俺は天空寺武瑠。ある日、襲ってきたノイズに殺され、生き返るために仮面ライダーゴーストとなって英雄の眼魂を集めている。
仮面ライダーとなって戦うことを選んだ未来。響と意見のすれ違いで喧嘩をしてしまった。だけど、俺は知っている。二人の絆はそう簡単には切れない。
残りの眼魂はあと九個。
人々の行動が活発になってくる昼過ぎ。普段なら聞こえてくる音が消え去った町中を、武瑠はマシンゴーストで走る。
『武瑠さんッ! もう少しでノイズの反応があった地点ですッ!』
「了解ッ!」
(自然に現れたか? それとも、あのフィーネって奴の仕業なのか? ・・・だとしたら、狙いはいったい───)
『───武瑠さんッ! 上ッ!』
「───ッ!」
耳に着けた通信機越しから聞こえる声にハッとなる武瑠。見上げると空からノイズが槍のように降ってくるのが見えた。
すぐに避けるが、勢い余って転倒する。武瑠はバイクから振り落とされ、地面に叩きつけられた。
『武瑠さんッ! 大丈夫ですかッ!』
「はい、なんとか・・・」
痛みを我慢しながら、武瑠はオレ眼魂を取りだし変身しようとする。しかし、そこにノイズが襲いかかった。すぐさま避けようとするが、石ころを踏んでしまいバランスを崩してしまう。
(ヤバッ───)
咄嗟に回避から防御の姿勢をとる武瑠。しかし、それは無駄に終わった。
一発の光弾が武瑠を襲おうとしたノイズを貫く。それが飛んできた方向を見るば、そこにはマシンネクロムに乗った未来と響がいた。未来の手にはガンガンキャッチャーが握られている。
二人はマシンネクロムから降り、武瑠の元に駆け寄った。
「武瑠ッ!」
「ごめん。遅くなっちゃった」
「いや、ナイスタイミングだよ。それよりも、仲直りしたんだね」
「あはは・・・。なんか、結構迷惑をかけてたみたいでごめんね」
「いいんだよ。やっぱり二人はそうでなくちゃ。・・・さて、二人とも。行ける?」
その武瑠の言葉に頷く響と未来。
三人はノイズに向かって横に並び、武瑠と未来はその手に眼魂を持つ。
《スタンバイ!》
武瑠はゴーストドライバーに眼魂を装填しトリガーを引き、未来はメガウルオウダーに装填しユニットを起こすと横のスイッチを押した。響は己の胸に手を当てる。
《アーイ! バッチリミナー! バッチリミナー!》
《イエッサー! ローディング!》
武瑠はトリガーを押し込み、未来は起こしたユニットの上のボタンを押し、その言葉を叫ぶ。響は胸の奥で響く歌を唄った。
「「───変身!」」
「Balwisyall Nescell gungnir tron・・・」
《カイガン!オレ!
レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!》
《テンガン!ネクロム!メガウルオウド!
クラッシュザインベーダー!》
三人の体を光が包み込む。その光が収まると、そこには三人の戦士が立っていた。
武瑠が変身した幽霊の戦士『仮面ライダーゴースト オレ魂』。
そして、未来が変身した
武瑠たちは構えを取り、それを見たノイズたちが一斉に襲いかかる。それと同時に武瑠たちも駆け出した。
「はあああッ!」
武瑠はノイズの大群に対してナギナタモードで戦う。
円を描くように振るわれるガンガンセイバーは一度に数体のノイズを切り刻んでいった。
武瑠はガンガンセイバーをベルトに翳し、それのトリガーを押した。
「これで決めるッ!」
《ダイカイガン!オメガストリーム!》
光を帯びた斬撃が放たれ、ノイズを両断していく。
目の前のノイズが消滅したのを確認した武瑠は懐からロビン眼魂を取りだし、ベルトの眼魂と交換した。
《カイガン!ロビンフッド!
