IS~筋肉青年の学園奮闘録~   作:いんの

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「閑話休題」にしようとも思いましたが、描いている内に「うん、違うな」ってなりましたので、上記のサブタイトルになりました。

次回からは予定通りシャルロットの話になりますのでご安心下さい。


第56話 異なる敵意

 やりきった様に顔を上げ椅子の背板に背中を預けて項垂れるラウラへ、ガラガラと近付く影が2つ。頭髪は黒髪と茶髪で、黒髪は眼鏡の無愛想、茶髪の方はクワガタの様な髪型をしていた。

 2人が押す台車の上には、段ボール箱とパンパンに膨れたビニール袋が其々乗っかっていた。

 

「ラーウラくん」

 

「ボーッと天井眺めて楽しい?」

 

 朝っぱらからやたら仲良しで女子生徒(約1名)の顰蹙を買っていた、一夏と鈴音だ。

 確か疎遠気味ではなかったかと、ラウラは己の記憶を辿るが、直ぐ様億劫になったので止めた。

 

「…一夏と一面記事か。何の用だ?」

 

「一面記事言うな!」

 

 今朝の話だ。昇降口と職員室前の掲示板に、一部の新聞が大々的に貼られていた。

 そこに載っていた一際大きな写真が、何やら甘い雰囲気の鈴音と無人ISであった。しかもケヤキの木の下と言う、如何にもと言うか定番の場所で。

 タイトルは『無人IS、早速一人引っ掛ける!?』だ。

 

 全く新聞部副部長殿も仕事の早い事早い事。パパラッチも顔負けだろう。

 

「もぉホントに一日中質問攻めされて、誤解とくの死ぬ程大変だったわ!」

 

「うんうん、よしよし鈴ちゃん。良く頑張ったね」

 

 乏しい表情で言う一夏のその様は、慰めているのか小馬鹿にしてるのか良く判らないものだった。

 今迄より随分距離が近いと言うか、最早異性の壁の様なモノを感じさせないやり取りだった。

 

「いいからさっさと何の用か話せ」

 

 長くなりそうなので、冷たく促すラウラ。

 

「鈴と模擬戦に来たの。ついでに、皆にお菓子とスポドリの差し入れ。昭弘たち、此処でIS作ってるんでしょう?」

 

「みたいだな。昭弘なら先に更衣室へ行ったぞ」

 

 ラウラが親指で指し示すと、一夏と鈴音は「じゃあ此処で待つ」と言わんばかりに、近くのパイプ椅子に尻を預ける。

 

「ラウラは着替えないの?」

 

「もう少し休んでからにする」

 

「そう。風邪ひかないようにね」

 

「分かっとるわ」

 

 ルームメイトなだけあって、何気無い会話を流れる様に進める一夏。

 人が変わり、部屋も一緒になればこうも関係性が一転するものなんだなと、鈴音は一夏とラウラが険悪だった5・6月頃を遠い昔の出来事みたいに思い返す。

 

 そんな一夏に倣う様に、普段ラウラと余り話さない鈴音も話題を見つけてはラウラへ話し掛ける。

 

「にしても、ここマジでガラガラなのね。今日予約したのに入れちゃったわよ」

 

「3年生も就活やら何やらで少ないわ、無人ISの影響で整備科志望者も増えるわで、ISに乗る生徒自体が益々減ってるのさ」

 

 他3つのアリーナで、十分運用が回るのだろう。

 成程、ならばこの空き具合いも頷けると言うもの。態々遠いアリーナDに、息を切らせてまで向かう必要は無い。

 

「それよりお前ら、向こうに挨拶しなくていいのか?」

 

「向こうのリーダーって更識簪でしょ?アタシ(は付け回しただけで)も一夏も面識ないし」

 

 直接挨拶するのなら先ずは現場の頭からであるし、互いを良く知る昭弘に仲介して貰った方が、空気も作り易く話もスムーズだ。

 第一に、見ず知らずの自分たちがいきなり挨拶も早々にお菓子を配りに行くのは、礼節に欠けるのではと鈴音は判断したのだろう。

 

「そうね。昭弘も居た方が、オレも()()()抑えられるだろうし」

 

「「?」」

 

 一夏が何の事を言っているのか解らなかった鈴音とラウラだが、疑問を口にする前に昭弘がピットへと現れてしまった。

 ただこの時、簪を見る一夏の目が耳障りな蚊を睨むそれと重なっていた事に、2人は気付かなかった。

 

 

 打鉄弐式を取り囲む、PC群と整備士の卵たち。

 ISと同じくその中心付近に立つ簪。「~のプログラム~まで書き終えたよー」「(センサーの)距離(表示)ホロ(グラム)なんだけどさー」等と言ったメンバーの声に、たじたじしながらも懸命に次の指示や助言を出す。

