ソードアート・オンライン〜真実を知る者〜   作:夜明けを齎す竜

23 / 25
今回は短め。切り方をアニメ基準にするとこうなっちゃいますね



19話 偽りの真実

「うわぁ〜!」

 

「随分と栄えた街だな!」

 

夜空の星々の光よりも明るく輝いている。ここがこの世界の中心か

 

「世界樹……」

 

「うん。間違いない。ここがアルンだよ!アルヴヘイムの中心、世界最大の都市!」

 

「ああ。ようやく着いたな」

 

「私、こんな大きな街に来たの初めてです」

 

SAOでもこれくらい大きな街はなかったなぁ。始まりの街よりも大きいよな?

 

『人の営みに溢れている。よいものだ』

 

ヴォォォン

 

「「「ん?」」」

 

【本日、1月22日午前4時から午後3時まで全メンテナンスのためサーバーがクローズされます。プレイヤーの皆様は10分前にログアウトをお願いします。繰り返します………】

 

「ふぅ………」

 

「ふわぁぁ。今日はここまでだね。一応、宿屋でログアウトしよ」

 

「ああ……」

 

キリト……

 

「さぁ、宿屋を探そうぜ?俺もうスカンピンだからあんま豪華じゃないところがいいな」

 

「カッコつけてサクヤたちに全財産渡しちまったんだろ?宿代くらいは残しとけっての」

 

「へへへ」

 

「パパはああ言ってるけど、近くに安い宿屋はある?」

 

「う〜ん…あっちを降りたところに激安のがあるみたいです!」

 

「激安かぁ〜」

 

激安ねぇ……野宿するよりはマシだろうに。そこまで露骨な顔せんでも

 

「さぁ、行くぞ。」

 

「はいよ」

 

「ちょ、キリトく〜ん!ルーキスさ〜ん!」

 

ーーー

 

「なぁ、ムラマサ。今朝な、大学の学長に呼び出されたんだよ」

 

ALOがメンテナンス中である現在、俺はムラマサの病室に来ている。今朝、PCに大学の学長からのメールが来ていた。受信したのは昨晩とあったので、緊急の用事かと開くと『明日、早く来てくれ』という内容が書かれていた。そのあとにここに来ている

 

「それでさ、またその話がとんでもないモンでよ。まったく、いくらバリバリに働いてるからってありゃないぜ?」

 

話の内容はこうだ。『近々、SAO内に囚われていた10代の若者たちのための学校を作る。君にはそこの教師として着任してもらいたい』とのことだ。

 

はい?ドユコト?

 

学長曰く『君は知ってか知らずか、あの茅場に加担したという事実がある。それに君は教える立場としての力もある。それらの点より君にはそうしてもらうのがこちらとしても都合がいい』

 

結局、俺がもう邪魔になってきたってことでしょ?こちとら雇われの身ですから逆らえはしないですし、従いますよ?

 

というようなことがあった。

 

「人使いが荒いったらありゃしねぇ。いくらお世話になってる人でもちょっとイライラするぜ」

 

学長は俺が講師になる時に他のお偉いさんが拒否する中で、重村教授と共に俺を擁護してくれた恩人だ。SAOからの復帰後も、その席を2年もの空白の期間がありながらもキープしてくれていた。この数年で一番お世話になった人だ。

 

「確かにそんな感じの学校ができるとは聞いてたけど、まさか自分がその先生になるとは思いもしなかったよ。免許とかはどうなるのかね?ま、あの人なりのエールなのかな?………少し気にかかることはあるんだけどね………」

 

ーーー

 

「遅いじゃねぇか、キリト」

 

「わりぃわりぃ」

 

帰ってきてすぐにALOに入った。なんとなくだが、今日明日くらいで決着がつきそうな気がする

 

「うわぁ!すごい賑やかなだね!」

 

「さすがアルヴヘイムの中心…」

「色んな種族のプレイヤーがいるな。」

 

「ここには大陸全土の種族の妖精が集まってるみたいです」

 

『主よ』

 

「なんだ、翁?」

『我がこのような思いを抱くとは思えなんだが…………ここは良い。我はこのような世があり続けて欲しいと願う』

 

ガシッ

 

翁の肩を掴み寄せる

 

「ハハ……嬉しいこと言うじゃねぇか。泣けてくるね」

『何も泣くほどことではなかろう?』

 

「いや、泣けるね。少なくとも俺にとっては号泣ものさ」

 

息子の成長を感じる親の気分だよ……

 

ーーー

 

「これが世界樹……」

 

キリトが感嘆するのもわかる。これほど大きなものはSAOにはなかったからな。アインクラッド城よりも大きいよな、これ?

 

「とりあえず、根元まで行ってみよう」

 

「「了解」」

 

そのまま世界樹へと歩く。この旅もそろそろ終わりを迎えると思うと感慨深いものがある。短くも面白いことばかりだった。最初に出会ったのはフカ次郎、獅子との闘い、サラマンダーとのいざこざ。色々あったもんだ

 

「あのゲートをくぐれば世界の中心、アルン中央市街だよ。」

 

リーファが指差したのは大きな門だ。アラビアンテイストなデザインなのはいい。俺好みではある

 

「あ!」

 

「おい、ユイ。どうしたんだ?」

 

『主!これは……⁈』

 

「翁?お前も⁈」

 

ユイちゃんと翁が何かに反応した。二人とも空を見上げて指を差している

 

「ママ……」

 

「んな!」

 

「ママが……います……」

 

「ホントか?」

 

「間違いありません。このプレイヤーIDはママのものです!」

 

『我も感知した。ユイ殿の言葉通り、これは間違いなく【かの者】のものである。』

 

「座標はまっすぐこの上空です!」

 

ズバッッ

 

「あ、待て!キリト!」

 

「キリトくん!キリトく〜〜ん!」

 

ドンッッ

 

飛んだキリトを追う。待ちやがれ、キリト!そのまま飛んでも上には行けねぇぞ!

 

「アスナ………そこにいるのか?ムラマサ……君は………」

 

キリトめ。その危うさはお前の良い所でもあり悪い所でもある。俺はそれを高く評価するが………

 

踏み外すなよ、キリト

俺みたいにはなるな

俺みたいな『復讐の獣』には

『恩讐の化身』には

 

ーーー

 

むか〜しむかし

むかしといってもそれほどむかしではないむかし

あるおとこがいました

おとこはさむいあくるひにめがさめました

まわりにはむすうのがれきとおおくのひとのしたいがころがっておりました

おとこのからだもきずだらけでいまにもしんでしまいそうでした

そのあとおとこはたすけられました

ですがおとこにはあることがおきていました

じぶんがだれでどうしてあそこにいたのかがわかりませんでした

ただおとこには『夜明 竜』とかかれたうでわしかありませんでした

おとこはじぶんをこんなふうにしたやつに『復讐』をしてやろうとつよくおもいました

 

それからの男は形のない相手を一刻も早く見つけ、どれほど苦しませて殺すべきかだけを考えて生きていきました。その過程で数多の人間を殺しました。ようやく自らの恨みを晴らしたときには取り返しのつかないある事が男の身に起きていました。

 

『この渇きの潤せるのは人の血だけ、この飢えを満たせるのは人の肉だけだ』

 

としか思えなくなっていました。男は人を殺すか、女を抱くかでしかその衝動を止めることができなくなっていたのです

ですが、ある日のことです

男はある青年に出会いました。

その青年との出会いは男が変わるきっかけになったのですが……

 

それはまた別のお話

 




ベビーモスくん、そこまで強くないっすよね〜
FF15のカイザーのほうが強かった
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。