ところで、ボクがキッチンに戻る前に一瞬見えた火花は何だったんだろう?
「まぁ、いっか!」
そう思い、ボクはキッチンへと足を踏み入れた。
「あっ!」
飾り付けたホットケーキをテーブルに持っていこうとしたとき、
ボクはさっき作った猫ちゃんのホットケーキが消えているのに気が付いた。
「もやひくお姉ちゃんめ~!」
気を抜くといつもこうだ。むかしっから勝手にものを取ったり、借りてったり…慣れっこだけど!
それに、もやひくお姉ちゃんは大の猫好きなのだ。
もぅ…一言声かけてくれればいいのに…!
お姉ちゃんへの文句を言いながら、紅茶の準備をする。
部屋に紅茶の香りが充満する。さっきまでの怒りも消え、幸せな気分になる。
テーブルにセットして、準備完了!お茶会楽しみだな~
ーーピンポーン♪ーー
「もやたすぅ~遊びに来たしぃ!」
あ!しぃちゃんが来たみたい!
「僕もお邪魔するかぉ!」
かかおちゃんも一緒みたいだ。
「いらっしゃい!どうぞどうぞあがってあがって~!」
玄関の扉を開けてふたりを招き入れる。
しぃちゃんはしいたけの形をしたクッキー、かかおちゃんはカカオ70%のココアをお土産に持ってきてくれた。
「ふたりともお土産ありがと~!これは後で食べようね!」
「わぁ~いい香りがするしぃ~。これなんて紅茶だしぃ?」
「これはね、おにたすちゃんに貰ったんだ~。たしか、”ダージリン”って名前だったよ!」
「へぇ~。なんだかこの紅茶をメインで出すバーがあってもおかしくないかぉね!」
「バーなのにダージリンw何それ面白い~ww」
そんな話をしながら、みんなで席についた。
「あ、ホットケーキかぉ!僕に似て可愛いかぉ~♡」
テーブルの上のいろんな形のホットケーキを見て、目を輝かせながらかかおちゃんはそう言った。
相変わらず自画自賛だけど、可愛いので否定できない。
「可愛いでしょ~?それに串にささってて食べやすいんだよ~!」
自慢げに答えた。
我ながら今回相当上手くできたからね?見た目は完璧だし、味も絶対美味しいはず!
でも、しぃちゃんは訝しげにホットケーキを見ている…
そ、そりゃあ今まではちょっと焦がしちゃって失敗したこともあったけど、そんな目で見なくてもいいでしょ?さすがにやばいかなと思って、ちゃんと料理勉強したんだから!
ボクはどきどきしながらしぃちゃんの様子をうかがった。
「ちょっとぉ~アンタこんなに料理上手だったしぃ?ま、いいしぃ。いただくしぃ…パクッ…!?!?」
…なんだろう。ちょっと様子が変だ。