 

「悪い、待たせた…うん?」

 

 間を伺って簪へ声を掛けると同時に、先程まで自身が居た空間の異変に気付く昭弘。

 人影が2人増えている。少し遠いが一夏と鈴音だな、と昭弘は当たりをつける。

 しかも、台車を引いて此方へ近付いて来るではないか。

 

 雑談と台車を進める様子からして、どうやら仲直りしたらしい。いや、鈴音に至っては普段一夏に見せている年相応の気恥ずかしさすら見当たらなかった。その様は宛ら女友達同士の会話だ。

 仲直りに一体どんな言葉を使ったのかと、考える前に簪が返事をする。

 

「あ…昭弘。奥に…誰か来てるの?」

 

 作業に夢中で人の出入りに全く気付かなかった簪は、昭弘に釣られて同じ方角を見渡す。

 

「…ッ」

 

 向かって来る相手を見て、簪は目を逸らす。それはまるで逃げる様でもあり、衝動を抑える様でもあった。

 だが上下の唇で歯軋りを覆い隠す簪の表情からも、少なくない不快感を示している事だけは昭弘にも解る。

 

(…まだ一夏への恨みは消えてない、か)

 

 前を向く事が叶おうとも、過ぎた事だろうとも、一度患った持病がそうである様に怒りや憎しみもそう簡単には和らげられない。

 過去の出来事からそれに深い理解を持つ昭弘は、なるべく挨拶が穏便に済むよう心掛ける事にした。

 

 

 眼鏡イケメンの到着により、ご婦人方は頭から花咲かす様に湧き上がった。

 また鈴音が焼き餅焼くぞと、一夏を端から眺める昭弘。だが、鈴音から負のオーラが出てこなかったので、昭弘はちょっと期待外れな気持ちになる。

 

 一夏と鈴音は彼女たちに軽く会釈をすると、早速初対面である簪に挨拶すべく、昭弘に仲介を頼んだ。

 

「日本の代表候補生、更識簪だ。…今はピリピリしてるが、余り気に留めないでくれ」

「簪。日本の男性操縦者、織斑一夏。中国代表候補生、凰鈴音だ」

 

 昭弘の紹介を受けて、鈴音はこなれた初対面スマイルを、一夏は微笑を浮かべる。

 

「凰鈴音よ!アタシも時々ここ使うつもりだから、バッタリ会ったら宜しくね」

 

 躊躇無く右手を突き出す鈴音に、ハッとなった簪は漸く嫌悪感から意識を戻す。

 簪は冷や汗を散りばめる様にあたふたした後、表情筋をプルプルと震わせながらどうにか口角を持ち上げ、恐る恐る右手を差し出す。

 鈴音とは何の因縁も無い彼女だが、やはりこうぐいぐい来るタイプは苦手な様だ。

 

「あ、あの…更識簪…です。よ…宜しく…」

 

 何ら滞る(?)事無く、2人は挨拶から握手までを終えた。

 だが、問題はここからだ。昭弘はそんな言葉を心の中で何度も詠唱しながら、固唾を飲んで簪を注視する。

 

「初めまして、織斑一夏よ。宜しくね?」

 

 日干ししたタオルで包み込む様な、温和な笑みを浮かべる一夏。

 

 基本、簪は表情から本心を隠すのが不得手だ。嫌な相手と対面すると、どうしても顔に出てしまう。

 今回もそれが駄目だと解っていながら、やはり出てしまった。簪は引力に従って口角を思いっきり下に向け、反目する瞼はピクピクと痙攣していた。

 

 すると、一夏から温和な笑みは消え失せ、普段の無表情以上の感情がまるで籠っていない人形の様な真顔になる。簪の態度を改めさせる様に、或いはそれが本性であるかの様に。

 それでも、簪の表情は変わらない。どころか、青黒い燃焼反応を更に強めてしまう。

 

 段々と、皆も異変に気付き始め、小さくざわつき出す。…前に、昭弘が仲介としての役割を果たそうとする。

 

「すまんな一夏。今日は随分と難しい部分の作業でな、簪も気が立ってるんだ」

 

 対し、一夏は簪を凝視したまま昭弘に異を唱える。

 

「そう?けど鈴にはちゃんと挨拶出来てたじゃない」

 

 穴を突かれた昭弘は動揺の汗を流すが、持ち前の気転で難を脱しようとする。

 

「簪はな、重度の人見知りなんだ。さっきは鈴が前へ前へ出て来たから、どうにか挨拶を返せてな。…なぁ鈴?」

 

 とうに一夏と簪の間に存在する邪気を察知している鈴音は、焦りながらも昭弘の相槌に合わせる。

 

