イナズマイレブンGOクロニクル ~集え!銀河最強の戦士達~   作:ヒビキ7991

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第27話/ギャラクシーノーツ号大ピンチ!?

~衛宮邸 居間~

 

 

「「カンパーイ!」」

 

 

カラン

 

 

文化祭を終えたその日の夜、衛宮邸では打ち上げが行われていた。

 

 

ユリーカ

「みんなお疲れ様!」

 

天馬

「いやぁ緊張したぁ・・・。」

 

「でも、凄く楽しかったよね?」

 

永夢

「あの30人のビルド集団はビックリしましたよ。て言うか戦兔さん、アレってどうやったんですか?」

 

 

永夢が戦兔に問う。

 

 

戦兔

「ああ、ニンニンコミックフォームで作った分身に他のフルボトルを渡して、疑似的に変身させたんだ。前に一緒に戦ったオーズが昔似たような戦法をしてたって聞いたんで、ちょいと真似てみたんだ。」

 

鉄角

「桜さんや凛さん達のドレス姿、メチャ綺麗だったぜ!」

 

好葉

「イリヤちゃんの妖精さんも可愛かった。」

 

「そ、そうですか?」

 

「良かったわね、桜。」

 

イリヤ

「嬉しい!ありがとう!」

 

 

衣装を誉められ照れる桜と喜ぶイリヤ。

 

 

ピロン!

 

 

すると突然、オズロックの端末に通知が入った。オズロックが端末を開き画面を見ると、ギャラクシーノーツ号の修理完了のお知らせだった。

 

 

オズロック

「天馬、どうやらギャラクシーノーツ号の修理が完了した様だ。」

 

天馬

「ホント!?ヤッタ!」

 

 

修理完了の通知を聞いて盛り上がるアースイレブン一同。だが、士郎とセイバーは何故か浮かない顔をしていた。

 

 

「二人とも?」

 

 

凛が声を掛けるが、反応が無い。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~土蔵~

 

 

夜、アースイレブンは支度を済ませ、明日の出発に備え眠りについた。一方土蔵では士郎が魔術の鍛練をし、セイバーが傍で見守っていた。

 

 

セイバー

「こうして共に土蔵で過ごすのも久しぶりですね。」

 

士郎

「ああ、少し前まで思っても見なかったよ。こんなに早く、またお前と一緒に過ごせる日が来るなんて。天馬達に感謝しないとな・・・。」

 

セイバー

「そうですね。彼らがこの星に来なければ、私達が再び出会う事は恐らく、二度と無かったかもしれません・・・。」

 

 

と、噂をすれば何とやら。そこへ天馬が現れた。

 

 

天馬

「士郎さん、セイバーさん。」

 

士郎

「天馬か、どうしたんだ?」

 

セイバー

「明日出発だと伺いましたが、眠らなくて良いのですか?」

 

天馬

「実は、中々眠れなくて・・・。」

 

士郎

「そうか。」

 

 

天馬は士郎の隣に腰を下ろした。

 

 

士郎

「でも丁度良かった。お前に一つ頼みたい事があるんだ。」

 

天馬

「俺にですか?」

 

 

士郎とセイバーは、天馬に真剣な眼差しを向ける。

 

 

士郎

「・・・天馬、俺達もお前達の旅に連れていってくれないか?」

 

天馬

「えっ?」

 

 

突然士郎の放った言葉に、天馬は少し驚いた。

 

 

セイバー

「私達は本来、再び出会う事の無い運命かも知れなかった。しかし、貴方達がこの星に来てくれたお陰で、私達は再びこうして会う事が出来ました。」

 

士郎

「それに、この間の試合でお前達はこの町を守ってくれた。俺達の町を守ってくれた事、俺とセイバーがまた会えた事、お前達には感謝したくても感謝し切れない。だからせめて、お前達の力になりたいんだ。」

 

天馬

「士郎さん・・・。」

 

士郎

「頼む天馬!俺達を連れて行ってくれ!」

 

セイバー

「お願いします!」

 

天馬

「で、でも衛宮邸は・・・士郎さんの家は大丈夫なんですか?」

 

「大丈夫よ。」

 

 

と、いつの間にか土蔵入口には凛と桜、さらに鉄角と好葉がいた。

 

 

天馬

「凛さん、桜さん。鉄角に好葉も。」

 

「先輩がお留守の間、衛宮邸は私と姉さんが守ります。」

 

鉄角

「俺達からも頼む。こんな状態じゃ、当分は試合に出れそうにねぇ。だからキャプテン、俺達の代わりに連れて行ってやってくれよ。」

 

好葉

「ウチら、ここでキャプテン達が帰ってくるまで待ってます。」

 

「安心して、鉄角と好葉は私達が面倒見てあげるから。」

 

天馬

「・・・。」

 

 

天馬は真剣な眼差しを士郎とセイバーに向ける。

 

 

