イナズマイレブンGOクロニクル ~集え!銀河最強の戦士達~   作:ヒビキ7991

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第19話/ライトニング・ハットトリック

負傷した真名部と皆帆の代役として、戦兎と永夢がアースイレブンのディフェンスに着いた。戦兎は背番号19番、永夢は背番号86番のユニフォームを着ている。

 

 

ピーッ!

 

 

ホイッスルの音が鳴り響き、バグスタースティンズのボールで後半戦が始まった。ボールはバーニアからグラファイト、そこからスティンへと渡る。

 

 

戦兎

「いこうぜ、永夢!」

 

永夢

「はい!」

 

 

戦兎はビルドドライバー、永夢はゲーマドライバーを装着し、永夢はマイティアクションXガシャット、戦兎はラビットフルボトルとタンクフルボトルをドライバーにセットし仮面ライダーに変身した。

 

 

戦兎

「変身!」

 

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!』

 

 

永夢

「大変身!」

 

 

『マイティジャンプ!マイティキック!マイティ・マイティアクション!エックス!』

 

 

さらにビルドはエボルトから受け取った黒いトリガーを、エグゼイドは黒いガシャットを手に取る。

 

 

エグゼイド

「丁度良いぜ、試してみるか。」

 

ビルド

「ああ。」

 

 

ビルドとエグゼイドは各々ボタンを押し、トリガーとガシャットを起動。エグゼイドはマイティアクションXガシャットの隣のスロットに黒いガシャットを差し込み、ビルドはドライバーにトリガーを合体させた。

 

 

バチバチバチ・・・!!

 

 

ビルド・エグゼイド

「うわああああああああああ!?」

 

 

だがガシャットとトリガーをセットした途端、二人を強い電流が襲った。

 

 

天馬

「戦兎さん!永夢さん!」

 

 

ビルドとエグゼイドはその場に膝をつき、天馬は急いで二人のもとへ駆け寄った。

 

 

天馬

「大丈夫ですか!?」

 

エグゼイド

「ありがとう・・・俺は大丈夫だ。」

 

ビルド

「大丈夫だ、心配すんな・・・。」

 

 

「ふーん、アンタ達が持ってたんだ。」

 

 

スティンはセンターサークルの向こうから声をかける。

 

 

スティン

「何処行ったかと思ってたんだけど、アンタ達が持ってたのね?そのガシャットとトリガー。」

 

 

「やっぱり、お前達の計画に関係あるアイテムだったんだな。」

 

 

さらにベンチからエボルトが口を挟む。スティンはエボルトを睨んだ。

 

 

スティン

「その口振りだと、盗んだのはアンタかしら?エボルト。」

 

エボルト

「ああ、お前達の船から情報を盗む次いでに頂いたのさ。」

 

スティン

「あっそ。まぁでも、そのトリガーとガシャットはアンタ達に扱える代物じゃないわ。返してくれる?」

 

ビルド

「・・・悪いけどお前達の計画に関与してる以上。」

 

エグゼイド

「返すわけにはいかないなぁ。」

 

ビルド

「永夢、こうなったら全力で行くぞ!」

 

エグゼイド

「おう!」

 

 

ビルドとエグゼイドは立ち上がり、黒いトリガーとガシャットを仕舞った。そしてビルドは赤いトリガー型アイテム《ハザードトリガー》と、フルボトル2本分の長さのある金と銀のボトル型アイテム《フルフルラビットタンクボトル》を。エグゼイドはガシャット2本分のサイズでロボットに乗るマイティがラベルに描かれた銀の大型ガシャット《マキシマムマイティX》と、長髪の黄金のマイティがラベルに描かれた金の特殊形状のガシャット《ハイパームテキガシャット》を手に取った。

 

 

スティン

「させないわよ。ハッ!!」

 

 

バーン!

 

 

スティンはフィールド全体に強い衝撃波を放つ。

 

 

天馬

「うわ!?」

 

ビルド

「くそっ!」

 

エグゼイド

「この程度!」

 

 

アースイレブンはフィールドにいる全員がスティンの放つ衝撃波を受けたが、誰一人吹き飛ばされる事は無かった。だが・・・。

 

 

シュウゥ……

 

 

天馬

「えっ!?」

 

 

衝撃波を受けた途端、エグゼイドの持つマイティアクションXを含む全てのガシャットと、ビルドの持つラビットフルボトルとタンクフルボトルを含む全てのフルボトルや強化アイテムがグレーに変色し、変身が解除された。

