イナズマイレブンGOクロニクル ~集え!銀河最強の戦士達~   作:ヒビキ7991

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ダーリン・イン・ザ・フランキス編
第28話/始まりの首都セラスス


天馬

「う、う~ん……」

 

 

天馬はいつの間にか気を失っていた。目が覚めた彼の視界に入ったのは、見慣れない天井だった。

 

 

天馬

「ここは・・・?」

 

 

「おっ?気が付いた?」

 

 

直ぐ横から女の声がする。声のする方に目を向けると、桃色の長い髪に鮮やかな緑色の瞳の少女と、黒い髪に同じく緑色の瞳の少年が立っていた。天馬は体を起こし、二人に目を向ける。二人は共に同じグレーの制服とおぼしき服を着ていた。反対側には窓があり、巨大なビルが幾つもそびえ立っていた。

 

 

少年

「大丈夫?何処か痛くないかい?」

 

天馬

「えっと・・・うん、大丈夫だよ。あの、君達は?」

 

少年

「俺は《青山崎ヒロ》。」

 

少女

「ボクは《桜川レイ》。《ゼロツー》って呼んで。」

 

天馬

「俺は松風天馬。ところで、此処は?」

 

ヒロ

「病院だよ。俺達が君を此処に運んだんだ。」

 

天馬

「病院?何で・・・あ!そういえばみんなは!?」

 

 

天馬は慌てて立ち上がろうとしたが、ヒロに止められた。

 

 

ヒロ

「落ち着いて。今はまだ少し安静にしてた方が良いよ。」

 

ゼロツー

「君と一緒に居た人達も此処に入院してるからさ、安心して。」

 

天馬

「・・・わかった、ごめんね。」

 

 

天馬は大人しく安静にする事にした。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~病院 エントランス~

 

 

それから三日後、天馬は検査の結果正常と診断され、退院する事になった。エントランスに向かうと、アースイレブンのメンバー達が待っていた。

 

 

天馬

「みんな!」

 

サトシ

「天馬!お前も無事に退院出来たんだな?」

 

天馬

「ああ!」

 

 

ウィーン

 

 

入り口のドアが開き、ヒロとゼロツーが病院にやってきた。二人の後ろには友達だろうか、二人と同じ制服姿の四人の少年と五人の少女の姿がある。

 

 

天馬

「ヒロ!ゼロツー!」

 

ゼロツー

「よかった、みんな退院出来たみたいだね?」

 

 

プシュー

 

 

 

すると突然、病院のエレベーターの扉が開き、一人の男性と一人の女性が現れた。二人はアースイレブンに近づく。

 

 

男性

「君がヒロの言っていた、松風天馬君だね?」

 

天馬

「は、はい?」

 

男性

「突然で悪いが、君達に聞きたい事がある。みんな来てくれ。」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~多目的ホール~

 

 

一同は場所を病院の多目的ホールに移し、話をする事となった。

 

 

男性

「ではまず、軽い自己紹介から始めよう。私は《紀村ハチ》。」

 

女性

「私は《邨井ナナ》。共に首都防衛機構の一員です。」

 

ヒロ

「改めまして、俺は《青山崎ヒロ》。」

 

ゼロツー

「ボクは《桜川レイ》。念のために言うけど、僕の事は《ゼロツー》って呼んでね。」

 

少年1

「俺は《神田ゴロウ》。よろしく。」

 

少年2

「《大久保ゾロメ》だ!よろしくな!」

 

少年3

「え~っと、《嵐山フトシ》です。」

 

少年4

「《泉岳寺ミツル》と申します。」

 

少女1

「私は《梓川イチゴ》。」

 

少女2

「《亜理子ココロ》です。よろしくお願いします。」

 

少女3

「私は《芥川ミク》!よろしくね!」

 

少女4

「《鶯谷イクノ》です。よろしく。」

 

少女5

「《飛鳥川ナオミ》です。」

 

 

ヒロ達の自己紹介を終え、天馬達も軽く自己紹介をした。と、自己紹介を終えて直ぐ

ユリーカがまたおっ始めた。

 

 

ユリーカ

「お姉さん達纏めてキープ!!」

 

 

ユリーカは右膝をつき、ゼロツー達に右手を差し出した。

 

 

ユリーカ

「お願い!お兄ちゃんをシルブプレ!」

 

 

 

 

 

イチゴ・ココロ・ミク・イクノ・ナオミ・ナナ

「・・・え?」

 

 

ゼロツー

「ん?」

 

 

ユリーカの行動にイチゴ達はポカンとし、ゼロツーは不思議そうな表情を見せた。

 

 

ユリーカ

「お兄ちゃんのお嫁さんになってほしいの!お兄ちゃんったらメカばっかでちょ~っと抜けてるところがあるから、しっかりしたお嫁さんがいればいいかな~って。」

 

 

シトロン

「だからユリーカ!それはやめろって言ってるだろ!?」

 

 

シトロンはエイパムアームを起動し、ユリーカを持ち上げシルブプレを阻止した。

 

 

ユリーカ

「うわあああ!?何でぇ~!?」

 

 

ユリーカは釣り上げられじたばたする。

 

