ん? メタい発言は止めておけ? なんの事かな?
さて、話を戻そう。
仮面ライダーゴーストの天空寺 武瑠の幼馴染み、小日向 未来が敵の手によって操られ、彼らに攻撃を仕掛けてきた。
武瑠くんはユルセン……天羽 奏の眼魂を使って圧倒するけど、無理矢理シンフォギアを引き剥がせば脳を傷つけてしまうことが判明。
その頃、了子くんがシェンショウジンを使って彼女を救う事を提案。その作戦の要として響くんが立候補し、そこに私が切り札とも言っていい
甲板上で行われているゴーストと未来との戦闘。
調、切歌を加え、ゴーストの一方的な状況になっているにもかかわらず、未来は倒れる気配を見せていなかった。
「これで───ッ!」
調はライフルモードに変形させたガンガンセイバーの引き金を引き、未来に弾丸の雨を浴びせるが、未来はアームドギアを円状に展開し、それを盾にする。
その隙を狙ってゴーストと切歌が攻めるが、未来は軽やかな身のこなしでかわしていく。
「さっきからちょこまかとッ!」
「……動きが読まれている」
(気絶させればシンフォギアを解除させられるかもしれないけど───)
「もう終わり? なら───」
「───ッ! 避けろッ!」
未来の脚部装甲から十以上の掌サイズの円形ビットが射出され、それらが四方八方から光線を放つ技『鍊獄』が繰り出される。
弾いてもアームドギアが分解される為、回避することしか出来ないゴーストたちだが、完全に回避する事が出来ずにいた。
「きゃあぁぁぁ───ッ!?」
「調ッ!」「ちッ───」
シェンショウジンの光線が調のゴーストギアの脚部に直撃。崩壊し、バランスを崩し、転んだ彼女にビットが狙いを定める。
ゴーストが助けにいこうとするが間に合わない。
その時だった。
突然、空から降ってきた無数の青い光剣がビットを貫いた。
ゴースト、未来はその技『千ノ落涙』を知っている。
見上げれば、シンフォギアを纏った翼がクリスと共に降りてきていたが、一つだけ。たった一つだけ予想とは違うことがあった。
それはクリスに肩を抱かれて共に降りてきた一人の少女。
「響───ッ!?」
「ごめん、武瑠。待たせちゃったよね?」
そう言う響にゴーストは詰め寄り、彼女の肩を掴んだ。
「お前、何で来たッ! 自分の体の事を分かってるんだろッ!」
「それを言うなら、武瑠だって眼魂が無いのに戦っていたじゃん」
「だからっt「大丈夫」───」
「未来も助けて、死んでも生きて、絶対に帰ってくるから。だから、武瑠は待ってて。武瑠がいる場所が、わたしたちの帰る場所だから」
響は肩を掴むゴーストの手をそっと外し、彼の横を通りすぎて、未来と対峙する。
「響……」
「一緒に帰ろう、未来。大天空寺で武瑠のご飯を一緒に食べて、みんなで笑って、いつもの日常に帰ろうよ」
「……帰れないよ。だって、わたしにはやらなきゃならない事があるもの」
「やらなきゃならない事?」
「このギアが放つ光は新しい世界を照らし出すんだって。そこには争いもなく、誰もが穏やかに笑って暮らせる場所なんだよ。
わたしは響にも武瑠にも戦って欲しくない。だから、二人が戦わなくてもいい世界を作るの」
それが未来の本心かどうかは響には分からない。だが、一つだけ分かることはある。
「───でも未来、こんなやり方で作った世界なんて、本当に暖かいの? わたしが一番好きな世界は未来も武瑠もいてくれる暖かい場所なんだ」
「でも、二人が争わなくていいんだよ? だったら───」
「───だとしてもッ! これ以上はやらせないッ!」
「なんで……なんで分かってくれないのッ!? 響も武瑠もなんでッ! わたしは二人に戦って欲しくないのッ!」
「……ありがとう、未来。でも未来、言ってたよね? 『心の叫びを聞いて』って。だから、わたしは戦うッ! わたしの心がそう叫んでいるからッ! 戦ってでも未来を助けろってッ!」
響がポケットにしまっていた
「───告げる
汝の身は我に 汝の剣は我が手に
聖杯のよるべに従い この意この理に従うなら答えよ
汝 三大の言霊を纏う七天
抑止の輪より来たれ 聖杯の守り手
───
~BGM『仮面ライダーネクロム 心の叫びを聞け!』~
響の体にシンフォギアが装着される……が、それは普段のガングニールではなかった。
「その姿って───ッ!?」
胴体を包むボディスーツはいつもの色ではなくホワイトと部分的にクリアブラック、黄色い瞳の紋章が胸の中央に刻まれたバストアーマーが装着されている。肩、膝、肘のストレージアーマーは蛍光イエローに光り、それらを繋げるチューブも同じ色に輝いている。
その姿はネクロムとガングニールを組み合わせ、響のイメージカラーに染め上げられたように思わせた。名付けるなら、そう……調たちがゴーストの眼魂を使ってゴーストギアに変化させたのだから、こう名付けるべきだろう。
───ネクロムギア、と。
「く……ッ」
(体が熱い……でも、前よりか幾らか楽になってるッ!
おっちゃんさんの言葉を疑っていた訳じゃないけど、本当に抑えられてるんだッ!)
『いいかい、響くん? その眼魂を使えば、今の月読くんたちと同じことが出来る。知っての通り、夢幻召喚は眼魂に宿る英霊の魂を自分の体に憑依させて、その英霊の力を自分の物にすることが出来る……簡単に言うと、その英雄になる技。君の認識はこうだろう。
その認識は正しいけど、それだけじゃない。
この行為は別の
だけど、オレ眼魂やスペクター眼魂、このネクロム眼魂は英雄眼魂じゃないから、一方的な上書きは出来ない。その結果が今の月読くんたちの姿だ。あれなら、夢幻召喚の負荷もそれほどなく、ガングニールの侵食も抑えられる筈だ』
「───これなら、戦えるッ!」
「───あああぁぁぁッ!」
響と未来、互いに甲板を蹴り、各々の武器をぶつけ合う。戦場は甲板の上から上空へ、海上へと移動し、戦闘は徐々に激しくなっていく。
それを見ていたゴーストも彼女たちの元に向かおうと踏み出そうとするが、何を思ったのか、足を引っ込めた。
「行かなくてもいいのか?」
「『絶対に帰ってくる』ってあんなに真っ直ぐ言われたら、待つしかないだろ」
「そうかよ」
(本当は行きたいくせに)
「とりあえず、俺たちは残ったノイズの排除に向かおう」
「……その事だけど───」
調が上を飛ぶ航空機を指差すとそこから光が艦艇に向かって放たれ、そこからノイズが姿を現した。
「……追加、来た」
「───て、いくらなんでも多すぎるデスよッ!?」
「なら、その分切ればいいだけだ。行くぞッ!」
「「了解───ッ!」」
ゴースト、クリス、翼、調、切歌は新たに出現したノイズに向かって駆け出す。
───十数分後。響と未来はシェンショウジンの技『混沌』を収束させた一撃を浴び、互いのギアが崩壊。響はガングニールの侵食から、未来は精神支配から解放された。
だが、その一撃は海底に眠っていたフロンティアの封印を解き、太古の遺跡が海上に姿を現したのだった。
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