Side 川上宗一
「ムッツリィニィーーッ!」
根本の叫び声が、死屍累々の教室に響く。明久の自爆によって、30人はいた生徒の内、半数以上が戦死になったのだ。この時点で戦局は一気に傾く。人数差がここまでくればFクラスだとかBクラスだとかの学力の差はあってないようなものなのだから。
姫路を封じたことで、Fクラスなんて敵ではないと確信していたのだろう。
自分が負けるだなんて予想もしてなかったのだろう。
ムッツリーニこと、土屋康太が保健体育の先生を連れて窓から現れるなんて、誰が想像できる?
Dクラスに置かれた室外機がいつの間にか壊されていただなんて、どうすれば分かる?
窓が開けたのではなく、雄二によって
頭の回転が速い根本のことだ。
この時点で『詰み』になったのだと、理解してしまったのだ。
全ては雄二の掌の上。
近衛兵が僕達の相手をしなければいけないこの状況、逃げ場はもうどこにもない。そしてついに康太の召喚獣が、根本の召喚獣を一撃で切り捨てた。
「戦争終結!」
根本の召喚獣の点数が0になったことを確認した鉄人は、大きく声を上げる。
こうして、二日に渡るBクラス戦はFクラスの勝利によって幕を閉じた。
――――――――――――Bクラス教室内
Side 吉井明久
「う、うーん……」
「ア、アキ? 大丈夫?」
「明久、起きた?」
「美波……宗一……」
目を覚ますと、僕の顔を覗き込む宗一と美波の顔が見えた。美波は心配そうに眼をうるうると涙を溜め、宗一は安心したようにほっと息を吐いている。
「…………そうだっ、戦争っ――うぐっ!」
「おいおい、まだ起きるなってば。フィードバックで身体が痛むんでしょ?」
ガバリと身体を起こそうとすると、身体中に言いようがない激痛が走る。
そうだ、僕は宗一の爆弾を使って自爆特攻したんだった……。観察処分者の召喚獣が受ける痛み、そのフィードバックは100%の痛みではないとはいえ、今回はさすがに無茶をしすぎた。
まだ身体がうまく動かない。
「まあ、自爆して気絶程度で済んでよかったってところかな。まだ戦争が終わってから十分も経ってないし」
「……どっちが勝ったの?」
「僕らの勝ちだよ。今回のMVPは間違いなく明久。よくやった」
「そっか……勝ったんだ」
宗一に言われてようやく状況を理解し始める。そっか、本当に勝てたんだ。
「もう、あんな無茶して! 自爆するなんて聞いてないわよ!」
ほっとしている僕に、美波が涙目でそう怒鳴る。
「ごめん、美波……」
「ほんとよ……心配したんだから……」
「そうだね。根本の方に突撃しろって言ったのに倒れた明久の傍から離れようとしなかったしね」
「ちょ、ちょっと宗一!」
「あはは……」
美波が心配するだなんて、よっぽどだったんだろう。昨日は「島田さんが僕を心配するわけない」って思ってつい偽物扱いしちゃったけど、今なら本当に心配してくれたんだなってことが分かる。
そんな僕らを見て、宗一は何を思いついたのかこんなことを口走った。
「それなら明久、泣かせたお詫びってことで今度美波にクレープでも奢ってあげたら? ついでに映画館にでも行ってさ」
「えっ!」
宗一のアイデアに嬉しそうに目を輝かせる美波。
「えぇ!?」
そして僕のなけなしの食費に危機が迫っていることに気付き焦る僕。
宗一キサマ! 僕の食費のことを分かっているくせにそんな悪魔みたいなことを言うなんて! 僕が苦しむ所をそんなに観たいのか!? そんなことを美波に言ったら……!
「ね、美波。良いアイデアだと思わない?」
にやにやと笑いながら美波に言うと、美波は顔を赤くしながら慌てたように言った。
「そ、そうね! ちょうど駅前のクレープがおいしいって評判だし、アキがどうしてもって言うなら――」
「いや、それをすると僕の食費が――」
「あぁ?」
「いえ、おごらせていただきます!」
決して女の子が出してはいけないドス声で脅され、僕は奢ることになった。ああ、僕の食費……。
「ぷくく……良かったね明久……男冥利に……尽きるじゃないか……ぷぷぷ」
ぷぷぷと笑いを堪え切れていない宗一。おのれ……いつかこの恨みを叩きつけてやる……!
