更新遅れて、誠にすいませんでしたッ!
本当に申し訳ございません。更新を待ってくれていたであろう方々になんと御詫び申し上げればいいのか…
次の投稿は一週間以内に投稿できるよう頑張りますッ!
それでは本編へ…
学士のキャスター……真名 アルキメデスの結界によって閉ざされた廃墟遊園地では、壮絶な戦いが……いや。一方的な戦いが繰り広げられていた。
「そこッ!」「持ってけ、ダブルだッ!」
「学習しませんねぇッ! あなた方の攻撃は既に予測済みですッ! アルキメディアン・スクリューッ!」
『蒼ノ一閃』、『BILLION MAIDEN』を易々と防がれた
「クリスッ! 翼ッ!」
スクリューが二人に命中する直前、二つの影……限定霊装を纏った耶倶矢、夕弦が疾風の速さで二人を救出する。
「心配。お怪我はありませんか?」
「すまない。助かった」
「かかッ! あの程度の速さ、颶風の御子である我らの敵ではない。しかし───」
「言わなくても分かってらぁッ! けど、英霊ってのはそういうもんだッ! 学者だろうが、医者だろうが、何かしらの戦闘力を身に付けているんだよッ!」
「会話している暇があると思いですかッ!」
クリス達に、アルキメデスが放った歯車が襲いかかる。高速回転するそれに当たれば、腕の一本を簡単に持っていくだろう。
耶倶矢たちは翼たちを抱えて回避に専念。本来なら飛んでくる歯車など、自慢の風で吹き飛ばしたいのだが、アルキメデスは歯車の歯に手を加え、風を受け流すようにしているため、彼女達の風は通用しない。
だが、翼たちVSアルキメデスの戦いよりも一方的な展開となっている戦闘が、彼女達のすぐ側で行われていた。
「おりゃああああッ!!!」
「……」
拳を振るう響。剣で防がれた所にアンカーを射出するが、その衝撃でさえも、アルトリアは軽々と受け流す。
「避けろ、響ッ!」
十香の声に従い、その場を飛び退く響。
すかさず十香の放った斬擊がアルトリアを襲うのだが、彼女は糸も容易く、その攻撃を切り伏せた。
「私たちの攻撃も聞かないのかッ……!」
「アルトリアさんッ! 私ですッ! いつもご飯をどれだけ食べられるか競争した響ですッ! 思い出してくださいッ!」
「………………」
「……響、覚悟を決めろ。例え、奴がお前の知り合いだとしても、今は敵だ。殺す気で戦わなければ、此方の命はないッ!」
「で、でも「話とは余裕だな」──ッ!?」
片腕で、剣を軽く一振り。
たったそれだけの行動で、ひび割れたコンクリートの地面を抉り、すべてを飲み込む漆黒の一撃が響たちを襲う。
響は地面をひっくり返す事で、壁を作り、十香は王座を顕現させ、それを盾をする。だが、アスファルトの塊は勿論の事、弱体化した天使で聖剣の一撃を防ぐことは叶わず、二人の体は紙屑のように吹き飛ばされる。
地面に叩きつけられる二人を見た耶倶矢たちが援護しようとするのだが、アルキメデスの猛攻によって救助に迎えない。
このままでは止めを刺される。
翼たちが逃げろと響たちに叫ぶが、打ち所が悪かったのか、思うように体を動かせない。そんな響たちに死神の鎌が近づいてくる。
アルトリアが剣を翳すと、彼女の持つ聖剣から魔力の放流が確認される。
「───死ね」
振り下ろされる聖剣。解き放たれ、迫る魔力。
まさに絶体絶命。
───しかし、まだ希望は潰えていない。
「十香ぁぁぁぁッ!!」
『───ッ!?』
上空から落ちてくる一つの影。
彼は十香たちの前に降り立つと、すかさずベルトのバックルにウィザードリングを翳した。
[トレース プリーズ]
「
ウィザードが手を突き出すと、開かれた七つの花弁が盾となってアルトリアの一撃を防ぐと、ウィザードリングが砕け散った。
