もやたすの日常   作:もやたす

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12話 ランチはなんだ? 作:しろたす,13話 森 作:1Flat

12話 ランチはなんだ? 作:しろたす

 

 

ボクたちはたえちゃんがいるギルドへ向かった。

「たえちゃーん!いますか~?」

しかし受付にたえちゃんの姿は見当たらない。

「たえちゃんなら、外を掃き掃除してるよ」

ギルドにいたおっちゃんが教えてくれた。

 

たえちゃんは裏庭にいた。

だけどホウキを持つ手は止まり、山のほうを見つめている。

またぼーっとしてるのかなと思ったら、いつものドジなたえちゃんからは想像できない、

丸い眼鏡の奥から殺気みたいなものを感じて話しかけるのに一瞬とまどった。

「たえ・・・ちゃん?」

そう話しかけるといつものようににっこり笑ってこちらを見た。

「どうかなさったでござるか?」

「あ、えっとね~・・・これからランチに行こうと思ってるんだけど、たえちゃん美味しいとこ知らないかなぁと思って!」

さっきのは何だったんだろうか、気になるけど聞いちゃいけない気がする・・・

緑を見ると目が良くなるっていうからね、グリーン豊かな山を見てたんだよきっと!うん!

「ランチでござるか~それは良きでござるね。

それなら、"キッチンkojira"っていう洋食屋のカレーが絶品でござるよ!」

「わーいカレーかぉ、大好物かぉ!」

みんな大好きカレーライス。かかおちゃんは隠し味に使われたりするもんね。

「へぇ~!どこにあるの~?」

「コネコタウンでござる。」

「森を抜けた先の街だね!行ってみよー!」

「たえちゃんありがとー!」「だしぃ」「かぉ!」

そういうことで、ボクたちはどんなカレーか妄想を膨らませながらコネコタウンに向かった。

 

――――

 

(待てよ・・・、コネコタウンってあの他所者が逃げて行った方向だったか・・・?

いや、あのスピードだともう街は越えているはず。しかし・・・油断は禁物だな。)

ギルドのマスターに早退を申し出たお下げ髪の受付嬢は、右太ももの"何か"を確認し、もやたす達の後を追うように森へ向かった。

 

 

 

 

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13話 森 作:1Flat

 

 

「わーい、木洩れ日だしぃ。気持ちいいしぃ」。

キッチンkojiraがあるコネコタウンに行くにはこの森を通るのが一番の近道。

まだこの辺りは、自然が残っていて、爽やかな風を浴びることができる。

街の人が散歩しにこの森を歩くことも珍しくない。また、森と言っても鹿などの大型の動物が出ることはない。

昆虫などを取りに行くような森だと考えてくれればいいと思う。

子供の頃はもやひくおねえちゃんとカブトムシを取りに来た場所でもある。

 

「もやたす、そっちは危ないよ。沼があるから落ちたら大変だよ」

「は~い」

もやひくおねえちゃんはいつも私を助けてくれていつも見ていてくれる。

とっても頼りになるおねえちゃんなんだ。

私がオスのカブトムシを見つけられなくて泣いてたら、自分も1匹しか取れなかったのに私にくれたこともあったな。

「カブトムシみつからない。うわぁーん」

「見つけたじゃない。メスのカブトムシ持っているでしょ」

「こんなコガネムシみたいなのヤダ~」

「もう...しょうがないな。私のあげるからお家帰るよ」

「グスン。ありがとう、おねえちゃん」

 

なんかもやひくおねえちゃんに会いたくなっちゃったよ。

おねえちゃんどうしているかな。

なんて思い出に浸っているうちに、森を抜けてコネコタウンが見えてきた。

「きれいな街だかぉ。おしゃれなところだかぉ」。

 

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