「明久、起きたか?」
すると、僕が起きていることに気付いた雄二が声をかけてくる。その表情は戦争に勝てたからか、どこか機嫌がよさそうだった。
「雄二」
「今回はよくやったな。これから戦後対談だが、どうする? 動けないならまだ寝てていいが……」
珍しく心配して気を使ってくれる雄二。雄二も僕が自爆をするとは思っていなかったのだろう。
「ううん、大丈夫」
「アキ、平気? 無理しちゃ駄目よ?」
「大丈夫だよ、美波。看病してくれてありがとう」
まだ痛むけど、僕は身体に鞭打って無理やり立つ。こればっかりは他人には任せっぱなしにできないからね。
「ならいい。さて……それじゃあ、嬉し恥ずかし戦後対談と行くか。な、負け組代表?」
雄二は心底楽しそうに、Bクラスの教壇に座り込む根本君に言った。さっきまでの強気が嘘のように大人しく、不貞腐れたようにそっぽ向いていた。その周りを僕達FクラスとBクラスの生徒全員が今回の戦後対談を見守るように取り囲んでいる。
「…………」
「本来なら設備を明け渡してもらい、お前らには素敵な卓袱台をプレゼントするところだが、特別に免除してやっていい」
そんな雄二の発言に、ざわざわと周囲の皆が騒ぎ始める。騒いでいるのはBクラスの人達だ。まあ普通、勝ったら交換するのが当たり前だしね。Fクラスのクラスメイトにはあらかじめ教室を交換しないことを話していたからか、さほど動揺は見られない。雄二の性格を理解し始めているのもあるのだろう。
「もちろん、ただで免除するわけじゃない。Bクラスが条件を呑めば解放してやろうと思う」
「……条件はなんだ」
力なく根本君が問う。
「それはお前だよ、負け組代表さん」
「俺、だと?」
「ああ。お前には散々好き勝手やってもらったし、正直去年から目障りだったんだよな」
雄二の言葉に誰もフォローしない。本人もそう言われるだけのことをやってる自覚があるのか、反論もしなかった。
「そこで、お前らBクラスに特別チャンスだ。Aクラスに行って、試召戦争の準備ができていると宣言して来い。そうすれば設備については見逃してもいい。ただし、宣戦布告はするな。すると戦争は避けられないからな。あくまで戦争の意志と準備があるとだけ伝えるんだ」
「それだけでいいのか?」
疑うような根本君の視線。
「ああ、Bクラス代表がコレを着て言った通りに行動してくれれば見逃そう」
そう言って雄二が取り出したのは、宗一とムッツリーニが準備し、秀吉が着ていた女子の制服。
「ば、馬鹿なことを言うな! この俺がそんなふざけたことを!」
根本君が慌てふためく。そりゃ嫌だよね。
そしてそんな根本君の反応を予想していたのか、雄二が言う。
「なら、もう一つの条件をクリアすればいい」
「な、なんだと?」
根本が目を見開く。僕も予想外の言葉に驚く。
どうしたんだ雄二の奴。根本君に女子生徒の服を着せるのは根本君の制服を手に入れるためじゃなかったの?
「お前の反応は予想できてたからな。だからもう一つ条件を用意した。宗一」
「うん」
すると宗一が雄二の前に出る。その手には通学用の鞄があった。何か入っているのか、重量感を感じるくらい鞄がパンパンに膨れ上がっている。
「準備してくれ」
「了解」
雄二の言葉に頷いた宗一は、鞄に手をつっこんでがさごそと何かを取り出して机の上に置いた。
一体何を――
ドンッ ←(ローション400ミリリットル)
「「「…………」」」
宗一が取り出した物が見えた瞬間、教室内の空気が凍るように固まった。
なんでローションなんて学校に持ってきているんだ宗一……!
「…………(サアッ)」
根本君もローションを見て不安になったのか、顔を青くする。
しかし、教室の空気や根本君の表情を意に介することなく、宗一はまだ何かを取り出そうと鞄を漁ってる。
まだ何か出すつもり――
ドンッ ←(極太〇ナルバ〇ブ)
何を持ってきているんだよ宗一……!