 

ギュッ

 

 

と、ゼロツーが突然ヒロに抱き付いた。

 

 

ゼロツー

「ごめんねユリーカ、僕にはもう愛しのダーリンが居るんだ。だから君のお兄さんは貰えないよ?」

 

ヒロ

「ちょっとゼロツー!」

 

 

突然抱き付かれて赤面するヒロ。と、ここでオズロックがハチに問う。

 

 

オズロック

「一つお伺いしたい。我々は何故この病院に入院させられていたのかね?」

 

ハチ

「ああ、それについては私達よりも子供達の方が詳しい。みんな、話してやってくれ。」

 

ヒロ

「分かりました。」

 

 

ヒロ達の証言はこうだ。

ある日、ヒロ達は公園で仲良く遊んで居たところ、上空から炎に包まれ落下してくる謎物体を目撃した。謎物体は郊外にある森の中に落ち、ヒロ達は謎物体の正体を突き止めるため、ゾロメを筆頭に火の玉が落ちた場所に向かった。

 

 

ゾロメ

「で、その落ちてきた物体ってのがコレだ。」

 

 

ゾロメは一枚の写真を見せる。写真に写っていたのは、ボロボロになったギャラクシーノーツ号だった。

 

 

天馬

「これ、ギャラクシーノーツ号!」

 

ヒロ

「やっぱり、知ってたんだね。コレを見つけた俺達は、扉を壊して中に侵入した。そこで気を失って倒れてる君達を見つけて、ハチさんとナナさんの手を借りて君達を病院まで運んだんだ。」

 

天馬

「そうだったんだ・・・助けてくれてありがとう、みんな。」

 

 

天馬はヒロ達に礼を言い、ヒロ達は少し照れた。

 

 

フトシ

「・・・でもさ、何であんな変なのに乗ってたの?」

 

ミク

「と言うか、アンタ達って何者?もしかしてエイリアンとか?」

 

オズロック

「有る意味では正解だ。だが私を除く彼らは全員、君達と同じ地球人だよ。」

 

ミツル

「どう言うことです?」

 

天馬

「俺達は今、地球を・・・故郷の星を取り戻すために旅をしているんだ。」

 

 

天馬はヒロ達に、自分達の事を全て話した。

 

 

ナナ

「なるほど・・・つまり貴方達は、そのグランドチルドレンを倒すために、銀河最強イレブンを集める旅をしているのね。」

 

オズロック

「うむ。だが我々が衛宮士郎とセイバーを仲間として迎え入れ再び旅立った矢先、敵の船の奇襲に会い緊急ワープを行った。」

 

ゴロウ

「で、ワープした先が偶然この星だったって訳か。そうなれば、俺達の言った事と辻褄が合う。」

 

ハチ

「現在、君達の船は我々が厳重に保管している。かなり酷く損傷しているが、我々の技術力でなら修復は可能との事だ。」

 

オズロック

「ではお願いしたい。我々は一刻も早く旅を再開せねばなるまい。」

 

ハチ

「了解した。では、悪いが私達はコレで一旦失礼する。」

 

ナナ

「みんなは彼らに、街を案内してあげて。ただし、夜までには学生寮に連れて帰ってね?」

 

 

そう言い残して、ハチとナナは多目的ホールを後にした。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~首都セラスス中心街 ストレリチア通り~

 

 

ハチとナナと分かれた後、一同は病院を離れ、ヒロ達の暮らす街《首都セラスス》を見て回っていた。

 

 

ゼロツー

「ここは首都セラススで一番大きな通り、《ストレリチア通り》だよ。」

 

 

通りの両サイドには幾つものビルが建ち並び、車道と歩道の間には花壇が設けられており、オレンジ色の綺麗な花が咲いていた。

 

 

セレナ

「何、この花?」

 

 

セレナが花壇に咲く花を指差す。

 

 

戦兎

「《ストレリチア》の花だな。和名は《極楽鳥花》。花の形状が極楽鳥って鳥に似てることから名付けられた花だ。花言葉は《気取った恋》、《恋する伊達者》。エキゾチックな花姿を恋に浮かれる人に例えて付けられたらしい。」

 

ヒロ

「詳しいんですね?」

 

戦兎

「ああ、何せ俺は天ッ才物理学者だからな!」

 

 

自慢気に言う戦兎に呆れるアースイレブンであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~居住区 デルフィニウム通り~

 

 

次に彼らがやって来たのは、閑静な住宅街の中を通る《デルフィニウム通り》。

 

 

ゴロウ

「ここはデルフィニウム通り。この通りの周囲は住宅地が多いんだ。」

 

イチゴ

「ちなみに、私達の通う学校もこの通り沿いにあるんだよ。」

 

 

先ほどと同じく車道と歩道の間に花壇が設けられ、青い綺麗な花が咲いていた。

 

 

「これ、《デルフィニウム》の花ですよね?花言葉は確か《清明》だったかな?」

 

 

葵が花壇の花を見て言った。

 

 

イチゴ

「この町には五つの大通りがあって、各々の通りに五種類の花を植えてあるんだ。でね、私はこのデルフィニウムの花が大好きなの。綺麗で優しくて、さわやかな感じがして。」

 

