「とうとうかしら?」
「いやね、待たせたから一話くらいはこういう話しがあっても良いかなぁって」
「一話!?私主人公よね?」
「主人公では無いよ!?」
「えっ!?」
「あなたヒロインでしょ?(多分)」
「とりあえず貴方を一発〇らないと気が済まないわ」
「あと一話って言ったけど…一応複数だよ?」
「意味がわからないのだけれど」
「いや、話自体は一話なんだけど。予定としては本編の途中途中に挟んでいこうかなと」
「…私が納得できるならいいわ」
「ただ…松原・氷川・市ヶ谷にはバレないようにお願いね?」
「一応聞くけど…何故?」
「バレるとさ…この子みたいに私も私もってなるのさ…」
「…(パン屋の少女侮れないわね…)」
まぁそんなわけで納得できるかどうかはさておきどうぞ。
後、更新遅くてすみません。
作者が土曜-月曜の三連休だったのに対して世間は金曜-日曜でしたね、勘違いしておりました。
……て ……きて。
あぁ……意識がハッキリしない。今日も学校あったよな。起きないと。
「あなた! 起きてください! 遅刻です!」
あなた? 小町にそんな呼び方された事一回もないんだけど。
あと体が痛い……俺こたつで寝ちまったか……。
「やっと起きた! 早く起きてくださいよ、朝ごはんできてますからね」
……なんで貴方家にいるのん? いや、確かに小町はすぐに貴方とか市ヶ谷とか家にあげるけどさ、今朝よ? 居たらおかしいんやない? しかも髪の毛すごい切りました? 毛先肩辺りだけど…前髪につけてるヘアピンめっちゃ髪にあってんなぁ…。
「あなたは今も昔も変わらずねぼすけですか? 昔は学生だから許された面はありますけど今は社会人ですよ! しっかりしてください! 私は千彩を起こしてきますからね? 顔洗ってリビング来てくださいね!」
「おい、そこな白鷺さんや!」
「白鷺? あはは、随分と懐かしい名前で呼んでますね。懐かしむのは良いけど、今は急いでくださいね!」
なんか華麗にスルーされたけどあいつサラッと重要な事言ったよな。
懐かしい……白鷺が懐かしい……て事は今は白鷺じゃない……?
そんな事を考えてると俺の携帯には一本の電話が。
「……もしもし?」
「あー比企谷くん? もう家出ちゃった!?」
「いや、まだこれからだが」
「良かったぁ……実はね? 今日行く予定だった先方様が急遽明後日にして欲しいってことなの! だからね? 急遽で申し訳ないんだけど、今日と明後日の休みと仕事日逆にして欲しいんだ。平気かな?」
「あぁ……それは構わんが」
「良かったぁ……じゃあ千聖ちゃんによろしくね!」
色々とツッコミたい事はあるが……。
「花音さん……喋り方初めて会った時に戻ったか?」
先程の電話の相手、松原花音の喋り方に驚いてるが……どうやら今の俺は松原花音と同じ職場らしい。何してるか一切知らないけど。
「あー、あの千聖……さん?」
「……? なんで疑問? それにさん付けだなんて」
「花音さんから電話あってな、今日仕事無くなったみたいだ」
「え?! 随分急ね……」
「その代わり明後日が仕事になった」
「そう……それならとりあえず朝ご飯を食べましょう、千彩を幼稚園に送らないと……」
え? 娘? 俺子供いんの? まだ高校生の俺に幼稚園の娘がいるってどういう事だ……。
何が何だか分からないまま朝ご飯を食べ、幼稚園のバスを見送り、今は二人で家に戻ってきた。
「今日のあなたちょっとおかしいですよ? 病院行きます?」
「いや、大丈夫だから、うん」
「ほらそこ」
「へ?」
「いつもだったら「いや、おかしいのは元からだろ」とか「違うからね? 、おかしいの目だけだからね?」とか適当な事言うのに今日は何も無い」
……このよく分からない世界でも俺は俺のままか。いい事を聞いたよ。
「本当に大丈夫?」
「あぁ、平気だ」
あぁそうだ! と突然目の前にいる白鷺……千聖が止まり振り返る。
「ちょっと来て」
そういう白鷺について行くと、そこは寝室。通常より少しだけ大きい所謂セミダブルサイズのヘッドと写真立てや本などが飾られてる部屋だった。
「これよこれ」
「……ベッドか?」
ベッドに座り、横をポンポンと叩きながら俺に座るように促す。
促された通り横に座る。
「新婚の時に買ったこの私達のベッド、結構お気に入りなんだけどね……そろそろ千彩も布団じゃなくてベッドでもいいかなって。だからあれを千彩に使ってもらってね? せっかく休みになったし私達の新しいやつ見に行かない? と思って」
「あぁ……ベッドね。それもそうだ……な?」
いや、分かってる。そうなんだろうなと言うのは子供が居て朝から一緒に居る時点でそれしか俺の頭には浮かばなかった。
「じゃあ着替えるからリビングで待ってて」
すごい笑顔でそういう千聖。今まで暴君としか見てなかったがこういう心からの笑顔もできたんだな。俺は今までの白鷺千聖としての人物をまだまだ知らないのかもしれない。
リビングのテーブルに突っ伏し、千聖の着替えを待つ事に。
とても眠気が……あとちょっとで来るのに寝てしまうのは……。
「きて……起きて!」
やはり寝てしまったのか……たった数分だったが。
「早く起きて! 遅刻よ!」
え? 俺そんなに長く寝てた? でも寝具見に行くのに休みなんだから遅刻も何もないような……。
目の前にいた千聖は、高校の制服を着てあの頃のように髪を後ろで束ねており、リボンも付いていた。
「千聖? 何で制服? いやまぁ通じるけどさすがに普通の服でいいんじゃ……」
そこまで言って俺は周りを見る。
そこは先程までいた家ではなく、見覚えのある比企谷家の実家にあるリビングのコタツに座ってる俺。
そして目の前では頬を赤く染めてこちらを呆然と見つめる千聖が……待てよ?
「なぁ千聖……聞きたいんだが今俺達何歳だ?」
「……何故名前呼びになったのか経緯を聞きたいところだけど、16よ。正確にはあなたは15だけど」
そうか……なら目の前にいるのは
なんだったんだろう……あの世界。結局分からずじまいで戻ってきちまった。 そもそも戻ってきた……で合ってるのか? あれはただの夢なのか?
「……ねぇ作者さん」
「な、なんでせう?」
「これ…続くのよね?」
「まぁ、連続では無いけど続きますよ?」
「…私早く続きみたい…」
「そうなるでしょ?だから…まぁ既にバレた一人は置いておき他の三人にバレないでねって言ってるんです」
「本編進まないどころか未来編だらけになるわね…」
「いや未来編て…間違ってはないかもだけどさ」
「じゃあ次は…あの子のこういう話?」
「いや?普通に本編進めるよ?あくまで優先は本編だから」
「そう…」