 

 

永夢

「ガシャットが、全部灰色に!?」

 

戦兎

「どうなってるんだよ!?」

 

スティン

「これでもうアンタ達の持つ仮面ライダーの力は使えない。この辺で終いにしましょうか。」

 

 

スティンは背中に白色の羽を生やし、ボールと共に空へと飛ぶ。

 

 

天馬

「アレは・・・まさか!?」

 

 

羽が大きく広がるのと同時に空中に浮いたボールが雷を纏い、そしてスティンがそれを力強く蹴りゴールに向けてシュートした。

 

 

スティン

「《ゴッドノウズ》!」

 

 

井吹

「決めさせるか!!」

 

 

井吹は右手に力を込め、地面から巨大な爪をゴール前に出現させた。

 

 

井吹

「《ライジングスラッシュ》!」

 

 

だがスティンのゴッドノウズに井吹のライジングスラッシュはあっさりと破られ、ボールは井吹を巻き込みアースイレブンのゴールへと突き刺さった。

 

 

ガシャーン!

 

 

井吹

「どわっ!?」

 

 

ピーッ!

 

 

得点のホイッスルが鳴り響き、バグスタースティンズは遂に2点差へとリードを広げた。

 

 

井吹

「くそっ!俺のライジングスラッシュが破られるなんて・・・。」

 

 

その後、アースイレブンボールで試合が再開したが・・・。

 

 

天馬

「サトシ!」

 

サトシ

「おっしゃあ!」

 

 

サトシはボールを受け取りゴールへと走る。

 

 

サトシ

「決めてやるぜ!」

 

 

ロストガットン

「敵接近を確認。ディフェンスプログラムCからAに移行します。」

 

 

サトシは前半と同様、ボールを空高く蹴り上げる。

 

 

ゴゴゴゴゴ・・・!

 

 

フィールドの上空に巨大な雷雲が現れ、ボールが雷雲から電気を取り込み強力な電気の球と化す。さらにサトシもボールと同じ高さまでジャンプし、ボールにジャンピングキックを叩き込む。

 

 

サトシ

「《10万ボルトブレイク》!」

 

 

サトシのシュートは落雷となって、ガットンの守るゴールへと放たれた。

 

 

ロストガットン

「ディフェンスプログラムA、実行。」

 

 

ガットンは右腕を銀色に変色させ、文字通り鉄拳を叩き込んだ。

 

 

ロストガットン

「《アイアンナックル》!」

 

 

ガーン!

 

 

ガットンのアイアンナックルはサトシの10万ボルトアタックをあっさりと弾き返した。

 

 

サトシ

「ナニっ!?」

 

 

弾かれたボールはセレナに渡り、セレナは再びボールを中心に足元に魔方陣を展開。魔方陣の四隅の円から炎が吹き出しボールに集まり、ボールは火の球と化す。そしてセレナは右足を後ろに振り上げ、火の球と化したボールを力強く蹴り飛ばした。

 

 

セレナ

「だったらコレで!《マジカルフレイム》!」

 

 

ロストガットン

「《アイアンナックル》!」

 

 

ガーン!

 

 

だがこれもあっさりと弾かれてしまった。

 

 

セレナ

「そんな・・・。」

 

 

ユリーカ

「どうして!?さっきはサトシとセレナのシュート、バッチリ決まったのに!」

 

 

スティン

「無駄よ。私のロストガットンには、一度使った必殺技は効かないのよ。」

 

 

トンットトンッ・・・

 

 

ピーッ!

 

 

弾かれたボールはフィールドを転がり、サイドラインを越えて試合が止まった。

 

 

天馬

「くそっ、あのガットンの技を破るには、もっと強いシュートがいる。考えられるのは・・・。」

 

 

天馬はフィールドに目を通す。すると、戦兎と永夢の姿を見て何かを思い付いた。

 

 

天馬

「・・・そうだ!」

 

 

天馬は戦兎と永夢のところに向かい、二人にある事を話す。

 

 

戦兎

「・・・何だって!?」

 

永夢

「危険過ぎるよ!だってそんな事したら・・・。」

 

天馬

「でも、コレしか方法がありません!お願いです、力を貸して下さい!」

 

戦兎

「・・・しゃーない、ただし無茶はするなよ?」

 

天馬

「はい!」

 

 

その後、天馬は戦兎と永夢をフォワードの位置まで上げ、瞬木のスローインで試合が再開し、ボールは一直線に天馬へと渡る。

 

 

