もしかしたら、本編で抜けている部分も上手く補正できていたりするかもしれないので、是非読んでみてください。
※誤字修正
「ウツロ」ではなく「ウツホ」でした。すいませんでした。
・登場人物
本作の主人公。
戦場にて命を落とし、目が覚めたら全く別の世界に転移していた謎多き青年。天災科学者「篠ノ之束」との契約により、
基本無口で不愛想な男だが、情に厚く、困っている者や悩んでいる者を放っておけない性格をしている。その巨躯や人相の悪さが災いし、IS学園の女子生徒からは常に怖がられているが、彼と親しい者からは相談事を受ける事も多い。特に箒や一夏とは仲が良く、彼等からはほぼ毎日の様に相談事を受ける。
筋トレをこよなく愛しており、彼の部屋の大部分は筋トレ器具で占拠されている。その甲斐もあり、制服越しでも判る程の屈強な筋肉を持っている。露出度の高いISスーツを着ている時は、その余りにもガチムチな肉体美に、1組の生徒が顔を赤くして目を逸らす程。
背中に「阿頼耶識」という名の管が2本生えており、これにより脊髄とMPSを直結させることでMPSを起動させている。元々少年兵であった彼自身の抜群の戦闘センスも相俟って、「天下無双」の実力を発揮する。
昭弘のクラスメイト。
篠ノ之束の妹であるが、本人はその事について快く思っておらず、束に対して激しい劣等感を抱いていた。しかし、昭弘にその内に秘めた想いをぶちまけてからは、少し考えを改めた様子。
凛とした顔立ちをしており、如何にも「大和撫子」と言った雰囲気を纏っているが、意外と子供っぽい一面が目立つことも。また、人一倍人見知りが激しく、クラスメイトからはその事で良く心配される。
幼馴染である一夏に対しては、異性として密かに想いを馳せている。そして、彼に近付く異性に対しては激しい敵対心を持つ。最近では、昭弘に対しても「特別な感情」を抱くようになってきているが、箒自身は未だそのことに気づいていない。
昭弘のクラスメイトであり、1組のクラス代表。
世界で唯一、男性の身でありながら女性にしか扱えない兵器「IS」を動かした人物。その原因は、IS適性試験会場に密かに置いてあった、偶々束がコアの設定ミスをした機体に、偶々乗り合わせた為に起きた偶然であった。
基本的に、明るく活気な性格をしているが、精神面は見た目以上に子供で、他人の想いが汲み取れない部分も多々有る。
昭弘を「実の兄」の様に慕っており、彼にだけは自身の抱えている苦悩を曝け出す。実の姉である「織斑千冬」を「家族として、男として護りたい」と思っている反面、何か「別の感情」をも抱いている節がある。
整った顔立ちをしており、異性から好意を抱かれることが多いが、一夏本人はそのことについて全く自覚が無い。
昭弘のクラスメイト。
イギリスの国家代表候補生であり、次期国家代表最有力候補とまで言われている「若きカリスマ」。
入学当初は常に周囲に高圧的な態度を取っていたが、一夏や昭弘との模擬戦以降はその態度を改め、クラスメイト全員に今迄の無礼を謝罪した。
昭弘との模擬戦では文字通り「一進一退」の接戦を繰り広げており、その「優雅と狂気」を融合させたかの様な超機動によって、観客の女子生徒達を大いに魅了した。現時点では、セシリアのファンクラブまで存在する程だ。
セシリアも箒と同様、一夏に異性として好意を抱いているが、箒のことも「友」として大切に思っている。しかし、昭弘とは相も変わらず「犬猿の仲」で、事あるごとに衝突する。
2組のクラスメイトであり、クラス代表。
中国の国家代表候補生で、急遽IS学園に転入してきた。
血気盛んで勝ち気な性格をしており、転入初日は一夏絡みで箒と火花を散らしていた。
彼女も一夏の幼馴染であり、例に漏れず彼女も一夏に惚れている。一夏に対する愚痴を真剣に聞き、それに対する適切なアドバイスをしてくれた昭弘の事は、「男友達」として頼りにしている様だ。