しかし宗一は止まらず更に鞄からエログッズを取り出し、机の上に並べていく。
猿ぐつわ(ボールギャグ)
鼻フック
アイマスク
ムチ
低温ろうそく
ライター
ピ〇クローター
縄
浣腸薬
机の上にずらりと並べられた大量の
引き攣った笑みを浮かべるBクラスの生徒。
いや、Fクラスの連中もドン引きだった。
宗一は学校でSMクラブでも始める気なのだろうか。
それとも普段からあんなものを常備しているの? もしそうなら鉄人は今すぐ宗一から全ての荷物を没収するべきだよ。
「康太、準備いい?」
「…………バッチリ(グッ)」
すると、いつの間にいたのか今回の戦争の立役者、ムッツリーニが大型のカメラを準備して宗一の隣に立っていた。
「こ、こんなものを用意して、何をする気だ?」
顔を青くした根本君が震えた声で雄二に問うた。その声には明らかに恐怖の色が混じっている。うん、僕も聞くのが怖い。
「何、宗一とムッツリーニが『同性愛者に向けたエロ写真集を作りたい』って言っててな。お前がこいつらのモデルをやるって言うなら、Bクラスの施設交換は免除してやっていい。Aクラスにも行かなくていいだろう」
なんて恐ろしいことを考えるんだ雄二!? 相手はムッツリ商会の設立者だよ? 片方は
それにしても一体、宗一とムッツリーニはエログッズを使って根本君に何をする気なんだ?
「いやあ、すごい助かるよ。くそみそプレイみたいな超マニアックな内容のキワモノはあんまり作れないんだよね。僕らノンケだけど、こういうのは小説の資料になるし、ムッツリ商会の売り上げにもなって一石二鳥。『現役高校生を調教してみた』って、割と需要ありそうだし」
「…………海外のモノホンの人達に電子書籍で販売予定」
「あっ。でも腐女子の人達の為に健全Verとか作るのもいいかもね。これは売れる(確信)。でもいいの康太。僕は芸術の範囲ってことでくそみそテクニックは平気だけど、康太はこういうの範囲外でしょ。嫌だったら撮影も僕がやるよ?」
「…………俺はカメラマン、芸術家。…………被写体を好きにできる機会はなかなかない(ニヤリ)」
「さすが相棒(ニヤリ)」
「…………写真撮影なら任せろ(グッ)」
パァン
悪人の笑顔でハイタッチを交わす二人。
それを見た僕は絶対にこの変態二人を敵に回すまいと心の中で誓った。
「さあ、どうする負け組代表」
「女装の方向でお願いします……」
雄二の言葉に、項垂れる根本君。屈辱的だろうけど、この選択肢なら女装するしかないだろう。彼らのおもちゃになってしまえば、後ろの貞操は確実に散らされるだろうから。
「「チッ」」
それを聞いて舌打ちをした宗一とムッツリーニは不満げに道具を片付け始める。
「「「ホッ……」」」
そして安心するようにほっと一息を吐く僕達。そりゃそうだろう。急にR-18どころかGも付きそうな撮影会だなんて想像しただけでも……うぇ。
「んじゃ、さっそく着替えてくれ」
「…………」
女子生徒の制服を受け取り、しばらくそれをうつろな目で見ていた根本君。
しかし、やっぱりふんぎりがつかないのか大声で叫ぶ。
「ふざけるな! こんな女子の制服なんて着られるか! こんなことをするぐらいだったらFクラスの教室と交換された方が―――!」
根本君が叫ぶ。そりゃ嫌だよね……変態の玩具にされるのも女子の制服を着させられるのも。
だが、根本君の言葉を聞いてBクラスの生徒達も黙ってはいられない。
『何言ってるんだ! お前が女装するだけで教室が守られるんだ! 大人しくそれを着ろ!』
『そうよ!それだけで教室を守れるならやらない手はないわ!』
『Fクラス代表、安心してくれ! Bクラス全員で必ず実行させよう!』
『負けたのはあんたのせいなんだから責任とって着なさい!』
『そうだそうだ! 責任とって女装しやがれ!』
『『『着ーろ! 着ーろ!』』』
Bクラスの仲間達の温かい声援。……根本君は一体彼らに何をしたんだろうか。
それにしても、純粋な姫路さんがいなくてよかった。明らかに根本君をクラスメイト全員でいじめている現場だと思われるだろうから。
「ほら、早く着ろよ。Bクラス全員が期待してるぞ?」
「くっ! よ、寄るな! 変態ぐふぅっ!」
しかし悲しきかな。見限られたBクラス代表は腹パンでアッと言う間に沈められてしまう。
「じゃあ、着付けとするか……宗一、気絶しているからってバイ〇を使おうとするな。ムッツリーニもだ」
「「えー」」
何が二人をそこまで動かすんだろう。ひょっとして個人的な恨みが根本君にあるのだろうか?
