イナズマイレブンGOクロニクル ~集え!銀河最強の戦士達~ 作:ヒビキ7991
第3話/来たぞ!ポケットモンスターの世界!
~ギャラクシーノーツ号 食堂車~
ファラム・オービアスを離れ宇宙へと出たアースイレブンは、食堂車で食事をしようとしていた。食事と言っても、皿の上にはカラフルなキューブが3個載せられていただけだ。
天馬
「これって、もしかしてファラム・オービアスの宇宙食?」
オズロック
「すまない、急場だったのでこういうモノしか用意出来なかったんだ…」
オズロックが申し訳なさそうに言うが、一同は気にしなかった。
瞬木
「気にすんなって!」
皆帆
「むしろこっちの方が宇宙食っぽくていいね。」
真名部
「同感です。」
皆帆がフォローした。
信助
「でも、やっぱりオバちゃんの美味しい料理が食べたいなぁ…」
オズロック
「オバちゃん?」
葵
「このギャラクシーノーツ号で、私達のご飯を作ってくれた人よ。オバちゃんの作るカレーライスは絶品なんだ。」
天馬
「他の星に着いたら、その星で何か美味しいモノ探して食べようよ。ね?」
天馬の提案に一同は賛成した。
天馬
「ところで、オズロックは選手として同行してくれてるの?」
オズロック
「ん?言ってなかったか?今回の旅で、私はお前達の監督を勤める事になったんだ。」
オズロックの発言に一同は仰天した。
天馬
「オズロックが俺達の監督!?て言うか、聞いてないよ全然!」
オズロック
「そうか、すまない。一応私も監督という柄ではないと思い断ったのだが、ララヤ様がどうしてもと言うのでな、仕方なく…」
天馬
「・・・でも、オズロックが監督なら安心かな?」
瞬木
「確かに、いつも冷静で頭良いしな。オズロックならきっと大丈夫だって。」
鉄角
「頼りにしてるぜ!」
オズロック
「お、おぅ…」
すると・・・。
アナウンス
『まもなくワープします。乗員は準備をしてください。』
ディスプレイにメッセージが映し出され、アナウンスが聞こえてきた。
オズロック
「目標とのワープ有効距離に達した様だ。」
天馬
「よし!みんな、食事を済ませたらコックピットに集合だ!」
一同
「おう!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~コックピット~
食事を済ませ、一同はコックピットに集まり席に着いた。
アナウンス
『ワープ開始、10秒前。』
天馬
「いよいよだね。」
信助
「うん!何だかワクワクするね!」
オズロック
「遊びに行くんじゃないからな?」
信助
「分かってるよ!」
アナウンス
『5秒前・・・4・・・3・・・2・・・1・・・ワープ、開始します。』
キイィィィィィィンッ!
ギャラクシーノーツ号の前にワームホールが発生し、ギャラクシーノーツ号はワームホール内へと突入。そしてアッと言うまにワームホールを通過しワープを終えた。
アナウンス
『ワープ終了。通常空間に復帰しました。』
一同の目の前には、地球とよく似た青い惑星の姿が見える。
天馬
「あれが、銀河系にある地球そっくりの惑星。」
オズロック
「ここから先、何が起こっても可笑しくない。十分に注意しろ。」
アナウンス
『これより、大気圏に突入します。』
ギャラクシーノーツ号は大気圏へと突入を開始する。すると・・・。
ギャアアアアアア!