IS乗りとしては、1年間という短期間で見る見る成長していき、あっと言う間に代表候補生の座に躍り出た天才肌の持ち主。しかし、クラス対抗戦でのゴーレム襲撃の際は、一夏と共に果敢に応戦するも、ジロ相手に終始翻弄され続けてしまった。未だ代表候補生になって日が浅いのと、相手との相性が悪かったことが災いしてしまった様だ。
昭弘のクラスメイト。
入学初日において、クラス中が昭弘に恐怖心を抱く中、物怖じせずに昭弘に話しかけた人物。
常に間延びした様な口調で話し、クラスメイトからは非常に可愛がられている。人とのコミュニケーション能力に長けており、クラスの誰とでも仲良く接することができる。セシリアとは特に仲が良く、セシリアが未だクラスメイトに高圧的だった時期から、彼女にしつこく話しかけていた。
昭弘のクラスメイト。
入学当初は、昭弘に対して激しい恐怖心を抱いていた。しかし、クラス代表パーティーでの彼の素顔を知って以降は、少しずつ彼に対する警戒心を解いていった。今では、昭弘に対して「まるでお父さんみたいですね」と軽口を言える程だ。彼に対して敬語なのは相変わらずだが。
谷本と仲がいい。
昭弘のクラスメイト。
彼女も相川と同様の経緯で、昭弘への警戒心を薄めていった。一夏と鈴音によるクラス対抗戦を観戦していた時は、昭弘の実況と解説を相川と共に生真面目に聴いていた。
相川と同様、昭弘に対して敬語なのは、やはり彼を年上の様に畏怖しているからだろう(実際に昭弘は、実年齢では彼女たちより年上なのだが)。
IS学園生徒会長。
ロシアの国家代表であり、IS学園最強の生徒会長。IS操縦者としての詳しい実力の程は未知数だが、恐らく昭弘やセシリアをも上回っている可能性が高い。
昭弘に対して激しい懐疑心を抱いており、入学初日からずっと監視の目を光らせて来た。クラス対抗戦が近付くと、自ら1年1組に赴いて昭弘に分かる様に視線で「殺気」を飛ばし、「何も事を起こすな」と無言の威圧を加えた。
しかし、普段はかなりおちゃらけた自由奔放な性格をしており、常に笑みを崩さない。
IS学園生徒会役員。
楯無の従者であるが、学年的には楯無が2年生で虚が3年生であり、彼女の方が先輩に当たる。本音の姉でもある。
良く楯無に振り回される。
1組のクラス担任であり、一夏の実の姉。
世界最強のIS操縦者であり、「ブリュンヒルデ」の異名を持っている。生身で量産型ISを圧倒してしまうと言った噂も。
世界の全女性の憧れでもある彼女は、当然生徒からも絶大な人気が有り、入学初日から今現在に至るまで既に数名の女子生徒から告白されているらしい。無論断ったのだろうが。厳格でクールそうに見えて、意外とフランクな性格をしていると言うギャップも、彼女の人気に拍車を掛けているのかもしれない。
仕事はできる方なのだろうが、意外と猪突猛進な所があり、度々副担任である真耶から静かなる叱責を受ける。
1組のクラス副担任。
千冬とは対照的な印象を受ける、おっとりとした物腰の教師。高校時代からの、千冬の後輩でもあるらしい。
普段は弱腰な印象を受ける彼女だが、千冬に対しては時々強気に出ることも。
ISの生みの親である
彼女は中学生の時にISを創り上げ、早速学会にて発表した。しかし、彼女の発明は「馬鹿馬鹿しい夢物語だ」と一蹴されてしまう。
業を煮やした彼女は、世界中の2000発もの弾道ミサイルをハッキングし、日本本土へと発射するという凶行を起こす。その2000発もの弾道ミサイルを、自身の原初のIS「白騎士」に無力化させるという途方もないマッチポンプを行ったのだ。
しかし、この「白騎士事件」により、ISの優位性は「宇宙進出」ではなく「兵器」として強く認識されてしまう。絶望した彼女は、ISコアの生産をストップし、姿を隠すようになる。その結果、世界最大の「お尋ね者」となってしまった。