天馬

「士郎さん、セイバーさん、二人を危険な旅に巻き込むことになるかもしれません。それでも来ますか?」

 

士郎

「ああ、危険なら聖杯戦争で嫌ってほど経験してる!心配無いさ!」

 

セイバー

「私も、士郎と同じ意見です。」

 

 

士郎は天馬に自分の意思を伝え、天馬は笑顔を見せると、右手を静かに差し出した。

 

 

天馬

「・・・分かりました。よろしくお願いします、士郎さん!」

 

士郎

「ああ、よろしく!」

 

セイバー

「こちらこそ、よろしくお願い致します!」

 

 

天馬は士郎とセイバーと握手を交わし、二人は正式にアースイレブンの一員となった。だが土蔵の裏、塀の向こうから一人の女性がその会話を聞いていた事を、誰も知らなかった。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~アインツベルン城~

 

 

翌朝、一同はアインツベルン城に向かい、ギャラクシーノーツに乗り込み出発の最終確認をしていた。

 

 

オズロック

「エンジン及び、全システム正常。何時でも飛べるぞ。」

 

士郎

「じゃあみんな、行ってくる。」

 

イリヤ

「気を付けてね、シロウ!」

 

 

アインツベルン城にはアースイレブンと士郎達の他に、凛・桜・イリヤ、さらにバゼット・カレン・セラ・リズが見送りに来ていた。士郎とセイバーは凛達に見守れながら、ギャラクシーノーツ号へと乗り込む。

 

 

「ちょっと待ったああああああ!!」

 

 

ブオオオオオオオン!

 

 

だが突然、森の中から一人の女性が黄色いスクーターに乗って猛スピードで現れた。

 

 

天馬

「大河さん!?」

 

士郎

「藤姐!?」

 

 

キキキーッ!!

 

 

大河は急ブレーキを掛け、スクーターは士郎の前に停車した。

 

 

大河

「ふぅ、何とか間に合ったぁ……」

 

 

大河はスクーターを降り、士郎に目を向ける。

 

 

士郎

「藤姐、何で・・・?」

 

大河

「ごめんね士郎・・・実は御姉ちゃんね、昨日の夜聞いちゃったのよ。土蔵で士郎とセイバーちゃんと、天馬君達が話してたの。」

 

天馬・セイバー

「えっ?」

 

大河

「それだけじゃないわ。この間の夜、学園のグラウンドで士郎と天馬君達が亡くなった筈の間桐君と戦ってるのを見ちゃったの・・・。その後ね、カレンちゃんから聞いたのよ。半年前に士郎と遠坂さんが危険な戦いに参加してた事、切嗣さんも十年前にその戦いに参加してた事、それにセイバーちゃんの正体もね・・・。」

 

士郎

「・・・藤姐、悪いけどもう決めたんだ。何が何でも俺は行くよ。止めようとしたって無駄だからな。」

 

 

士郎は真剣な眼差しを向ける。が、大河の表情は優しかった。

 

 

大河

「止める気なんて、これっぽっちも無いわよ。」

 

 

大河の予想外の一言に驚く一同。

 

 

大河

「いつかこんな日がくるって思ってたわ。いつかの切嗣さん見たいに、士郎もいつか旅に出るんじゃないかって。だからね、お見送りに来たの。」

 

士郎

「藤姐・・・。」

 

大河

「士郎、旅先で天馬君やセイバーちゃんに迷惑掛けちゃダメだからね?あと、絶対に帰ってくるのよ?」

 

士郎

「・・・ああ!」

 

大河

「天馬君、セイバーちゃん、士郎の事お願いね。」

 

天馬・セイバー

「はい!」

 

 

ファーン!

 

 

準備が整い、天馬と士郎達を乗せたギャラクシーノーツ号は発進。

 

 

「行ってらっしゃーい!」

 

大河

「気を付けてねー!」

 

 

凛達に見送られながらギャラクシーノーツ号は離陸。そして大空の彼方へと飛んでいった。

 

 

カレン

「行っちゃいましたね。」

 

バゼット

「・・・あれ?」

 

 

バゼットとリズが何か違和感に気付き、辺りをキョロキョロと見る。

 

 

セラ

「どうかなされました?」

 

リズ

「イリヤが居ない。さっきまで一緒だったのに。」

 

「あ、ホントだ!」

 

バゼット

「変ですね、先程まで此処に・・・ん?」

 

 

この時、その場に居た全員が同じ予想をした。

 

 

「まさか・・・!?」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~ギャラクシーノーツ号 コックピット~

 

 

数十分後、アースイレブンは次の惑星へのワープに備えコックピットに集まっていた。

 

 

士郎

「いよいよだな。」

 

セイバー

「ええ、凄く楽しみです。」

 

 

カタッ

 

 

瞬木

「んっ?誰だ!」

 

 

突然後方で物音がし、瞬木が物音に気付き振り向いた。だが何も無い。

 

 

座名九郎

「どうなされましたか?」

 

