感想で言ってる人もいますが出久君の自己犠牲精神凄すぎて作者原作のそこだけはちょっと苦手です。
だって見てて痛々しすぎるからね
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テイルギア
ツインテール属性の強いもののみに使える所謂変身アイテム。
本来であれば出久のツインテール属性は変身出来る程、育まれてはいなかったにも関わらず変身する事が出来た。
腕輪自体は緑色だがギアに埋め込まれた水晶体だけは鮮やかな赤色をしている。
「なんだ?また泣いてるのか出久、今日はどうした?また、かっちゃんに虐められたのか?」
「うん・・・無個性の僕じゃ、絶対にヒーローになんかなれっこないって・・・グスッ」
「あーあー、もう泣くな泣くな。
心配するな!出久のツインテール属性も順調に育ってきてるからな!後もうちょっとでお前がなりたいヒーローにだってなれるさ!
そしたらかっちゃんに見せてやれよ、僕はヒーローになれる!ってね!」
「うん・・・えへへへ、いつも励ましてくれてありがとうね、テイルレッド」
それは遠い記憶、まだ少年がツインテールの戦士になれてなかった幼い頃の記憶。
少年の側にはいつもその声があった。
寂しい時も、辛い時も、いつだってその声に励まされ、一歩一歩、歩んでこれた。
少年の恩人、いつか立派なヒーローになって、彼女が言う素敵なツインテールを結んで見せて、恩返しがしたいと、そう強く思っていた。
彼女を思い出しながら意識は底へ底へと沈んでいく、暗い意識の底で少年は一人の少女を見た。
---風にたなびく真っ赤なツインテール
それはまだ少年には理解しきれないものだった、だけど、確かに少年はそのツインテールを見てこう思った。
---・・・可愛い。
そう、ツインテールを愛する心こそ、ツインテールの戦士に最も必要な心。
だからきっと、心の中にその後ろ姿がある限り、少年はツインテールを好きになっていけるだろう、どこまでも、その後ろ姿に追いつけるようになるまで、どこまでも果てしなく、そのツインテールを追い求めるのだろう。
---そのツインテールに夢と願いを込めて、靡く髪に誓おう
いつかきっと自分だけの、キミにだって負けないようなツインテールを見せるんだって
赤いツインテールの少女がこちらに振り向く、何故か、その表情が少し寂しそうで少年には何故そんな顔をするのか、その時は判らなかった。
---だ、出久
そして少年の意識は再び現実に---
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血反吐を吐いて倒れたテイルグリーンを見て、真っ先に動いたのは爆豪、轟の両名だった。
両者共に個性を駆使し、高速機動で一気に接近する。
「死ねぇええええっ!!」 「テメェっ!!」
爆豪はヴィランの頭を掴み、轟はヴィランの体に手を押し当て、両者共に全力で個性を発動させた。
爆発がヴィランの頭を黒焦げにし、強烈な冷気がその体を瞬時に凍結させる。
爆豪は自覚している好意の相手が傷つけられた怒りから、轟は無自覚だが気になっている相手への暴行から、教師が止める間もなくそのヴィランを行動不能にしてみせた---
「へぇ、凄いな。流石雄英、金の卵が揃ってる。でも駄目だな、それじゃーソイツは、脳無は止められない。」
---かに、見えた。
直後、脳無と呼ばれるそのヴィランは凍結しているにも関わらず無理矢理動き、バラバラに砕けて地面に散らばるが、一部の肉片が膨張し、まるで何もなかったかのように元の姿へ戻る。
ビデオを巻き戻したように元通りになる脳無に生徒達は驚愕を通り越して唖然とした。
これは、本当に生き物なのか?と、そして、個性とはこんなおぞましい存在まで産み出すものなのかと。
「けどまぁ"邪魔は邪魔"だな、脳無、そのガキ共殺せ」
テイルグリーンに打ち込んだ時とは桁違いの破壊力を込めたその腕が、二人の胴体に突き刺さる。
生徒の誰もが二人の背中を貫通して腕が飛び出し、鮮血が舞うのを予想した。
しかし二人は血反吐を吐きこそすれ、五体満足のままであった。
「あれ?なんで死んでないんだ?・・・あぁ、そっか、そういえばアンタがいたっけな、抹消系ヒーロー"イレイザーヘッド"」
間一髪、相澤先生---イレイザーヘッドの個性が間に合い脳無の個性を消していた。
しかしそれでも二人の生徒は重傷だ、直ぐにでも治療しなくては今度こそ本当に死んでしまうだろう。
(個性を消してこれか・・・!?何てデタラメなパワーしてやがる!)
