緑谷出久君はテイルグリーン   作:7564

8 / 16
今朝の占いで運勢最下位で絶望し、歌って踊れば大丈夫でしょうと言われたので
ツインテールドリーマー(俺、ツインテールになりますのED)を聴き、小躍りしながら仕事をする作者の姿があったそうな。

なお、その後帰宅してルビ変換機構に悪戦苦闘、やはり占いは当たるものですね


そのツインテールに憧れて、この手を伸ばし続ける

見た目は只の幼女、しかしてその正体は世界最強どころか、全次元最強のツインテール属性を持つという最強のヒーロー、それが彼女・・・テイルレッドである!

 

まずは小手調べと言わんばかりに、脳無をけしかける死柄木。

その豪腕にこの幼女もやられてしまうのかと、一同は悲観していたが・・・

 

「ふんっ!」

 

「!?バッ、馬鹿な!?」

 

死柄木は声も出せず、黒霧は驚愕を露わにした。

なにせ相手は脳無が掴もうとすれば片手で握れる程の小さな幼女なのだ。

その脳無の全力のパンチが"まさか力負け"するとは一体誰が予想できるだろうか?

テイルレッドは脳無のパンチを弾き飛ばすと、自らのツインテールの付け根、フォースリボンに触れる。

するといつの間にかその手には巨大な赤い刀身の剣が握られており

目にも止まらぬ速さで脳無の脚を叩ききるや、死柄木と黒霧の後ろに回り込み剣を振るった。

 

「安心しろ・・・峰打ちだ!」

 

両刃の剣でどうやって?等という無粋なツッコミは今この場では皆無であった。

実際斬られた筈の死柄木にも黒霧にも斬られた後はなく、ただあっという間に無力化された事実だけがそこにはあった。

 

そのまま飛び上がったテイルレッドは3桁を超えるヴィランの足留めを行なっていたイレイザーヘッドの元へ文字通り一飛びで、しかもヴィラン達のど真ん中に着地すると剣を高く掲げて、次元すらも両断しそうな勢いで回転切りを放った。

 

「うおりゃああああああああっ!!」

 

気合いと共に一閃、切り裂かれた大気が渦となり上昇気流が生まれ3桁を超えるヴィランがただの一撃で空に放り出されて近くにあった水難エリアへ纏めて墜落していった。

 

「さて、これで残るは・・・お前だけだな、えーっと確か・・・脳無?だっけか・・・

属性力(エレメーラ)を少しも感じない・・・成る程、まさに名前通りって訳か

やっぱり、オレはお前達ヴィランが嫌いだ。

アルティメギルでもここまで酷いことはしないぞ、アイツらは侵略者だったけど、それでも尊敬できる戦士達だった。

それに比べてお前達ヴィランは・・・」

 

テイルレッドはかつての強敵達に思いを馳せて、今目の前にいる敵を改めて見る。

 

愛するが故に自らツインテールを生やした強敵を

世界そのものとも言えるほど巨大だった強敵を

違う髪型を愛し、時には争い、時には共闘した彼女を

そして誇りと共に散っていった偉大なる帝王を

 

全て覚えている。それら全てを糧としてテイルレッドは今ここに立っている。

コイツらには、ヴィラン達にはかつて戦ったアイツ等にはあった誇りがない!

ならばテイルレッドが負ける筈は無く、思うがままにそのツインテールを振るおう。

 

「テイ、ル・・・レッド?キ、キミが・・・?」

 

満身創痍のテイルグリーンが何とか顔を上げてこちらを見ている。

先達として、導いてきた者として、格好悪い処は見せられないなとテイルレッドは己を鼓舞する。

 

ならば出し惜しみは無しだ、どうせこの一回きりの出番。

 

グリーンに魅せてやるのだ、これが、これこそがオレ自身がたどり着いたツインテールなのだと。

 

「グリーンよく見ておけよ、今からオレがツインテールを極めればここまで出来るという事を見せてやる。

お前のツインテールがいつかはここまでこれるんだってことを教えてやる。」

 

テイルレッドの左手に新たにテイルギアが嵌められる。

するとテイルレッドは両手を交差する様に構えを取る。

 

「世界最強のツインテール属性だなんて言われて、ツインテールを守る為にアルティメギルと戦い続けたオレが、色々なツインテールと出会い、そして次元を超えてグリーンという新しい仲間とも出会った・・・

だからこそオレは、確信をもって言える!