「(エミヤがくれた指輪。早速使うことになるなんてな)大丈夫か、十香ッ!」
「遅いぞ…士道……」
「あの時の魔法使いか。貴様だけか?」
「いいや「
《ダイカイガン!》《ダイテンガン!》
アルトリアに向かって擊槍、神獣鏡の一撃が火を吹き、後方へ押し返す。
その隙に彼らと共に降り立った美九が自身の天使『
「あれ? 痛く無くなった?」
「痛みを無くしただけなので無理しないで下さいねぇ。けど、こんなに早く効くなんて、シンフォギアって私の天使と相性がいいんでしょうか?」
「美九さん。お話は後で。今は響たちを」
「はいはーい。それじゃあ、ダーリン、頑張ってください」
ネクロムと美九は響たちを連れ、一旦戦線を離脱する。あとに残るはアルトリアと対峙するゴーストとウィザード。
「アルトリアさん…この戦いで、貴方を取り戻します」
「ほう…あの時、手も足も出なかった者がよく言う」
「あの時とは違う。それを今から証明します。
───…行くぞ、エミヤッ!」
『心得たッ!』
《アーイ!》
ゴーストが新たに取り出した眼魂のスイッチを押し、ゴーストチェンジを行う。
カナデ魂のパーカーゴースト……いや。鎧が粒子となって霧散し、入れ替わるように、ゴーストのベルトから朱色のパーカーコート 『エミヤパーカーゴースト』が姿を現し、その力がゴーストに纏われる。
この力こそ、錬鉄の英雄。世界の抑止力が選びし正義の味方。
《カイガン! エミヤ!
正義の宣誓! 無限の剣製!》
仮面ライダーゴースト エミヤ魂の誕生である。
「えみ、や……? 何故だ? 私はそれを、知っている?」
「……ああ。彼も知っているよ。貴女と言う英雄を
───行くぞ、士道ッ!」
「ああッ!」
ゴーストは干将・莫耶を、ウィザードはコピーで増やしたウィザーソードガン手にアルトリアへ攻める。
無論、剣の腕はアルトリアが勝る。一対一なら敗けが確定するだろう。だが、二対一なら話は変わる。素人ではなく、中々の修羅場を潜り抜けた二人。互いの癖も、先程のエミヤ戦である程度把握している。
「なるほど。互いが互いをカバーし、攻撃を続ける事で私に攻撃の隙を与えないつもりか」
「それだけじゃッ!」「ないけどなッ!」
[ラファエル プリーズ!]
握っていた武器を手放し、ウィザードは『
それをチラ見していた耶倶矢は戦いの最中だというのに、意識をウィザードたちに向けてしまう。
「忠告。耶倶矢、よそ見は危険ですッ!」
「いや、だってッ! 武瑠が持ってるの、
耶倶矢の言う通り、アルトリアと刃を交わすゴーストの手には翼のアームドギアと同じものが握られていた。
先のエミヤとの戦い。辛くも勝利を納めた武瑠たちはエミヤから力を授かったとき、彼にあるアドバイスを貰っていた。
『五河 士道、天空寺 武瑠。お前たちは戦う者じゃない。護る者だ。勝つことばかりに固執してはならない。
──忘れるな。イメージするのは勝つ自分じゃない。身近にいる、守るべきものだ。それがお前たちの力になる』
その言葉に、武瑠は考えた。共に肩を並べる戦姫たちの姿を。その心に答えるかの如く、投影魔術は答える。
「響たちの武器は飽きる程に見ているからな。細かいところまで鮮明に覚えているッ! 勿論、その力もッ!」
「偽物の力で、これほどの力とは…!」
「確かに偽物さッ! だけど、この武器に込めた想いは本物だッ!」
聖剣との打ち合いで砕けるアームドギアの投影品。その隙を狙い、アルトリアが剣を振るうが、ゴーストが次に投影したのは響のガングニールの籠手。強化された腕力で、その剣擊を反らす。
「──士道ッ!」
「オーケーッ!」[イフリート プリーズ!]
