緑谷出久君はテイルグリーン   作:7564

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作者が原作でも特に好きなのは緑谷出久オリジン、僕のヒーロー、灯火ワンフォーオールです。
なので今回の話で僕のヒーローは消化されておりませんご安心下さい。

それと正直ここまで人気が出るとは思ってなかったので改めてこの場でお礼を言わせて下さい。

金髪の赤い服を着た少女「本当に!本当に!ありがとうございました!」

オイ馬鹿ヤメロ


緑谷出久、原点(オリジン)

2年前、緑谷出久はとあるヒーローと出会った。そのヒーローは子供の自分に危険な事はするなよ、と優しく諭してくれた。

自分を子供として見てくれたヒーロー達だった。

ヒーロー活動を勝手に始めて約一年、その頃の出久はテイルレッドのサポートありきでも危なかっしい様子で助けられた人々も子供が背伸びをしているなと微笑ましく見るだけだった。

そんな中、始めて大人として注意してくれるそのヒーロー達、ウォーターホースが出久は益々好きになった。

テイルグリーンとしての能力で、共に水難事故を何度か解決し、彼等の息子にも何度か会って話をした。

 

そして……あの日が来た。

出久は間に合わなかった、駆けつけた時には既に二人は蘇生不可能な状態で泣き喚く彼等の息子は遅れてやってきたテイルグリーンに掴みかかって、何度も拳を叩きつけ叫んだ。

 

「何でだよ!お前治せるんだろ!?パパとママも治してくれよっ!助けてくれよっ!?どうしてパパとママだけは助けてくれないんだよおおおおおおおっ!?」

 

出久は一生忘れる事はないだろう、救えなかった命と一人残された遺族の悲しみを。

そして今、かつて救えなかった命の墓前で、少年は遺族の子供と出会う……

 

「お前、もしかしてテイルグリーンか?」

 

「洸汰君……僕は----」

 

「何でお前がここに来た……出てけっ!ここはお前みたいなのが来ていいとこじゃねぇ!!」

 

出久に洸汰君と呼ばれた子供は掌からバケツ一杯分程の水を出久目掛けて打ち込んだ。

ウォーターホースから受け継いだ彼自身の個性で出久は水浸しにされる。

母に見繕ってもらった服も、頑張ってセットしたツインテールもビショビショに濡れてしまった。

けれども出久にそれを責める気は起きなかった。目の前の子供は自分が救えなかった人、何をどう償えばいいのか出久にも分からないのだから。

出久もまだ15歳、子供だ。責任の取り方など解るはずもない、ましてやそれが命を救えなかった責任ともなれば、一体どのような形で償えばいいと言うのか?答えは出ない。

 

「洸汰!!アンタ女性に何してんのっ!?」

 

直ぐそばに居たのであろう、1人の女性が走ってくるや洸汰の頭に拳骨を落とす。

 

「痛ってええええええっ!?何すんだ!この暴力女!!」

 

「アンタは初対面の人相手に何いきなり個性使って水浸しにしてんのよ!ほら、謝りなさい!」

 

「うっせー!ソイツに言うことなんかねぇよっ!……ちくしょうっ……!」

 

「あっ、こら洸汰!」

 

洸汰は出久を忌々しげに睨むと、涙を腕で拭いながら逃げて行った。

色々な感情が洸汰の中にはあったのだろう、かつては憧れてた人に、よりにもよって自分の両親を助けてくれなかったという事実が二人の溝を深めた。

出久は当然何も言える筈もなく、洸汰もテイルグリーンを許す事は出来なかった。

洸汰はあれからもテイルグリーンのニュースを見ていた。彼女が沢山の人達を救うのを見たのだ、なのに、何故、自分の両親は救ってはくれなかったのか?といつまでもその考えが頭の中をよぎる。

 

始めて出会った時、その眩しさと際どい姿に照れながらも接した年上の綺麗な女性が、好きな気持ちが強ければ強いだけその思いは裏返る。

好意は憎しみへ反転し、いつまでも洸汰を苦しめる。

 

「ごめんなさいね……あの子私の従甥(いとこのこども)なんだけど……ちょっと難しい子でね」

 

申し訳なさそうに謝ってくる女性の顔に出久は見覚えがあった。

 

「あの、もしかしてワイプシのマンダレイですか?」

 

「え?えぇ、そうよ。流石に私服でもバレちゃうわね」

 