「その気持ち、分かります。」

 

 

デルフィニウムの花を見つめて語り合う葵とイチゴであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~商業区 アルジェンティア通り~

 

 

次に彼らがやって来たのは、商業区を通る《アルジェンティア通り》。通りには幾つものアパレル店や化粧品店等が軒を連ね、活気に満ちていた。

 

 

ミク

「ここはミクのお気に入り、アルジェンティア通り!オシャレなお店が沢山あるんだ!」

 

 

アルジェンティア通りにも、車道と歩道の間に花壇が設けられ、赤い花が咲いていた。

 

 

士郎

「コレは《アルジェンティア》・・・《ケイトウ》の花だな。花言葉は《おしゃれ》《気取りや》等がある。」

 

ゾロメ

「おしゃれで気取りやか・・・どっちもミクにピッタリじゃね?」

 

ミク

「おしゃれは認めるけど、気取りやはどっちかって言うとアンタが似合ってるんじゃない?」

 

ゾロメ

「何だと!?」

 

ミク

「何よ?」

 

ゴロウ

「はいはいお前ら、喧嘩すんなよ?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~工業団地 ジェニスタ通り~

 

 

次にやって来たのは、工業団地を通る《ジェニスタ通り》。辺りには幾つもの工場や研究施設がある。

 

 

ココロ

「ここはジェニスタ通り。この通りは周辺に工場や研究所が沢山あるの。」

 

ミツル

「ちなみに、首都防衛機構の本部もここにあります。」

 

 

道端には木が植えられており、黄色い小さな花が沢山咲いていた。

 

 

セイバー

「これは《エニシダ》ですね。花言葉は《温もり》《博愛》等があります。」

 

シトロン

「ちなみに、エニシダの枝は昔から箒の材料として使われていて、英語では箒を意味する《ブルーム》と呼ばれています。」

 

信助

「へぇー、そうなんだ。」

 

 

シトロンの豆知識に感心する信助であった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~クロロフィッツ通り~

 

 

最後に一同は、海岸線を通る《クロロフィッツ通り》にやって来た。近くには広大なビーチや遊園地があり、家族連れで賑わっていた。

 

 

フトシ

「ここはクロロフィッツ通り。沿道には大きなレジャー施設やビーチや公園なんかがあるんだ。」

 

イクノ

「週末はいつも家族連れで賑わってるのよ。私達もよく遊びに来たりするわ。」

 

ナオミ

「夏には花火大会や夏祭り、冬には雪祭りとか色々なイベントをやってるの。」

 

 

道端の花壇には、小さな白い花が幾つも咲いていた。

 

 

永夢

「これは、《折鶴蘭》だね。花言葉は「守り抜く愛」「集う祝福」「祝賀」「子孫繁栄」という意味がある。 ランナーから伸びて付いた子株が子供であったり愛であることを表してるらしい。」

 

座名九郎

「子孫繁栄ですか………何とも縁起の良い花言葉ですね。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~都立ミストルティン学園 学生寮~

 

 

街を一通り見て廻った一同は夕方、ヒロ達が通う《都立ミストルティン学園》に来ていた。ギャラクシーノーツ号の修理が済むまでの間、学生寮の一角を借りる為だ。学園内には校舎と学生寮の他に、広大なグラウンドと小さな森と魚が泳ぐ綺麗な池、そして満開の桜並木がある。

 

 

ゾロメ

「着いたぞ、俺達の住む学生寮だ!」

 

 

ゾロメは早速、寮内を案内し始めた。

 

 

ゾロメ

「この街で生まれたヤツはみんな、幼稚園から高校までの間、この都立ミストルティン学園に通うことになってるんだ。希望すれば小学生の段階で親元を離れて、この学生寮で暮らすことが出来る。」

 

イリヤ

「じゃあ、みんなも親元を離れてここに住んでるの?」

 

ヒロ

「まぁね。ただ、俺とゼロツーは生まれた頃からずっと、この学園で暮らしてるんだ。」

 

セレナ

「生まれた頃から?」

 

ゼロツー

「僕とダーリンはね、赤ん坊の頃に捨てられたらしいんだ。偶然見つけてくれた学生寮の人が保護してくれて、それからずっと此処で暮らしてるんだ。」

 

セレナ

「そうなんだ……」

 

ゼロツー

「でも、全然気にしてないよ?だってこの学園で育ったから、ダーリンやみんなに会えたんだからさ。」

 

ヒロ

「ゼロツー………」

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~学生寮 101号客室~

 

 

その後一同は夕食を済ませ、各々用意された客室に振り分けられた。

 

 

天馬

「………」

 

 

天馬は用意された客室のベッドでグッスリと眠っていた。

 

 

ガタッ

 

 

突然部屋の窓が開き、青と赤に光る2つの謎の球が漂ってきた。

 

 

シュン!シュン!

 

 

2つの球は天馬の身体の中に入った。

 

 

天馬

「んん………むにゃむにゃ………。」

 

 

天馬自身は全く気付くこと無く、そのままグッスリと眠った。

 

 

 

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