イナズマイレブンGOクロニクル ~集え!銀河最強の戦士達~   作:ヒビキ7991

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第22話/戦いの始まり

~衛宮邸 台所~

 

 

次の日、衛宮邸の台所では士郎と桜が朝早くから朝食の用意をしていた。

 

 

「ふぅ・・・流石に多人数となると、作るのも大変ですね。」

 

士郎

「だな。いつもより早めに起きといて正解だった。あと、藤姐が土蔵にコレを持ち込んでくれてて助かったよ。今回に限っては、藤姐にちょこっと感謝しないとな。」

 

 

士郎はフライパンで目玉焼きを焼き、桜は味噌汁の具にするネギを切っていた。カウンターには食堂等で見かける業務用の炊飯ジャーが置いてあり、ご飯を炊いていた。

 

 

ガラガラガラ・・・。

 

 

縁側の障子と廊下に繋がる引き戸が開き、縁側から凛、廊下から天馬達アースイレブンと大河とイリヤがやって来た。

 

 

「おはよう、衛宮君。」

 

大河・イリヤ

「士郎(シロウ)!おはよー!」

 

天馬

「士郎さん、桜さん、おはようございます!」

 

士郎

「おっ?おはようみんな!」

 

「おはようございます、皆さん。」

 

天馬

「何か手伝いましょうか?」

 

士郎

「いや、もうほとんど終わりだから大丈夫だ。みんなと座って待っててくれ。」

 

天馬

「分かりました。」

 

 

天馬達は各々座卓の前に腰を下ろし、数十分後、士郎と桜も加わり衛宮邸の賑やかな朝食が始まった。

 

 

サトシ

「美味い!」

 

セレナ

「美味しい!」

 

戦兎

「うん、良い焼き加減だよ。」

 

士郎

「どうも。」

 

 

昨日の夕食に続き、士郎の朝食は一同に好評の様だ。

 

 

「お味噌汁も美味しい。もしかして、大河さんやイリヤちゃんも毎日こんな美味しい料理を食べてるんですか?」

 

イリヤ

「タイガは毎日シロウの家でご飯食べてるわよ。私は毎日って訳じゃ無いけど、少なくとも週に四日はシロウの料理をご馳走になってるわ。」

 

瞬木

「へぇー、毎日この人数の食事作るの、大変じゃないのか?」

 

士郎

「まぁね。でも、一人で食べるより大人数で食べる方が楽しいし、作り甲斐があるから俺は気に入ってるよ。」

 

「ところで先輩、今日は何をされる予定ですか?」

 

士郎

「今日か?そうだなぁ、朝食が済んだら土蔵の整理でもするかなぁ?藤姐のせいで物置になっちまってるから・・・。」

 

天馬

「あれ、もしかして全部大河さんが持ち込んだんですか?」

 

士郎

「半分俺、半分藤姐ってところだ。いつの間にか色々増えてるんだよなぁ・・・。」

 

大河

「失礼ね!いつか必要になると思って置いてるんじゃない!」

 

士郎

「ホントかねぇ?まあでも、今回だけはあの業務用炊飯ジャーを置いといてくれて助かったよ。いつも使ってるのじゃ、この人数分のご飯は炊けないからさ。」

 

 

士郎がカウンターのジャーを指差し、大河は"エッヘン"と言わんばかりに鼻を鳴らした。すると・・・。

 

 

天馬

「あの、よかったら土蔵の整理、お手伝いしましょうか?」

 

士郎

「えっ?良いのかい?」

 

シトロン

「もちろん。泊まらせて頂いたうえに食事まで用意して頂いたんですから、それくらいのお礼はさせてください。」

 

信助

「それに、土蔵の中に何があるのか凄く気になるし!」

 

 

どうやら全員同じ考えの様子。

 

 

士郎

「ありがとう!よし、じゃあ午前中はみんなで土蔵のガラクタ整理だ!」

 

 

「おー!」

 

 

一同が声をあげるが、既に一人欠けていた。

 

 