事態は一刻を争う、何とかこのヴィランを抑え込み、テイルグリーンを気付けして二人の治療に当たらせなくては、間違いなく死人が出る。
「13号!生徒達とテイルグリーンを連れて外に逃げろ!その後テイルグリーンの意識を回復させて早急に爆豪と轟の治療に当たらせろ!一刻を争う!
オレはアイツの足留めをする!急げっ!!」
イレイザーヘッドはスカーフの様に首に巻いていた捕縛用ロープを展開し、油断なく脳無に立ち向かう。
その判断は間違いではない、だがその後に続くものが悪すぎた。
「ハハッ、格好いいじゃないかイレイザーヘッド、だが用があるのはお前たちじゃないんだ。オイ脳無、ソイツは無視してターゲットの確保に迎え、意識を取り戻された後色々面倒くさそうだからついでに足の一本でもへし折ってから連れてこい。」
脳無に指示を出すヴィランは更に後ろにいる黒い靄に向かって言う。
「おい黒霧、全部出せ、下手に希望持たせちゃ可哀想だ。」
言うや否や、黒い靄は更に広がり中から100を超えるヴィランが現れた。
「さぁ、ヒーローにその卵共、虐殺のお時間だ。精々惨めな最期を迎えて平和の象徴の信頼に唾をつけてくれ」
「そんなことはっ・・・させませんっ!」
一かたまりになっているうちに一網打尽にしようとした13号の前に黒霧と呼ばれた黒い渦が現れ、13号の個性によって倒されたかに見えた。
だが13号の個性、ブラックホールは何故か彼自身の背後に発生し、自らをチリに変えてしまう。
「ガハッ・・・」
幸い背中の一部だけで済んだとはいえ、最早彼は戦闘不能。
最早生徒を守るものは一人も---
「まだ、だっ!・・・僕が、守、らないとっ!」
この危機的状況で、アレだけのダメージを負っていた彼女が、意識を失っていたテイルグリーンが復活した。
目覚めたテイルグリーンは、13号を無力化したことでほんの一瞬できた隙をついて黒霧を結界に閉じ込めた。
そして流れるようにヴィランと生徒達の間に巨大な壁のような結界を張った。
「皆、逃げ・・・ゴホッ!カフッ!ここは僕が何とか・・・するからっ・・・!」
口元から血を垂らし、咳と共に血を吐きながらも、膝に手をつきながらフラフラと立ち上がる。
意識が、元に戻っただけで明らかに満身創痍のその身体でなお、誰かの為に立ち上がるその姿に生徒達は偶像としてのテイルグリーンではなく、ヒーローとしてのテイルグリーンを始めて見る。
「しかし、テイルグリーンさん!爆豪君と轟君が!それに13号も傷を・・・!」
飯田の言葉にテイルグリーンは倒れ臥す爆豪と轟、13号を確認した。
足を引きずりながらも3人の元へ歩み、その傍にひざまづいて傷口に口づけを交わしていく。
真っ青だった爆豪と轟の顔が健康的な色に戻り、13号のチリになった背中の一部が暖かな光とともに元に戻る。
「これ、で、大丈夫。だから皆は、逃げて・・・助けを呼ぶんだ・・・」
何故、そこまで・・・それが生徒達の思いだった。
---そんなにボロボロで何故?
---痛みをおくびにも出さずに何故前に進めるのか?
だが、生徒達は気づく、彼女は本物のヒーローなのだと
身命を賭して危険を冒せる、自己犠牲の精神!
これが、これこそが自分達が目指すべきヒーローの姿なのだと!
「なかなか格好良いじゃないか、テイルグリーン。
オイ脳無、とっとと捉えてこい。先生の方もいつまでもつか分からないからな、手早く済ませよう。」
壁のように貼った結界も脳無に容易く砕かれ、依然として生徒達は脅威に晒されていた。
敵がどんなに強大でもヒーローは逃げてはならない。
敵がどんなに恐ろしくてもヒーローは逃げてはならない。
何故ならばヒーローの背中にはいつだって守るべき市民の姿があるのだから!