天馬

「いくぞ!」

 

 

カチャカチャ

 

 

ボールを受け取るや否や、天馬は左手首に装着していたバグスターキャンセラーを外し、アースイレブンベンチへと放り投げた。

 

 

ユリーカ

「うわっととと!?」

 

 

ユリーカがバグスターキャンセラーをキャッチし、装置の破壊は免れた。天馬がバグスターキャンセラーを外した事に、アースイレブン一同とベンチの黎斗とエボルト、さらにバグスタースティンズは驚いた。

 

 

黎斗

「なっ!?バグスターキャンセラーを外すだと!?」

 

エボルト

「何やってるんだ天馬!そんな事したらお前は・・・!」

 

 

ドクンッ!!

 

 

天馬

「グハッ!?」

 

 

バグスターキャンセラーを外した途端、天馬の胸が再び苦しくなり、天馬は胸に手を当て膝をつき荒く呼吸し始めた。その苦しさは、病室で寝ていた時の比ではない。

 

 

天馬

「まだだ・・・この程度、どうってこと無い!」

 

 

天馬は苦しさに耐え、ゆっくりと立ち上がる。

 

 

スティン

「何?アンタ自分から死にに行こうとしてるわけ?」

 

天馬

「死ぬだって?違う、コレは俺が、いや俺たちが勝つために必要な事だ。勝つためなら・・・俺はどんな苦痛にでも耐えてやる!俺は、俺達なら必ず勝てるって信じてるから!!」

 

 

キィィィイイイイイ!

 

 

突然、天馬の瞳が虹色に輝きだした。

 

 

天馬

「ハアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

 

バアアアアアアァァッ!

 

 

直後、天馬の体から虹色に輝くバグスターウイルスの粒子とガスが放出され天馬を包み込む。

 

 

「天馬!?」

 

黎斗

「コレは!?」

 

エボルト

「いったい何だ!?」

 

 

突然起きた現象し、アースイレブンとバグスタースティンズは唖然とした。

 

 

戦兎

「今だ!」

 

永夢

「はい!」

 

 

戦兎は再び黒いトリガーを、永夢は黒いガシャットを手に取りスイッチを押す。

 

 

シュウウウウウウウ・・・!!

 

 

天馬から放出されたバグスターウイルスはガシャットに、ガスはトリガーに吸収され、ガシャットは青と白のツートンカラーに変わり、トリガーは黄色い稲妻を模した形状に変化。さらにガシャットのラベルには昨晩天馬が遊んだゲーム、ライトニングストライカーのイラストとタイトルロゴが描かれた。

 

 

永夢

「天馬達の運命は、僕が変える!」

 

戦兎

「さあ、試合を再開しようか!」

 

 

永夢と戦兎は各々、再びトリガーとガシャットのスイッチを押し起動。

 

 

『ライトニングストライカー!』

 

 

『スパーク・オン!』

 

 

キィィィイイイイイン!

 

 

起動した途端、力を失いグレーに変化したラビットフルボトルとタンクフルボトル、さらにマイティアクションXガシャットが光りだし、元の色に戻った。

 

 

『マイティアクションエーックス!』

 

 

『ラビット!タンク!スーパーベストマッチ!』

 

 

永夢はマイティアクションXガシャットを起動し、ライトニングストライカーガシャットと共にゲーマドライバーにセット。戦兎もビルドドライバーに例のトリガーとラビットフルボトルとタンクフルボトルを装填しハンドルを回す。

 

 

『ガタガタゴットンズッタンズタン!ガタガタゴットンズッタンズタン!』

 

 

ベルトからパイプがパイプが伸び、戦兎の前に赤いボディ、後方に青いボディを形成する。

 

 

ゴゴゴゴゴゴ・・・!

 

 

さらに戦兎の頭上に雷雲が出現した。

 

 

『Are you Ready?』

 

 

戦兎

「変身!」

 

 

ウィーン!ガシャーン!

 

 

前後のボディが戦兎を挟み込む様に合体し、戦兎は仮面ライダービルド ラビットタンクフォームへと変身。

 

 

ガシャーン!

 

 

ビルド

「どわっ!?いってぇ・・・えっ?何じゃこりゃ!?」

 

 

その直後、頭上の雷雲から激しい稲妻がビルドに落ちたと同時に、ビルドは装甲の一部が稲妻を模した形状に変わり、赤、青、ゴールドのトリコロールカラーに変化した。

 

 

『雷撃瞬速!ビルドライトニング!ヤベーイ!』

 

 

永夢

「大変身!」

 

 

『ガッチャー!レベルアーップ!