突然、物凄い鳴き声と共にギャラクシーノーツ号の前を、ドラゴンとおぼしき緑色の何かが通り過ぎた。
一同
「うわあああ!?」
緑色のドラゴンはそのまま何処かへと消えていった。
井吹
「な、何だ今の・・・」
瞬木
「今の、ドラゴン・・・だよな?」
オズロック
「これは覚悟を決めた方がいいかもしれん・・・。」
信助
「まさか、さっきみたいなのがいっぱいいるってこと!?」
オズロック
「断言できないが、そう思った方がいい。」
ギャラクシーノーツ号は大気圏を抜け、雲の上へとやって来た。すると、雲の裂け目から広大な草原が見えた。
オズロック
「よし、一旦あそこに着陸するぞ。」
ギャラクシーノーツ号は徐々に高度を下げ、そして何もない草原に着陸した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~草原~
アースイレブンはギャラクシーノーツ号を降り、草原へと出た。辺りには木が何本か見え、遥か彼方には森や連なる山が見える。
葵
「何も無いね。」
天馬
「うん。」
すると、遠くに大きな建物が確認できた。どうやら研究所のようだ。
天馬
「建物があるよ!行ってみよう!」
天馬が先陣を切って走り出す。すると・・・。
「モーーッ!!」
天馬
「ん?」
ドーン!
天馬
「だああああ!」ピューン キラーン
何処から途もなく現れた牛の様な生き物に飛ばされ、そのまま空へと消えた。
葵
「天馬!」
牛?
「ブォン!」
牛の様な生き物は今度はアースイレブンを睨む。すると・・・。
「こらこらケンタロス、暴れるんじゃない!」
何処から途もなく白衣を着た老人が現れ、例の生き物をあだめた。
???
「いやぁすまない。ウチのケンタロスがとんだご無礼を・・・。君達、怪我は無いかね?」
葵
「だ、大丈夫です。あの、あなたは・・・。」
???
「ワシか?ワシは《オーキド》。この《マサラタウン》に住むカントー地方のポケモン研究家じゃ。」
信助
「ポケモン研究家?」
真名部
「マサラタウン?」
聞いたことの無い言葉に、一同は混乱する。
オーキド
「・・・ん?」
すると、ギャラクシーノーツ号がオーキド博士の目に入った。
オーキド
「お前さん達、これは・・・。」
一同
(ギクッ!?)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~とある家~
その頃、マサラタウンのとある家では1人の少年が何やら電話で話をしていた。少年は少し明るめの茶色い瞳に黒い髪をしている。
???
「じゃあ明日の朝、プラターヌ博士の研究所に集合でいいんだな?」
『はい。でその後、空港へセレナを迎えに行きます。』
???
「分かった!じゃあ明日、研究所でな!」
『はい!会えるのを楽しみにしてますね!』
ピッ
少年は電話を切ると、赤いキャップと青いジャージと黒い指なし手袋を身に付けた。
???
「いよいよ明日だな。久し振りに会えると思うとワクワクするぜ!」
「ピッカァ!」
すると、彼の方に黄色いネズミの様な生き物が乗った。
???
「お?《ピカチュウ》もそう思うか?」
ピカチュウ
「ピカ!」
ピカチュウは笑顔で頷いた。
???
「よし、じゃあみんなへのお土産を・・・。」
ドガシャーン!
突然、家の外から物凄い音が聞こえてきた。
???
「な、何だ!?」
少年は慌てて玄関から外へと出る。すると、家の前の道に先程突き飛ばされた天馬が倒れていた。
???
「ひ、人だ・・・。」
少年は天馬に近づき声をかける。
???
「おい、大丈夫か?おい!」
だが、天馬は気を失っていた。
???
「参ったなぁ、完全に気絶してるよぉ…取り合えず家の中に運ぼう。」
少年は天馬を家の中へと運んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~リビング~
天馬
「う~ん…」
気が付くと、天馬はソファの上で横になっていた。上体を起こすと、先程の少年とピカチュウが天馬を心配そうに見ていた。
???
「気が付いたか?」
天馬
「えっと、君は?」
???