「洸汰君の事は……悪いのは僕の方ですから、気にしないで下さい。それよりも今は洸汰君の傍にいてあげて下さい。きっと心の中がぐちゃぐちゃになって訳がわからくなってるでしょうから……」

 

「アンタ……もしかしてあの子と関係が?」

 

濡れ鼠になりながらも洸汰の事を庇う出久にマンダレイと呼ばれた女性は出久と洸汰の接点を考える。

 

「僕は、テイルグリーンです。今はもうなれませんけど……」

 

だから出久の口からその言葉が出た時、マンダレイは納得した。

ならば洸汰のあの態度も頷けるというものだ。あの子の両親が健在だった時、洸汰はテイルグリーンの事を沢山話してくれた。

 

ーーーー破廉恥な格好だけど、すっごく格好良いヒーローがいるんだぞ!どんな所にも駆けつけて、どんな酷い怪我でもあっという間に治しちゃうんだ!凄いよなぁっ!

 

キラキラとした目で、憧れを語る従甥はあの日を境に憧れを否定し始めた。

 

ーーーー何がヒーローだ、何が時代のヒロインだ……パパとママは救ってくれなかった癖に、グスッ……ちくしょう、何で、何でだよ……お姉ちゃんの嘘つき

 

時間が癒してくれると思っていたその心の傷は、再び憧れと出会う事で再び開いてしまったのか、それとも憧れと憎しみの狭間で自分でももうどう思えば良いのか分からないのだろうか?

無理もない、洸汰はまだ幼い子供なのだ。親が必要な大事な時期なのだ。

だというのに世間は洸汰の両親を褒めちぎった、それが洸汰にはもっと許せないのだろう。

 

「そっか、アンタは悪くないよ……何て言っても気休めにもならないでしょうね、とにかく服乾かすから着いておいで」

 

マンダレイは複雑な気持ちで出久の手を掴み自宅へ連れて行った。

 

 

 

 

 

 

###############

 

 

 

 

 

 

ヒーローなんて嫌いだ、ヴィランはもっと嫌いだ。どいつもこいつも個性を使って殺し合いばかり、殺して殺されて、殺されたから殺しての繰り返し。

狂った社会だ、イカレタ世界だ。パパもママも世界に殺されたんだ、あの女に見殺しにされたんだ。

 

洸汰はあの後、自分を預かっているマンダレイの家に帰ってきた。

本当はマンダレイだって嫌いだ、だけど子供の自分にはここしか帰ってこれる場所がない。

マンダレイに従っているのだってそうしないと生きていけないからだ。嫌な事ばかりの世界だけど死にたいとは思えなかった。

痛いのも嫌だ、昔転んで怪我をした時痛くて痛くて泣き喚いた時を思い出す。

そういえばあの時は……

 

洸汰は泣き腫らした顔を洗おうと浴室へ繋がる扉を開けた。

 

「キャッ……こ、洸汰君?」

 

「ブッ……!?」

 

扉を開けた洸汰の視界に入ってきたのは湯上りでほんのり赤くなった、かつて憧れていた人物の全裸だった。

見てしまった、その乳房の先端から脚の付け根まで、括れた腰からハリのあるお尻のラインも、ツインテールを解いて濡れたその髪も全て見てしまった。

直後、赤面して洸汰は家から飛び出した。

嫌いな筈なのに胸はドキドキした、憎い筈なのに心は高揚していた。洸汰には自分が自分で分からなくなってきた。

こんな自分は嫌いだと、逃げ出したい現実が洸汰の目の前に広がる。

本当は分かっているんだ、アイツは悪くないって、でもどうしても言えない。きっと一杯傷つけた、きっと許して貰えない、あの頃の様にはきっと戻れない。

 

心の中がぐちゃぐちゃで、洸汰はただただ走り続けた。そして、大きな影が広がり顔を上げるとそこには闇があった。

 

「いい獲物、見〜っけ♪」

 

そして洸汰は闇に飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

###############

 

 

 

 

 

「いやはや何というか……アンタも大変だね?」

 

「あはははっ……まぁ事故ですから気にしてません。」

 

先程の洸汰のラッキースケベにマンダレイが呆れた様に言い、出久も思わず苦笑する。

あれだけシリアスな空気が一気に吹っ飛んだ気分だ。洸汰君もきっとそのうちに照れが引いたら戻ってくるだろうしそうしたら仲直りしてみよう、出久はそう考えた。

 

(しかしこんな美少女が初恋だなんて、あの子もマセてるわねー)

 

