ソードアート・オンライン〜真実を知る者〜   作:夜明けを齎す竜

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ギルド名を考えるのに3時間ほど辞書とにらめっこ
テラリン、とりあえずトロコン
絆会話が辛かった……


6話 ギルド【燈し火の家】

 

「ルーキスの親父〜!準備OKだぜ!」

 

「わかったぜ『マサムネ』!」

 

マサムネは【村正】の実質的なNo.2の立場を任せているプレイヤーだ。ムラマサが社長なら、マサムネは子会社の社長みたいな?俺にとっては年の離れた弟みたいなもんだな

 

「一緒に引くぞ、せーのっ!」

 

ギルド建設の最後の仕上げ、ギルド名が書かれた看板を掲げる

 

「いや〜、親父が急にギルドを作る、なんて言ったもんだから俺らは上を下への大騒ぎだったんだぜ?」

 

「すまん、すまん。ムラマサと結婚するってんならお前らは俺の子も同然。現実でも同じようなことやってたし……」

 

現実の裏でも身寄りのない子供の援助の金や殺しじゃないアプローチで仕事の手伝いをしてもらってた。もちろん、社会に出ても普通の仕事をしていけるような実用性のある技能を教えてな?

 

「【燈し火の家】。絶対に帰って来られるように消えない灯火を掲げるとか、メンバーは家族なんだって思いを込めた名前にしたんだよ」

 

「それでこんな目立つ見た目なのか……」

 

屋根は燃え盛る業火のような赫色。造りは日本の古城が如く、壁は薄いクリーム色の漆喰壁。小さな庭があり、表には桜の木を植えている

 

「我ながら先鋭過ぎたデザインだなwそれでも目印になるならそれでいいさね」

 

「他のメンバー達は完成パーティー用の諸々の物の調達からはまだ帰らないと思うんだが、この後は?」

 

「うーん、そうだな〜……来てくれそうな連中に声かけでもしてくるか!」

 

「そんな急に来てくれる酔狂なやつっているのかなぁ…?親父の知り合いは基本、攻略組だろ?俺たちみたいなアウトローはちょっと…な……」

 

「大丈夫!キリトぐらいなら来てくれるさ……」

 

自分で言いながらも内心はズタボロだ

キリトぐらいしか思い当たらないという俺のコミュニティの狭さにつくづく落ち込んでしまう……

 

「そんじゃ任せた。ムラマサはまだ寝てるし、訪問者が来るわけでもないからな」

 

「任された!このマサムネにお任せあれ!」

 

妙にカッコつけたマサムネに笑ったw

 

 

主街区の中心に差し掛かったころ、

 

「おい、リーダー。もう見つからねぇよ。早く帰ろうぜ?」

 

「何言ってんだよ、お前。キリトのやつが『あいつ』はここにいるはずだって言ってたんだ。俺らはあいつに貸しがあるの知ってるだろ?」

 

「『貸し』って言ってもさ〜、あれは俺ら以外にもたくさんいるじゃんか。俺らだけがそんなことしなくても〜」

 

ーーーん?キリトを知ってるやつか?悪口じゃないところを見るとある程度の親交があるやつなのかな?話しかけてみるか

 

「あの〜すいません、先程キリトとおっしゃっていたのが聞こえたのですが、どのようなご用でいらっしゃったのですか?」

 

「あ、えっと〜。キリトに『ルーキス』はどこにいるんだ?と聞いて……」

 

「ハハハハ!ーーいや、失礼。それは俺だなw 俺がルーキスだよ」

 

「あんたがルーキスぅ⁉︎おじさんじゃん!久しぶりだな!」

 

「初対面で失礼な。お前さんも20後半って感じだけど?名前は?」

 

「すまん、すまん。俺は『クライン』。こいつらは俺がリーダーやってる『風林火山』のメンバーだ………なんて顔してんだよ」

 

ーーー空いた口が塞がらないとはまさにこのことか!久しぶりに顔が固まっちまった!!