聖剣を抑え、身を屈めるゴースト。その上からゼロ距離で、アルトリアに砲口が向けられる。
「<
ゼロ距離で『風王結界』のバリアを張れる筈もなく、紅蓮の猛火がアルトリアを吹き飛ばす。モクモクと立ち込める蒸気と金属が焼ける独特の臭いが【砲】の威力を物語る。
「あの距離じゃ、防御率は出来ないッ! やったかッ!?」
「まだだッ! アルトリアさんがアレだけで終わるとは思えないッ! あと、今のフラグッ!!」
ゴーストの言う通り、戦いはまだ終わっていない。
煙が晴れると、そこには片腕を無くし、鎧の所々が焼け焦げ、顔を覆っていた兜も壊れていた。だが、その顔に浮かんでいたのは痛みによる苦痛ではなく、冷酷かつ獰猛な笑みだった。
「どうやら先日とは違うようだな。おもしろいッ……!」
体はほぼ限界に近いと言うのに、戦意は全く衰えていないアルトリア。彼女は鎧姿からドレス姿になり、防御に回していた魔力を全て攻撃に使う。
「士道ッ!」
「分かってるッ!」
ウィザードが霊力を籠めて作ったのは王座。それを『鏖殺公』で両断すると、王座は一瞬で崩壊。その破片一つ一つが剣の刃となり、巨大な王剣『鏖殺公【
「卑王鉄槌…極光は反転するッ…!! 光を呑めッ!!」
「──
「──
」
世界を飲み込む極光と世界を破壊する一撃が激突する。
地面が抉れ、空気が軋み、離れた場所にあった錆びたアトラクションがひしゃげる。
片や世界に名を刻んだ聖剣。
片や虚と言えど本物の力が籠められた王剣。
その力はほぼ互角。だが、王剣はあくまでも模造品。ぶつかり合う力。そして、自身に籠められた力に耐えきれず、少しずつ崩壊が始まる。
「武瑠ぅッ──!」
「ああ…──あとは任せろッ! 行くぞ、エミヤッ!」
『魔力を全力で回せッ! この一撃で決めに行くぞッ!』
《ダイカイガン!
エミヤ! オメガドライブ!》
───作り出すは一振りの剣。
「
「
───二人の記憶に色濃く残り、同時に届かないとすら思っている力。
「戦場においての勝利は無く、敗北すらも無し」
「託されし者は剣の丘で剣に誓う」
───だがしかし、いや、だからこそ、二人は鮮明に
「故に、その者の魂は」
「───無限の剣で出来ていたッ!」
ゴーストの前に現れる眩い光。それは一つの形となり、彼の手に収まった。
それは限りなく本物に近く、限りなく本物に遠い模造品。その投影品の名は───
「『
闇を塗り替え、束ねられた星々の息吹が極光を押し返す。
「「いっけえええええええッ!!!」」
どういう理屈か、はたまた奇跡か、本物の一撃を押し返し、二人の一撃がアルトリアに届く。聖剣と王剣の光に包まれ、アルトリアの体は光の粒子となって崩壊し始める。
「…強くなりましたね、武瑠、士郎───」
アルトリアを飲み込み、星々の息吹が光の柱となって結界さえも突き破ってそびえ立つ。少しして、光は徐々に収まり、完全に消え去ると天から一つの眼魂が落ちてきた。ゴーストはそれを掴み取ると高らかに叫ぶ。
「アルトリア眼魂、ゲットバックッ!」
こうして、VSアルトリア戦は幕を閉じたのだった。
次回、コラボ編最後です。
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それでは。