「俺は《サトシ》。で、こっちは相棒のピカチュウ。」
ピカチュウ
「ピカッチュウ!」
天馬
「俺は松風天馬。ここは?」
サトシ
「俺ん家。お前、俺ん家の前でぶっ倒れてたんだぜ?」
天馬
「そうだったんだ。助けてくれてありがとう。」
サトシ
「気にすんなって。でも、何で倒れてたんだ?」
天馬
「分からない。草原で牛みたいなやつに突き飛ばされて、それできっとここまで飛んできたんだと思う。」
サトシ
「牛みたいなやつ?ひょっとして、ケンタロスのことか?」
天馬
「ケンタロス?」
サトシ
「ああ、コイツだよ。」
サトシは1枚の写真を天馬に見せた。
天馬
「そうこれ!こんな感じだった!」
サトシ
「暴れ牛ポケモンのケンタロス。非常に荒っぽくて好戦的な性格なんだ。」
天馬
「・・・ねえ、ポケモンって何?」
サトシ
「・・・えっ?」
天馬の質問にサトシは一瞬キョトンとした。
サトシ
「・・・お前ポケモンを知らないの?」
天馬
「うん。」
サトシ
「じゃあ、ポケモンバトルとかポケモントレーナーとか、ポケモンジムとかってのは?」
天馬
「全く。」
サトシ
「えぇ…」
サトシはポケモンやポケモンに関する事を全く知らない天馬に混乱した。
サトシ
「なあ、お前記憶喪失とかじゃないよな?」
天馬
「まさか。自分の名前も生年月日も全部覚えてるよ?」
サトシ
「名前も生年月日も覚えてるのにポケモンを全く知らないのか・・・。」
サトシは少し頭を悩ませると、天馬にあることを聞いた。
サトシ
「お前、ひょっとして宇宙人だったりする?」
天馬
「えっ!?」
予想外の質問に天馬はビックリしたが、誤魔化す事も出来ないと思い正直に話すことにした。
天馬
「・・・俺、この星の外から来たんだ。」
サトシ
「この星の外から?じゃあやっぱり、宇宙人なのか?」
天馬
「まあね。でも君と同じ人間だよ?」
サトシ
「マジ!?この星以外にも人間のいる星があるのかよ!!」
サトシは天馬の話を疑う様子も無く、目をキラキラさせている。
天馬
「えっと、疑わないの?」
サトシ
「だって、この星じゃみんなポケモンを知ってて当たり前なんだぜ?なのにお前はポケモンの存在自体を全く知らない。疑えってのが逆に無理な話だって。」
天馬
「そうなんだ・・・。」
サトシ
「よし、じゃあ俺がポケモンに詳しい人を紹介してやるよ。」
天馬
「ポケモンに詳しい人?」
サトシ
「ここから少し行ったところに、オーキド博士の研究所がある。オーキド博士はポケモンの事なら何でも知ってる凄い人なんだ。」
天馬
「オーキド博士かぁ。」
サトシ
「行くか?」
天馬
「もちろん、行く行く!」
サトシ
「よし、じゃあ早速行こうぜ!」
サトシはピカチュウと天馬を連れて家を飛び出し、オーキド博士の研究所に向かった。
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~オーキド研究所~
オーキド研究所に着いたサトシと天馬。 研究所の隣の牧草地には数々のポケモン達が元気に遊んでいる。
天馬
「うわぁ、これ全部ポケモンなの?」
サトシ
「ああ。ここにいるのは全部、このカントー地方に住んでるポケモン達さ。」
天馬
「スッゴい数だね。」
サトシ
「さ、こっち来いよ。」
サトシは天馬を連れて研究所に入る。
サトシ・天馬
「お邪魔しまーす!」
ピカチュウ
「ピカピィカァ!」
中にはオーキド博士と、何故かアースイレブンのみんなとオズロックがいた。
オーキド
「おおサトシ、よく来たのぉ。」
葵
「天馬!」
信助
「無事だったんだ!」
天馬
「みんな!」
サトシ
「もしかして天馬の知り合いか?」
天馬
「ああ。俺の仲間達だよ。」
葵
「天馬、この人は?」
天馬
「彼はサトシ。気絶して倒れてた俺を助けてくれた恩人だよ。」