瞬木

「いや、後ろで何か物音がしたんだ。」

 

サトシ

「物音?」

 

 

一同が席を立ち後方に向かうが、特に何も無い。

 

 

信助

「何も無いけど?」

 

瞬木

「だな。気のせいかな?」

 

戦兎

「いや、この間の騒動でグランド・チルドレンが何か仕込んだ可能性もある。みんなで船の中を見て回ろう。」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~二号車 通路~

 

 

一同は二号車に移動し、ゆっくりと通路を歩く。

 

 

フッ

 

 

突然、奥の暗がりに白い何かが見えた。

 

 

セレナ

「居た!」

 

「えっ?」

 

サトシ

「ああ、あの奥に何か居るみたいだ。」

 

 

一同は慎重に、一番奥の部屋に近づきドアを開ける。だが、部屋の中には誰も居ない。

 

 

天馬

「誰も居ないね・・・。」

 

永夢

「でも、何かが居るのは間違い無いね。」

 

 

と、ここでシトロンがある提案をする。

 

 

シトロン

「天馬、ルカリオを出して頂けませんか?」

 

天馬

「ルカリオを?」

 

シトロン

「ルカリオは波動ポケモン。人間やポケモンや物体の放つ波動、つまり気やオーラを感じ取る事が出来るんです。」

 

天馬

「そうか!分かった!」

 

 

ポーン!

 

 

天馬はモンスターボールを投げ、ルカリオを呼び出した。

 

 

天馬

「ルカリオ、この船に俺達以外の何かが居ないか確かめてくれないか?」

 

ルカリオ

「ガルッ!」

 

 

ルカリオは目を閉じ、己の気を集中させ船内を調べる。

 

 

ルカリオ

「っ!!ガルッ!」

 

 

ルカリオは何かを感じ取り、車両後方に向かって走り出した。

 

 

天馬

「何か見つけたみたい!」

 

 

一同はルカリオを追いかけた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~食堂車 入り口~

 

 

ルカリオの後を追って、一同は食堂車へとたどり着いた。

 

 

ユリーカ

「食堂車。此処に居るの?」

 

 

ユリーカの問いに、ルカリオは頷いて答える。

 

 

天馬

「よし、みんな開けるよ?」

 

 

士郎は投影で木刀を作り出し装備し、セイバーは身構え、永夢はガシャコンブレイカー、戦兎はドリルクラッシャーを装備し、サトシ達はポケモン達を呼び出し臨戦態勢に入る。

 

 

プシュー

 

 

「っ!?」

 

 

だが扉を開けると、そこに居たのは・・・。

 

 

士郎

「い、イリヤ!?」

 

イリヤ

「えへへ、見つかっちゃった・・・。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~ミーティングルーム~

 

 

一同はミーティングルームに移り、イリヤから事情を聞いた。

 

 

オズロック

「密航だと!?」

 

イリヤ

「うん、少しでもシロウの力になりたくて、リン達の目を盗んで一番後ろから・・・。」

 

士郎

「は、はぁ…」

 

イリヤ

「天馬お願い!私も一緒に連れて行って!練習のお手伝いでも何でもするから!」

 

 

天馬に強く頼み込むイリヤ。

 

 

天馬

「どうする?」

 

「もう此処まで来ちゃったし、一緒に連れて行ってあげましょ?」

 

ユリーカ

「ユリーカさんせーい!」

 

シトロン

「仕方ありませんね…」

 

士郎

「って事だ。イリヤ、みんなに迷惑掛けるんじゃないぞ?」

 

イリヤ

「ハーイ!よろしくお願いします!」

 

 

一同はイリヤの同行を認め、イリヤはアースイレブンの仲間となった。すると・・・。

 

 

ドーン!

 

 

突然、巨大な爆発音と共にギャラクシーノーツ号が激しく揺れた。

 

 

サトシ

「何だ!?」

 

 

オズロックが慌てて窓の外を見る。窓の外にはギャラクシーノーツ号と並走するスターシップスタジアムが見える。

 

 

ドーン! ドーン!

 

 

スターシップスタジアムはビーム砲を放ち、ギャラクシーノーツ号を容赦なく攻撃してくる。

 

 

オズロック

「グランド・チルドレンめ、スターシップスタジアムを戦艦に改造したのか!?」

 

天馬

「オズロック、ワープだ!このままじゃギャラクシーノーツ号が!」

 

オズロック

「分かった!ギャラクシーノーツ号、緊急ワープ!!」

 

 

キイィィィィィィンッ!

 

 

ギャラクシーノーツ号は直ちにワープを行い、その場から姿を消した。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~スターシップスタジアム コックピット~

 

 

ハッシュ

「ギャラクシーノーツ号、ワープしました。」

 

グランドファーザー

「フッ・・・運の良い連中だ。」

 

 

グランドファーザーは怪しい笑みを浮かべ、スターシップスタジアムもワープし姿を消した。

 

 

 

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