オレが紡ぎ続けてきたツインテールは、決して間違っていなかったんだと!」

 

二つのテイルギアから激しい閃光が迸り、膨大なエネルギーがテイルレッドのツインテールへと凝縮されていく。

 

「ツイン!テイルオン!!」

 

交差した腕を引き絞るように腰に貯め、繭状の球体に覆われたテイルレッド

 

それは次の瞬間、鮮烈な真紅のツインテールを型取り爆発する。

 

「オレのツインテールは---究極だああああああああああ!!」

 

咆哮と共に放たれた属性力の余波が生徒達を、教師を、そしてヴィラン達を飲み込みながら

その膨大なツインテールへの愛を知らせる。

 

一つ事を極めること、言葉にすればただそれだけの事だ。

だがしかし、ここにその一つ事を究極まで極めた戦士がいる。

他の誰よりもツインテールを愛し、かつての敵からこのままではツインテールそのものになってしまうぞと警告を受け、迷い躊躇しながらも辿り着いた答え。

いくつもの戦いを乗り越えてきたその覚悟が、仲間達と育んで絆が形を成したその姿。

 

究極のツインテールは、人を強制的にツインテールを愛させてしまう恐ろしい力を秘めている。

それはつまり、人の心を無理矢理変質させてしまうことに他ならない。

人々の何かを好きになる心を守ろうとしていたテイルレッドが、まさか自分自身がその心を脅かす存在になるなど思いもしなかっただろう。

彼女は悩み、苦しみ、迷いながらもその全てを仲間達と共に乗り越えてきた。

二対の魂を、想いで一つに結ぶのがツインテールだと言うのならば、ツインテールの戦士は一人では足りないのだ。

ならばテイルグリーンはきっとこれから仲間を見つけて行くのだろう。

そうして自らと同じ様に、答えを出す筈だ。

テイルレッドが辿り着いたその答えとはまた違う、テイルグリーンだけの答えへと、テイルグリーンだけのツインテールへと!

 

さぁ、後輩が見ている。先輩として格好良い処を見せなくてはならない。

これがグリーンにレッドが見せられる、最初で最期の晴れ姿なのだから!

 

「これが、オレの辿り着いた真実!ツインテール神話(サーガ)はオレが塗り替える!

テイルレッド・アルティメットチェインだ!!」

 

---魅せられる

 

その姿を見た生徒達は只々、そのツインテールに魅せられる。

それは究極のツインテールがもつ強制力ではなく、人が最初から持っている美しいものを美しいと感じる心をそのままに

しかし人生で二度目は無いであろう程に鮮烈に、人々の心に焼き付いていく!

これが、これこそがツインテールなのだと!

テイルグリーンが育んで、目指していた場所なのだと!

ヒーローの卵である自分達が何故ヒーローを目指すのか、その答えがここにある。

追いつきたいから、辿り着きたくてしょうがないから手を伸ばし続けるのだ。

それに憧れて、焦がれて、どうしようもなく惹かれてしまうからだ!

目指す先がツインテールかヒーローか、それだけの違いでしかなく、ならばこのツインテールは己達がいつかは辿り着く姿そのものなのだと!

 

テイルグリーンは思い出す。

初めてテイルレッドと出会った時の事を、喋る腕輪に導かれて初めて女の子の写真が載ってるアイドル特集を買ったあの日

母に生暖かく見られて恥ずかしくて赤面したあの日

テイルレッドはどのアイドルがどんなツインテールが似合いそうだと楽しそうに語ってくれて

その中に一人だけツインテールのアイドルがいて、そのアイドルは少女から女性へと成長していてどこかチグハグに見えるそのツインテールをテイルレッドは褒めちぎっていた。

ツインテールは少女から大人になるにつれて、卒業してしまう幼稚な髪型なのかもしれない。

けれど、大人になってもツインテールが似合う女性がいるならそれはどんなに素敵な事なんだろうって語ってくれたあの日の事を

幼い出久には理解できなくて、それでも熱意は伝わってきて朧気ながらに覚えているあのアイドルの女性を思い出す。

細かく丁寧に手入れの行き届いた髪を、髪が痛まないように優しく結んで二つにする。

少し、分かったような気持ちになったあの日

テイルレッドの事が少しだけ理解出来たのが嬉しかったあの日を思い出す。

 

そして今、初めて見るテイルレッドのツインテールは鮮烈に緑谷出久の心に焼き付いていく。

 

そのツインテールに憧れて、いつかやがていつかはと、この手を伸ばし続ける。

 

憧憬を胸に、好きなものは好きだと声を高らかに叫ぼう。

恥ずかしがる事などない、僕は---僕はツインテールが好きなんだと!