「え、ええ!流石はアタシ!コミュ力の鬼ね!」

 

 皆から乾いた笑いが出た所で、昭弘は簪の腕を掴んで強引に切り上げようとする。

 

「そんじゃあ作業再開だ!そら、行くぞ簪」

 

 巨漢の力任せに引き戻されながらも、簪は一夏を睨み続ける。

 それをどうにか遮る為、昭弘は一夏と鈴音へ差し入れの礼を言うよう、メンバーの鷹月に合図を送る。

 

 鷹月は急いで一夏の前に立ち、礼儀正しく言葉を綴る。

 

「2人共差し入れありがとう。次の休憩で頂きます」

 

「い、いいのよ!それだけ皆も応援してるって事!台車は帰りに持ってくから、そこらに置いといて」

 

 鈴音の反応を見て、鷹月は安堵の表情で頷く。

 

「それと…ごめんなさい織斑くん。更識さんも普段はあんな感じじゃなくて…」

 

 簪の評判を下げない為、そして一夏の機嫌を宥めるべくその言葉を声に出した彼女だが、未だ一夏は連れて行かれる簪に冷眼を向けていた。

 それは何と言うべきか、縄張りに近付く天敵を睨む山猫の眼光を彷彿とさせた。

 

 本来なら、嫌味の一つや二つ簪に言ってやりたい一夏だが。

 

「大方、眼鏡男子にトラウマでも抱えてるんでしょ。別に気にしてないわ」

 

 取り敢えずは、矛を収める事にした。今突っ掛かっても、互いに時間の無駄であるし、何より昭弘の目がある。

 もう彼には、余計な心労を掛けたくない。

 

「行きましょう、鈴」

 

「う、うん」

 

 最後に、そう言いながら鈴音を引き連れ、更衣室へと向かう一夏。表情こそ穏やかそのものだが、今彼の中では様々な勘繰りと思惑がぶつかり合っていた。

 

(私の昭弘に近付くな…とでも言いたいのかしら)

 

 予想した通りだあの女狐、今日は挨拶と言う名の視察に来て本当に良かった。

 今後もずっとアリーナDを使おう。監視の目が近いに越した事はない。昭弘との関係性が更に深まった場合の策も、講じておく必要があるかもしれない。

 

 簪に抱く危機感は、一夏を螺旋の底へと誘う。

 昭弘は特段整備に明るい訳でもないし、決して時間を持て余してもいない。なのに昭弘をIS製作に参加させているとあっては、一夏の邪推も仕方無き事。

 それに拍車を掛けているのが、一夏に対するあからさまな簪の敵意だ。

 

 

 一夏が簪を敵と認識するには、十分過ぎる初対面であった。

 

 

 

 昭弘によって半ば強引に製作へと戻された簪。だが、やはり未だ激しい動揺の波は海原へ引いてくれない。

 もう、以前程の憎しみは無いと思っていた、過ぎた事だと思っていた。それが、実際に会うだけでこれ程込み上げてくるとは。己の矮小さを恥じるしかない。

 何より、昭弘や皆に変な気遣いをさせてしまった事が、ただ申し訳なかった。

 

 だが、織斑一夏に謝ろうなんて微塵も思わないし、嫌われたのなら寧ろ上等だ。こちらも遺憾無く嫌う事が出来る。

 

 こうして一夏は、簪にとって初めての敵となった。

 

 

 

(…この2人はなるべく会わせん方がいいな)

 

 一夏と簪が一点集中させて放つ、敵意の槍。その鋭利さを触るまでもなく肌で感じ取った昭弘は、そんな大正解過ぎる判断を下した。

 

 ただ、一夏の簪へ向ける敵意が何処から湧き上がったものなのか、昭弘には解らなかった。

 其処だけが、昭弘の中に残ったちょっとした気掛かりな点だった。

 

 

 何はともあれ、自身とセシリアの諍いは可愛いものなんだなと、この時昭弘は思い知った。

 

 

 

 

 

―――――6月12日(日) 夜 128号室―――――

 

 自然体、本来の姿。

 この歳になるまで自身を偽り続けてきた少年には、常人にとっては当たり前のそれが解らなかった。故に、本心の通り生きていく事がどう言うものなのかすら、想像出来ない。

 

 「先ずは形だけでも」と言う理由で先程正午、レゾナンスで考えも無しにフレームの太い伊達眼鏡を買ったが、正直眼鏡なんて興味ない。心を切り替えるスイッチになるかすら微妙だ。

 結局こんな飾りを着けたって、造花に違う色を塗りたくるだけではないか。

 

「本来のオレっつってもなー…」

 

 眼鏡の紛い物を耳上と鼻上に意味もなく掛けながら、一夏はそんな事を言ってみる。一人で居る時のこの口調でさえ、今では偽物に思えてしょうがない。

 