 

「クライン⁈お前がクライン⁉︎サービス初日以来だな!ギルドのリーダー張ってるとは……かくいう俺もギルドを作ったばかりなんだけどな」

 

「へぇー!あんたもギルドをつくったのか!…って忘れるところだったぜ、俺たちはルーキス、あんたに恩返しがしく探してたんだ」

 

「恩返し?はてさて?何かしたことあるか?初日から今日まで会ったこと無いぜ?」

 

「いや、あるんだよ。返しても返しきれないほどのな」

 

「ふ〜ん……長話しもなんだから、俺のギルドまで来いよ。ちょっとした宴でもやろうかなってキリトとかを呼ぼうとしてたんだよな」

 

「え⁈また借りを作るのは………」

 

「まぁまぁ、それはそれでこれはこれだ。そこんところは数えなくていいよ」

 

「そうか?じゃあ、お言葉に甘えて」

 

「あ!ちょっと待った。キリトを呼びに行くとこだったんだ。今どこにいるか分かるか?」

 

「キリトなら第50層のエギルの店にいるはずだぜ、そこに向かう途中だったしな」

 

「エギルって誰だよ?知らんぞ、そいつ」

 

「えー!第1層ボス攻略の時に一緒に参加してたって言ってたぜ?ま、俺らが連れてくよ」

 

「すまんな、頼む」

 

道々に自己紹介を兼ねてメンバーたちの名前を教えてもらった。ねじり鉢巻の巨漢、カルー。逆立った茶髪の痩せ、オブトラ。黒髪に顎髭のアクト。バンダナと口髭のジャンウー。唯一和装ではないトーラス。クラインを含めたこの6人はSAO以前からの友人たちだそうだ。雰囲気から察するにバトルでもチームワークがある強い奴らだと分かる。そもそも、『風林火山』といえば攻略組の中でも新参かつ少人数ながらも優秀なチームと噂のやつらだ

 

〜エギルの店〜

 

「おーい、エギル!キリトはいるか?」

 

「「なんだクラインか…」」

 

「お前らなんなんだ!2人揃って」

 

「で、なんのようなんだ俺に」

 

「商売の邪魔になるから早くしてくれ」

 

「ーーっ!……今日はルーキスを連れて来たんだ。ルーキスがお前を自分のギルドのパーティーに呼びたいんだと」

 

「こんにちはー!ようキリト!そして、久しぶりだな『エギル』。第1層以来だな」

 

「え⁈俺をパーティーに招待?いや、俺は………」

 

「久しぶりだな、ルーキス。そのパーティーの準備は足りてるか?俺の品揃えはが豊富だぜ?」

 

「再開早々、商談を始めやがったよこいつw」

 

こいつ、商売上手だw

 

「キリトは連れてくぞ。お前のことを悪く言うやつは俺んとこにはいない。原因を辿れば、お前の悪口は俺の悪口でもあるしな」

 

渋い顔のキリト

 

「……わかった。これっきりだぞ……」

 

「おうよ。ありがとうな」

 

このくらいの面子なら盛り上がるだろ

 

〜【燈の家】〜

 

「ムラマサ〜、マサムネ〜?ただいままー」

 

「おかえりなさい、親父」

 

「おかえり、ルーキス」

 

ムラマサがまともな服を着ている!さすがに人を呼ぶならそうだよな。若女将……いや、極女将みたいなんだが…怖いが綺麗だ

 

「は、はじめまして、俺はクライン……。ムラマサ?さんはルーキスとはどんな関係でーーグハッッッ!」

 

無意識の内にクラインを殴ってしまった。

 

「ルーキスはアタシの旦那なんだ。フフw」

 

項垂れるクライン。お前にムラマサはやらねぇよ

 

「初めて。俺はキリト。まさかルーキスが結婚しているとは……おめでとうございます」

 

「こちらこそ。さぁ!人も集まったことだし、宴といこうじゃないか!マサムネ、他の連中は大丈夫かい?」

 

「はい!準備できてますよ姐御!」

 

ーーー

 

「え〜、それでは我らがギルド【燈の家】の設立とその建築を祝って、乾杯!」

 

「「「かんぱ〜〜い!!」」」

 

ギルドの中の一番大きい部屋とそこからつながる縁側と小さな庭でバーベキューとか色々な料理の飲み物を用意した。鍋奉行ならぬバーベキュー奉行は俺、他の料理は街で買ってきたものだ。うん、楽しいw

 

「わーーー!!」

 

「う、美味い…」

 

「ハッハー、どうだこの料理スキルMAXの腕前は!戦うだけが俺の得意分野じゃないのさ!まだまだ焼けるぞ!」

 

ジュー、ジュー

串、肉、野菜。その他全てを焼き続ける。S級とまでは言わんが、A級くらいの食材があればもっと美味いもんが作れるんだがなぁ

 

飲んで食べてのどんちゃん騒ぎを夜遅くまで続けた

 

「楽しかったね」

 

「楽しかったな」

 

