イナズマイレブンGOクロニクル ~集え!銀河最強の戦士達~ 作:ヒビキ7991
~カロス地方 ミアレシティ~
マサラタウンでサトシと出会った天馬達は翌日、サトシのかつての仲間達に会うため、サトシと共にカロス地方の中心都市《ミアレシティ》へとやって来た。
サトシ
「着いたぜ、カロス地方!やって来たぜ、ミアレシティー!!」
ピカチュウ
「ピッカアー!!」
サトシとピカチュウは拳を突き上げ大声で叫んだ。
天馬
「スッゴい!」
葵
「綺麗な街。」
天馬達も興奮し、辺りを見回した。きれいに整備された石畳の歩道のある通りに西洋風の建物が連なり、様々な店が並び、お洒落な服やアクセサリーを身に付けた人々や、オーキド博士の研究所には居なかったポケモン達があちこちに沢山いる。
サトシ
「ここはカロス地方の丁度真ん中にある街だ。前に一緒に旅をした仲間の話じゃ、ファッションの街としてとても有名らしい。そして・・・!」
サトシは正面に見える巨大なタワーを指差した。
サトシ
「あれがこの街のシンボル、《プリズムタワー》だ!」
好葉
「おっきぃ。」
井吹
「スッゲーなぁ。」
サトシ
「あそこにはポケモンジムがあって、あそこのジムリーダーは電気タイプが得意なんだぜ。」
皆帆
「随分と詳しいんだね。」
サトシ
「まあな。さ、待ち合わせの場所まで案内するよ。今頃アイツらも来てるはずだ。」
サトシと天馬達は移動し、仲間達との待ち合わせの場所へと向かった。だがこのとき、彼らは近くのビルの屋上から彼らを監視する3人・・・いや2人の男女と1匹のポケモンが居たことに気づかなかった。
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~プラターヌ研究所~
一同はサウスサイドストリートにあるプラターヌ博士の研究所へとやって来た。
サトシ
「到着!ここだ。」
真名部
「ここは?」
サトシ
「ここはカロス地方のポケモン研究家、《プラターヌ》博士の研究所だ。」
ガチャ
サトシは玄関の大扉を開け、研究所の中へと入った。
サトシ
「ごめんくださーい!プラターヌ博士いませんか?」
「はーい!」
サトシが呼ぶと、通路の奥から1人の男性が姿を見せた。男性はワカメのような独特な髪型にかなり整った顔立ちで、顎には無精ひげ。青いシャツの上に白衣を纏った服装をしている。
???
「どちら様で・・・。あっ!」
男性はサトシを見た途端目を見開き、サトシに駆け寄った。
???
「サトシ君じゃないか!久しぶり!」
サトシ
「お久しぶりです、プラターヌ博士!」
サトシとプラターヌは笑顔で握手を交わした。
プラターヌ
「元気にしてたかい?」
サトシ
「はい、お陰さまで!」
天馬
「この人がプラターヌ博士。」
葵
「ちょっとイケメンかも。」
天馬達がかれこれ言っていると、プラターヌが天馬達に気づいた。
プラターヌ
「サトシ君、この方達は?」
サトシ
「昨日カントーで知り合った俺の新しい友達です。俺がカロスに行くって話をしたら興味を持ってくれて、一緒に来てくれたんです。」
プラターヌ
「そうか。僕はプラターヌ。このカロス地方のポケモン研究家だ。以後よろしく。」
アースイレブン
「よろしくお願いします!」
サトシ
「ところで博士。今日、シトロンとユリーカとここで待ち合わせをしてるんですけど・・・。」
プラターヌ
「二人ならもう来てるよ。今は奥のポケモン保護施設でポケモン達と戯れてるところだ。呼んでこようか?」
サトシ
「いえ、出来れば二人のところに案内してください。いきなり行って驚かしてやりたいんです。」
プラターヌ
「分かった、じゃあ案内するよ。」
プラターヌ・サトシ・アースイレブンは保護施設へ向けて歩き始めた。
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~保護施設~