・・・そして、今度こそ自身の「夢」を実現させるために、「計画」を実行に移したのだ。その計画の全容は、未だ見えては来ない。どうやら、T.P.F.B.に新型MPSの技術を提供している様だが・・・。
常にハイテンションでふざけた言動が目立つ彼女だが、実の妹である箒のことは誰よりも大切に思っている。しかし、彼女は基本的に自身が興味を抱いた者以外の人間はどうでも良く、例え死のうが何とも思わない。IS学園をゴーレム達に襲撃させた際も、多少犠牲が出ても構わないと考えていた様だ。大切な人間の優先順位としては、箒>クロエ>千冬>昭弘>一夏であり、それ以外の人間は彼女にとって「ゴミ」と一緒である。
IS関連の研究所にて非道な「人体実験」をされていた所を、束率いるゴーレム部隊に救出された盲目の少女。
自身を救ってくれた束のことを「絶対者」として崇拝しており、彼女自身も束からは「実の娘」の様に大切に育てられている。昭弘のことも、家族の一員として大切に思っている様だ。
T.P.F.B.の代表取締役。
俗に言う「武器商人」であり、独特な敬語口調が特徴。
極めて冷酷な人間であるが、自身が「商品」や「利益」として価値を見出した人間に対しては、誠心誠意を持って接する。昭弘もその対象に含まれているが、昭弘からは苦手意識を持たれている様だ。
束からの技術提供には何らかの「裏」を感じてはいるものの、世界の情勢よりも自社の利益の方が遥かに大切な彼にとっては些細な問題らしい。
・登場IS&MPS
昭弘の専用MPS。
MPSと認識されてはいるが、実際には純正のISコアを使っているので、実質的にはISである。
中距離・近距離型のMPSであり、昭弘と神経を直結させることで驚異的な「シンクロ率」を誇る。そのシンクロ率が100%に達した時、
しかし、この能力は昭弘自身未だ完全なる制御下に置いた訳では無く、初めて能力を発動させたときは、意識をグシオン側に持っていかれそうになった。
又、全身装甲にはデメリットも多い。肌の露出が無いので絶対防御という機能が抑々存在しないのだ。昭弘のグシオンリベイクも例外では無い。
・武装:M134Bビームミニガン×2 炸裂弾頭搭載型滑腔砲×2 ハルバート グシオンハンマー 腰部シールド サブアーム×2
一夏の専用IS。
束が一夏の為に男性用にコアの設定をし、「倉持技研」に作らせた純白のIS。束のミスにより運悪く適性試験会場にてISを発動させてしまった一夏に対し、束がせめてもの「罪滅ぼし」として一夏に贈ったモノ。未だ
近接戦闘特化型の高機動ISであり、武装が「
・武装:雪片弐型×1
セシリアの専用IS。
群青色の美しいISであり、遠距離・中距離に特化している。主な使用武器は、「スターライトMkⅢ」という67口径のレーザースナイパーライフルである。
最大の特徴は第三世代兵装である6機の浮遊砲身「ビット(ティアーズ)」で、搭乗者による脳波コントロールで自由自在に動き回ることが可能。しかし、ビットを3機以上操った状態では、並列思考に限界が生じる為か、ブルー・ティアーズ本体を動かすことができない。
又、スターライトMkⅢは銃身を変形させ「アサルトモード」に切り替えることで、中距離での激しい撃ち合いにも対応可能。その場合は普段以上の高速機動下での戦闘が予想されるので、高速機動戦用のバイザーが自動的に装着される。
・武装:スターライトMkⅢ ビット×6 インターセプター(コンバットナイフ)×1 高機動用バイザー×1
鈴音の専用ISで紫檀色の派手な色合いをしている。
白式と同様、近距離特化型のISで、機動力に重きを置いている。
最大の特徴は、第三世代兵装「衝撃砲(龍砲)」であり、空間圧縮によって「見えない砲弾」を発射する。強力な兵装だが、弱点がバレればあっさりと形勢を逆転されてしまうことがある「極端な兵装」でもある。代表候補生である鈴音だからこそ、この穿った性能の衝撃砲を上手く使いこなしているのである。