キリトと一緒にクラインを除く『風林火山』のメンバーは帰っていた。クラインだけが悪酔いして今は客室で寝ている。「うー、俺も女の子プレイヤーと付き合いたいー」とかほざいてたので速攻で寝かせた。キリトは終始、気難しい顔だったが満更でもなさそうではあった。

俺とマサムネはムラマサたちに、明日片付けをするぞと伝え、家に帰した。

今はギルドの二階のせり出たテラスでまだ飲んでいるところだ

 

「……そろそろ話してくれてもいいんじゃないか?」

 

「ん?なんのことだ、ムラマサ?」

 

「あんたが隠してること、あんたが誰なのか、あんたはこのデスゲームとどんな関わりがあるか……とかね」

 

「…俺はただのプレイヤーさ。まぁ、ビーターとか『人狩り』とか言われちゃいるがな」

 

焦った〜!急に何を言い出したかと思えば

 

「知ってるよ、そんなこと。アタシが聞いてるのはあんたがこのデスゲームの作り手側じゃないかってこと。あんたは知りすぎてる。何人かの運営サイドとして参加しているプレイヤーの人には会ったことがある。けれど、その人たちでもこのSAOがデスゲームになることなんて知らないまま始めたんだ。でも、あんたはーー違う」

 

言い返せなかった。否定することはいくらでも出来る。でも、聞かなければならないと思った

 

「初めて会った時もそうだった。あんたはアタシに武器の手入れを頼んできた。あんたの武器を見て直感した、こいつは人斬りだってね。レベルと武器が釣り合っちゃいなかったからね。それでガキどもに探らせたら、あんたの周辺でのPKの頻度が高すぎることがわかったんだ。しかも、そのほとんどが人気の少ない所での殺人ときた。問題なのはその量じゃなくて、やり口と対象さ。ゲームの進行の妨げになるオレンジだけを的確に狙った暗殺。明らかに手慣れている。アタシの考えは直ぐにまとまったよ」

 

「……つまり、俺がこのゲームの仕様を知らないと出来ないと?」

 

「そうさ、ルーキス。あんたじゃないとあれらは出来ない」

 

「…………で、どうする?俺を牢獄に入れるのか?それはよしてくれよ………」

 

「そんなのするわけないじゃないか!!アタシが惚れたのはその『人狩り鴉』のルーキスだよ!ガキたちもそれを知ってあんたを慕ってるんだ。だから、アタシたちだけには『真実』を言って欲しい」

 

「…………全部話すには時間がかかるが、いいだろうーーーーーー」

 

全部話した。茅場の目的、俺たちの抱いてきた夢、俺のこのゲームでのギフト、俺のこれまでの経歴、裏社会でやったこと、その全て

 

ムラマサは

「辛かったね、苦しかったね、怖かったね」

と言ってくれた

 

「マサムネたちには『裏』の話はしないでほしい。茅場との関係はあいつらも知っているなら話せるが……」

 

「わかった。あんたの全てを知っているのはアタシだけでいい」

 

「なぜそんなにも簡単に了承する?」

 

「何故って………アタシがあんたの嫁だからだよ。それ以外に理由なんていらないだろ?」

 

「ムラマサ……改めて惚れ直したよ」

 

「恥ずかしいこと言わないでおくれ、照れちゃうよ」

 

月明かりで照らされたムラマサの顔は紅くなっていた

 

ーーーー

 

「いつか現実に戻れたら、本当に結婚しよう」

 

「じゃあ、本名も言わなきゃね」

 

「俺は『夜明 竜』。いかにも中二病な名前だろ?」

 

「人の名前を馬鹿にする女に見えるのかい?アタシ……いや、私は『村井 雅代』。現実じゃ探偵してたんだ。信じられないかもしれないけど……アバター名なんて苗字と名前の頭の二文字をくっつけただけの安直なもんさ」

 

「ちょっと古臭いなww」

 

「「フフフフフww」」

 

そうして時間が過ぎた

いつのまにか明け方になっていたのには二人で驚いた

 

「おい、クラインさんよ。起きなさいな」

 

「は!ここは!」

 

飛び起きるクライン

 

「急に起きるな!ビックリするわ!」

 

「痛え!」

 

思わず、また叩いてしまった

 

「せっかくだ、朝飯も食ってけよ」

 

「感謝はするが、昨日から俺のこと殴り過ぎだろ⁈」

 

まあまあ、と宥める。なんだろう?無意識のうちにイジっている自分が不思議だ?