 抑が、自分の「好き」はこの口調や性格と合っているのだろうか。

 かと言って無理にそれらを変えたら、それも又偽りに過ぎない。

 

(……もう、適当に挙げてみっか)

 

 溜め息と言う名の空気を口から放出し、それにより萎びたボールの様にヨタヨタと机に向かいながら、一夏はメモ用紙に「好き」と「嫌い」を箇条書きする。

 

〈好き〉・ISバトル

    ・料理

    ・剣

    ・幼馴染

    ・学友

    ・昭弘

〈嫌い〉・昭弘を独り占めする女(箒は除く)

 

 こうして挙げてみると自分は本当に単純な男だなと、一夏は一周回って誇らしく思えて来る。嫌いなモノが少ない点だけは、360°回らずとも誇らしいが。

 

(……ん?)

 

 奇妙に感じた点は2つ。

 一つは、何故昭弘だけ名前表記なのか。もう一つは、何故昭弘だけ独り占めされるのが許せないのかだ。

 

 確かに一夏にとって昭弘は代え難いヒーローであるし、一緒に居るだけで誰よりも安心出来る相手だとも思っている。

 だが、これじゃまるで自分が昭弘の事を愛しているみたいではないか。

 

「いやいや、ないから。4月のクラス代表決定戦でも、セシリアに対して顔赤らめてたじゃない」

 

 だがあの時、異性としてセシリアに欲情したかと問われると怪しい。

 性別なんて関係無く、美しい人を見れば大抵の場合見蕩れるものだ。現にその後、彼女を性の対象として意識した事など一度もない。

 

 シャルロットにも同じ事が言えた。シャワールームで裸体を目に焼き付けて仰天はしたが、興奮はしなかったしその後の関係性も何ら変わらずだ。

 

 唯一少し違うのは箒くらいだろうか。だがやはり―――

 

「…そう言えばオレって料理だけは昔から好きで、意識もせず千冬姉に振る舞ってたのよね」

 

 外聞も目標も気にせずまるで本能の望むがまま純粋に好きになったそれは、一夏にとって剣以上の存在だった事が、今になって漸く理解出来た。

 

 だが、何故今急に料理の事を思い返してみたのか、一夏には解らなかった。

 

「……アレ?」

 

 異変に気付いたのは、異性を見ても性的に興奮しない一夏と、お料理大好きな一夏を掛け合わせた丁度その時だった。

 何やら口調が変だ。

 逞しさなど一切感じられない、女の様な喋り方。その口調は不思議と、今迄の様な「在ろうとする」感など無く、ただ自然とまるで隙間なくフィットするかの様な気分だった。

 

 そして今度は、洗面所へ足早に赴く一夏。鏡には、黒いフレームの眼鏡擬きを掛けたただの一夏が、当然の事ながら映っていた。

 

(…なんか、美人かも)

 

 男らしい眉毛はフレームによって隠れ、目つきも何だか大らかで柔らかい印象を受ける。

 何故か一夏は、それがえらく気に入った。

 

 

 いつからだろう。自分が女の子たちに囲まれても言い寄られても、何も感じなくなったのは。

 いつからだろう。女性の様な献身の心を、お料理を以て表現し出したのは。

 

 全て最初からだ。異性に興味が一切無いのだから、朴念仁にもなる。料理が好きなのだから、誰彼構わず振る舞いたくもなる。

 理想のヒーロー像によって守り固められた織斑一夏の本城には、常にそんな“片鱗”があった。

 

 それは、昭弘と言う青年に出会う事で、段々と外界へ出ようと暴れ始める。

 箒や鈴音みたいな幼馴染に対する友情でもない、こんな“何か”を他人に感じたのは初めてだった。こんなにも、他人を求めたのは初めてだった。

 

 そして遂に、生涯培ってきた幾重にも及ぶ守りの城壁は、昭弘の言葉(筋力)によって剥ぎ取られた。その瞬間、一夏の中にある片鱗はその全身を以て昭弘と言う存在を浴びた。

 こうして一夏は、嘗て無い程にまで満たされたのだ。

 

 

 「理想のヒーロー像」と言う名の城壁が無い今、何が好きなのか何が嫌いなのか明白な今、一夏はもう“その本性”を隠し通す事が出来ない。

 

―――そっか、コレが…

 

 

 コレこそが、『織斑一夏』だったのだ。




一夏と簪…まぁ、こうなりますよね。簪の一件は昭弘がほぼ解決しましたし、簪も別に一夏を赦した訳ではないですし(抑悪いのは倉持技研ですが)。

次回まで、また少し空けるかと思います。
なるべく早く投稿するよう努力しますので、暫しお待ちを。

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