 

マイティジャンプ!マイティキック!マイティ・マイティアクション!エックス!』

 

 

永夢はドライバーのレバーを展開。ベルトからピンクと白のパネルが出現し、永夢はそのパネルを通り抜け仮面ライダーエグゼイドに変身。さらに変身と同時にエグゼイドはアースイレブンのユニフォームを思わせる白と青のアーマーを胸部と脚部に装着した。

 

 

『アッガチャ!

ライトニングストライカー!決めるぜスーパーキック!ライトニングストライカー!決めるぜハットトリーック!!』

 

 

エグゼイド

「こ、コレは!?」

 

天馬

「仮面ライダーエグゼイド、ストライカーアクションゲーマー。そして仮面ライダービルド、ラビットタンクライトニングフォーム。」

 

 

スティン

「馬鹿な・・・まさか奴らがあのアイテムを・・・!」

 

 

突然起きた現象に困惑するスティン。そんなスティンを他所に、天馬はエグゼイドにボールを預ける。

 

 

天馬

「永夢さん、戦兎さん、お願いします!」

 

エグゼイド

「ああ、ノーコンティニューでクリアしてやるぜぇ!!」

 

ビルド

「勝利の法則は決まった!!」

 

 

エグゼイドとビルドは同時に走り出し、エグゼイドは素早いドリブルでバグスタースティンズのゴールを目指す。

 

 

スティン

「しまった!」

 

 

ロストソルティ

「行かさん!」

 

 

ゴールを目指すエグゼイドの前にソルティとカイデンが立ち塞がる。

 

 

エグゼイド

「よっと!」

 

 

エグゼイドは軽やかに大きくジャンプし、ソルティとカイデンをかわす。

 

 

エグゼイド

「いくぜ!」

 

 

『ガッシューン…』

 

 

エグゼイドはドライバーからライトニングストライカーガシャットを抜き取り、左腰にあるスロットにセットしスロットのボタンを押した。

 

 

『キメワザ!』

 

 

ボタンを押して直ぐ、エグゼイドはボールを空高く蹴りあげる。すると、エグゼイドの周りに2つのチョコブロックが現れた。

 

 

バコーン!バコーン!

 

 

エグゼイドはガシャコンブレイカーでブロックを壊す。すると、中から赤と青のコイン型アイテム《エナジーアイテム》が出てきた。

 

 

エグゼイド

「エナジーアイテムゲット!」

 

 

『マッスル化!』

 

『ジャンプ強化!』

 

 

エグゼイドは赤いエナジーアイテム《マッスル化》と青いエナジーアイテム《ジャンプ強化》をゲットし、再びスロットのボタンを押す。

 

 

『ライトニング!クリティカルストライク!』

 

 

右足にエネルギーが充填され、エグゼイドは真上へ大きくジャンプする。そして空高く蹴り上げたボールにオーバーヘッドキックを叩き込んだ。

 

 

エグゼイド

「おりゃあああああああ!!」

 

 

ボールはエグゼイドのキックのエネルギーを受け、ガットンの守るゴールへと突き進む。

 

 

ロストガットン

「《アイアンナックル》!」

 

 

ガーン! バーン!

 

 

ガットンはエグゼイドのシュートにアイアンナックルをぶつけるが、ガットンはあっさりと吹き飛ばされボールはゴールに突き刺さった。

 

 

ピーッ!

 

 

スティン

「馬鹿な!?」

 

 

エグゼイド

「ッシャー!」

 

天馬

「やったー!」

 

 

エグゼイドのシュートが決まり、アースイレブンは皆で喜んだ。

 

 

スティン

「チッ・・・ガットン、これ以上の失点は許さないわよ?」

 

ロストガットン

「りょ、了解であります!」

 

 

数分後、バグスタースティンズのボールで後半戦が始まったが、ボールは直ぐアースイレブンに渡り、ビルドがドリブルでゴールへと向かっていた。

 

 

ビルド

「永夢に負けてられないな!」

 

 

ビルドはドライバーのハンドルを勢いよく回す。

 

 

『Ready GO!!』

 

 

ビルドはボールを空中に蹴り上げ、右足でボールに連続蹴りを叩き込みエネルギーを溜める。

 

 

ビルド

「そらそらそらそら!!」

 

 

『ライトニングアタック!』

 

 

そして黄色いオーラを纏ったボールを左足のソバットで打ち出した。

 

 

ビルド

「セイヤー!」

 

 

ボールは猛スピードでゴールへと突き進み、ガットンが必殺技を放つ間も無くゴールへと突き刺さった。

 

 

ガシャーン!