保護施設では、巨大なリュックを背負った水色のつなぎ姿の少年と、茶色いノースリーブの服に白いスカート姿、黒いスパッツと黄色いポシェットとピンク色のローヒールパンプスを身に着けた小柄な少女がいた。二人とも同じ色の金髪と碧眼で、少年は少々大きな丸眼鏡を掛けていた。そこへ・・・。
プラターヌ
「《シトロン》君、《ユリーカ》ちゃん、お客さんだぞ!」
プラターヌとサトシ、そしてアースイレブンのメンバーがやって来た。シトロンとユリーカは名前を呼ばれ振り向き、そしてサトシの姿を見て物凄い笑顔になった。
シトロン・ユリーカ
「サトシ!」
二人は大喜びでサトシのところへ駆け寄った。
ユリーカ
「サトシ、久し振り!」
サトシ
「シトロン、ユリーカ、久し振りだな!」
シトロン
「お久し振りです!元気にしてましたか?」
サトシ
「俺たちはいつも元気さ!ユリーカ、お前ちょっと背が伸びたんじゃないか?」
ユリーカ
「ちょっとじゃなくて、凄く伸びたの!」
サトシ
「そっか、悪い悪い。」
ユリーカ
「ピカチュウも久し振り!」
ピカチュウ
「チャァー!」
ユリーカはピカチュウを抱っこし、ピカチュウは喜んだ。
シトロン
「いつ研究所に?」
サトシ
「ちょっと前だ。二人はここにいるって博士から聞いたから、こっそり行って驚かしてやろうと思って。」
シトロン
「なるほど。」
ユリーカ
「・・・ん?」
ユリーカは天馬達アースイレブンに気づき、顔を傾けた。
ユリーカ
「サトシ、この人達は?」
サトシ
「俺の新しい友達。昨日カントーで知り合ったんだ。」
天馬
「初めまして、俺は松風天馬。それでこっちは、俺の仲間達。」
瞬木
「瞬木隼人だ。よろしく。」
井吹
「俺は井吹宗正。」
好葉
「森村好葉です。」
皆帆
「僕は皆帆和人。よろしく。」
真名部
「真名部陣一郎です。」
西園
「僕は西園信助!」
鉄角
「俺は鉄角真!よろしくな!」
座名九郎
「市川座名九郎と申します。」
葵
「空野葵です。」
オズロック
「ビットウェイ・オズロック。よろしく頼む。」
シトロン
「初めまして、僕はシトロンです。で、こっちは妹のユリーカ。」
ユリーカ
「よろしく!」
サトシ
「二人は俺が去年カロス地方を旅してた時の仲間で、シトロンは発明が得意なんだ。旅をしてた時も、シトロンの発明品で色々助けてもらったんだぜ。」
シトロン
「そんな、大した事無いですよ。」
サトシの発言に照れるシトロン。
ユリーカ
「ねえお兄ちゃん、せっかくだしこの人達に見せてあげたら?お兄ちゃんの発明品。」
天馬
「俺も見たい!」
信助
「僕も僕も!」
シトロン
「見たいですか?フフッ、いいでしょう。」
シャキーン
シトロンは眼鏡を光らせる。
シトロン
「ではとくとご覧あれ!サイエンスが未来を切り開く時!シトロニックギア、オン!!」
シトロンはそう言ってリュックのベルトのボタンを押す。すると、リュックから三本指のマジックハンドとパラボラが出てきた。
シトロン
「これは僕の発明品の一部!重たい岩でも軽々持ち上げ、精密作業も難なくこなす超パワフルなマジックハンド、《エイパムアーム》!そしてどんな暗闇も明るく照らす、《ソーラーチャージャー》です!」
天馬・信助
「おおおっ!」
天馬と信助は目を輝かせ、他のメンバーはシトロンの発明品に驚き感心した。すると・・・。
「サトシ?」
サトシ
「ん?」
天馬達の後からサトシを呼ぶ少女の声がした。一同が後を見ると、1人の少女の姿があった。少女はブロンドのボブショートの髪に綺麗な肌と水色の眼。赤と黒の中折れ帽を被り、黒いトップスの上からピンクのチュニック風ワンピース、その上から背中の大きく開いた袖なしの赤いロングカーディガンを羽織り、首元には青いリボン。さらに黒のニーハイソックスと茶色のブーツを身に付けていた。
葵
「綺麗な人。」
天馬
「君は?」
サトシ
「あ、《セレナ》!」
サトシは少女を見ると笑顔になり、少女もサトシの姿を見ると、嬉しそうに微笑んだ。少女はサトシのもとへ駆け寄った。
セレナ
「やっぱり!久し振り、サトシ!」
サトシ
「セレナも久し振りだな!元気にしてたか?」