誰もが皆、笑顔で暮らせるように。
誰も傷つけられないように。
誰も悲しんだりしないように、己を賭して悪と戦わねばならない!
「・・・完全、解放(ブレイク、レリーズ)・・・!ジャスティス・・・スマッシャアアアアアアアッ!」
そして悪を倒す極光を受けた脳無は---
「聞いてなかったのか?言ったろ、脳無はお前の天敵だって、教えてやるよ脳無に心なんてものはない。
だからアンタのそれも、脳無からしたらただ眩しいだけの派手な懐中電灯と変わらない。」
極光を意にも介さずテイルグリーンの眼前に立ち塞がった脳無は、テイルグリーンの右脚を掴み
"グシャリ"と、そのまま握り潰した。
USJにテイルグリーンの悲痛な叫びが響き渡り、全身を手に覆われたヴィラン・・・死柄木弔はとても嬉しそうな笑みを浮かべ、こう言った。
「あぁ・・・オールマイトにも聞かせてやりたいなこれ・・・」
死柄木はそのまま、右脚を抱え疼くまるテイルグリーンの元へ歩いていき。
そのツインテールを掴むと、黒霧の方へとテイルグリーンを引き摺り向かった。
「キミさぁ、オールマイトを治療したんだろ?
なら、オレの先生も治してやってくれよ、オールマイトにやられて酷い傷なんだよオレの先生は。
それなのにオールマイトだけ治すなんて不公平だろ?
それにヒーローなら困ってる人を助けてくれよ、救いの言葉は絶対聞き逃さないんだろ?
救えなかった者など居なかったように笑うんだろ?ヒーローは」
理不尽でしかない死柄木の言葉を聞きながら意識も絶え絶えなテイルグリーンの目には、只々ヴィランに無造作に掴まれた己のツインテールが写っていた。
---痛かった、潰された脚でも、殴られたお腹でもなく、無遠慮に引っ張られるツインテールが堪らなく痛かった。
彼女に導かれて育んできたツインテールが、彼女に教えて貰って結んできた大切なツインテールなのに
僕には何も出来ない、力は通じず、ツインテールも守れない。
僕のツインテールは無力だ・・・
死柄木の手がツインテール越しにテイルグリーンを引き摺り投げ、それを黒霧がワープホールを開いて待ち受ける。
希望はもうない、これから巨悪が復活し、世界は混沌に包まれるのであろう。
---このまま"彼女"が黙って見ていれば、の話だが
突如、空を舞うテイルグリーンの右手から、赤い閃光が迸る。
それは徐々に人の輪郭を持ち始め、光の中から二つ結びの赤い髪が現れた。
「オレは結構気が長い方だけど、一つだけどうしても許せない事がある。」
赤い二対の髪を靡かせて、今ここに全次元最強のツインテールの戦士が現れる。
「グリーンのツインテールは少しずつ、綺麗に育まれていたんだ。それをこんな乱暴に扱ってこんなにもツインテールを傷つけやがって・・・
ヴィラン、オレはお前達を許さない。
ここからはオレが---相手だっ!」
テイルレッドが怒りの咆哮を上げた。
オールマイトの出番を奪ってテイルレッド 参 上 !!
最初何も考えず災害救助するなら治癒あった方がいいだろうと思い、次にじゃあオールマイトも救っちゃおうと適当に決め
あれ?これ先生に目をつけられるヤツだ、ヤバくね?
となって出来たのが今話の展開である。
なお、作者はシリアスとか畑違いなので感情的に書きなぐって雰囲気誤魔化すシリアスしか出来ぬ、すまぬすまぬ。
もしものツインテイルズ
テイルパープル その2
「現れました!テイルグリーンのパチモノと呼ばれる自称テイルパープルです!
外見は確かにテイルグリーンにそっくりですが、彼女はとんでもないことをします。
自らの乳をモイで、それをヴィランに投げつけるのです!
なんという所業・・・!今時適当に真似たパチモノですらもっとマトモな戦い方をしますよ!」
なお投げた乳は人に当たると破裂して中から粘性の高いスライム状の液体が出てヴィランを拘束可能。
無心で乳をモイでは投げ、モイでは投げるパープルの姿に、次第にあの死んだ魚の目が良いと言うニッチなファンがつき始めるのであった。
次回、テイルレッド無双