試しに訊いてみると……。
「なんか、小山が僕に告白したのに、いつの間にか僕が小山に振られたことになったのは根本が言い触らしたからって」
「誰から訊いたの?」
「康太から。調べてくれた」
「…………宗一は親友。モテるのはムカつく。けど、馬鹿にしたのは許されない」
要するに二人の個人的な恨みも兼ねていたわけだ。それなら納得……いや、宗一の私物には納得できないな。
「じゃあ明久、着付けは任せたぞ」
「了解っ」
気絶している根本君に近付き、制服を脱がせる。
「……ムッツリーニ、カメラ向けるのやめて。宗一もイラスト描くのやめて」
「…………男が男を脱がす……売れる」
やめてください。
「明久×恭二……売れる」
やめてください。
「う、うう」
「ていっ!」
「がふっ!」
起きそうになった根本君にチョップ。もうしばらく気絶しててもらおう。
「うーん、これどうするんだろう? 女子の制服って仕組みが違くてよく分からない……」
「やってあげようか?」
「君はBクラスの……じゃあ、お願いしようかな。可愛くしてあげて」
「それは無理。土台が腐ってるから」
ひどい言いようだ。
「じゃ、よろしく」
僕はその女子に根本君を託し、手に彼の制服を持ってその場をこっそり離れた。多分この辺に……ごそごそ。
「あった?」
いつの間に着いてきたのか宗一が言う。
「宗一。うん、多分このポケットに……あったあった」
「目的達成だね」
見覚えのあるその封筒を取り出し、自分のポケットに入れる。
「さて、この制服どうしようかなぁ……」
「そこにゴミ箱あるよ」
宗一が指を指した場所には燃えるごみを入れるごみ箱があった。
「よし、捨てちゃおう。折角だから根本君には女子の制服の着心地を家まで楽しんでもらうとしよう。喜んでもらえるよねきっと」
「せやな。きっと楽しんで貰えるさ」
決して姫路さんを傷つけたからだとかそんな理由ではない。単純に女子制服の着心地を楽しんでもらいたいのだ。決して嫌がらせ目的ではない。
「で、それはどうするの?」
「姫路さんの鞄にこっそり返しておくよ」
「……いいの? 言えばきっと喜んでくれるのに」
「いいんだよ」
僕は姫路さんにお礼を言ってもらいたくてこうしたわけじゃない。姫路さんにずっと笑ってて欲しいからこうしただけなんだから。
「……そっか。そういうところは明久らしい」
僕の言葉に宗一は笑った。
「じゃ、僕はBクラスの教室に戻るよ」
「まだ何かあるの?」
「根本の撮影会。僕はスケッチだけど」
「うわぁ……」
哀れ、根本君。
明日からクラスメイトにどんな目で見られるか知らないけど、人を傷つけたからバチが当たったんだろう。
「写真集、完成したら明久も買う?」
「いらないっ!」
「冗談だよ。……明久」
「なに?」
「お疲れ」
宗一はそう言って手の平をこっちに向ける。
「……うん、お疲れ!」
僕らはハイタッチをして、廊下で別れた。
その後、ムッツリ商会の監修の下、根本君の女装写真集『生まれ変わったワタシを見て!』が作られたらしい。
僕は見てないけど、ムッツリーニのプロ顔負けの撮影テクニック、宗一が提案したマニアックなポーズやアングルの指示によって見事な写真集が出来上がり、かなりの数が出版、流通。際どい写真がその手の人達に大好評だった――と、風の噂で聞いた。
――――――――――――Fクラス教室前
「やっ、姫路」
「あ、川上君……」
「……あった?」
「……はい、見つかりました……」
「よかったね。落し物はしないようにしないと」
「はい…………」
「で、いつ告白するの?」
「ふえぇ?! あ、ぜ、全部終わってから……」
「……姫路は幸せ者だね」
「ふえ?」
「好きな男から助けられるなんて、物語のヒロインみたいじゃん。僕が書く小説にも、姫路ほど幸せなヒロインはいないよ」
「…………(カァ)」
「小学生からの片思い、叶うといいな。うん」
「川上君」
「ん?」