「・・・って、あれ?」

 

「藤村先生、いつの間にか居なくなってるわよ?」

 

士郎

「・・・あのバカ虎め。面倒くさい事になると直ぐに逃げるんだからなぁ……」

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~土蔵~

 

 

朝食を終えた後、全員で土蔵内の整理を始めた。やり方としては、士郎が土蔵内で使える物とガラクタに分け、残りのメンバーが土蔵から庭へ物を運び出していた。

 

 

鉄角

「しっかし、いったいこんな土蔵の何処にこんだけの物が詰まってたんだよ・・・。」

 

 

整理を始めて早一時間、中庭には既に自動車一台分に相当するガラクタや機械、骨董品等が出てきたが、土蔵からはまだまだ色んな物が出てくる。

 

 

ユリーカ

「あーもう!つまんない!」

 

シトロン

「ユリーカ 、そんな事言わないの・・・。」

 

井吹

「いやでも、こりゃ相当時間が掛かるぞ?何か楽しい気分にするアイデア無いか?」

 

セレナ

「無いかって言われても・・・ねぇ?」

 

 

依然黙々と物を運び出す一同。と、天馬がある事を思い付く。

 

 

天馬

「そういえば、昔好きだったアニメに出てくるスクラップ場の喋るクレーンがさ、よく歌を歌ってたんだ。」

 

サトシ

「歌かぁ。どんな歌なんだ?」

 

天馬

「えーっとね・・・。」

 

 

天馬は作業しながら歌い始めた。

 

 

天馬

「♪鉄屑に、鉛や銅!タイヤのホイール、ベッドの台!アルミにスチール、色んな缶!幸せ一杯、スクラップ~♪

 

 

と、こんな感じかな?」

 

瞬木

「おっ?それ良いじゃん!」

 

イリヤ

「ねえシロウ、私たちも歌おう!」

 

「面白そうじゃない。」

 

「そうです!きっと楽しいですよ?」

 

士郎

「だな。よし、付き合ってやるか!」

 

 

こうして一同も歌い始めた。

 

 

天馬・信助

「♪鉄屑に!」

 

サトシ・セレナ

「♪鉛や銅!」

 

ユリーカ・イリヤ

「♪タイヤのホイール!」

 

士郎

「♪ベッドの台!」

 

シトロン・好葉

「♪アルミにスチール、色んな缶!」

 

凛・桜・葵

「♪幸せいっぱいスクラップ!」

 

戦兎・永夢

「♪ドラム缶に?」

 

座名九郎・瞬木

「♪HEY!鉄パイプ!」

 

 

全員

「「♪何でもカンでもスクラップ!!」」

 

 

と、楽しく歌ってる合間に土蔵の中身は全て外へと運び出された。

 

 

士郎

「よし、これで全部だ!」

 

 

中庭には2tトラック一台分に相当するであろうガラクタと機械、さらに家具や骨董品が堆積していた。どうやったら土蔵の中にこれだけの物が入るのかと、一同は思ったに違いない。

 

 

天馬

「出して見ると、凄い量ですね・・・。」

 

士郎

「てか、藤姐も何処からこんなモン持ってきたんだよ・・・?」

 

 

中には自動車のエンジンや屋台で使う大型の鯛焼き器。さらに戦車の砲身まであった。

 

 

戦兎

「土蔵の中でお祭りが出来るな・・・。」

 

永夢

「ですね・・・。」

 

 

その後、一同は骨董品と修理可能もしくは使用可能な機械と家具を土蔵に戻し、ガラクタと修理不可能な機械を近所のスクラップ場へと運んだ。そして衛宮邸に戻ると・・・。

 

 

士郎

「あれ?バゼットにカレンじゃないか。」

 

 

門の前には昨夜衛宮邸で会ったバゼットともう一人、シスター姿の少女《カレン》がいた。

 

 

バゼット

「あら、士郎君に皆さん。こんにちは。」

 

天馬

「こんにちは、バゼットさん。・・・あの、その方は?」

 

 

