席についた。すると・・・。

 

 

永夢

「あれ?パラドにポッピー、それに貴利矢さんじゃないですか!」

 

 

永夢がカウンターにいた3人に気付き声を掛ける。3人は声に気付き振り向いた。

 

 

???

「よお永夢!」

 

???

「お前もここの新作コーヒー、飲みに来たのか?」

 

永夢

「まあ、そんなところです。」

 

 

3人は席を立ち、アースイレブンのいるテーブル席に移った。

 

 

???

「ナニナニ?もしかして永夢と戦兎の新しいお友達?」

 

戦兎

「いやぁ、友達って訳じゃねぇんだけどさ・・・。」

 

天馬

「もしかして知り合いですか?」

 

永夢

「知り合いって言うか、僕の仲間達ってところかな?」

 

貴利矢

「よろしく、俺は《九条貴利矢》。監察医務院所属の監察医だ。」

 

パラド

「俺は《パラド》。永夢の相棒だ。」

 

明日那

「私は《仮野明日那》。よろしくね。」

 

 

とそこへ・・・。

 

 

???

「ヘイ、コーヒーお待ち!」

 

???

「お待ちどう様です。」

 

 

カウンターにいた中年男性と女性がコーヒーを持ってきた。

 

 

???

「何だ?みんな初めて見る顔だな。俺はこの喫茶店のマスター、《石動惣一》だ。で、こっちは俺の娘の・・・。」

 

???

「《石動美空》です。よろしくお願いします。」

 

 

美空は頭を下げ挨拶をした。

 

 

ユリーカ

「おおおっ!」

 

 

と、何故かユリーカは明日那と美空を見て目をキラキラさせていた。

 

 

ユリーカ

「明日那さんと美空さんキープ!」

 

 

ユリーカは右膝をつき、明日那と美空に右手を差し出した。

 

 

ユリーカ

「お願い!お兄ちゃんをシルブプレ!」

 

 

明日那・美空

「・・・え?」

 

 

ユリーカの行動に、明日那と美空はポカンとした。

 

 

ユリーカ

「お兄ちゃんのお嫁さんになってほしいの!お兄ちゃんったらメカばっかでちょ~っと抜けてるところがあるから、しっかりしたお嫁さんがいればいいかな~って。」

 

シトロン

「ユリーカ!それはやめろっていつも言ってるだろ!?」

 

 

シトロンはエイパムアームを起動し、ユリーカを持ち上げシルブプレを阻止した。

 

 

ユリーカ

「ちょっと~!何でぇ~!?」

 

 

ユリーカはご不満の様子。そんなユリーカを尻目に、天馬達は石動のコーヒーを一口飲む。

 

 

天馬・葵・セレナ

「美味しい!」

 

サトシ

「ウマい!」

 

石動

「だろぉ?俺は自分の入れるコーヒーには自信があるんだよ。何たってコーヒー豆の栽培から・・・。」

 

美空

「お父さん仕事!」

 

石動

「あ、はい・・・。」

 

 

美空は自分のコーヒーについて語る石動を止め、石動は渋々厨房へと戻っていった。

 

 

美空

「ゴメンね、お父さんってばコーヒーの事になるとつい熱くなっちゃう癖があるんだ。」

 

真名部

「いえいえ、お気になさらずに。」

 

 

と、そこへ・・・。

 

 

カランカラ~ン

 

 

玄関の扉が開き、今度は四人の男達が野菜を持って入ってきた。1人はモッズコートを羽織った男。もう1人はベージュのジャケットに赤いTシャツと頭に赤いバンダナを巻き、髪を逆立てた長身の男。さらにもう1人はベージュのジャケットに黄色いTシャツと黄色いニットキャップをかぶった一見無邪気そうな青年。そして最後の1人はベージュのジャケットに青いTシャツと黒いベレーを被った中年男性だった。

 

 

モッズコート

「コンチワー、猿渡ファームでーす!」

 

石動

「おお猿渡君!いつも悪いねぇ。」

 

 

モッズコートの男は野菜の入った箱を店内に運びカウンターに置いた。

 

 

ユリーカ

「誰?」

 

美空

「彼は《猿渡一海》さん。毎週ここの料理で使う野菜を納品してくれてる農家さん。でもって・・・。」

 

 

美空は左手のあるものを見せる。美空の左手の薬指には、キラキラ光る指輪がはめられていた。

 

 

美空

「私のフィアンセ。」

 

一同

「えええええっ!?」

 

戦兎

「ップーーー!!ゲホッ!ゲホッ!」

 

 

