ソードアート・オンライン〜真実を知る者〜   作:夜明けを齎す竜

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旅館回です。最初に謝罪を
ユイちゃんを出したかったんです。時系列的にはキリトたちがユイちゃんを見つけた後日くらいで
ごめんなさいm(_ _)m
オリジナル食材がアホみたいなネーミングセンスなんでそこもすいません
シリアスは少しだけなのでそこのところも宜しくお願いします


12話 おもてなしと兆し

木製の扉の前にて

 

「ここであってるよな?」

 

トントントン、トントントン

 

「ごめんくださ〜い!」

 

「は〜い?どちら様でしょうか?」

 

ガチャ

 

「おっす!おはようさん、アスナ」

 

「わぁ!ルーキスさん!どうしたんですか?」

 

「今日はお前さんたちに結婚祝いのプレゼントを渡しに来たんだよ。俺んとこのギルドの【燈し火の家】の旅館の旅行券をな!」

 

「うわぁ〜!ありがとうございます!」

 

「それとキリトのやつはどうした?今のとこ姿が見えないんだが………?」

 

「もうそろそろ朝の散歩から帰ってくる頃かなと思いますけど…あ!お帰り、2人とも!」

 

「ん?2人?」

 

「ただいま、アスナ。ルーキスはどうしてここに?」

 

「ママ〜、おなかすいたよ〜」

 

振り返るとジャージっぽい服のキリトと謎の女の子。いや、幼いプレイヤーがいるのはもちろん知っているが…なぜ?それに、このモヤモヤ感は…

 

「この子は?」

 

「ユイって言うんだ。親と逸れていたところを俺たちが保護したんだ。まだ親御さんは見つかってないからそのまま…な」

 

「ほえ〜〜!そいつは驚いた!……ユイちゃんはこの2人といて楽しい?」

 

「楽しい!パパもママも優しくてユイは楽しい!」

 

「パパとママって……どゆこと?」

 

「ユイちゃんがそう呼んでくれているんです。親御さんが見つかるまでは私たちが代わりになってあげようって」

 

「…………そうだ!ユイちゃんも連れて来いよ!」

 

「何の話だ?」

 

カクカク、シカジカ

 

「それはいい!けど、ユイの親探しもしないと……」

 

「それについては俺のギルメンに任せるよ。幸いと言うべきかどうか、ここ数日は予約が無くてな……。少しなら人員を回せるぜ?」

 

「ありがとう、ルーキス!それじゃ、明後日に行かせてもらうぜ!」

 

「おう!【燈し火の家】のおもてなし、見せてやるよ」

 

ーそして当日ー

 

昼下がり、午後2時ほど

 

「こんにちは〜」

 

「いらっしゃいませ、失礼ですがお客様のお名前をお伺い出来ますか?」

 

「キリトです。こちらのルーキスさんからご招待していただいたんですけど…」

 

「はい、承っております。お荷物をどうぞ。受付までご案内します」

 

玄関番の手を差し出されたキリトは荷物を預ける

 

門をくぐり、小道を行く。木々や草花が美しく咲いている。

 

「すごいね、キリトくん…!」

 

「ママ!あのお花さんすごく綺麗!」

 

「前にも一度来たことがあるけど、こんな風じゃなかったぞ?短期間でここまでちゃんとしてるとは…」

 

「フフ、驚かれているみたいですね。キリト様が訪れて以降、この【燈し火の家】にご宿泊になられるお客様が増えておりまして、多数のご要望によりこのような庭を増設したのです」

 

「確かに、この付近の見た目は全然違ってたな。荒れるどころか見たこともないほど綺麗になってたし」

 

「お褒めの言葉、ありがとうございます。……そろそろ見えてきますよ。受付は玄関に入り、右手にございます」

 

ーーー

 

「「「わぁ〜〜!」」」

 

豪華ではあるが卑しさを感じない、まるで現実の京都の旅館を思わせる内装である

 

「「いらっしゃいませ」」

 

「ルーキス!ムラマサさん!」

 

「よく来たな!キリト、アスナ、ユイちゃん」

 

「お世話になります」

 

「よそよそしくするなよ。俺らの仲だろうが」

 

「私、温泉に入りた〜い!」

 

「ユイちゃん、その前にお部屋に案内するからね……マサムネ」

 

「キリト様いらっしゃいませ、ようこそ。お疲れのところ申し訳ありませんが、ご主人様には、お宿帳にご記入をお願い致します。」

 

「あ、はい」

 

カキカキ

 

「では、こちらに。お部屋までご案内します」

 

「部屋は2階の202号室、竹の間だ。窓からの景色が一番美しい部屋を選んでおいた。自分の家だと思って、存分にくつろいでくれ」

 

