俺と元有名人の学生活。   作:あきこま

7 / 10
 どうもあきこまです。

仕事疲れが抜けませんがなんとか…はい。
ほんといろんな人の小説見ててよく続けてかけるなと尊敬するレベルです。

一応ここから本編入りますよぉー。


1話 偉大なMAXコーヒー

 夏の陽気が照りつける教室の中、クラスメイト達が夏休みどうするか、どうするかなどを話し合っている。

 

 かく言う俺はと言うと。

 

 

「……zzz」

 

 休み時間を全力で寝ていた。今日は白鷺も松……花音さんも欠席してるのだ。

 

 

 気づいたら放課後だった。あれ? 今日まさか全授業寝てた説? 

「……んあ?」

 

 髪の毛に付箋が貼られてた、いや机で良くね? 

「風紀委員室でお待ちしてます 氷川紗夜&顧問 鶴見彩美P,S あなたのMAXコーヒーは頂いたぞ☆」

 

 ……これまずいやつやん……、氷川は何とかいなせるけど顧問も出てくるのかぁ。てかMAXコーヒー返せ、☆を使うな年齢考えなさい。

 

 鶴見先生とは、家庭科担当教師の事で、一見クールな見た目かと思いきやめちゃくちゃ喋りやすくどんな相手でも対等に話す人望のある教師だ。

 その為生徒からの人気も非常に高いのだが……怒ると恐ろしいらしい。

 

 あくまで噂なのだがその噂の影響で家庭科部の顧問ではなく風紀委員の顧問にされたとか(本人が嘆いてた)

 

 ちなみに娘さんは人見知りでこっちは本物のクールなのだが何故か俺は好かれてる。2回しか会ってないのにオカシイナァ。それはさておきだ。

 

 

「まぁ氷川は髪に付箋は貼らんだろ、あの性格だから」

「なんか厳格な方そうですもんね、あの人」

「!!?? ー〜びっくりしたぁ! なんで君がいるのん?」

「こんにちは先輩! 今日は部活動生徒を狙った放課後のパン販売です!」

 

 なんとびっくり誰も居ないはずの教室で独り言を呟いたところには現れたのは先日知り合ったパン屋の後輩山吹沙綾、中学3年である。

 

 

「お、おう、ごくろうさん」

「はい! お疲れ様です!」

 

「まぁ、この紙を見ての通りだ。今から風紀委員室行かにゃならん。今日は済まないが相手できないぞ」

「お気遣い無用です、元々会えるか分からなかったですし。……そうだ先輩、RAINのID貰っていいですか?」

「あぁ……そういや小町と市ヶ谷になんかそんなの入れられてたな……ほれ、やり方わからんからあと頼んだ」

 

「迷わず携帯を渡せるとはさすが先輩ですね」

「喧嘩売っとんのか」

「そんなことないですよー、それよりさっき言ってた市ヶ谷って有咲の事ですか?」

「おう、家がお隣だ」

「なるほど……これで話が繋がりました」

「なんの話されてるの俺は……」

「近所の目腐りお兄ちゃんが優しいってネタで有咲をよく弄ってるんです……ほいできました、ありがとうございます!」

 

「あいつ学校でなんてこと言ってくれてんの? しかも小町もいる学校なのにさ」

「まぁまぁいいじゃないですか! 事実だし!」

「サラッと君も言う子だよね」

 

 でもこいつに毒つかれてもそんなに怒る気はしない、不思議だ。

「じゃ先輩、お先に失礼しますね! 先輩からも連絡してくださいよ?」

「気が向いたらな」

 

 お待ちしてまーすと元気に叫びながら少女はかけてった……このあと風紀委員室とかやなんだが。

 

 よし帰るか! そう心の中で唱えカバンを持った瞬間冷や汗が背中にダラダラと。

 何か嫌な予感がする……。

 

 Yシャツのポケットを見ると、中にワイヤレスミニマイク……は? 

 カバンを見回すと裏に発信器……え? 

 後ろから視線を感じ振り返ると後部天井に超小型カメラ……はい? 

