戦士開眼シンフォギアゴースト   作:メンツコアラ

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シンフォギアXVが終わり、長きに渡るシンフォギアシリーズも完結を迎えました。
しかし、シンフォギアゴーストはまだ続きますので、応援よろしくお願いいたします。

 それでは、今回はちょっとした短編纏めです。
 どうぞ。






戦士開眼しない

『戦士開眼しない

   シンフォギアゴースト』

 

 

『カ・ディンギル騒動から二日』

 

 情報隠蔽の為、武瑠たちは二課の仮本部となった潜水艦の中で拘束……もとい、保護を受けていた。

 

「まあ、寝るとき以外は皆と一緒になるから一人寂しくなんて事はないけど……響、そろそろ離れてくれない? 寝室にいk「いや」───いやって、おい……」

 

「だって、また消えたら嫌だもん」

 

「諦めた方がいいよ、武瑠。こうなった響はテコでも動かないって知っているでしょ?」

 

「いや、俺、寝れないんだけど」

 

「一緒に寝ればいいじゃん」

 

「「それはダメ」」

 

 

 

 

 

『カ・ディンギル騒動から三日』

 

 

「今日は皆の為に映画を持ってきたぞ」

 

 弦十郎がディスク数枚とモニターセットを手にやって来る。娯楽に飢える御年頃の武瑠たちにはとてもありがたい代物だった。

 

「まずは『リベ◯オン』だ。クリスくんは特に気に入ると思うぞ」

 

「どういう意味だ」

 

「そして『レディ・◯レイヤー1』。これは響くんのリクエストだな」

 

「レビューを見て、前から気になってたんだ」

 

「翼は『る◯うに剣心』だったな」

 

「ええ。演出とはいえ、剣捌きには目を見張るものがありますから」

 

「そして、未来くんが『青おn「それは結構です」───武瑠くん? 急にどうしたというか、無言で首を振るな。怖いぞ」

 

 

 

『カ・ディンギル騒動から三日』

 

 

「武瑠、一緒に見ようよ」

 

「嫌だッ! 絶対に嫌だッ! というか、なんでホラーをリクエストしたッ!?」

 

「別に武瑠の怖がる顔が見たいとか、そういうのじゃないよ?」

 

「そういうことだろッ!」

 

 

「なぁ……天空寺があそこまで怯えているということは、まさか?」

 

「武瑠って、小さい頃からホラーが苦手なんですよね。現実味が無い分怖いって聞きました」

 

「今のアイツがホラーの塊なのにか?」

 

「それは触れちゃいけないよ、クリスちゃん」

 

 

 

 

 

 

『カ・ディンギル騒動から

    約一週間後』

 

 

「「はぁぁあああッ!」」

 

 ぶつかり合う木刀の音が響く。狭い部屋の中で翼と武瑠は乱取りを行っていた。

 

「───て、危ねぇだろッ!」

 

「暇だからって武瑠が司令に頼んで木刀を持ってきて貰ったからねぇ」

 

「隅で素振りをしてたら翼さんものって来て、気が付けば乱取りに……」

 

「これ、いつまで続くんだ……」

 

 

 

 

 

『Gが始まる少し前 その①』

 

 

「う~ん……」

 

「クリス、決まったか?」

 

「もうちょっと……」

 

「おやおや。何のカタログを見ておられるのですか?」

 

 今で頭を悩ますクリスと共にカタログを見る武瑠の元に御成がやって来る。

 

「あ、御成。ちょうど良かった。クリスの相談にのってあげてくれない?」

 

「拙僧がですか?」

 

「おい。武瑠が助けてくれるんじゃなかったのかよ」

 

「御成が一番の適任なんだ。俺、あまり詳しいわけじゃないから」

 

「確かに……坊主さん。ちょっと助けてくんねぇか?」

 

「……分かりました。拙僧で良ければ幾らでも手助けしましょう」

 

「サンキュー……じゃあ、早速なんだけど───」

 

 クリスが御成にカタログを見せる。

 

「───この中で、一番おすすめの墓石ってあるます?」

 

「………───はい?」

 

 

 

 

 

『Gが始まる少し前 その②』

 

 

 

「お、驚きました……クリスくんの御両親のお墓だったのですね」

 

「ごめん。始めに説明するべきだった……」

 

「す、すんません」

 

「いえいえ。謝る必要はありません。しかし、何故、急に墓石なんかを?」

 

「その、さっき二課からの給料を見て……どうしようか武瑠に相談したら───」

 

『そういうのは自分自身に聞くべきだよ。答えは貴方の心にあるってさ』

 

「そう言われt───って、何泣いてんだッ!?」

 

「い、いえ、あまりにも尊くて……」

 

 

 

 

 

『大天空寺第一次改装後』

 

 

「スッゴく広くなったねぇ」

 

「主に下にな」

 

「これ、何処まで続いているの?」

 

「聞いた話、前の二課よりも深いらしい」

 

「……まさか───」

 

 五分後───

 

「これより二つ目のカ・ディンギルが造られていないか

 

チェックを行うッ!」

 

「「造って無いわよ(作ってないよ)ッ!?」」

 

 文句を言う了子とダ・ヴィンチの大天才コンビだったが、今までの行いのせいで信じてもらう事は出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『戦士開眼しない

   シンフォギアゴーストG」

 

 

『ザババコンビ保護中 その①』

 

 

「ほーい。夕食出来たぜ」

 

 大広間の食卓に出来たばかりの料理が並べられ、それを見た切歌と調は目を輝かせていた。

 

「御馳走デ~スッ!」

 