天馬達は美空の発言にビックリし、戦兎は驚きのあまりコーヒーを吹き出した。

 

 

一海

「おっ?よう"みーたん"!今日の可愛いねぇ!」

 

美紗

「ありがと、"カズみん"!」

 

鉄角

「どうやらホントみたいだな・・・。」

 

 

すると・・・。

 

 

一海

「・・・ん?」

 

 

一海と後ろの3人組がアースイレブンに気付いた。

 

 

一海

「見ない顔だな。ここは初めてか?」

 

天馬

「えっ?あ、はい・・・。」

 

一海

「そっか。俺は猿渡一海。ここに毎週野菜を納品してるモンだ。ウチの野菜はスッゲーウマイから、良かったら食ってってくれよ。」

 

 

一海は笑顔でそう言った。

 

 

「あの、後ろの方達は?」

 

一海

「俺の仲間達だ。お前ら、自己紹介しとけ!」

 

3人組

「へい!」

 

 

3人組は一歩前へと出た。

 

 

???

「俺の名は、《大山勝》!」

 

???

「俺は《相河修也》。」

 

???

「僕は《三原聖吉》!」

 

「3人揃って、《猿渡三羽ガラス》だ!言っとくが、そう簡単に正体は明かさねぇぜ!」 

 

修也

「ってオーイ!」

 

聖吉

「もう既に明かしちゃってるし!」

 

 

勝の自己紹介に突っ込む修也と聖吉。その様子を見て、アースイレブンは苦笑いした。

 

 

戦兎

(世界が変わっても、バカは相変わらずか。)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~聖都大学附属病院 広場~

 

 

昼食を終えてnascitaを離れた一同はその後、パラド・貴利矢・明日那と共に永夢が勤務する《聖都大学附属病院》の側にある広島へとやって来た。

 

 

ユリーカ

「ふぅ、お腹いっぱい!」

 

天馬

「戦兎さん、ごちそうさまでした!」

 

戦兎

「こちらこそ、どうも。」

 

 

すると・・・

 

 

「おい戦兎!」

 

 

胸に虎の刺繍が施された青いスカジャンを羽織った若い男がやって来た。どうやら戦兎の知り合いの様だ。

 

 

???

「こんなところで何やってんだ?」

 

戦兎

「それはこっちが聞きたいよ。お前は?」

 

???

「ああ、前に鏡先生にお前の発明品を見せてほしいって頼まれてな、持ってきてたんだ。」

 

 

男の示す方向には、ナイフとフォークでショートケーキを食べる若いイケメンのがいた。イケメンはこちらに気づいたのか、目線をこちらに向けた。

 

 

???

「相変わらず、永夢は子供に好かれるみたいだな。」

 

永夢

「それはどうも、飛彩さん。」

 

天馬

「誰ですか?」

 

貴利矢

「《鏡飛彩》先生。この病院でNo.1の腕前を持つ天才外科医。"俺に切れないものはない。"が口癖だ。」

 

 

と、天馬の後ろで話す貴利矢に飛彩が眉間にシワを寄せて近づいてきた。

 

 

飛彩

「監察医、お前の説明はノーサンキューだ。」

 

貴利矢

「何で?嘘は言ってないだろ?ホントの事を教えて何が悪いってんだ?」

 

 

静かに怒る飛彩に対し常に落ち着いて笑う貴利矢。そんな二人を他所に、天馬はスカジャンの男に目を向ける。

 

 

天馬

「で、あなたは?」

 

戦兎

「こいつは《万丈龍我》。まあ一応は、俺の相棒ってところ。」

 

龍我

「一応って何だよ!?」

 

 

すると・・・

 

 

ドクン!

 

 

天馬

「・・・っ!?」

 

 

突然、天馬の胸が急に苦しくなった。

 

 

サトシ

「天馬?」

 

 

天馬は胸に手を当て膝をつき、荒く呼吸し始めた。

 

 

セレナ

「ちょっと、どうしたの!?」

 

天馬

「わからない・・・急に・・・苦しく・・・うわああああああああああ!!」

 

 

バアアアアア!

 

 

突然、天馬の体から大量の黒い粒子が放出された。

 

 

 

パラド

「な、何だ!?」

 

明日那

「黒いバグスターウイルス!?」

 

 

放たれた黒い粒子は徐々に1ヶ所へと集まり、徐々に形を成していく。そして全ての粒子が集まり、10体の黒い怪人を作り出した。

 

 

戦兎

「アレは・・・。」

 

永夢

「黒い・・・バグスター?」

 

 

 

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