ソードアート・オンライン〜真実を知る者〜   作:夜明けを齎す竜

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副題、難しい



21話 最終局面

「お〜い、ルーキスぅ?翁さぁん?」

 

「んにゃ……戻ってきたか、キリト」

 

んしょっと……

 

ビュゥン

 

「お帰り、キリト」

 

「ああ。さっきはすまなかった……」

 

「気にすんなよ。ちょっと驚いたが、あれくらいでチームワークを乱すほど弱いわけじゃねぇよ、俺は。」

 

「そっか……」

 

「で、肝心のリーファは戻ってくるのか?来ないのか?」

 

「分からない………あいつは………」

 

「みなまで言う必要はねぇよ。お前さんらのリアルに口出しはしない」

 

「…………ルーキス、ちょっとついて来てくれるか?」

 

「了解。翁も来いよ」

 

『うむ』

 

ーーー

 

ヒョーーー

 

「聞こえた……………そろそろ見えるぞ」

 

「分かった」

 

キリトはリーファの待ち合わせるのに町から離れた神殿跡を選んだようだ。ここて何しようってんだ?

 

「やぁ」

 

「おまたせ」

 

「スグ……」

 

ピシッ

 

「『お兄ちゃん』、試合しよ」

 

「ほぅ………」

 

やはり、本物の兄妹らしいな。運命とはままならないものだ。なんつう偶然か……これ以上は何があっても驚かない自信があるね

 

「あの日の続き……」

 

「ああ。今度は手加減無しだ」

 

シュィィン、チャキ

 

二人は剣を構える。リーファは太刀か……打刀の長さの太刀って感じか

キリトはそのまま大剣と……

「通りで様になってた訳だ……」

 

ん?リーファさん?その言葉……まぁ、いい

 

「それじゃ、この立ち会いは俺が仕切らせもらう。制限時間はなし、どちらかのHPが全損するか降参宣言をするまでだからな……それでは、始めぇぇ!」

 

ジャッ

 

「行くよ!!!」

 

リーファが開始と同時に仕掛ける。構えは『燕返し』に似てるが、平手突きなのは普通だな。筋はあるし、才能も感じるけど……

 

キィン!

 

「そうなるよな」

 

キリトはほんの少しの返しでリーファの突きを捌く。うん、経験値があれば……

 

ブンッ

 

ブワァッ

 

「速い!空中ならリーファが上か!」

 

リーファはキリトと剣を飛行で躱す。

 

「あ!コラ!遠くまで行くなよ!」

 

キリトたちは空中戦を選んだらしい。空中でならリーファの方が上手だが……キリトはどうする?

 

『主、我があれらを見ておこう。主は先程の門に行ってはくれぬか?何奴かは分からぬが、シルフの男が一人…』

 

「別に居てもおかしくないと思うんだが………お前の言葉だ。信じよう。あいつらを頼んだぞ」

 

ブゥゥ〜ン

 

翁からあんな言葉を聞くなんてなぁ……気になるし、さっさと向かうとしますか

 

ーーー

 

「…っと。ちょっと君〜?」

 

「あ、はい!」

 

そこにいたのはひ弱そうな男の子だった。

 

「シルフ族の君が一人でこんなところまで来たのはなんでだい?遠くから見えたんで声をかけようかなっと来たんだけど」

 

「え……えっと……僕は人を待ってて」

 

「ほぅ!それは同じシルフの女の子のことかい?」

 

「そうです!もしかしてリーファちゃんとお知り合いですか!僕は『レコン』というんですけどーー」

 

「まあまあ落ち着いて。俺はルーキス。リーファとは知り合いといえば知り合いだよ。もうすぐ帰ってきてもいい頃合いなんだけど………そら来たぜ」

 

キリトとリーファ、翁が飛んでくる姿が見えた

 

「っと。手間とらせてすまなかった、ルーキス」

 

「んな訳あるかい!お前さんの頼みだ。むしろ歓迎するよ」

 

「ふふw やっぱり仲がいいんだね」

 

「ええっと……。どうなってるの?」

 

「世界樹を攻略するのよ。この人とあんたとその人とあの人と私の5人で」

 

キリトや俺、翁を順に指差して宣言するリーファ

 

「……って。ええ〜〜〜!!」

 

急展開に驚きを隠せないレコン。そうそう、普通の人ならそうなるよね。周りが異常だと感覚が麻痺してきてイカん

 