天馬がカレンを指差すと、カレンは天馬達に向けて自己紹介を始めた。

 

 

カレン

「初めまして、皆様。私はこの町にある教会を管理する修道女、《カレン・オルテンシア》と申します。以後お見知り置きを。」

 

 

カレンは頭を下げ、天馬も慌てて頭を下げた。

 

 

天馬

「あ、これはどうも。俺は・・・。」

 

カレン

「自己紹介は結構です。あなた達の事は既にバゼットから聞いています。松風天馬君と、その仲間の方々でよろしいですね?」

 

天馬

「えっ?あ、はい・・・。」

 

士郎

「・・・それでカレン、今日はいったい何の用で来たんだ?下らない用事ならとっとと帰ってくれ。」

 

 

士郎は目を少し細めて嫌そうな顔でカレンに語りかける。カレンは少しムッとしながら士郎を見た。

 

 

カレン

「失礼ですね!こう見えても私は忙しいのです。下らない用で来るほど暇な人間ではありません。」

 

「じゃあ何用で来たのよ?しかもバゼットまで一緒で。」

 

バゼット

「実は一時間程前に、アインツベルンのメイド方から冬木教会に連絡が入りまして。」

 

イリヤ

「メイドって、セラとリズの事?」

 

バゼット

「そうです。何でも、森の中で金属製の奇妙な巨大物体を見つけたと。」

 

天馬

「森の中に金属製の巨大物体?・・・あ。」

 

 

バゼットの話を聞いて、天馬達は何か大事な事を思い出した。

 

 

カレン

「ですので、バゼットとあなた達を連れて調べて頂こうと思い、態々呼びに来たのです。」

 

「森の中に謎の金属物体ねぇ・・・。イリヤ、何か知ってる?」

 

イリヤ

「ううん、今日までに何かが結界を超えた感じはしなかったわ。」

 

士郎

「となると、例の金属物体はアインツベルンの結界の外にあるって訳か。カレン、バゼット、今から連れてってくれないか?」

 

バゼット

「分かりました。」

 

カレン

「いいでしょう。」

 

 

バゼットとカレンは歩き出し、士郎・凛・桜・イリヤは後に続く。

 

 

天馬

「俺達も行こう!」

 

 

天馬達も士郎達の後に続いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~郊外 森~

 

 

しばらくして、士郎と天馬達はカレンとバゼットについて行きながら森の中を歩いていた。すると・・・。

 

 

「お待ちしておりました、皆様。」

 

 

一同の前に、白いナース服のようなちょっと変わったデザインのメイド服姿の女性二人が表れた。

 

 

イリヤ

「セラ!リズ!」

 

 

イリヤは二人を見るなり名前を叫んだ。

 

 

「知り合い?」

 

 

葵がイリヤに問い掛ける。

 

 

イリヤ

「うん、私のメイドの《セラ》と《リズ》よ。」

 

士郎

「それでセラ、リズ、例の奇妙な金属物体ってのは何処なんだ?」

 

リズ

「ん・・・あっち。」

 

 

士郎が問うと、リズはある方向を指差す。

 

 

天馬

「あー・・・。」

 

 

リズが指差す方向を見た天馬達はマズイと思った。リズが指差す方向にあったのは、天馬達の乗る宇宙船、ギャラクシーノーツ号だった。

 

 

「何あれ?電車?」

 

「でも、妙に大きくないですか?」

 

士郎

「それに、見たことないデザインだなぁ。」

 

 

ギャラクシーノーツ号をマジマジと見る士郎達。

 

 

天馬

「ボソッ・・・オズロック、どうする?」

 

オズロック

「ボソッ・・・こうなってしまっては白状するしか無かろう・・・。」

 

 

コソコソ話を終えると、天馬は士郎に話しかけた。

 

 

天馬

「あの、士郎さん。」

 

士郎

「何だい?」

 

天馬

「その列車、実は俺達の宇宙船なんです・・・。」

 

士郎

「・・・えっ?」

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~ギャラクシーノーツ号 ミーティングルーム~

 