 自分の机には双眼鏡……この流れ……もしかして。

 自分の教室から見える風紀委員室を見るとそこには、望遠鏡を手にした鶴見先生が居た。

 

 ひとまずツッコミたい気持ちを抑えて、風紀委員室へ向かった。

 

 

 

 

 風紀委員室へ着いて扉を開けると、鶴見先生が視界に入る。

 

「先生……最近見たアニメの関係曲で俺を試すのはやめてください」

 マジでカメラとかいつつけたんだよ……。

 

「いやー私もたまには乙女になりたいのよ」

「今更純ブラれてもなぁ、咲くのはあなたの脳内だけにしてください」

「まぁそれはいいのよ、来てくれてありがとう比企谷くん。今日呼び出した要件とはね?」

「今日1日ずっと寝てた事ですかね、すみません次回から気をつけます」

「全然違うよ?」

「おぉい! 違ぇのにここまで呼び出したのかよ」

「うーんそれに関しては私も肯定的な意見だからなぁ、昨夜何したのか知らないけど人間眠い時は眠いしねぇ」

 教師的には注意案件なんだけどねぇ、と付け加えた鶴見先生は俺の方をもう一度向き直し告げる。

 

「呼び出し案件はね、これ」

 

 そう言った鶴見先生が指を指した所には、イメージとは真逆であろう氷川紗夜が学校内で寝てると言うことだった。

 

「氷川さんに仕事頼んでてね、様子見に来たら結構深く寝てるのよ」

「それで何故俺……訳が分からん」

 

「氷川さんの名前使ってあなた呼んだのは私なの」

「いや知ってますよ、2人の名前書いてても確実にあなたの仕業でしょあれ」

「ちょっと今度話し合いが必要見たいだけど今はいいわ」

「……スミマセン」

「普段はいいけど今は真面目な話なの、氷川さんの事家まで送ってあげて?」

「何故俺が、他の風紀委員とかどうしたんですか」

「今日はみんな用があってね……かく言う私もこれから留美に付き添っていかないと行けない場所あるから帰らなきゃなのよ」

 

「朝の話が関連してます?」

「さすがに朝のHRは起きてたのね……なら話が早いわ、今日からしばらくは2〜5名ほどのグループでの帰宅をしてもらう……言わば防犯の集団下校と言った所ね、毎年この時期だから」

 

「それで俺に氷川と帰れって事ですか」

「それがメイン サブはあなたの周辺に設置したミニマイク、発信器、超小型カメラ、双眼鏡の回収かな」

 

 そこまで言ったらリズムに乗って望遠鏡手放せない! と言って欲しいところだが、そんなこと言えないですね。

 

「じゃあ頼んだわよ、あと比企谷くん」

 そこから先生は自身の唇を俺の耳に近づけ。

「今度の日曜日、留美と3人でカラオケにでも行きましょうか、今の流れで歌いたくなったでしょ? それで話し合いチャラにしてあげる」

 

 

 この人……まさかここまで読んでのあの行動か。いや無いな(笑)

 

「パーンチ!」

「痛い!痛いです!突然なんです?!」

「ツッコミだよ?」

「何に対してです?」

「ボケに対するだよ」

「一切ボケてないのですが…」

 

「じゃあまたね少年」

最後に微笑みを残して去って行った。恐ろしいシングルマザーだ…。

 

 

 

やれやれと思いながら後ろを振り返ると、さっきまで寝てたはずの人物が起きていた。

「なぜここに比企谷さんが…」

「詳細は今度顧問に聞け…それより早く帰るぞ」

「…どういう風の吹き回しですか?あなたからそんなこと言うとは」

 

「早く帰って新作のフルーリーMAXコーヒー味が飲みたいの。ついでにポテトも買って帰るんだから」

「なぜそれを早く言わないんですか!早く行きますよ!

「え?君家来るのん?着替えに行くのに?」

「その二つを出されて大人しく家に帰るわけないじゃないですか!そして着替えなんて必要ありません!」

 

「お、おう。なんかいろいろと吹っ切れてんな…」

 

その後、ファストフード店、自宅と行動した紗夜は氷川家妹のあれにいろいろ質問攻めにされ疲弊したそうな。

 

 

「せっかくMAXコーヒーで糖分補充したのに…ほとんど意味が無いじゃないですか…」

 

それでも嬉しそうな風紀委員だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「ちなみにミニマイクと発信器は私も持ってるわよ」
「本編出ないからってここ占拠するのやめていただいて良きです?」

なんかこいつさらっと恐ろしいこと言ってやがるし。

わかる人はわかるネタを投入してみました。



RAINはご存じLINEの捻りです。

ではまたお会いしましょう。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。