「ユイ、いるか?」

 

キュゥゥン、ポンッ

 

光の中からユイちゃんが飛び出す

 

「どうしましたパパ?」

 

「あのガーディアンとの戦闘で何かわかったか?」

 

「ステータス的にはさほどの強さではありませんが、出現数が多すぎます。あれでは攻略不可能な難易度に設定されているとしか………」

 

「総体では絶対無敵の巨大ボスと同じってことか。」

 

「でも、パパとルーキスさんのスキル熟練度なら瞬間的な突破は可能かもしれません」

 

「うん…。皆んな済まない、もう一度だけ俺のわがままに付き合ってくれないか?なんだか時間が無い気がするんだ……」

 

「何を今更聞くんだよ。長い付き合いだ、最後の最後まで付いていくつもりだっつの!なぁ、翁?」

 

『主の言う通りだ。既に我らは友、そのようなことを聞くまでもなかろう』

 

「私にできることならなんでもする。それにこいつもね!」

 

「え〜〜。まぁ、リーファちゃんと僕は一心同体だし」

 

ボカッ

 

「調子のんな!」

 

「す、すみません〜」

 

これは……夫婦漫才……かな?ちょっと弄りがいがありそうでなにより

 

「頑張ってみよ!」

 

手を重ねるリーファとレコン

 

「ああ!リベンジと行こうや!」

 

俺と翁も手を重ねる

 

「うん」

 

キリトも手を重ね、ユイちゃんがその上に乗る

 

「ありがとう、皆んな。………ガーディアンは俺と翁で引き受ける。ルーキスは援護射撃を。後方からヒールするなら襲われる心配はないはずだ。」

 

『請け負った』

 

「了解した」

 

「「うん」」

 

顔から焦りが消えたな。いい表情になってるじゃねぇか、キリト……

 

「行くぞ!」

 

ーーー

 

ズババババッッ

 

「く〜〜!敵が多いったらありゃしねぇ!オラァァ!」

「ハァァァ!」

 

『シャァ!』

 

弓で撃墜させていくも、ガーディアンたちは無限に湧いてくる。晩鐘がならないから翁も直接的なダメージはほとんど与えられてない

 

「危ねぇ!」

 

バスッ

 

一体のガーディアンがリーファたちに向かっていきやがった

 

「クソッ!外のモンスターとはアルゴリズムが違うらしいなっ!」

 

ズバ!ズバババ!

 

『主、このままでは先程の二の舞になってしまうぞ!』

 

「そんなのは分かってるんだよ!何か大きな一撃さえあれば……射殺す百頭は詠唱の隙がデカい、放つには溜めがいる!」

 

『ぬ!レコン殿!』

 

なっ!レコンの野郎!一人で何する気だ?レコンは単身で敵の群れの中に突っ込んでいった。魔法でなにやらやるらしい。自らを覆うほどの火の玉でなにやるつもりだ!

 

ドゴォォォォォン!!

 

敵の群れに大きな風穴が開いた。

 

「じ、自爆しやがった!」

 

相当なペナルティを払って話じゃなかったのか⁈あいつ……出会ったばかりの俺らの為に……

 

「こりゃあ、余計に負けられなくなったな……。キリト!急げ!」

 

「オオォォォァ!」

 

キリトが大穴に向かって飛んでいく。だが、

 

ガッキィィィ!

 

「ガハッ」

 

「キリト!」

 

ガーディアンたちはそんなキリトの前に無情にも立ち塞がる

 

「翁、キリトを守れ!」

 

『おぉぉ』

ガン、ガン、ガン!

 

ガーディアンの剣戟をいくつも防ぐ翁。あの大盾はそれしきごときでは崩れぬ

 

「退けやぁぁ!」

 

ズババババ

 

数体のガーディアンを倒すも、無数に沸き続けるのには変わりない

 

「このままじゃジリ貧だ、詠唱の時間さえあればッ………」

 

ええい、どうにかならんのか!このままでは……

負けられん。負けられんのだ。伸之をぶっ飛ばすまでは!ムラマサに会うまでは!

