イナズマイレブンGOクロニクル ~集え!銀河最強の戦士達~ 作:ヒビキ7991
~冥王星付近~
ファラム・オービアスを出発したスターシップスタジアムは数時間後、冥王星を通過し太陽系へと入った。
~スターシップスタジアム コックピット~
コックピットでは、グランドファーザーがグランドチルドレンのメンバーにモニター越しに話をしていた。
グランドファーザー
「あと数十分で地球へ到着する。全員、地球へ降りる準備をしろ。」
グランドチルドレン
『イエス、グランドファーザー!』
グランドファーザー
「・・・地球よ、待っていろ。待っていろ、アースイレブン!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~ホーリーロードスタジアム~
同時刻、日本の東京にあるホーリーロードスタジアム。今からここである試合が行われようとしていた。グランドには11人の大人サッカープレーヤーと13人の少年サッカープレーヤーが整列し、満員の観客席は歓声と熱気で溢れている。
角馬
『ついにこの時がやって参りました!夢のカードの実現です!サッカー最大の祭典、グランドエキシビション!!今回はなんと、世界一に輝いたメンバーを有する、円堂守率いる大人日本代表イナズマレジェンドジャパン!対するは、フットボールフロンティア・インターナショナル ビジョンツーアジア地区予選決勝戦で優勝を勝ち取った、松風天馬率いる少年日本代表イナズマジャパン!この両者がぶつかり合います!さあ、どのような試合を見せてくれるのでしょうか!?実況は私、角馬王将がお送りいたします!』
円堂と天馬はセンターラインを境に向かい合い、硬い握手を交わした。
天馬
「円堂さん、今日はよろしくお願いします!」
円堂
「ああ、胸を貸してやる!全力でぶつかってこい!」
両チームがポジションにつき、試合の準備が行われた。メンバーは・・・。
イナズマレジェンドジャパン
円堂守 GK/背番号1/キャプテン
風丸一郎太 DF/背番号2
壁山塀吾郎 DF/背番号3
綱海条介 DF/背番号4
佐久間次郎 DF/背番号16
不動明王 MF/背番号8
鬼道有人 MF/背番号14
染岡竜吾 MF/背番号17
基山ヒロト MF/背番号18
吹雪士郎 FW/背番号9
豪炎寺修也 FW/背番号10
イナズマジャパン
井吹宗正 GK/背番号1
森村好葉 DF/背番号2
皆帆和人 DF/背番号3
真名部陣一郎 DF/背番号4
鉄角真 DF/背番号5
九坂隆二 MF/背番号6
野咲さくら MF/背番号7
松風天馬 MF/背番号8/キャプテン
神童拓人 MF/背番号9
剣城京介 FW/背番号10
瞬木隼人 FW/背番号11
ベンチ
市川座名九郎 FW/背番号18
西園信助 GK/背番号20
空野葵 マネージャー
となっている。
天馬
「みんな!俺達の全力、見せてやろうぜ!」
イナズマジャパン
「おう!」
円堂
「俺達のサッカー、見せてやろうぜ!」
イナズマレジェンドジャパン
「おう!」
角馬
『さあ両チーム共にポジションに着きました!そして審判の笛が・・・。』
ピー!