階段を登り、東向きの竹の間に案内されるキリトたち

 

「本日の担当、マサムネです。どうぞ、ごゆっくりお過ごし下さいませ。おつかれさまでした。」

 

「さっきユイが温泉に入りたいと言っていたんですけど……」

 

「はい。天然温泉は階段を降りて左手の方に進んでいただけるとございます。入浴時間は22:30までとなっておりますのでご注意下さい。このお部屋にも小さいですが檜風呂がございますのでそちらをご利用することもできます」

 

「夕食の時間はいつになりますか?」

 

「お客様のご要望になるべくそうように準備致しますが、早くて17:30以降となることをご了承ください」

 

「わかりました。じゃあ、この辺りの観光をしてくるので19時くらいに夕食をお願いします」

 

「わかりました、そのようにいたします。ではいってらっしゃいませ」

 

ーーー

 

「そんなわけで19時までには何が何でも最高の料理を準備するぞ!」

 

「「「はい!」」」

 

「マサムネ班はもう一度、温泉の点検を。ムラマサ班は大広間の準備を頼む」

 

「了解っす」

 

「わかった」

 

さぁ、見せてやろう!俺たちの全力をな!

 

ーーー

 

トントントン、グツグツ

 

色んな音が厨房内で飛び交う。人の声はほとんどなく、目配せと首振りだけで連携を取れているのは彼らの絆の強さ故か

 

チュ。小皿で味を確認する

 

「よし、これでいい。コイツは完成だな。他んとこはどうだ?」

 

「今のところ順調です。遅れもありませんし、無論、失敗も」

 

「あったらダメだろうが!俺らの信頼が地に落ちることだけはあっちゃならねぇ!」

 

「……はい!」

 

ドドドド

 

走ってくるのは受付係のメンバーだ

 

「飯作ってる途中で厨房に入ってくるなって何度か言ってるだろうが」

 

「す、すいません!でも……!」

 

「どうした?」

 

「キリト様御一行がご到着なさいました!」

 

「早っ!まだ1時間半はあるだろ!先に飯ってか!」

 

「はい、そうおっしゃっていて……どうしましょうか?」

 

「どうするっても…まだ完璧にできたわけじゃねぇし……」

 

「……あたしがどうにかするよ」

 

「ムラマサ!出来るのか?」

 

「出来る・出来ないじゃなくて、やるしかないんだから、やるだけさ」

 

「じゃあ、頼んだ。マサムネを使ってもいいぞ」

 

サササッ

ムラマサは素早く消えた。女将らしい顔のムラマサはカッコいいな。また惚れ直したぜ

 

「急ぐぞ!」

 

「「「はい!」」」

 

ーーー

 

「ママ〜、お腹空いたよ〜」

 

「もう少し待っててね、ルーキスさんが美味しい料理を作ってくれてるからねぇ」

 

「ユイの食いしん坊は誰に似たんだろうw」

 

「それはキリトくんでしょう?」

 

カタッ

 

「失礼します。当館の女将、ムラマサです。」

 

「ムラマサさん、最初、出迎えの時には誰だか分からなかったですよ。とてもお綺麗です」

 

「隣にお嫁さんと娘さんがいるのにそれはどうなのでしょうか?フフw」

 

「こうしてちゃんとお会いするのは初めてですね。私の名前はアスナです」

 

「ご丁寧にありがとうございます。そちらの女の子がユイちゃんでしたね」

 

「は〜い!」

 

「ユイちゃんはとっても元気だね。さっきのおじちゃんが美味しいお料理を作ってる途中だから少し待ってて欲しいんだけど、ちょっとあたしとお散歩でもしようか?」

 

「するする!……でもユイたち、疲れちゃったんだけど……」

 

「さっき、庭を通ってきただろう?もっと綺麗なところがまだまだあそこにはあってね、滝とか池もあってお魚さんがたくさんいるよ?」

 

「見てみたいです!」

 

「そいつは良かった。それじゃ、行こうか」

 

「それほど時間もありませんよ?」

 

「大丈夫さ、どうせならあんたたちは部屋で休んいてもいいんだよ?」

 

「え!でも……」

 

「ユイは大丈夫!この人、いい人だもん」

 

「ほら、ユイちゃんもこう言ってることだし、あんたたちはここで待ってな。それか外の庭じゃなくて中庭もあるのがここ【燈し火の家】なんだ。そこでも見てみるといいさね……」

 

「行っちゃったね」

 

「ユイはムラマサさんに任せておいて大丈夫。この階層であの人を襲うなんてことをするやつはいないさ」

 

「そうかな……ユイちゃんの両親も見つかってないのに……ウウッ」

 

「泣くなよ、アスナ。ここの何人かのプレイヤーも今まさに捜索している最中じゃないか。……心配はするけど絶対に見つかるよ」

 