マンダレイから見ても出久は充分に美少女と言える、否美少女としか呼びようがない容姿をしていた。

黒に近い濃い緑色の長い髪を丁寧に結んだツインテールは少女から大人になりきれてないアンヴィバレンツな印象を与える。

顔も童顔よりだが表情が落ち着いているので少し大人びて見える。

何よりも首から下が凄いのだ。同じ女性から見てどうやってそのボディを作り上げたのかと小一時間みっちりと問い詰めてやりたくなる。

肌は染み一つないスベスベ卵肌、全体的に細いが女性らしいところにはしっかりと脂がのっており、特にその胸、その年頃で自分、マンダレイと同じ位の巨乳とは恐れ入る。

その上で他のスタイルは完全に負けている。自分のスタイルには自信があったのだが、この娘には敵わないなとマンダレイは案外あっさりと負けを認めた。

変になった空気を変えようとリモコンでテレビをつける。この時間ならば何かしらニュースでもやっているだろう。

 

『緊急速報です!OO市にて男の子がヴィランに人質にされていますっ!ヴィランは煙のような身体をしており駆けつけたヒーロー達は手が出せない状況です!

人質にされた男の子の安否が気になりますが……あっ、映像入りますっ!」

 

「っ!?」

 

考える間もなかった、その画面に映ったその目を見た瞬間出久は家から飛び出していた。

遅れてマンダレイも飛び出した、その顔に余裕など全くない必死な表情だ。

 

ーーーー洸汰君がヴィランに襲われていた

 

その時画面越しに洸汰と目があった気がした。出久にはそれが助けを求める目にしか見えなかった。

誰かに助けを求める目ではなく、僕に助けを求めているようにしか見えなかった!!

 

(洸汰君っ、洸汰君っ!!)

 

今度は絶対に助けてみせる。個性が使えないからなんだ、変身出来ないからなんだ、力が足りず敵わないからなんだ!!

知っている筈だ、ヒーローとは相手がいかに強大でも立ち向かわねばならないと

力及ばずとも守るべき者を守らねばならないのだと

オールマイトが教えてくれた恐れ知らずの笑顔、テイルレッドが教えてくれた人々を笑顔にするツインテールを

二つの憧れを胸に出久は走り続ける。一分でも一秒でも早くあの子の元に駆けつける為に

 

 

 

 

 

###############

 

 

 

 

 

 

ーーーーほらやっぱり

 

「くそっ!やっぱ駄目だ!いまこれ解決できんのこの場にいねぇぞ!誰か有利な個性来んのを待つしかねぇ!」

 

ーーーーヒーローなんて言ってもこんなもんだ

 

「あの子には悪いが、もう少し耐えて貰おう」

 

ーーーー耐える?目の前にいて言うことがそれかよ、あの人なら、お姉ちゃんならそんな事考えもしなかった。

どんなに不利でもどんなに困難でも最後には絶対助け出して見せた。お前らとは大違いだ。

 

本当は分かってたんだ、お姉ちゃんは悪くないって、でもパパとママをどうして救ってくれなかったんだって僕は……きっと怒ってる、呆れて僕のことなんてもう何とも思ってないんだ。

 

僕、このまま死んじゃうのかな……最後に一言、謝りたかったな、マンダレイにもずっと嫌な態度だったし謝りたい。

そうだ、僕は本当は……ずっとお姉ちゃんと仲直りしたかったんだ……

 

「助けて、お姉ちゃん……」

 

「洸汰君っ!!」

 

ポツリと溢れた本音が、掬いあげられる。今度はきっと取り零さないと、今度こそ絶対に救ってみせると。

 

「馬鹿ヤローーーーーッ!?止まれえええええええええ!!」

 

野次馬の間から飛び出して、停止の言葉も無視して出久が洸汰の元へ走る。

 

ーーーーテイルレッドは怖くなかったの?敵と戦うのが

 

ーーーーオレの世界だとこっち程怖い敵じゃなかったからなぁ、それにオレはツインテールを守る為に必死だっただけだからなぁ、なぁ出久、怖いとか怖くないとかそんなんじゃないんだ。

自分が怖いのならそれは我慢できる。でも怖くて怯えている間に自分の大事なモンが失われるのは嫌だろう?

だから怖くたってオレは戦えたんだ。ツインテールと共にな

 

ーーーーHAHAHA!もう大丈夫、私が来た!