セレナ
「もちろん!」
すると、シトロンとユリーカが慌ててやって来た。
シトロン
「セレナ!」
セレナ
「シトロン、ユリーカ、久し振り!」
ユリーカ
「どうしたの?この前電話した時はお昼頃に着くって・・・。」
セレナ
「予定より早い飛行機のチケットが取れたから、早めに行って驚かせちゃおうかなって思ったの。」
シトロン
「そうだったんですか。」
セレナ
「で、さっきサトシっぽい人が研究所に入るところが見えて、もしかしてって思って来たの。」
サトシ
「そうだったのか。」
天馬
「サトシ、その人は?」
サトシ
「こいつはセレナ。シトロンとユリーカと同じく、俺と一緒にカロス地方を旅した仲間だ。」
セレナ
「サトシ、この人達は?」
サトシ
「俺の新しい友達。カントーで昨日知り合ったんだ。」
天馬
「初めまして、俺は松風天馬。で、こちらは俺の仲間達。瞬木隼人、井吹宗正、森村好葉、皆帆和人、真名部陣一郎、西園信助、市川座名九郎、空野葵、そしてビットウェイ・オズロック。」
アースイレブン
「よろしく(お願いします)!」
セレナ
「よろしくお願いします。サトシの旅仲間のセレナです。」
サトシ
「・・・。」
サトシはジーッとセレナを見る。
サトシ
「セレナ、前より少し綺麗になったか?」
セレナ
「ふぇっ!?」
セレナは驚き、顔を真っ赤に染めた。
サトシ
「ん?おい、大丈夫か?顔が真っ赤だけど・・・。」
セレナ
「だ、大丈夫だよ大丈夫・・・。(今、サトシ言ったよね?"前より少し綺麗になったか?"って・・・。)」
皆帆
「・・・ふーん、なるほど。」
セレナは顔を赤くしながらモジモジとし、皆帆は何か勘づいたのか顎に手を添えてにやけた。
天馬
「ねえ、セレナとシトロンもポケモン持ってるの?」
突然、天馬が口を開いた。
セレナ
「えっ?も、持ってるけど。」
天馬
「よかったら俺達に見せてくれないかな?君たちのポケモン。」
シトロン
「いいですよ。みんなも久し振りに会いたいでしょうし、顔合わせも兼ねて。」
セレナ
「そうね、分かったわ。」
シトロン
「と言うわけで、出てきてください!」
シトロンはポケットから3個のモンスターボールを取り出し投げ、3体のポケモンを出した。茶色い体に頭と背中をトゲの生えた硬い黄緑色のカラで覆われている、毬栗ポケモン《ハリマロン》。ねずみ色の体に先端が茶色の大きな耳が特徴の、穴掘りポケモン《ホルビー》。そして虎に似た水色の身体にライオンの様な黒い鬣を持つ、眼光ポケモン《レントラー》。
ハリマロン
「リマー!」
ホルビー
「ホッビー!」
レントラー
「レットゥ!」
セレナ
「みんな、出てきて!」
セレナも3個のモンスターボールを投げ、3体のポケモンを出した。魔女の服の様な赤い体毛と、ツインテールのような耳の赤い毛を持つ、キツネポケモン《マフォクシー》。黒い身体でパンダの様な顔。口に葉っぱを咥え、額に赤いサングラスを身に付けた、やんちゃポケモン《ヤンチャム》。そして白い身体にピンク色の耳や尻尾と水色の瞳をし、耳の後ろと首の辺りに細長いリボンのような触角を持つ、結びつきポケモン《ニンフィア》。
マフォクシー
「マッフォ!」
ヤンチャム
「ヤッチャー!」
ニンフィア
「フィアー!」
サトシ
「お前達も出てこい!」
サトシも3個のモンスターボールを投げ、3体のポケモンを出した。白と赤の身体に緑色の翼。見た目・顔立ち共にプロレスラーを思わせる、レスリングポケモン《ルチャブル》。黒いワイバーンを思わせる見た目に、頭のスピーカーのような大きな耳に首のフサフサと蝙蝠のような翼が特徴の、音波ポケモン《オンバーン》。そして鋭い目と炎の様な紅の翼、見た目的に隼を思わせる、烈火ポケモン《ファイアロー》。
ルチャブル
「チャブゥー!」
オンバーン
「オーン!」
ファイアロー
「ファッファー!」
ユリーカ
「デデンネ、起きて!みんなと再会だよ!」
