艦これ、始まるよ。   作:マサンナナイ

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空母は索敵が得意。
でも、索敵値が足りなくてボス前でUターンとかされるとやるせなくなる。
だから彩雲と二式偵察は多めに作っておく。(教訓)

なけなしの彩雲を解体したのに結局攻略を失敗した甲作戦。
カロリン島と任務ギミック、お前達は絶対に許さないからな・・・。
 


第六十九話

 

『ソナー敵艦影・・・確認出来ず、提督、発信機の反応の方はどうですか?』

『こっちもロストした、まだマナの濃度が落ち着かないのせいで電探も砂嵐だし羅針盤も止まりやがらねぇ・・・良す、田中二佐そっちはどうなってる?』

 

 少しざらつくがノイズや音飛びも無く問題無く聞こえる音声が届く通信機のスピーカー。

 メインモニターに開いた拡大ウィンドウには陽光に輝く銀髪の少女が上がった息を整えるように肩で息をしながら連装砲を二丁拳銃の様に構え鋭い視線で注意深く周囲を見回している様子が映っている。

 敵艦隊からはぐれて逃走した駆逐ロ級を全速力で追撃した後にまた作戦海域へと駆け戻って来たその駆逐艦娘、浜風の顔は乱れ目元にかかる銀色の下で大袈裟な程に切羽詰まった様な表情を浮かべていた。

 

「こっちも同じだ、撃破した敵艦の中にもそれらしい個体はないな・・・」

『チッ、また逃げられたって事か・・・こんな調子で発信器の電池が切れる前に片づくのかよ』

「あれは勝手に深海棲艦に吸着するだけでなくマナを吸い込んで発電する仕掛けがあるらしい、だから霊力を放出しているレ級にくっついている間はバッテリーの心配無いはずだ」

 

 通信機ごしに苛立った義男の声が聞こえ、ままならない状況に対して漏れそうになった溜め息を飲み込んでから俺は返事を返す。

 

『はん、そりゃ便利なもんだ、さっきの戦闘で吹っ飛んでなきゃいいがなっ』

「それは・・・保証の限りじゃないが奴が逃走し始めた時に信号反応は確認てきたから大丈夫だろう、それにしてもさっきの戦闘は何だったんだ?」

『こっちが聞きたいね、俺達の先制攻撃にぶち切れた顔で反撃してきたと思ったら次の瞬間には尻尾巻いて逃げ出すってアイツ一体何なんだよ』

 

 同僚の赤井三佐と青葉達が遭遇した一回目の時に戦艦レ級は彼等に向かって積極的に攻撃を仕掛け捕食を試み。

 その次に行われた空母艦娘の赤城と加賀を主軸に据えた艦隊との戦闘でもあのイレギュラーは味方の損害など知った事かと言う態度で艦娘達に襲い掛かって来たと言う。

 

 そして、今回、義男の艦隊に所属している大鳳の先制爆撃から始まった戦闘は俺の指揮下にいる金剛や三隈の遠距離支援攻撃で順調にレ級に同行していた敵艦にダメージを与え。

 爆撃機を回収しながら敵の対空砲撃を何とか凌ぎ切って海面に降りた大鳳が次の艦娘にバトンタッチした所までは事前に立てた作戦通り順調に進んでいた。

 

『頭から丸かじりにしてやるって顔で牙剥き出しにしてた奴が、目の前でいきなり回れ右だぞ? わけが分からん』

「レ級が味方を盾にしてまで慌てて逃げる姿は俺達にも見えていたさ」

 

 大鳳から旗艦が阿賀野に切り替わったと同時に砲雷撃の一斉射、その直後にまた旗艦交代、青い重巡が輪の中から前のめりで海に踏み出し装備した直後の艤装が大爆音とともに白色に燃え盛る砲弾を放った。

 それは命中すれば並の深海棲艦なら間違いなく欠片も残らず吹き飛んでいるだろう主砲と魚雷の数に物を言わせた巡洋艦娘二人による連続集中攻撃(大盤振る舞い)

 