「実は……その、……私、小学生の時から吉井君のことは……多分、憧れだったんだと思います。恋……いいえ、多分好きだったんでしょうけど……つい最近まで、私はそれを自覚できていなかったんです」
「…………」
「遠くから見ているだけで十分でした……川上君のイラストや、土屋君の写真を見るだけで、十分だったんです。でも……振り分け試験の時、吉井君に庇ってもらえて、その時初めて……」
「恋心を自覚した?」
「……(コクリ)」
「そっか」
「今回の試験召喚戦争の話を川上君から訊いて……そして吉井君に手紙を取り戻してもらって……私……助けてもらってばっかりで……」
「……ひょっとして、自分に自信がない?」
「はい……私、身体が弱いですし、ご飯を食べるとすぐに太っちゃいますし、勉強しか取り柄が無いです……こんな私でも、吉井君の近くにいていいんでしょうか?」
「……美波といい姫路といい、どうしてこう自分に自信を持てないのか……」
「え?」
「姫路、それなら訊くけど明久と一緒に居たくないの?」
「そ、そんなことっ」
「付き合いたくない? 友達のままがいい? 明久がよく知らない女と付き合って結婚してそれを眺めているだけでいいの?」
「そんなの絶対いやですっ!」
「なんだ、もう答え出てるじゃん」
「え? あっ……(カァア)」
「初心だなぁ、姫路は」
「う、うぅ……!」
「好きな人と時間を共有したい。思い出を作りたい。いいじゃん、姫路。自信がなくても。誰にだって恋をする権利はあるんだから。恥ずかしいのも、身を焦がすような思いも、全部楽しんじゃえばいい! ウィリアム・シェイクスピアも言ってた!『愛は目で見るものではなく、心で見るもの』だって! だからさ、姫路。楽しんじゃうといいよ。自信がないと言う気持ちも、明久への想いも、まとめて楽しむといい。大丈夫、相手はあの明久なんだから、悪い結果にはならないはず。僕が保障するよ! だからワガママになっちゃえばいいさ。欲張りになっちゃえばいい。その想いを止める権利なんて、誰も持っていないんだから」
「川上君……」
「ね?」
「……川上君は時々、ひょっとしたら同い年じゃないと思う時があります。まるで大人と話してるような」
「そう?」
「そうですよ。……ありがとうございます、川上君。私、頑張ってみます」
「フォフォフォ。何か悩みがあったらすぐにワシに相談するといい……何、若者は失敗する者じゃ。遠慮なく頼るとええぞい」
「おじいちゃん……ふふっ。やっぱり川上君は変わってますけど、いい人ですね」
「ありがと、姫路」
「はい! 川上君も、素敵な恋ができるといいですね!」
「んー、それはどうだろう? 僕はしたいけど、僕としたいと思う女の子はいないからなぁ」
「そんなことありませんっ。川上君は素敵な男の子です!」
「……それ、注意書きにただし吉井君には負けるって書かれるよね」
「はい!でも、素敵なのは本当ですよ! 吉井君には負けますけどねっ」
「はいはい嬉しい嬉しい。それじゃ、僕は帰るからね、またね、姫路」
「はい、また明日!」
「…………川上君、応援してます。川上君が私を応援してくれるように、私も川上君を応援してますから」
Side ???
「へぇ、あれが噂の川上宗一君かぁ……」
「面白そうな男の子だねっ!」
ガオーは自分の部屋へ行き2時間ねむった…
そして………
目をさましてからしばらくして
沖田オルタガチャで爆死した事を思い出し…
………泣いた……
オルタガチャを引けなかったので腹いせに根本を無茶苦茶にしてやりたかった。
お気に入り軒数が気づけば500を越えてました。
この500はきっと秀吉が大好きな人達なんでしょう。僕には分かります。いつもありがとうございます。秀吉の可愛さに万歳。ルネッサーンス。
感想、評価お待ちしてます。
川上宗一の持ち物
スケッチブック
官能小説
エロ漫画(内容はロリ系から人妻まで様々。最近はOLがブーム)
大人のおもちゃ各種(以前鞄の中でローションをこぼし大惨事になった)