 

ーーーー超格好いいなぁ!僕も個性が出たらきっとこんな風に……

 

憧れがあった、無個性だと言われ、母に謝られても諦めきれない憧れがあった。

どうしてもそうなりたいからって沢山真似をした。そこに辿り着きたいから沢山研究した。

それでも全部無駄になって、何でこんな事をしてるのかもわからなくなりながらも続けて来た。

 

オールマイトに憧れてこの道を目指した。

 

テイルレッドに導かれてこの道を歩んでこれた。

 

テイルギアはもう応えてくれないけれど、テイルレッドはもう導いてくれないけれど、もう大丈夫。

ここからは僕の道だ。憧れから始まって、模倣で誤魔化して、偽物のヒーローだったかもしれない。

試練も何もなく飛び込んだ世界だったかもしれない。ヒーローを目指してる人達からすればズルだった筈だ。

けれどもこれまで救ってきたものは確かにある筈だ。僕自身が救ってきたものは確かにそこにある!

 

「なん、で、お姉ちゃん……僕、沢山酷い事……っ」

 

涙でぐしゃぐしゃになった洸汰が嗚咽を漏らしながら言う。

 

「君が……助けを求める顔をしていた!」

 

理由はそれだけで良いんだ。だから僕はここに来た!

失いたくないものを失わない為に!

 

「ハァ〜可愛いお嬢ちゃんだなぁ、ハハッおじさんと遊んでくれるのかいいいいいいいいっ!?」

 

煙が出久目掛けて噴出される、紙一重で避けて懐に潜り込んで直ぐ近くにあったゴミ箱をヴィランの顔らしき部分目掛けてぶちまける。

 

「っ!?テメェっ!?」

 

ヴィランが一瞬怯んだ隙に洸汰君を掴み全力で煙から引きずり出す。

出久はチラリと後ろを確認してそのまま全力で洸汰を放り投げた。

 

「マンダレイ!お願いします!」

 

「洸汰っ!!」

 

ヴィランに飛び込んでいった出久に遅れて野次馬から抜け出したマンダレイが洸汰を無事受け止める。

上手くいったのはそこまでだった、ヴィランの煙が出久の全身に纏わりつき締め上げる。

 

「やってくれたじゃねえかよ、お嬢ちゃん。人にモノを投げちゃいけませんって教わらなかったのかい!?オシオキが必要だなぁっ!?」

 

「ぐ、あああああああああああっ!?」

 

メキメキと締め上げられていく全身、結果としては人質が入れ替わっただけに過ぎない。人々にはわからない、何のためにそんなことをしたのかが

 

出久の心は落ち着いていた。静かに、ゆっくりと深呼吸をする。今度は救えた、ならもう後悔はない。

ウダウダ悩むのはここまでだ。心配がなくなったのなら今度は自分を助けなくてはならない。

自分の代わりに出久が死んだりしたら、きっと洸汰の心には二度と癒せない程の傷が残ってしまう。

ヒーローとは他者を救い、そして己も救わねばならない。

自分の中で二つの力が結びつくのを感じる。

 

オールマイトへの憧れと、テイルレッドへの憧れ。

 

ヒーローへの憧憬と、ツインテールへの羨望

 

二つの憧れを一つに編んで、二重螺旋に混じり合う己の心を出久は理解した。

 

(緑谷出久よ、今こそ解き放て、お前の、お前の自身のツインテールを!)

 

心の赴くままに、声を高らかに叫ぼう。

拳を握りしめ、この空へと高く、どこまでも高く突き上げ叫ぶ。

 

突き上げた腕にはテイルギアが若葉色の輝きを放っていた。

 

蛹の時期は終わりだ、今こそ僕のヒーローを、ツインテールを始めよう!

 

「テイル!オンッ!!」

 

極光が一面を埋め尽くし、光が収まるとそこにはテイルグリーンの勇姿があった。

 

「グリーンちゃんだ……」

 

「えっ!?さっきの女の子がグリーンちゃん!?」

 

「いつもと姿が違うぞ!」

 

テイルグリーンは今までとは違う、そのバトルスーツは以前と比べて丸みが増しており柔らかな雰囲気になっていた。

胸部を囲んでいた爪は羽の様な形状に変化しておりその豊満な胸を握りしめるようにではなく、優しく支える様に。

ガントレットとグリーブは小型化し、角が潰されたデザインに。

腰の後ろには翼の様なパーツが増設され絶えず若葉色の粒子が煌めきながら漏れている。

そしてそのツインテールは頭の後ろからオールマイトの前髪を彷彿とさせるように大きくVの字を描く様に立ち、半ばから折れて靡いていた。

 