 複数の艦娘による連続一斉射は交代直後に艦橋のモニターやレーダー表示だけでなく砲塔の向きや角度などが旗艦に合わせてリセットされる為に命中率そのものは非常に低く、外せば再装填が終わるまで複数の艦娘が攻撃不能になるデメリットが大きい戦術である。

 しかし、今回の作戦を立てていた時にその戦術を組み込むと言い出し慣れているから簡単だと言った義男はその大口の通りに砲雷撃の一斉射を成功させ、雷跡を引く魚雷と大小の砲弾が戦艦レ級へと次々に命中し巨大な水柱と爆音が深海棲艦を中心にまき散らされた。

 

「それにしてもあれだけの攻撃を浴びて少破止まりか・・・」

『いや、たぶん中破まではもってけただろ、障壁はぶち抜けてたんだぞ? 見えなかった(・・・・・・)のか?』

 

 にも拘わらず、その多重攻撃をレ級は身に纏う強固な障壁と地肌の防御力によって凌ぎ切り、砕けたバリアの欠片(光粒)をまき散らしながら高雄へと巨大な黒鉄の顎と戦艦砲が生えた尻尾を向けて反撃を開始する。

 他の指揮官にはそうそう真似できない大打撃の成功と手応えに完爾と微笑んで義男を褒め讃えていた高雄が艦橋の指揮官からの緊迫した警告とまだ戦闘続行可能な戦艦レ級の姿を見たと同時、重巡艦娘は遠くから見ても分かる程の不愉快そうな舌打ちをしていた。

 

見えてた(・・・・)からだ、削れたのは1/3より少し多い程度だった」

『はぁ、くっそ、俺には半分は行ったように見えたんだけどな・・・』

 

 そして、転生者としての特典とも言うべき中枢機構からの敵艦分析によって見た相手の状態をある程度だが知る事が出来るからこそレ級とその配下の反撃が来る事を察知した義男の指示で高雄は敵の攻撃から逃れ、再装填待ちの弾切れ状態である為に次の艦娘へと交代する。

 

『観測機隊が戻って来たよ~、お疲れやね』

「全機収容後に拠点母艦で待機している部隊と交代で一時撤退する・・・仕切り直しだな」

 

 高雄から那珂に中村艦隊の旗艦が入れ替り、戦艦砲の着弾で暴れる海面で踊る軽巡に砲撃を避けられ続け痺れを切らしたレ級は威嚇する長毛の猫の様に(空気を吹き込んだ風船の様に)巨大な尻尾を更に大きく膨らませその内部から黒色の戦闘機を放つ。

 

 直後にまた義男が旗艦を切り替えて短く黒いお下げを揺らす駆逐艦娘が現れて背中の汽笛を吹き鳴らして急加速し敵艦隊目掛けて走り出した。

 上空から機銃で赤黒く光る弾をばら撒き襲い掛かってきたレ級の艦載機が瞬きも出来ない程の短時間で全て撃ち抜かれ。

 砕けながら海面に墜落していく敵機を気にも留めず吹雪は手に持った砲塔と背部艤装の機銃から硝煙の様な光を揺らめかせながらさらに加速する。

 

「戦艦と駆逐艦、いくら速度差があるとは言えあの距離なら攻撃してくるのが普通だろうに・・・」

「でも、吹雪ちゃんを見たレ級の顔、まるで恐いモノを見た子供みたいな反応でしたわ」

 

 吹雪から見ればレ級との距離はまだ主砲も魚雷も攻撃できない程離れていたし、レ級の砲火力と魚雷の射程なら一方的に吹雪を攻撃できた筈なのに戦艦級深海棲艦は直後に何を思ったのか残存の戦力を引き連れ逃げ出した。

 

 潜航を開始したレ級達に追いすがる吹雪が放った魚雷から逃れる為に近くにいた駆逐ハ級を尻尾で掴んで振り回し盾にして海の中に潜り。

 そのレ級を先頭にした艦列から逸れたらしい他の敵艦を無視するわけにもいかず海中へとを残りの魚雷を放ち吹雪とその次に旗艦となった浜風も果敢にレ級を追撃するが撃破ならず。

 日本領海へ向かって逃げたしたはぐれ艦を発見した義男と浜風はそれを討つ為に一時作戦海域から出る事になった。

 