ユリーカがポシェットを揺らすと、中から1体のポケモンが姿を見せた。オレンジ色の身体に黒とクリームの楕円型の耳と赤く丸い頬袋、黒いアンテナ形の髭に黒い尻尾が特徴のアンテナポケモン《デデンネ》。
デデンネ
「デネ?」
サトシ
「紹介するよ。俺がカロス地方で出会ったポケモン達。ルチャブル、オンバーン、そしてファイアローだ。」
セレナ
「私のパートナーポケモン、マフォクシーとヤンチャム、そしてニンフィアよ!」
シトロン
「僕のパートナーポケモン、ホルビーとハリマロン、そしてレントラーです。」
ユリーカ
「アタシのキープポケモン、デデンネだよ!」
アースイレブン
「おおおっ!」
初めて見るポケモン達に、アースイレブン一同は興味津々だ。
シトロン
「おっ?セレナのテールナー、ついにマフォクシーに進化したんですね?」
セレナ
「うん!前よりずっと強く美しくなってるわよ!」
マフォクシー
「マッフォー!」
天馬
「・・・ん?」
ふと、天馬は木の影に隠れる2体のポケモンを発見した。1体は二足歩行の犬のような見た目で、赤い瞳と黒を基調とした身体に、青色の耳や腿、胴回りは黄色いで覆われ、胸と両手の甲に刺の様な突起がある。もう1体は白い体毛に覆われたマズルの短い四足獣型。赤い瞳に黒い顔と尻尾と鋭い爪。顔の右側に偏って生えた鎌の様な黒い角、左頬まで垂れ下がったボブヘアーの様な形の体毛と、アシンメトリーな顔立ちをしている。
???
「ガルルルル・・・。」
???
「ブルルルル・・・。」
2体とも天馬達を警戒しているのか、木の影からこちらを覗き睨んでいる。
天馬
「あれは・・・。」
一同も例のポケモンに気づき、その姿を確認した。
サトシ
「おっ、《ルカリオ》と《アブソル》だ!」
天馬
「ルカリオ?アブソル?」
プラターヌ
「青い方が波動ポケモン、ルカリオ。白い方が災ポケモン、アブソル。あの2匹は、最近ここに保護されて来たんだ。」
サトシ
「保護?」
プラターヌ
「2匹がミアレシティの路地裏で傷を負って倒れているのを、ウチの研究員が見つけて保護したんだ。ただ彼らは人間を異常に警戒していて、研究所の職員にも全く寄り付かないんだ。」
天馬
「どうしてですか?」
プラターヌ
「2匹はトレーナーに捨てられたらしい。」
プラターヌの発言に一同は驚いた。
プラターヌ
「あの2匹をよく知る人から聞いたんだが、あの2匹はとあるカップルのパートナーポケモンだった。でもここんとこ負け試合が続いたため、弱いポケモンだと言い切って捨てて行ったらしいんだ。ショックだったんだろうなぁ。信頼していたトレーナーに裏切られたんだから・・・。」
天馬
「・・・。」
天馬は何か思ったのか、ゆっくりとルカリオとアブソルのところに向かう。ルカリオとアブソルは天馬を警戒し、うなり声をあげる。
天馬
「そんなに警戒しないで。俺は君達と仲良くなりたいんだよ。」
天馬は微笑み、ルカリオとアブソルにゆっくりと近づく。すると・・・。
ルカリオ
「ガルゥア!」バシューン!
アブソル
「アァッブ!」バシューン!
ドーン!
天馬
「どわっ!?」
ルカリオは波動弾、アブソルはシャドーボールを天馬に向けて放った。天馬は2体の攻撃を食らい吹き飛ばされ後ろに倒れた。
サトシ
「天馬!」
シトロン
「大丈夫ですか!?」
一同は仰天し、サトシ・シトロン・セレナは急いで天馬のもとへと向かう。
天馬
「イテテテテ・・・。」
セレナ
「ちょっと、大丈夫!?」
天馬
「大丈夫。2人とも、凄い威力だね。」
天馬はルカリオとアブソルに笑顔を向けて言う。ルカリオとアブソルは驚き目を丸くした。すると・・・。
ガッシャーン!
突然天井のガラスが割れ、謎のキューブが落ちてきた。
バーン!
謎のキューブはネットを展開し、ピカチュウ達とユリーカをネットの中に閉じ込めた。
ユリーカ
「うわあ!?」
ピカチュウ
「ピィカ!?」
サトシ
「ピカチュウ!」
シトロン
「ユリーカ!」
「「「なーっはっはっはー!」」」
すると、割れた天井の上に2人の男女と1匹のポケモンが居た。
サトシ
「なっ!?お前達は!!」