 

「来い!テイルレガリア!!」

 

遥か彼方から羽ばたくツインテールそのもの、テイルレガリアが飛来し、テイルレッドが掲げる剣、ブレイザーブレイドを鞘のように納刀しテイルレガリアは巨大な刃を形成した。

これこそ究極双房剣テイルカリバー、全てのツインテールを束ねた、全次元最強の剣!

 

完全解放(ブレイクレリーズ)究極装塡(アルティメットモード)!!」

 

そしてテイルカリバーの刀身は星の息吹(ツインテール)を束ね、輝ける生命の奔流(ツインテール)を形成していく!

 

「ファイナル・・・ブレイザーーーーーッ!!」

 

星に生きる者、全てのツインテールを束ねた超斬撃が脳無を包み込み、USJで起きた戦いはここに決着を迎えた。

 

 

 

 

 

#########################

 

 

 

 

 

死柄木や黒霧はいつのまにか居なくなっていた。

どうやら脳無がやられたのを見て脱兎の如く逃げ出したようだ。

あのワープの様な個性があれば僅かな間に逃走も可能であろう。

 

テイルレッドは右脚を潰されたテイルグリーンの元へしゃがみ込み、そのツインテールにそっと優しく触れた。

 

「素敵なツインテールだ・・・出久、お前がここまでツインテールを磨き上げたこと、オレは誇りに思うぞ」

 

満足いくまでそのツインテールを堪能したテイルレッドは、テイルグリーンをゆっくりと抱き起こすと首から抱きしめその頭を労うように撫でていく。

幼い幼女が小柄な少女を抱きしめる。それは姉妹が逆転したような微笑ましい光景だった。

 

「なぁ、出久・・・今まで色々楽しかったよな、オレがお前と出会ってからもう6年近く経つのか、いつもツインテール、ツインテール言ってるオレに、お前は呆れもしてたけどそれでも真剣に話を聞いてくれたよな

オレ嬉しかったんだぜ?あれ。

そんなお前が今やこんなに立派なツインテールを結べるようになった・・・

だから出久、ここからはお前の物語(ツインテール)だ。

お前が進み続ける限り、その先にきっとオレはいる。

お前が歩みを止めない限り、(ツインテール)を諦めない限りそこでオレはお前を待っているぞ。」

 

それはまるで、別れの言葉のようで、テイルグリーン---緑谷出久は、その時が訪れるのをただ恐れた。

 

テイルレッドの身体が仄かに光り、その光は少しずつ空に溶け込むように消えていく。

 

そしてテイルレッドは---

 

「だからよ---止まるんじゃねぇぞ・・・」

 

---お別れだ、出久

 

光となって空へと溶けていった・・・

 

「あ・・・待って、僕はまだ、君に何も返せてない・・・

君に何も示せてないよ・・・テイルレッド!

僕を一人にしないで・・・もっともっとツインテールの事を教えてよ!僕は・・・僕はっ---

うわああああああああっ!?」

 

掛け替えのないものを失った少女の悲痛な叫びがUSJに響き渡り

 

そうして変身が解け、ツインテールが解けた"少女"が魂の緒が切れたように崩れ落ちた。

 

そしてテイルレッドが消えたその場に二つのブレスが小さな音を立て、転がった。

 

少女よ、挫けることなかれ、ツインテールある限り

その力は不滅である。

 

 




ここから一気にTSものになるのだろうか?作者にも分からない。
俺ツイ4巻またはアニメを見た方には分かるでしょう。

唐突に始まった槍玉藻ピックアップに驚愕を隠せない。
重ねるのか・・・重ねちゃうのか!?



もしもの、ツインテイルズ!

テイルブルーがヒロアカにやってきたら?


それは神の戦士、修羅を体現するもの
全てのヴィランに恐怖を与え、同じヒーローからですら恐れられる存在!
とてもテイルグリーンの仲間とは思えぬその容赦の無い残虐極まる戦いに市民は怯えていた---!

「オールマイトと、彼女達ツインテイルズだけだ。俺を殺していいのは!」

なお、とあるヒーロー殺しさんには好評だった模様
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。