ハロー!アロー!森で会おう!》
ロビン魂となった武瑠はガンガンセイバーを召喚したコンドルデンワーと合体させた『ガンガンセイバー アローモード』を構え、光の矢を次々に放つ。
永続的に生成できる光の矢にノイズは徐々に減っていくが、少し時間がかかりすぎると武瑠はベルトのトリガー引いて、押し込んだ。
《ダイカイガン!ロビンフッド!オメガドライブ!》
「我が墓地はこの矢の先に・・・。森の恵みよ・・・、圧政者への毒となれッ!」
飛び上がった武瑠はノイズの群れの中心に矢を放つ。それが地面に突き立つとそこから芽が生え、瞬時に巨大なイチイの木となり、その木からイチイの毒が煙となってあふれでた。イチイの毒煙は瞬く間にノイズを包み込む。
武瑠は矢をつがえ、イチイの木に狙いを定めた。
「弔いの木よ、牙を研げッ! ───
イチイに武瑠の放った矢が突き刺さり、爆発する。その爆炎が毒煙に引火し、ノイズの大群は爆炎に包まれた。
あとに残ったのはイチイの枯れ葉。それが風に飛ばされ宙を舞う。
「いっちょあがりってね」
「見せてあげるッ! これが私たちの力ッ!」
「おぉりゃああぁぁぁッ!」
響が正拳突きをくりだし、未来はガンガンキャッチャーを脇に抱え、拳底打ちを繰り出す。
「未来、いつの間にそんな技覚えたのッ!?」
「武瑠に隠れてハサンさんに鍛えてもらってたのッ!」
「なるほどッ!」
そう言いながら、響は回し蹴りで、未来はガンガンキャッチャーを振り回し、ノイズたちを凪ぎ払う。ノイズも負けじと攻めてくるが、二人はトリプルアクセルのように回転して後ろに回避した。
着地した響は籠手をスライドさせ、未来はユニットを起こし上のボタンを押した。
《デストロイ!》
「最速でッ! 最短でッ!! 真っ直ぐ一直線にッ!!!」
「心の叫びを聞いてッ!」
《ダイテンガン!ネクロム!オメガウルオウド!》
「「いっけええええッ!!!」」
二人の拳がノイズの大群をぶっ飛ばす。二人の拳に当たったノイズはもちろん、その拳の余波に巻き込まれたノイズも消滅。
二人の必殺技は残った全てのノイズを倒したのだ。
⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫⚫
ノイズ殲滅から数分後。武瑠たちが戦っていた場所では後処理が行われていた。
武瑠たちは少し離れたところでその様子を見ている。そこに二課の職員の一人、『友里あおい』がスポーツドリンクを持ってきた。
「お疲れさまでした。はい、これ」
「あ、どうも。・・・ぷはぁ。あぁ、生き返るぅ」
「響、おじさん臭いよ」
「未来。響に女の子らしさを求めても無駄でしょ」
「ちょっとッ! 武瑠、今のどういう意味ッ!?」
「言葉通りの意味」
「酷いッ! わたしだってちゃんとした乙女なんだからねッ!」
「二人とも。落ち着いて」
「だって未来ぅ~・・・」
さっきまで戦っていたとは思えない会話。しかし、それが彼らなのだ。
「響、改めて言わせて。私は戦う。響の気持ちは分かるけど、私も響たちに傷ついてほしくないもん」
「・・・うん。未来が決めたことだもん。改めてよろしくねッ!」
「響ッ・・・!」
「うわッ!?」
「ちょッ───」
未来が響に抱きつくが、その拍子に響がバランスを崩してしまった。隣にいた武瑠は二人を支えようと抱き締める形で二人を受け止める。
そのときだった。
──────ムニュン。
「ひゃッ!?」「きゃッ!?」
「──────ッ!!!?」
武瑠の手が何か柔らかいものに触れると同時に響と未来が悲鳴をあげる。武瑠はすぐさま二人から離れ、手に残った感触を確認する。
(まるでプリンのような柔らかく、同時に餅のような張りもあった。片方は小ぶりで、もう片方はそれよりも二回りほど大きかった。そして、胸を隠すように押さえる二人。まさか、俺が触れたものって・・・)
「・・・武瑠」
「ひゃいッ!」
底冷えた声に思わず返事をする武瑠。見ると響は涙目で、未来は絶対零度の笑顔で武瑠を睨んでいた。二人の視線に、武瑠の額からは滝のように汗が流れる。
「何か言い残すことはあるかな?」
顔と一致していない未来の声音に、武瑠は素直に思ったことを言った。
「その、なんだ、・・・成長したな、二人ともッ!」
「「バカアアアアアアッ!!!!」」
「アベシッ!!!?」
二人の正拳突きにぶっ飛ぶ武瑠。それを見た周りの大人たちは揃って思った。青春だな、と。
最近、念願の水着ネロを当ててヒャッハー状態のオルフェンズです。
現在の仮面ライダーたちの持つ眼魂は
ゴースト:オレ眼魂
ムサシ眼魂
ロビン眼魂
ビリー・ザ・キッド眼魂
ハサン眼魂
レオニダス眼魂
ホクサイ眼魂
アストルフォ眼魂
ネクロム:ネクロム眼魂