『あれがそんな可愛い玉やったらどんなにええんやろうなぁ』

 

 そんな義男の艦隊を援護する為に砲撃支援を行っていた俺達の方でも敵艦隊からはぐれた敵艦を何隻か撃沈出来たものの肝心のレ級と複数の随伴艦は取り逃がす結果となり。

 念の為に敵艦隊が再浮上していないかを調べていた龍驤の艦載機はひたすら青い海だけをそのモニターに伝えてきた。

 

 不可解なレ級の行動を鎮守府の中枢機構に住む妖精へと問い合わせれば脳内に戻ってきたのは深海棲艦(戦艦レ級)艦娘(吹雪)を模した人形を手に人形劇をしている三等身の姿。

 目を閉じた瞼に映される吹雪人形が花菱紋を光らせ砲撃をする仕草にレ級人形が目を跳び出させて一目散に逃げるコミカルな寸劇を前にして俺は何でこんなもんを見せられてるんだ、と愚痴混じりに刀堂博士へとちゃんとした文章で教えてくださいと念じればまるで我儘な子供を見る様な呆れ顔を浮かべた猫吊るしが両手を上げて肩をすくめた。

 

「・・・イラつかせてくれる」

「提督、大丈夫ですか? 心配されなくても次は必ず三隈達がレ級を仕留めて見せますわ!」

「Yes! ミクマの言う通りネ、テイトク、だからそんな顔しないでくだサーイ・・・」

 

 自分でも気付かないうちに顰めていたらしい顔と猫吊るしに対する呟き、目を開けた先で俺の方を心配そうな顔で見つめている金剛と三隈の様子に少しばかりの申し訳なさが心で揺れる。

 

「すまん、愚痴が漏れた、龍驤は念のために直掩機を出して警戒をしてくれ」

『よっしゃ、ちゃんと帰るまでがお仕事やもんね、一応は戦闘機も混ぜて編成したってなっ』

 

 流石に得体の知れない妖精(妖怪)による中途半端なサポートに不満があったなんて言うわけにもいかず、ため息を吐きながら俺は義男達と合流する為に針路を変更した龍驤の艦橋で発艦待ちをしている戦闘機の編成を操作する。

 艦娘達に自分が転生者である事が知られている事はもう今更の話だが、その転生者であるが為に深海棲艦を造り出している元凶である中枢機構(刀堂博士)と癒着がある事を知られるのは非常にまずい。

 事情をちゃんと説明すれば地球規模のマッチポンプを受け入れられる艦娘も居るかもしれないが一部には中枢機構の破壊を考えて実行しかねない過激な性格の者もいるだろう。

 

「まぁ、限定海域よりはマシって考えるべきだな、義男達と組めば撃破も難しくない事が分かった」

「なんなら次は私達が前衛艦隊をするのも良いんじゃないかしら?」

 

 言うべきではない事は胸の中に仕舞いつつ、我ながら珍しく吐いた好戦的なセリフに矢矧達が意気込みを感じる笑みを返してきたが義男と違って俺には砲弾の雨の中で踊る趣味が無い。

 場を盛り上げたり引っ掻き回すのは悪友の特技であって俺は冒険などせずに安全な場所から着実かつ一番良い成果を出せればそれでいいのだ。

 

「司令官、護衛艦で待機している艦隊との連絡終わったわよ」

「ああ、叢雲、ありがとう」

 

 青みがかった長い白髪の特型駆逐艦娘、吹雪の妹艦娘である叢雲がレ級の艦隊との再戦に向けて士気を高めている他のメンバーに混ざらず簡潔な報告をする。

 去年の日本海での戦いの際に作戦途中の増員としてやってきて臨時で俺の艦隊に所属し、その作戦終了後に正式に艦隊の一員になった叢雲だが俺の目に映る彼女の態度には違和感ついて回っていた。

 

(イラストにはあった謎の浮遊機械が頭の上に無いのはまぁどうでも良いとして、所謂ツンデレ系で口うるさい女の子ってのが叢雲の性格だったはずなんだが・・・)

 