ーーー

 

「よっしゃ、出来たぜ!」

 

「ちょうどユイちゃんとムラマサさんも帰ってきましたし、キリトさんとアスナさんも大広間にてお待ちです。早速、お運びしましょう!」

 

その頃、大広間では

 

「こ、こんなに広いところじゃなくても…」

 

ソワソワ

 

「そ、そうだよなぁ…」

 

ソワソワ

 

「広〜〜い!」

 

ワクワク

 

「大変お待たせいたします〜。本日の夕食をお持ちいたしました〜」

 

俺と仲居2人でそれぞれの料理を運ぶ。あ、女性プレイヤーも片手ほどだが所属しているぞ

 

トン、トン、カチャ

 

「うわ〜〜!美味しそうです!」

 

「すごいな!ゲームの中でこれほどの料理が作れるのか…!」

 

「私もスキルだけならコンプしたけど、これほどのものはとても……」

 

「豪華絢爛とまでは言えないかもしれんが、リピーターの皆様は料理推しの人が多い。ここのおススメだよ」

蟹、海老、貝、魚など魚介はもちろん、肉、野菜が煌びやかに飾られている。まるで宝石箱や〜

 

「さぁ、おあがりよ」

 

「「「いただきます」」」

 

「まずはその金模様のお皿から食べていただけますか?そちら前菜の『マウンテンダックのロースト』でございます」

 

パクっ

 

「う、美味!」

 

「まるで霜降り和牛のような上質の脂が一瞬で溶ける!」

 

「とっても美味しいです!」

 

「ハハっ〜!そうだろ、そうだろ!まだこれだけじゃねえぞ。食え食え」

 

ーー完食後ーー

 

キリトたちは見事に完食してくてた。何度も見ちゃいるが、他人が自分の作ったメシを『美味しい』と言って食べてくれるのは嬉しいもんだ。特に子供が喜ぶ姿は何物よりも尊く感じるね

 

「子供はいいもんだなぁ……」

 

「……っ!!」

 

「どうした、ムラマサ?」

 

「な、何でもないよ。さ、口よりも手を動かさないと!」

 

ジャ〜、コスコス、フキフキ

 

皿洗いの途中に独り言を言ったつもりだったけど、どうしたんだムラマサは?

 

カチャ。

 

「よしっと、これで洗い終わったな。俺はこれから温泉に入るから何かあったら頼むぜ」

 

「さっきアスナとユイちゃんが先に温泉に入るって言ってたし、お客様と一緒に入るのはマズいからあたしはもう少し経ってから入ろうかな」

 

「俺はキリトに話したいことが出来たからな」

 

『あの違和感』がもしそうならば合点がいく。だけど、それが本当にそうなら原因は俺にある。『翁』についても然り、茅場にデータを提供したのは俺なんだから……

 

ーーー

 

カッポ〜ン

 

ジャバァ〜〜

 

「フゥ〜、露天風呂は気持ちいいなぁ〜」

 

「な!そうだろ?これを掘るのスゲェ苦労したんだぜ?」

 

「……それはそれとして、何でルーキスが一緒に入るんだよ」

 

「ん?そ、そうだな……」

 

そのまま伝えるのはキリト自身に多大な精神的ダメージを及ぼすだろうし、アスナにも同時に伝えたほうがいいのか?……クソッ。答えがまとまらねぇ

 

「ま、あれだ。男と男の友情の証みたいな?裸の付き合い的な?」

 

「なんか微妙な返事だなぁ」

 

「そんなことよりどうだ?前線から離れて家族を持つ身になっての気分は?」

 

「えっ!し、幸せだよ……。アスナと一緒にいられるし、ユイっていう子供もできたし……」

 

「幸せを口に出来るってのはいいことだ。俺には子供はいないけど、もしゲームクリアをして現実に戻れたら本当の意味でムラマサと結婚したいってのが俺の本音さ」

 

「なんか恥ずかしいな……。」

 

「おいおい、幸せであることを恥ずかしがってどうする?人間は生きて幸せになるために存在しているようなモンだぜ?それを否定しちまったらお終いだ」

 

「……それ、恥ずかしくはないのか?」

 

「そんなわけあるか!普段はおちゃらけたおっさんかもしれんが、俺はお前よりは長生きしてんだぜ?それなりの答えは持ち合わせているつもりだ。……経歴的には矛盾してるがな」

 

「経歴?」

 

「まあな……。今はまだ話せないよ、お前さんたちには。現実に戻って、それでも俺に会いたくなったならその時に教えてやってもいいけど………お前は俺を赦さないだろうさ。」

 

「???」

 

「まだまだ先の話だ。気にするなよ」

 