・武装:双天牙月×2 衝撃砲×2
束が創り上げた無人IS。
人間の脳と何ら遜色が無い程の、高度なAIを兼ね備えてる。現在10機が確認されているが、どの機体も感情が豊かで、昭弘やクロエは「家族同然」の様に彼等と接している。どの機体も優しい心を持っており、決して無抵抗の人間を傷つけることを良しとしない。
遠距離・中距離・近距離と、どの局面にも対応可能であり、その実力は少なく見積もっても国家代表候補生以上だと言われている。又、4門のビームカノンは出力の調整が可能。
束がゴーレムの中で一番最初に創り上げた漆黒のIS。
性格は明るくてお喋りだが、調子に乗りやすく、創造者である束に対しても時々軽口や憎まれ口を叩く。
これ迄、束を狙う輩との度重なる戦闘で、膨大な戦闘経験値が蓄積されていき、現在では最早国家代表と肩を並べる程の実力を秘めている。しかし、束の計画の犠牲となってしまい、現在は記憶を抹消されたISコアだけが残されている。
・武装:大型ビームカノン(MB-46S ビームカノン)×4 高出力ビームクロー×2(高出力ビームサーベル×4)
名前の通り、束によって2番目に作られた白銀のゴーレム。
常に冷静で客観的に物事を考えることができるが、その為かタロとはよく衝突する。
タロに次ぐ実力者であり、様々な射撃武器を自由自在に使い分けることが可能。彼も又、タロの撃滅と同時に記憶を抹消されて機能停止となり、その直後白式と甲龍によって止めを刺される。現在はタロと同様記憶の無いISコアだけが残されている。
・武装:大型ビームカノン(MB-46S ビームカノン)×4(戦闘中に散弾タイプやスナイプタイプに変更可能) 小型ビームマシンガン(H&K MPB5 内部収容型ビームサブマシンガン)×2
ゴーレムの中でも比較的良識のある3機であるが、毎日の様に喧嘩をしているタロとジロに対しては常に切れ気味。
タロの撃滅に伴い、3機共機能停止させられる。記憶は既に残っていないが、未だに無傷の状態なので、再起動すれば直ぐに目覚める。現在はIS学園にて保管中だが、今後の処遇は不明。
・武装:大型ビームカノン(MB-46S ビームカノン)×4
良く束の研究を手伝っているゴーレム。ゴーレムの中では末っ子であるが、束と接している時間は最も長い。
・武装:大型ビームカノン(MB-46S ビームカノン)×4
・組織
ISの操縦者や整備士を育成するための教育機関。人工島に建てられており、4つのアリーナ、広大なグラウンド、IS整備用の格納庫、食堂、学生寮、大浴場等が有り、極めて広大な敷地を有している。
最近では無人IS部隊の襲撃を受けるも、外部の力を借りずに事態を収束させ、犠牲者を一人も出さなかった。
表向きは義手や義足等を格安で医療機関に販売しているが、本業は兵器開発であり、その販売も同社で行っている。近年ではIS以外の新たなるパワードスーツ「MPS」の開発にも着手している。ISよりも性能面では遥かに劣るものの、コストパフォーマンスの良さと戦闘ヘリをも上回る戦力として、人気が高い。現在も着々と会社の規模を拡大させている。
又、彼らによる紛争地域への武器の提供が、戦火を更に拡大させてしまっている。
更に、束から新たなMPSの戦闘データを受け取っており、もしこのMPSが量産化されてしまえば、アフリカ・中東地域の内戦や紛争は更に拡大する可能性が高い。
束だけ長すぎる。
現在怒涛の4話中編後編大編集中です。なるべく内容は変えないようにしますので、ご安心ください。
なので、次話はもしかしたら再来週くらいになるかもしれません。
本当に、申し訳ない。
追記:大変お待たせいたしました!
4中編後編がようやく完成しました!内容は大まかには変わっていませんが、セシリアVS一夏や、昭弘と箒・一夏との会話等、追加描写も増やしましたので、既に読んだという方も気が向いたら是非読んでみてください。