 

「「「オオオオオオオオ!」」」

 

「この声は!」

 

「遅くなってすまない」

 

「ごめんね〜。装備を整えるのに時間がかかってさ〜」

 

「シルフとケットシーの増援か!」

 

大勢の妖精たちがドーム内に入ってくる。武装はもちろんのこと、ケットシーたちはドラゴンに乗ってガーディアンを攻撃してくれている

 

「ルーキス!頼まれていた奴らも来ているぞ!」

 

サクヤがそう言った。おいおい、つまり……!あの『バカ息子たち』が!

 

「お〜い、親父〜!」

 

親父!ルーキスの親父!と俺を呼ぶ声をが聞こえる。ああ……愛する我が子たち

 

「『マサムネ』!皆んな!」

 

「親父!助けに来たぜ!」

 

「ありがとう!久しぶりだな……といきたいところだがァァっ!」

 

スッッ

 

マサムネの後ろのガーディアンを射殺す

 

「あそこにいるキリトを援護してくれ。横の髑髏の騎士は味方だ、攻撃すんなよ」

 

「了解っす。テレビで顔見たときはビックリしたっすけど、俺たちの知ってる親父には変わらないようで良かったっす!」

 

「ふん!余計なことは言わんでよろしい!しっかりやれよ!」

 

「「「おう!」」」

 

「ルーキス、あれらは?」

 

「平たく言えば俺の部下だ。昔も今も変わらず、俺の子たちだよ」

 

「よく分からんが、あの者たちの力は我ら同盟軍の総力よりも上やもしれん。味方であるのは頼もしいよ」

 

「ありがとうな、サクヤ」

 

ーーー

 

マサムネたちと同盟群のおかげで勢力は拮抗した。ならば、

 

「マサムネと翁、数秒稼げ!他の奴らは射線開けろォォ!」

 

今こそ大英雄の力を示す時。神となったヘラクレスではなく、人であったアルケイデスが如く!

 

「Ek skýt noun verb níu draca ör níu draca……」

 

さぁ、ガーディアンども。覚悟は出来てるよな?

 

「『射殺す百頭』!!」

 

ドゥンッ!

 

ボボボォォォン

 

『さすがは我が主……その在り方は歪んでいれど、間違えてはいないか……』

 

「ルーキスの親父……剣よりも強ぇだろ…」

 

ガーディアンの軍団をアリのように蹴散らしていく矢。もはや空爆レベルだな

 

「キリト!急ぐぞ!」

 

「分かってるよ!」

 

あいつめ……まったくもってカッコいい小僧だよ、お前は

俺とキリトはガーディアンを抜けて天井へと飛んでいく

 

『主!我も!』

 

「翁は残れ!マサムネたちを守ってくれ!お前しかいない!………お前は俺だ。俺の影、俺の半身、俺そのものだ。あいつらは俺の愛する仲間だ。お前の兄弟と言ってもいい。頼む、あいつらと一緒に戦ってくれ」

 

『主……。請け負った。その願い、聞き入れた。無理だけはするではないぞ』

 

「分かっとるわい。じゃあ、キリトノとこに行くわ」

 

『我が光、我が主……』

 

グゥゥゥン!

 

「待たせたな、キリト」

 

「クッソ……どうなってるんだ?」

 

「どうした⁈」

 

ガッキィィィン

 

キリトが大剣をゲートの隙間に突き刺すも、それが開く気配はない

 

「開かないのか………」

 

「ユイ!」

 

「はい、パパ!………………パパ、この扉はクエストフラグによって管理されているのではありません。システム管理者権限によるものです」

 

「どうゆうことだ?」

 

「つまりこの扉はプレイヤーには絶対に開けられないということです!」

 

「そんな馬鹿な!」

 

シュン、シュン、シュン

 

こうしている間にもガーディアンたちは増え続けている

 

チャキ……

 

弓から『物干し竿』へと持ち替える。これ以上は近すぎる。この距離じゃ、弓は不利!

 

「おい!早く開けないと囲まれるぞ!」

 

「そんなこと言ったって………そうだ!」

 

キリトはポケットから例のカードを取り出した

 

「ユイ、これを使え!」

 

ユイちゃんがカードに触るとカードはオレンジ色に光を放つ

 

「コードを転写します!」

 

ユイちゃんが閉ざされた扉に触れると全体が光り、開き始めた

 

ゴゴゴゴゴゴ…………

 

「転送されます!パパ、ルーキスさん、手を!」

 

「さぁ、最終局面と行こうや!」

 




アニメ、とても良い
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