「あの日、テイルレッドに導かれて、結んでは解いて、結び続けたこのツインテール、まだまだ全然あの人には及ばないツインテールだけど、僕は僕自身のツインテールでここまで辿り着いたぞ!」

 

眼前のヴィランに、そして世界に対して宣言するように出久は吠えた。

 

「僕のツインテールは憧れだあああああああっ!!」

 

テイルグリーン・ヒロイックチェイン。足りないツインテール属性を同じくらい強大に育った英雄属性(ヒロイック)で二つに結び相乗効果で跳ね上がった属性力でテイルギアを強引に起動させた姿。

それはツインテールの戦士でありながらヒーロー、ヒーローでありながらツインテールという矛盾を孕んだ戦士の姿。

 

テイルグリーンは己のツインテールの付け根、フォースリボンに触れると今までは顕在化出来なかった己の武器を手に取る。

それは長い柄にピコピコハンマーのような先端を持ったポールハンマー、"正義の鉄槌(ジャスティスハンマー)"を握りしめたテイルグリーンは大気を殴り飛ばすようにフルスイングした。

 

「うぶおおおおおおおおおおおっ!?」

 

突風一閃、激しい上昇気流によって煙の身体は空へと吹き飛ばされる。

 

完全解放(ブレイクレリーズ)!オーラピラー!」

 

ジャスティスハンマーの槌部が展開し、若葉色の光球がヴィラン目掛けて発射された。

 

「ぐおっ!?な、なんだこれは動けんぞっ!?」

 

オーラピラーに閉じ込められたヴィランは暴れようとするが身動き一つ取れない。

そしてその間にテイルグリーンは着々と準備を進めていた。

胸部装甲が展開され6本の拘束具が外れるのと共に胸も解放される。

胸元のユニットが展開し、上乳を覆っていた布が切られその胸自体が局部を残して完全解放される。

今までならばらこれでお終いだったが今日からは違う。

テイルグリーンの腰のユニットが開きジャスティスハンマーが分解して各部と合体していく。

柄の部分は二つに割れアンカーとして地面に刺さり、ハンマー部分は6つの輪っかに別れて解放された胸の周りを均等に浮かんでゆっくりと周り始める。

ハンマーの先端部分は周り続ける輪っかの真ん中に止まり巨大化するとまるで砲身のように変形した。

 

6つのリングが回転を増していき、若葉色の雷光が所々から漏れ始め、砲身部分が強烈なエネルギーを発し始めた瞬間、テイルグリーンは頭上のヴィラン目掛けて咆哮した。

 

「ヒロイック!スマッシャアアアアアアア!!」

 

以前までとは比較にならない若葉色の極光がヴィランを飲み込み、宇宙からすら観測出来るほど巨大な閃光が青空に向けて放たれた。

 

極光を打ち切ったテイルグリーンは全身のパーツから蒸気を噴出しながら静かに完全解放を解除した。

 

今ここに、テイルグリーン完全復活。




その後、洸汰君を治療した僕に洸汰君は顔を真っ赤にしながらも

「ありがとう、お姉ちゃん」

と言ってくれた。でもまだまだ照れ臭いのか納得しきれねいところもあるのかそれだけ言うと逃げる様に帰ってしまった。

僕もこれから頑張っていこうと思う。今度はしっかりと資格を取って、仲間を見つけて頑張ろうと思う。
だから洸汰君、キミも頑張れ
まぁ……話がここで終われば綺麗に終わったんだろうけど

「テイルグリーンさん!そのお姿は!?後さっき変身してましたよね!?ちょっと変身解いてインタビューさせて貰えませんか!?」

お茶の間に正体を晒した僕の明日はどっちだorz






あとがき
えー、ようやく書きたかった所が書けたけど、描写不足な気がしてならない7564です。
最後の一撃はZOEからのパクリです。
おっぱい相転移砲にベクターキャノンとか最高のロマンじゃね・・・?というアイデアから生まれたのがこの必殺技です。
少しでも俺ツイの謎理論とヒロアカの熱さが読者に伝われば感無量です。
後昨日16〜18を纏めて買ってきましたがこの内容だとどうしたもんかと悩む作者でした。

追伸
ビルドダイバーズに出てきた百鬼のモブのお姉さんが好みすぎて辛い、え、何あの人、妖艶、挑発的な発言に、最後の優しい言葉
モブに惚れたのなんてのほほんさん以来だぞど畜生。
一番好きな台詞は「グルメなんだから……」ですハイ

前菜じゃなくてスープにもならないも捨てがたいけどね!!
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