角馬
『今吹かれました!試合開始です!』
イナズマジャパンのキックオフで試合が始まった。剣城から瞬木にボールを渡し、瞬木がドリブルでレジェンドジャパン陣内へと攻め込む。
豪炎寺
「行かせるか!」
瞬木
「どうかな?」
瞬木は左右に小刻みに動き、一瞬の隙を突いて駆け抜けた。だが、豪炎寺のすぐ後ろには吹雪が待ち構えている。
瞬木
「剣城!」
瞬木は剣城にパスをし、吹雪をかわす。そして二人はそのままレジェンドジャパンゴールへと突き進む。
吹雪
「やるね!」
剣城
「決めろ瞬木!」
瞬木
「おうよ!」
瞬木はボールを受けとると、 パルクールの様に空中を軽やかに跳びながらシュートを繰り出した。
瞬木
「《パルクールアタック》!」
瞬木のシュートはレジェンドジャパンゴールへと突き進む。だが、円堂は突然ゴールを離れ走り出した。
角馬
『何だ!?キーパー円堂、ゴールを飛び出した!』
天馬
「えっ!?」
剣城
「なんだと!?」
瞬木
「正気かオイ!?」
イナズマジャパンを始め、実況の角馬と観客達は驚きを隠せない。
角馬
『瞬木のシュートはゴールへ!円堂は何故守らない!?』
すると・・・。
風丸
「いくぞ!」
壁山
「はいッス!」
佐久間
「おう!」
風丸・壁山・佐久間はターザンの如く蔦にぶら下がり、三方向から瞬木のシュートを止めた。
風丸・壁山・佐久間
「《ディープジャングル》!」
ボールは綱海に渡り、綱海はボールをサーフボード代わりにして星空を飛び、流れ星の様に輝くシュートを放った。
綱海
「ヒャーホー!《スパークルウェイブ》!」
綱海のシュートはディフェンス陣をすり抜け、井吹の守るアースイレブンゴールへと突き進む。そしてその先には、イナズマジャパンゴールへと走る円堂。
瞬木
「まさか、仲間がボールを届けてくれることを信じて・・・。」
円堂
「いくぞ!」
円堂は額にパワーを集め、空中に巨大な拳のオーラを作り出す。そしてヘディングと共に拳のオーラをゴール目掛けて放った。
円堂
「《ギガトンヘッド》!」
井吹
「点はやらねえ!絶対に!」
井吹は右手にパワーを込めて大きくジャンプし、巨大な青いドラゴンを呼び出した。
井吹
「《ゲキリンダンク》!」
そして空中からドラゴンと共に降下し、円堂のシュートを押さえ込んだ。
角馬
『止めたー!止めたぞキーパー井吹!』
信助
「いいぞ井吹!ナイスセーブだ!」
円堂
「やるな、井吹!」
井吹
「イナズマジャパンのゴールは俺が守る!一点も入れさせない!」
井吹は皆帆にパスを出し、ボールは野咲へ、そして天馬へと渡った。円堂も全速力でゴールへと引き返す。
天馬
「どっちが速いか、競争ですね!」
円堂
「ああ、負けねぇぞ!」
円堂と天馬は同じスピードで並走し、レジェンドジャパンゴールを目指す。すると・・・。
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・!
突然、スタジアム全体に轟音が響き渡り、地面が小刻みに揺れ始めた。
壁山
「な、何すか?」
フィールドでプレイしていた選手達は動きを止め、辺りを見回した。
鉄角
「地震か?」
真名部
「いえ、これは地震じゃありませんよ。」
不動
「なら一体・・・。」
キュピーン!
突然空が割れ、スタジアム上空に巨大な浮遊物体が姿を見せた。
染岡
「な、何だこりゃ・・・。」
角馬
「これはどういうことでしょう!?スタジアムの上空に、巨大な浮遊物体が出現したー!!」
観客達とレジェンドジャパン、そして実況席の角馬は突然の出来事に混乱していた。だが、イナズマジャパンのメンバーはその浮遊物体に見覚えがあった。
九坂
「こいつは・・・。」
神童
「まさか・・・。」
天馬
「スターシップスタジアム!?」
そこにあったのは、かつてグランドセレスタ・ギャラクシー本戦で他の星との激戦を行ってきたスターシップスタジアムだった。すると、スターシップスタジアムから一筋の光がセンターサークル内に放たれ、5人の少年少女達が現れた。小柄な体格で銀色の仮面で左目と鼻と口以外が隠れた無機質な瞳の少年。金色のヘッドギアを被った巨漢。長髪で青いマスクで口元を隠した少女。黒い蛇の牙のようなバイザーが特徴の黒人系。赤い拘束具で顔を縛り付けた少年。
天馬
「だ、誰だ!」
???