 何か俺や艦隊に対して不満があるのかと言えばそうでもなさそうで艦隊の変更を申請してくる事も無く、たまにイムヤと何か口論している事はあるが俺が近づけばすぐに止める程度であるのでケンカと言うほどではない。

 そして、何より非常に真面目で命令にも忠実、言葉遣いそのものは前世で見知ったモノと同じだったが目の前の叢雲がヒステリックに叫んだり怒ったりする場面に俺が遭遇した事は無い。

 

 他の士官や艦娘との会話で叢雲の事が話題に上がると全員が全員、かなり癇の強い(怒りん坊)なタイプであると口を揃えるが少なくとも俺の艦隊のメンバーと上手くやれている彼女の姿からはそう言った面は見えない。

 

(もしかして、金剛みたいに相手によって性格が変わるのか? いや、でも叢雲に関してそう言った話は聞かないしなぁ・・・)

 

 彼女をヒステリックと評していた艦娘も叢雲と同型姉妹の初雪や睦月型駆逐艦の望月、卯月などであり単純に初雪らの怠けたりふざけたりする態度が叢雲を逆撫でしただけの事なのだろう。

 艦隊これくしょんでのプレイヤーの分身である提督が艦娘へのセクハラ一歩手前の行動を行っていると言う示唆がセリフなどに度々みられていた事からもしかしたら真面目に指揮官をやっている俺が叢雲の逆鱗に触れていないだけの話なのかもしれない。

 

「ねぇ・・・提督、なんで叢雲ばっかりみているの?」

「イムッヤ!? 何を言ってるんだ、コホンッ、・・・後ろから驚かせないでくれ」

 

 円形通路に囲われた指揮席の後ろ側で警戒を行っている潜水艦娘の顔が背もたれの後ろから現れ、顔の真横に現れ耳元に囁く様なイムヤの問いかけに背筋を強張らせ声を裏返してしまった俺は態度を何とか取り繕いながら咳ばらいをする。

 

「少し考え事をしていただけで特に何かを見ていたわけでは無い、後方警戒はどうした」

「別に・・・、索敵してる艦載機のお陰でやる事ないんだもん、今回は私の出撃も無いみたいだし~」

 

 そう言って笑みを浮かべたイムヤが視線を正面モニターの方へと向け、特に意識したわけでは無いがその視線を追った俺はメインモニターの前に立ちながら肩越しにこちらを睨むように視線を鋭くしている叢雲に気付いた。

 それと同時に俺の背後から横へと移動してきた赤いポニーテールは指揮席と通路を遮る肘掛へと横座りして、俺の肩にセーラー服の下にスク水を着た少女の身体がこれ見よがしに馴れ馴れしくもたれ掛かる。

 

「oh! 実はワタシもbored(暇で退屈)だったのデース! テイトクゥッ♪」

 

 イムヤの行動に反応してすかさずその反対側に乗っかって来る金剛、美少女と美女に挟まれて感じる色香は男として悪い気分ではない、だが敵艦の掃討が終わったとは言え仮にも戦闘中であり、まだ見つかっていない敵艦がいつ現れるか分からない状態であるのだから、この状態はあまりよろしくない。

 

「二人とも止めないか、持ち場に戻ってくれ」

 

 すぐさま二人へと軽く注意して持ち場に両手で左右に押し返した俺は小さくため息を吐いて顔を前方へと向ける。

 

「提督ったら、ちょっとぐらい良いじゃない・・・んっ、なに見てるのよ」

 

 すると丁度、不満そうに口元をへの字にしたイムヤに向かって叢雲がまるで言わんこっちゃないとばかりに勝気な笑みを向けていた。

 

「べっつにぃ? ただ、あんまり彼の邪魔になる様な事しないで欲しいわねぇ?」

 

 そして、口喧嘩を始めるわけでは無いが目を反らしたら負けとでも言う様に睨み合う赤い潜水艦と白の駆逐艦。

 その横で俺が触れた(腰部)を撫でながら何故か嬉しそうな照れ顔で身体をクネクネさせる戦艦娘、それを見て呆れ顔をした軽巡は無言で首を横に振りモニターの方へ顔を戻し、くまりんこを自称する重巡が仲裁するわけでもなくクスクスと上品に笑いを漏らした。