余計なこと言っちまったな。話を逸らすつもりが俺自身のことになってた。いかんいかん、さすがにそれはマズすぎる

 

「……多分、もう少しで第75層ボス攻略会議が始まると思う。それまではユイの親探しを手伝ってくれないか?」

 

「当たり前だ。お前の頼みを断る俺と思うのか?そんなわけあるかよ。ギルドの全力で探してやる」

 

「ありがとう。いつかこの借りは返すよ、精神的に」

 

ザバッ

 

「先に上がるのか、キリト?」

 

「これ以上はのぼせそうだ。体を洗って上がることにするよ」

 

「そうか」

 

一人で夜空を見上げる。ゲームの中であることを忘れてしまいそうなほどに煌びやかな星々。現実の東京に居たんじゃそうそう見られない空だが、何故だろう?美しさよりも畏ろしさを感じるのは……何かが覗き込んでいるかのような黒とその大きな顎が如き虚ろが上にある……フッ、ポエムすぎるかな?

 

「『獣』ってか『外なる神』のほうが近いかなぁ……」

 

ーーー

 

キリトたちは客室で既に寝ているであろう丑三つ時、俺は寝付けずにギルドの屋根で明かりと消えた街並みを見下ろしていた。

 

ササッ

 

誰かが屋根に登ってきた。見ればユイちゃんの親探しをさせていたメンバーだった

 

「親父、今日一日の調査の報告を」

 

「話せ」

 

「結論としては『見つかりませんでした』。すいません」

 

「謝ることはない。たった1日で見つかるとは思っていないさ。で、推測は?」

 

「はい。上層から下層まで捜索しましたが、それらしきプレイヤーはいませんでした。そうやって死亡した者もです。つまり……」

 

「『ユイちゃんだけがログインしている可能性が高い』だろ?」

 

「ええ。その可能性が非常に高いかと。『はじまりの街』の孤児院の例もあります。年齢制限を無視してこのゲームをしているプレイヤーは少なからず存在します。それに該当するのではないかというのが我らの見解です」

 

「ありがとう。ご苦労だった」

 

「では」

 

サッ

 

影すら残さず去る技術持つのは俺の直属部隊の奴らだけだ。マサムネは表向きのNo.2なら裏のNo.2は名も無き群たるあいつらだけ……。ムラマサやマサムネにも真の姿を見せず、汚れ仕事をやってくれる愛すべき馬鹿野朗たち……

 

「更に確信することになるとはね……」

もはや勘じゃなくて、予知だな。ユイちゃんは『翁』に近い存在なのだろう。恐らく、『翁』のデータを利用して作られたAIとしか考えられない……。元々、プレイヤーのサポートなどの役割を与えられるはずだった。が、デスゲームのなったこの世界を観測するにはそんな存在はいらない。茅場め、いやらしい事をする。システムは彼女の存在を必要としているものの、GMたる茅場は彼女の役目を奪った。つまり、ただ放置されていたのだ。それが何かの拍子にキリトとアスナの目の前に現れたことになる……

 

「どうしたものか……」

 

それを伝えるには俺の説明をしなくちゃならん。ってことは俺とヒースクリフたる茅場の立場が危うくなる。それは出来ない。俺たちの夢が途絶えることは断じて容認できない!!

 

「隠しておいたほうががいいんだろうなぁ」

 

夜は更ける。今夜は新月。星だけが世界を照らす明かりだ。こんな日は頭がよく冴える。さぁ、まだ太陽は登らない。思考に更けるのもいいだろうさ…

 

ーーー

 

次の日、キリトたちが帰る頃

 

「すまないな、キリトよ。ユイちゃんの親の情報は手に入れられなかった……」

 

「謝るなって、むしろ感謝したいくらいさ」

 

「でも……」

 

「パパ〜〜!早く〜〜!」

 

「じゃあ、行くぜ」

 

「……ああ!じゃあな、キリト、アスナ、ユイちゃん!また来いよ!」

 

「あんたも元気でな!」

 

キリトたちをギルメン全員で見送る。あの賑やかさを名残惜しく思うのは俺だけじゃないはずだ。

 

「行っちまったね…」

 

ムラマサがポツリと溢す

 

「別に二度と会えなくなる訳じゃない。また会えるさ」

 

「それもそうだ…。さぁ、あんたたち!次のお客様を迎える準備をするよ!」

 

「「「「はい、女将!」」」」

 

まだ終わらない。予約は無くても、いつでも迎えられなきゃ何がおもてなしか!

 

この時はまだ思いもよらなかった。このゲームがクリアされること……

 

 

かの『上位者』の降臨の兆しを見ていた事を

 




自分の中では中々にできた方の回でしたw
拙さはありますが、流れとしては良いのでは?

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