 

「ムラマサとクラインは食器の用意とかしててくれ。俺は飯担当だ」

 

俺は台所に消える。でも、クラインとムラマサが話しているらしかったので聞き耳スキル全開で調理し始める

 

「ムラマサさん?ルーキスっていつもご飯作り担当なんですか?」

 

「ああ。家事全般とか色んなことをやってもらってるんだ。アタシはギルドの実質的な運営、一応は副リーダーって肩書きだけどね」

 

「俺はルーキスのやつとは第1層でキリトにソードスキルとかの説明を教えてもらった頃に出会った以来、会ってなかったんです。それがいつのまにか『人狩り鴉』なんて物騒な二つ名で呼ばれるようになってスゲー心配してたんっす。ボス戦には参加しないけど、中層・下層プレイヤーに情報提供してるとかオレンジたちの退治とか色々聞いてたんです」

 

「それはそれは、気にしていただいてありがとうございます。」

 

「感謝なんて……俺はあいつのことが心配だっただけで……」

 

泣けるね、こりゃ。クラインがこんなに情に熱いやつだったとは分からなかったぜ

 

「はいはい、お喋りはそこまでにして朝ご飯できたぞ」

 

「美味そう!確か昨日、料理スキルを完全習得したって言ってたけど本当なのか?バーベキューは美味かったが」

 

「当たり前よ!俺は短剣とか戦闘系スキルと一緒に料理も上げ始めたからな、先にコンプしたまでさ。そんなことより手を合わせて……」

 

「「「いただきます」」」

 

「いつも飲んでるけどこれは現実の味噌汁と変わらない味がする」

 

「昨日のバーベキューのソースもそうだったけど、ゲーム内でどうやってこの味をだしてるんだ?」

 

「日々の研究以外には何も?」

 

「研究?」

 

「そう、研究。データを集め、仮説をを立てる。そして、検証を重ねて計算し、理論として確率させる。それだけさね」

 

「なんか本当に研究者みたいだな。現実でもそうだったんじゃないのか?」

 

「おいおい、ゲーム内でリアルの詮索はご法度だろ?自分から言うのは別だけど…」

 

「ほぼ自分で言ってるようなモンじゃねぇか」

 

そうなんだけどさ、俺の場合は問題ありありだろ

 

「二人とも朝ご飯くらいは静かに食べなさいな。」

 

「「はーい」」

 

朝飯を食べ終え、片付けが終わるころマサムネたちが集まってきた。それからは俺とマサムネたちで昨日の片付けをし始めたのだが、なぜかクラインはのんびりと過ごしてやがった

 

「なあ、ルーキスさんよ!」

 

「なんだ?」

 

「このギルドってさ、なんか旅館みたいじゃね?」

 

「旅館?」

 

「思うんだけどさ、このギルドをプレイヤー向けの旅館兼【燈の家】の本部としてやっていったらどうだ?」

 

「ほうほう!面白い話だな!おーい、マサムネ〜」

 

「なんですか親父?」

 

「それがなーーー」

 

カクカク、シカジカ、アレコレ

 

「ーーーという提案がクラインからあったんだけど、どう思う?」

 

「親父がいいんなら俺たちはやるだけだ。なぁ、皆んな!」

 

面白そうじゃん!俺たちが旅館かぁwとメンバー達がやる気に満ちる

 

「やる気たっぷりで何より!ムラマサはどうだ?」

 

「アタシも賛成するけど、あんたらの素行の悪さを何とかしないとね。クラインさん、こいつらの世間様の評価ってどんなだい?」

 

「まぁ、ルーキスは言わずもがなだな。他の【村正】のやつらの話はそれぞれ個人じゃなくて全体として少し悪くとられてる感はあるかなぁ」

 

「まぁ、そうだわな。俺はビーターの1人ってなってるし、『人狩り鴉』は物騒すぎる名前だし」

 

「俺たちはカルマ回復クエストをやってる最中で全員がグリーンではないし」

 

「てかもうそろそろ帰りたいんだけど……」

 

「いいぜ。イメージ回復の件はこちらの問題だからな、そこはお前に任せられるモンじゃない」

 

「それじゃあ、元気でな!また会おうぜ!」

 

「応よ!」

 

クラインには感謝しなきゃな。いつかまた会ったら旅館でおもてなしかなw

 

「さぁて、やりますか!」

 

今後の方針も決まったし、頑張っていきますかねぇ!!

 

あとは茅場からの連絡が無いこと祈るだけか……ヴァサゴめ、やらかし過ぎはやめてほしいものだ

 





和風+屋敷=旅館の方程式が頭にポンっと出てきたのをそのまま文章にしましたww
レースあまりできてないっす。今年こそ男性鯖に水着を!
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