サトシ
「恩人だなんてそんな・・・。」
天馬の発言にテレるサトシ。
オーキド
「ほほう、じゃあ君も彼らと同じ宇宙人かな?」
天馬・サトシ
「えっ?」
オーキド博士の発言に天馬とサトシは驚いた。
サトシ
「博士、知ってたんですか!?」
葵
「実は・・・。」
葵は天馬とサトシに話し始めた。天馬が先程ケンタロスに突き飛ばされた後、アースイレブンは偶然オーキド博士と遭遇。その際オーキド博士がギャラクシーノーツ号に気が付き、葵とオズロックがオーキド博士に自分達が異星人であるということを話したそうだ。
サトシ
「なるほど。」
オーキド
「まあ、ここで会ったのも何かの縁。ゆっくりしていってくれ。」
天馬
「博士!俺、ポケモンについて教えてほしいんですけど、いいですか?」
信助
「あ、僕も!」
鉄角
「俺も!」
オーキド
「うむ、いいぞ。じゃがせっかくじゃし、外で遊んでるポケモン達を見ながらなんてどうじゃ?」
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~牧草地~
一同は牧草地に移り、オーキド博士はポケモンについて語り始めた。
オーキド博士
「では教えよう。
この星にはポケットモンスター、縮めてポケモンと呼ばれる不思議な生き物が沢山住んでおる。その種類は現在確認されておるだけで500以上。今後も種類は増えると予想されている。人と共に暮らすポケモンもいれば、空、海、森、川、街、至るところに暮らす野生のポケモンも存在する。」
と、オーキド博士はポケットから赤と白のボール型カプセルを取り出した。
オーキド
「野生のポケモンはこの《モンスターボール》を使うとゲットすることができる。こいつはポケモンを中に入れて持ち運べるのが大きな特徴じゃ。」
真名部
「そんなことが出来るんですか!?」
オーキド
「うむ。そしてゲットした自分のポケモンを相手のポケモンと戦わせ強さを競う、《ポケモンバトル》という競技が世界的に大人気なんじゃ。」
天馬
「ポケモンバトル。」
オーキド
「ポケモンバトルを行う者をポケモントレーナーと呼び、サトシはその中でも、ポケモンにおけるすべてを極め尽くした人物に贈られる最上級の称号、ポケモンマスターを目指しておるトレーナーの1人なんじゃ。」
天馬
「ポケモンマスターかぁ。何だかカッコいいね!」
サトシ
「だろ?でも今の俺はトレーナーとしてはまだまだ経験不足だ。だから今まで数々の地方へ修行の旅に出てたんだ。」
座名九郎
「修行の旅とは、具体的には何をされるのですか?」
サトシ
「地方にあるポケモンジムを巡り、そのジムのリーダーに勝利した証であるジムバッジを集め、そしてリーグ戦に挑戦する。」
真名部
「リーグと言うのは大会ですか?」
サトシ
「ああ。で、そのリーグで優勝するのが俺の各地方での旅の最終目的だ。と言っても、まだ優勝したこと無いんだけどな…」
天馬
「その他の地方にもポケモンっているの?」
サトシ
「もちろん!中にはその地方にしか生息しないポケモン達もいるんだぜ!」
天馬
「へぇー、会ってみたいなぁ。」
天馬がそう言うと、サトシは何かを思い付いた。
サトシ
「実はさ、明日カロス地方の仲間に会いに行くんだけど、一緒にどうだ?」
天馬
「えっ?いいの?」
サトシ
「ああ!ただ頼めるなら、お前達の宇宙船に乗せてくれないか?少し興味あるんだ。」
天馬
「もちろんいいよ!ね?」
天馬の問いに、アースイレブン一同は頷いた。
オズロック
「ま、この星について学ぶ良い機会だと思えばいいだろう。」
サトシ
「じゃあ決まりだな!よろしく頼むぜ、天馬!」
天馬
「オッケー、サトシ!」
こうして、アースイレブンはサトシと共にカロス地方へ行くことになった。