 

数分後、天馬達は士郎達をギャラクシーノーツ号のミーティングルームに呼び、士郎達に自分達の事を話した。

 

 

士郎・凛・桜・イリヤ・バゼット

「宇宙から来たぁ!?」

 

 

案の定、士郎達五人は声をあげて驚き、カレン・セラ・リズも目を見開いた。

 

 

天馬

「そうなんです…」

 

「・・・にわかには信じられないけど、本当なの?」

 

サトシ

「もちろん本当です!」

 

 

そう言うと、天馬・サトシ・セレナ・シトロンはモンスターボールを取り出し、ポケモン達を呼び出した。

 

 

サトシ

「みんな出てこーい!」

 

セレナ

「出て来て、みんな!」

 

シトロン

「出て来てください!」

 

 

ポーン!

 

 

ゲッコウガ

「コウガ!」

 

ルチャブル

「チャブゥ!」

 

ファイアロー

「ファーロー!」

 

オンバーン

「オンオォォン!」

 

マフォクシー

「マッフォ!」

 

ヤンチャム

「チャム!」

 

ニンフィア

「フィアー!」

 

ハリマロン

「リッマ!」

 

ホルビー

「ホッビー!」

 

レントラー

「レットゥ!」

 

ルカリオ

「ガルッ!」

 

アブソル

「アッブ!」

 

 

 

ジジジジ・・・

 

 

 

ピカチュウ

「ピカッチュウ!」

 

 

 

プシュー

 

 

 

デデンネ

「デネネ!」

 

プニちゃん

「ウルルルル。」

 

 

さらにサトシのバッグからピカチュウが、隣の車両からデデンネとプニちゃんがやって来た。

 

 

イリヤ

「うわっ!?」

 

セラ

「な、何ですかこの見たことない生き物は!?魔獣か何かですか!?」

 

 

慌てる士郎達にシトロンが説明する。

 

 

シトロン

「彼らはポケモンって言う、僕達の星に昔からいる生き物です。」

 

 

『マイティジャンプ!マイティキック!マイティ・マイティアクション!エックス!』

 

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!』

 

 

と、今度は永夢が仮面ライダーエグゼイドに、戦兎が仮面ライダービルドに変身した。

 

 

バゼット

「姿が変わった!?」

 

ビルド

「これは俺達の地球で発明された、仮面ライダーって言う戦士だ。彼は仮面ライダーエグゼイド。で、俺は仮面ライダービルド。以後お見知り置きを。」

 

天馬

「これで信じて頂けますか?」

 

士郎

「あ、ああ・・・一応。」

 

 

何とか信じてもらえたようだ。

 

 

士郎

「じゃあ、いったい何が目的でこの星に?」

 

天馬

「実は・・・。」

 

 

天馬は事情を話した。

 

 

バゼット

「なるほど・・・天馬君達は自分達の地球を乗っ取ったグランドチルドレンから地球を取り戻すために、銀河最強イレブンを集める旅をしているのね。」

 

オズロック

「そのグランドチルドレンは、どういう訳か星を訪れてはその星に潜む強大なエネルギー物質を採取している。サトシ達の地球では負のエネルギーを、戦兎と永夢の地球ではロストバグスターウイルスを。」

 

カレン

「では、そのグランドチルドレンとやらはこの星にやって来るのですか?」

 

オズロック

「何時来るかは分かりません。ですが奴らの情報によれば、この星をターゲットにしているのは間違いないでしょう。」

 

 

ドカーン!!

 

 

突然、外から大きな爆発音が聞こえ、ギャラクシーノーツ号が大きく揺れた。

 

 

天馬

「な、何だ!?」

 

リズ

「シロウ、外に何かいる!」

 

士郎

「外?」

 

 

士郎と天馬達はドアを開けて外を見る。外には骨でできた人形の怪物がうじゃうじゃいた。

 

 

天馬

「何だこれ!?」

 

士郎

「コイツは・・・まさか竜牙兵か!?」

 

 

 

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