 

 

ピーッ!

 

 

ビルド

「ま、こんな感じか。」

 

 

キィィィイイイイイン!

 

 

突然、ビルドとエグゼイドの持つグレー化した一部のガシャットとフルボトルが元に戻った。

 

 

ビルド

「ボトルとガシャットが元に戻った!?」

 

エグゼイド

「そうか!ライトニングストライカーは試合を重ねて選手を育成するゲーム!つまり、俺達がサッカーで経験値を得れば得た分だけ、ガシャットとボトルの力を取り戻せるって事だ!」

 

 

さらに数分後再び試合が再開し、今度はサトシとセレナがドリブルでゴールへと向かっていた。

 

 

サトシ

「セレナ、最後の一点は俺達が決めようぜ!」

 

セレナ

「でも、私達のシュートじゃガットンの技は破れないよ!」

 

サトシ

「破れるさ!俺とセレナ、俺達二人の力を合わせればな!」

 

セレナ

「サトシ・・・うん、分かった!」

 

 

サトシはセレナにボールを預け、セレナはボールを中心に足元に魔方陣を展開。

 

 

セレナ

「ハイッ!」

 

 

セレナはボールを真上に高く蹴り上げ、その直後魔方陣の四隅の円から炎が吹き出しボールを追いかける。

 

 

サトシ

「いくぜ!」

 

 

サトシもボールと同じ高さにジャンプし、上空に雷雲を発生させる。雷雲から落雷がボールに落ち、炎がボールを包み込み、ボールは回転する2本の稲妻のリングを纏った炎の球と化す。そしてサトシがボールにオーバーヘッドキックを叩き込み、ボールは炎と雷の渦となってゴールへと放たれた。

 

 

サトシ

「《ギガボルト!」

 

セレナ

「フルフレイム》!」

 

 

ロストガットン

「緊急事態!緊急事態!これまでのシュートとは桁違いのパワーです!」

 

 

ガットンはサトシとセレナのシュートを両手で受け止めるが、パワーに押されボールと一緒にゴールに突き刺さった。

 

 

ピーッ!

 

 

サトシ・セレナ

「やったー!」

 

 

サトシとセレナの連携シュートが見事に決まり、アースイレブンは喜んだ。

 

 

ピッピッピーッ!

 

 

試合終了のホイッスルが鳴り響き、試合は4-3とアースイレブンが逆転し勝利を納めた。

 

 

スティン

「そんな・・・私が・・・負けた?」

 

 

『退け、スティン。』

 

 

突然、辺りにハッシュの声が響き渡る。上空には、スターシップスタジアムの姿が見えていた。

 

 

天馬

「スターシップスタジアム!」

 

スティン

「ハッシュ!」

 

 

シュウウウウウウウゥゥゥ……

 

 

スターシップスタジアムはロストバグスター達をバグスターウイルスの粒子に変換し吸い込む。

 

 

戦兎

「ッ!!」

 

 

戦兎はすかさず空のフルボトルを用意し、ロストバグスターウイルスの一部を採取した。

 

 

『欲しいものは手に入った。もうこの星に用は無い。』

 

 

スティン

「・・・分かったわ。」

 

 

シュン!

 

 

スティンは一瞬で姿を消し、スターシップスタジアムはゆっくりと空の彼方へと消えた。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~高速道路 高架下~

 

 

その後、天馬は花家ゲーム病クリニックで再度検査を受け、問題が無いことを確認し一同は安心したが、足を負傷した真名部と皆帆は聖都大学附属病院に入院することになった。そして次の星へと旅立つ準備をする天馬達に、永夢と戦兎はある提案をした。

 

 

天馬

「一緒に来るですって!?」

 

戦兎

「アイツらを野放しにしてたら、この星に限らず宇宙全体が危ないんだろ?それに、お前達をあんな死人を蘇生させる技術を持ってる様な連中と戦わせるのは危険すぎるしな。」

 

永夢

「真名部君と皆帆君は入院しちゃってメンバー足りないでしょ?だから、旅が終わるまで僕達がピンチヒッターとして入る。どうかな?」

 

天馬

「もちろん大歓迎です!永夢さんと戦兎さんが居てくれれば100人!いや200人力です!!」

 

 

天馬の誘いにアースイレブン一同も同意した。

 

 