 

(誰かに助けを・・・、いや、僕のこう言うのがダメなのか・・・)

 

 それに残念極まる事だがいつもならこういう状況を見事に取り成して収めてくれる俺の初期艦は海上拠点である護衛艦で他のメンバーと一緒に待機しているので援護は期待できない。

 

『キミらなぁ、遊んどらんで真面目に仕事してくれへん?』

 

 艦橋に響く呆れの混じった関西弁、その声に警戒と索敵を止めて龍驤に艦橋へ戻ってきてもらうべきだ、などと頭の端っこで戦況を理解していない悪魔が囁いた気がした。

 しかし、そんな時にふとある日の夜の事が脳裏に浮かび上がる。

 

〈 打ち上げにおらんようなっとる思っとったらこんなとこで呆けて・・・金剛達が探しとったよ~ 〉

 

 面倒見の良い上に我が艦隊の中でも特に常識人である軽空母には日頃から秘書艦として頑張ってもらっているだけでなく。

 

〈 なんやそれ、判定勝ちでも勝ちは勝ちや、そんな辛気くさい顔するもんやないやろ 〉

〈 ・・・しゃーないなぁ、キミちょっち顔かしぃ、場所替えてお話ししよか 〉

 

 義男との試合は戦闘記録の審査後に俺達が勝った事になった。

 だが僅差であったとは言え俺個人にとっては佐世保での公開演習は勝負と言う点では敗北感を拭えずにいた。

 そんな式典と演習の成功を祝い頑張った艦娘達を労う為の賑やかなクリスマスパーティーから抜け出てため息を吐いていた時。

 

〈 友達相手に意地張るぐらい男やったら当たり前や、ウチはもっと我が儘でもええと思うで、ちゅうかウチらから見てキミ周りのこと気に過ぎやな 〉

〈 でもわざと嫌われろ言うワケちゃうよ? 嫌われても良い俺のやり方はコレでええんやっ! て言えるようにならなあかんちゅうこっちゃっ 〉

〈 そしたら、金剛だけやなくて他の皆もキミの事、我が儘言って良い相手じゃなくて尊敬できる指揮官として見直すやろな 〉

〈 ぇ? ・・・うん、キミがそう言ってくれるんやったら、ウチも焚き付けた甲斐があるちゅうか、気が楽っちゅうか、なんちゅうか・・・嬉しいかな 〉

 

 隠し事ばかりが得意な俺の指揮下で全力を尽くしてくれた彼女達への後ろめたさも手伝ったのか自分でも驚くほど気落ちしていた俺は龍驤から耳に痛い諫言と確かな優しさを感じる激励を受ける事になった。

 

〈 ふぁぁ、眠・・・せや、いきなり引っ張ったってとか、振り回してー、とは言わんけどせめてウチらと並んで歩くぐらいにはなってな 〉

〈 なんや改まって、なら、そのなんや・・・ウチの方からもありがとうやね 〉

〈 ・・・あっ、そうそう昨日の事は秘密やで、他の子にバレたらウチもキミもエライ事なるから肝に命じといてよ? 〉

〈 それにしてもキミぃ、素の時は自分のこと僕って言ってまうねんなぁ~、なんや可愛いとこあるやん、あははっ♪  〉

 

 だからこそ、こんな些細な事で時雨や龍驤を頼る事を考えるのは指揮官として男として情けないのだ、と改めて自分を戒める。

 

(それに、本人からは気にしなくて良いと言われたけど甘えて世話になりっぱなしじゃ俺の格好がつかないからな)

 

 さて、甘っちょろい上官や艦娘の尻に敷かれた男とこれ以上言われない為にも今の俺は彼女らの指揮官に相応しい堂々とした態度を見せないといけない。

 




  
先制攻撃も空母艦娘にとっては十八番なのです。

だから何だって?
特に意味なんか無いよ、艦これでは常識ってだけっす。

‐追記‐
田中の勇気が『なくはない』から『頼りになる』に上がりました。(ランクUP)
 
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