「・・・我らはグランドチルドレン。そして俺はリーダー、《ハッシュ・シルヴァン》。」
ハッシュはそう言うと、近くに転がっていたサッカーボールを手に取った。
鬼道
「グランドチルドレンだか何だか知らないが、試合の邪魔をする連中は容赦しない!」
鬼道・ヒロト・染岡・佐久間・風丸がグランドチルドレン目掛けて突っ込む。
ハッシュ
「無駄だ。」
バーン!
ハッシュは鬼道に向けてシュートを放つ。ボールは鬼道の腹部に直撃し、鬼道を吹き飛ばした。さらにボールは跳ね返りながらレジェンドジャパンメンバーに直撃し、レジェンドジャパンメンバーは全員、グランドから追い出された。
天馬
「円堂さん達がアッサリと・・・。」
ハッシュ
「地球代表アースイレブン、だったか?」
ハッシュの一言に、イナズマジャパンメンバーはハッとした。
ハッシュ
「全員まとめてかかってこい。俺達からボールを奪ってみろ。」
瞬木
「言ってくれるじゃねぇか!うおおおおおおお!」
瞬木を先頭にイナズマジャパンは井吹を残し、ベンチの座名九郎と信助も加わり一斉にグランドチルドレンへと突っ込む。
ハッシュ
「・・・受けてみろ、俺の技を!」
ハッシュがそう言った途端、フィールドにまばゆい光の嵐が発生し、徐々にボールへと集まって行く。そしてボールは光の渦を纏いゴールへと放たれた。
剣城
「あれは!?」
ハッシュ
「《ホワイトハリケーン》!」
ドカーン!
ハッシュのホワイトハリケーンはイナズマジャパン全員を吹き飛ばし、井吹の守るゴールへと迫る。
井吹
「止めてやる!ゲキリン・・・!」
ドーン!
だが、技を放つ間もなくハッシュのホワイトハリケーンはイナズマジャパンゴールへ突き刺さり、井吹は吹き飛ばされた。
天馬
「井吹!」
ハッシュ
「大したこと無いな。それでも、グランドセレスタギャラクシーで優勝したチームなのか?」
ハッシュは天馬達を見下し、天馬の怒りに火をつけた。
ハッシュ
「もうお前達に用は無い。この星は、俺達グランドチルドレンがいただく。」
天馬
「何だと!?」
グランドチルドレン
「はああああああっ!!」
ゴオオオオオオオォォッ!
グランドチルドレンは全身に力を込め、スタジアム内に巨大な竜巻を発生させた。
天馬
「地球をいただくだって?そんなこと、させない!」
天馬は立ち上がり、竜巻に向かって走り出す。
ハッシュ
「どうかな?」
ビュー!
天馬
「うわあああああ!」
竜巻が天馬を吹き飛ばし、天馬は地面へ強く叩きつけられた。
天馬
「くっ!」
ハッシュ
「そこで大人しくしていろ。悔やむなら無力な自分を悔やむんだな。」
天馬
「くっそぉ・・・ 。」
天馬は力尽き気を失い、視界が真っ暗になった。
天馬
「う、う~ん…」
気が付くと、天馬は見覚えの無い部屋のベッドで眠っていた。
天馬
「・・・ここは、何処?」
天馬はベッドを降り、部屋を見回した。一見病室の様だが、部屋には見たこと無い機械や見たこと無い花が置いてあった。だが、天馬は妙に違和感があった。
天馬
「この部屋の感じ、覚えがあるような・・・。」
部屋には窓があり、カーテンがしてあった。天馬はカーテンを開けて窓の外を見る。
天馬
「っ!?」
そして自身の目を疑った。窓の外には幾つもの摩天楼がそびえ立ち、紫色の空には巨大な宇宙船が何隻も飛び、遥か向こうには見覚えのある巨大なスタジアムの姿があった。
天馬
「うそ・・・ここって・・・。」
プシュー
部屋のドアが開き、一人の男が入ってきた。
「気がついたか、天馬。」
天馬は声を聞いて思わず振り返り、そして男の姿を見て驚いた。
天馬
「お前は・・・!」