戦兎

「決まりだな。今日から頼むぜ、キャプテン?」

 

永夢

「改めて宜しく、天馬君!」

 

天馬

「宜しくお願いします!永夢さん!戦兎さん!」

 

 

戦兎と永夢は天馬と硬く握手し、二人はアースイレブンの一員となった。そして数時間後、出発の準備が整い、ギャラクシーノーツ号の近くには戦兎と永夢を見送りに、龍我・パラド・ポッピーが集まった。

 

 

戦兎

「万丈、俺の居ない間、この星の正義の味方は任せたぜ。」

 

龍我

「おう!任せとけ戦兎!」

 

ポッピー

「気を付けてね、永夢!」

 

パラド

「あんな変な連中に負けんじゃねぇぞ?」

 

永夢

「ありがとう、行ってくるね!」

 

 

そしてドアが閉まり、ギャラクシーノーツ号は3人に見送られながら大空へと飛び立った。

 

 

ポッピー

「行ってらっしゃ~い!」

 

 

・・・だが、3人は近くの橋脚の裏に隠れる黎斗とエボルトの存在には気付かなかった。

 

 

黎斗

「君達が巡るべき惑星は、あと4つ。」

 

エボルト

「戦兎、永夢、お前達がこの先どんな戦いを繰り広げるのか楽しみだ。」

 

黎斗

「・・・私達はあの世でお前達の旅路を見守るとしよう。さらばだ。」

 

エボルト

「幸運を祈るぜ、チャオ!」

 

 

シュウウウウウウウゥゥ……

 

 

黎斗とエボルトは光の粒となって、その場から消えた。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~ギャラクシーノーツ号 ミーティングルーム~

 

 

一方、アースイレブンはブラックルームに向かうためミーティングルームへとやって来た。

 

 

戦兎

「ん?何だあれ?」

 

 

戦兎がデスクの上にあるモノを発見した。デスクの上には、永夢の持っていたマキシマムマイティXガシャットと同形状の大型ガシャット、《ゴッドマキシマムマイティXガシャット》と、深い緑色をした正方形の大きなパネル、《パンドラパネル》が置いてあった。

 

 

永夢

「これ、黎斗さんのガシャット!」

 

戦兎

「それにコレは、パンドラパネルじゃないか!?」

 

 

2つのアイテムの側には書き置きが置いてあり、天馬が書き置きを読んだ。

 

 

 

 

ーー戦兎、永夢、余計な事かも知れないが、俺達はお前達に旅の助けになるかも知れないアイテムをプレゼントをすることにした。

 

 

ーー永夢、君には私の作ったガシャットの最高傑作、ゴッドマキシマムマイティXガシャットを預ける。

 

 

ーー戦兎、お前には俺の作ったパンドラパネルの複製を送ろう。コイツがあれば、あのジーニアスボトルを作ることが出来るハズだ。

 

 

ーー私達は先にあの世で君達の旅を見守る事にする。君達の旅に幸運があることを祈ろう。さらばだ。

 

 

ーーチャオ!

 

 

 

 

戦兎

「あんにゃろ、余計な事をしやがって・・・。」

 

永夢

「でも、コレはコレで何かの役に立つかもしれません。大事に持っておきましょう。」

 

戦兎

「・・・そうだな。」

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~スターシップスタジアム コックピット~

 

 

その頃、グランドチルドレンの乗るスターシップスタジアムは、アースイレブンより一足早く次なる目的の星に到着していた。

 

 

ハッシュ

「まもなく次の目的地です。」

 

ハザード

「へっ!次は俺が行くぜ!アイツらをボコボコにしてやる!」

 

グランドファーザー

「いや、今回はアイツに行かせよう。」

 

ハッシュ

「アイツ?」

 

グランドファーザー

「・・・聞こえているだろう?入れ。」

 

 

プシュー

 

 

グランドファーザーの呼び掛けに答える様に、コックピットに通ずる扉が開き、一人の男が入ってきた。

 

 

???

「御呼びかな?」

 

グランドファーザー

「次なるアイテム、****の回収に行ってもらいたい。」

 

???

「私がかね?」

 

グランドファーザー

「お前はあの星に詳しいだろう。それに、お前の復讐の為にも、その****は必要なのではないのか?」

 

???

「そうだな・・・分かった、引き受けよう。」

 

 

男はそう言うと、体を反転させコックピットを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

「私は一度受けた憎しみは忘れない男だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待っていろ、衛宮士郎・・・!」

 

 

 

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