「いや、ただの生姜焼なんだけど?」

 

「……ドクターもマムも偏食だったし、セレナの食事に必要な聖遺物で食費の大半を使っていた。マトモな肉料理を食べられるのは久しぶり」

 

「「いただきます」ッ!」

 

 手を合わせ、いざ生姜焼を食べようとする二人だったが、その瞬間に武瑠が立ち上がり、部屋を出ていった。突然の事に、二人の箸も動きを止める。

 

「ど、どうしたんデスか?」

 

「……わたしたち、何かした?」

 

「気にすんな。すぐ戻ってくる」

 

 数十分後、クリスの言う通り、武瑠は部屋に戻ってきた。

 大きなステーキを二皿持って。

 

「さぁッ! 存分に食べてくれッ!」

 

「いいんデスかッ!」

 

「……ありがとう」

 

「た、武瑠。私には、私にはないのですか?」

 

「アルトリアさんは我慢してください」

 

 

 

 

 

 

『ザババコンビ保護中 その②』

 

 

 ある日、部屋にやって来た魔術師をアルトリアは凝視していた。

 

「じぃぃぃぃぃ…………」

 

「何かな? そんなに私を見つめて」

 

「……いえ。貴方を何処かで見たことあるような気がしまして。何処かでお会いしたことでも?」

 

「新手のナンパかな? 残念ながら、私たちは初対面の筈だよ」

 

「そうですか。おかしいですね……」

 

(危ない危ない。認識阻害と記憶障害をかけて良かった。無駄に魔術の耐性(レジスト)が高いからなぁ。バレたかと思った……)

 

 

 

 

 

 

 

『フロンティア浮上後 その①』

 

 

「仮面ライダーゴースト カナデ魂。先輩のコンビだった天羽 奏の魂を纏うと同時に、彼女自身の宝具とも言えるあのバカと同じシンフォギア(ガングニール)を纏う……もし、装者の宝具が使っているシンフォギアなら、あのバカの魂を武瑠が纏えば───」

 

 クリスはゴーストが響のシンフォギア、ガングニールを纏った姿を想像してみたが、

 

────仮面ライダーゴースト ヒビキ魂

『ごはん&ごはんッ!』

 

あれ(カナデ魂)と対して変わらねぇな。元が同じだからか? 他の奴等のなら───」

 

───仮面ライダーゴースト キリカ魂

『デスデスデースッ!』

 

───仮面ライダーゴースト シラベ魂

『それこそが偽善……紛い物だ』

 

「……シュルシャガナは闘魂の方が似合うな。てか、素体(トランジェントフォーム)が黒と赤の二種類があるから、基本は何でも合いそうだな。じゃ、じゃあ、あたしの場合───」

 

───仮面ライダーゴースト クリス魂

『やっさいもっさいッ!』

 

『持ってけ、ダブルだッ!』

 

『狙い撃つッ!!』

 

「や、やっぱ、あいつには赤だなッ! ()()()()()()()()一番似合ってるッ!」

 

 

「……あの人、ニヤケ顔で何を納得してるんデスか?」

 

「切ちゃん、関わっちゃダメ」

 

 

 

 

 

 

『フロンティア浮上後 その②』

 

 

「なあ。ちょっといい事をおm「ダメ」───って、まだ何も言ってねぇだろッ!」

 

「どうせ、『わたしの魂を纏ってみてくれないか?』とか言うんだろ?」

 

「な、何で分かったッ!?」

 

「クリスの考えてる事はだいたいの予想はつく」

 

「そ、それって……」

 

「───目の前の人がさっき同じことを聞いてきたからな」

 

「………………ッ」

 

「先輩もッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

『フロンティア事変から一週間』

 

 

「───で、願いを叶えて、気がついたらセレナと一緒にモノリスの前で立っていたと」

 

「そうなんですよね。お蔭でフロンティアまで戻るのに苦労しました」

 

「しかし、何故大天空寺に? 眼魂は大天空寺と何か関係しているのか?」

 

「大天空寺というよりもモノリスに関係があるのではって了子さんが言ってました」

 

「そうか。……しかし───」

 

 ────ガッ!、と固いものがぶつかり合う音が二人の獲物から鳴る。

 

「また一段と腕を上げたなッ!」

 

「それはもうッ! 剣豪に教えられてますからねッ! 今日も俺が勝つッ!」

 

「甘いッ! 勝ち逃げなどさせるものかッ!!」

 

 

 

「……ねぇ。あの二人って、いつもあれほどのハイレベルな乱取りをしているの?」

 

「おう。酷いときは、互いに真剣を使ってるけど、今のところは問題ないぜ?」

 

「真剣までッ!?」

 

 

 

 




ユルセン改めてカナセン
「次回ッ! 戦士開眼シンフォギアゴーストッ!」


「遂にやって来ました、ロンドンッ!」

 ───眼魂を求め、ロンドンに来た武瑠たち


「君達が探しているのは、私の元兄上だ」

 ───魔術師の総本山『時計塔』


「龍の息子に教えることなど、何もないッ!」

 ───謎に包まれる父親の過去。


 現れる謎の男。

「お前は……一体ッ……!?」

「私は学士のキャスター。以後、お見知りおきを」

 放たれる謎の(エネミー)
 立ち向かう武瑠たち。共に行くのは一人の魔術師。

「私は───……いやッ! 僕はッ! ウェイバー・ベルベットはアイツの臣下だッ!」


 そして───

「さあッ! 蹂躙の時だッ!!」

《威風堂々! 征服王!》



『征服! 王と臣下と約束の海!』




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