キラメイジャーイベント、皆さんどうですか? 私は全キャラ揃えてキラメイています。
それでは新話、どうぞ。
太陽系第3惑星 地球。多くの命が住まうこの惑星に、遥か銀河の彼方から一人の戦士が向かっていた。
( あれがゼロの居る惑星か。キングの指令で来たが、確かに何かの邪悪な気配を感じる。一体、何が起ころうとしているんだ? ……考えても仕方がない。今はまず、ゼロと合流しなければ──)
戦士は宇宙の暗闇に軌跡を残し、そのまままっすぐ地球へ…正確には彼の仲間の気配が感じる帝国へ向かっていくのだった。
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宇宙からの来訪者が太陽系に到着する少し前。
大帝国劇場では多くのスタッフが忙しなく働いていた。何せ、今日は大帝国劇場の舞台公開の日。演目は『騎士王と最後の剣』。アーサー王伝説とアルトリアから聞いた話を元にクラリスが手掛けた作品。新しい俳優のお披露目もあり、劇場前では多くの観客が列を作って、その時を今か今かと待っていた。
一方、武瑠と沖田は関係者用通用口にて警備を担当していた。
「暇ですねぇ」
「暇だねぇ」
「私、こういうのって迷惑なファンを悉く撃退しているんだと思ってました」
「あるにはあるらしいよ? まあ、何も無いのが一番だよ」
「しかし、見たかったですね。クラリスさんの手直しがあったとはいえ、あのアーサー王伝説をアルトリアさんが主役で行うんでしょう? そして、ぺでぃびえーる…でしたっけ? それをマリアさんが担当して…」
「リハーサル、スゴかったな。本番はもっとスゴいだろうし」
「誰かに頼んで撮影して貰いましょうよ」
「劇場での撮影、録音は犯罪だ「その通りです」」
武瑠の言葉に続き、沖田を咎めたのは一人の女性。扉を開き、向こう側から姿を現したのは大帝国劇場の事務・経理・財務・すみれの秘書を担当している『竜胆 カオル』だった。
「お疲れ様です、竜胆さん」
「お、お疲れ様です」
「お疲れ様です。分かっているとは思いますが、公演中の撮影は周りのお客様は勿論、役者の皆さんにも迷惑が掛かる行為です。く・れ・ぐ・れもしないように」
「はいぃ……」
「所でカオルさんは何故ここに? 俺たち、何かしました?」
「実は任務で出ていた者が本日帰ってくると連絡がありましたので、その出迎えを。貴殿方は会っていないので、トラブルが起こる可能性が無いとは言えませんからね…──と、来ましたか」
関係者用通用口に近づく足音が二つ。見れば、小さな少女を連れた男性が此方に向かってきていた。
どうやら、あの男が任務に向かっていた者なのだろう。武瑠と沖田は直立し、失礼の無いようにする。
「お疲れ様です、神山さん」
「お疲れ様です、カオルさん。御迎え、ありがとうございます」
「いえ。トラブルを避けるため、仕方なくです。それで、その子が例の?」
「……はい。その事で神崎司令に報告が「誠十郎さんッ!」…ん? あぁ、さくらか。久しぶりだな」
扉を開け、通用口から出てきたさくらに笑顔を向ける男性『神山 誠十郎』。だが、当の彼女は誠十郎の隣にいた少女を指差しワナワナと震えていた。さくらを他所に、扉から彼女に続いて初穂たちやマリア、アルトリアも現れ、初穂たちはさくら程では無いにしても誠十郎の連れている少女に疑問符を浮かべる。
「皆、ちょうどよかった。紹介しよう。彼女はクラーラ。今日から帝国華擊団の見習い隊員として入隊することになったんだ」
「よ、よろしく、お願い、します……」
「え……ええええッ!!?」
開場数分前の劇場に出演者の謎の叫びが聞こえたのは、この時に訪れた観客たちの話題となるのだった。
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「さあ、いよいよ出番ですよ」
「言われなくても分かってる。
──行くぞ、お前たち」
『『ノブノブ~ッ!』』
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公演が終了し、お客様が満足して帰っていった後の大帝国劇場の静かな食堂。各々の仕事を終えた武瑠たちはブーディカとエミヤが用意してくれた茶菓子と紅茶で一息入れていた。
「つっがれた~~~」
「ノッブ、だらしないですよ」
「だって、売店があんなにも大変だとは思わなかったんじゃもん。こうなるのも是非はないネ」
「そこまでか。警備で良かったって喜ぶべきか?」
「私と卑弥呼ちゃんの所はそこまでじゃなかったわよ」
「機材もそこまで重くなかったしねぇ」
今日の仕事を話題に、卑弥呼とノッブの胃袋に消えていくお菓子たち。早い段階で無くなっていくそれらを見て、ブーディカが新しい皿を持ってくる。
「ちょっと二人とも。余りものだけど、そんなに食べないでね」
「ブーディカさん、お疲れ様です」
「武瑠くんもお疲れ。警備の方はどうだった?」
「恐らく、ブーディカさんとエミヤには及ばないよ」
「私はそうでもないよ? エミヤくんが調子にのって──
『すべての料理、全部私が手掛けても構わないのだろう?』
──とかいって全部作ってくれたから。私はあくまでもそのサポートをしただけ。今、彼は厨房で真っ白になってるさ」
ブーディカの言葉で、真っ白になったエミヤを想像して苦笑する武瑠たち。そんな彼らの元に、衣装から支給された普段着に着替えたマリアたちが訪れた。
「皆、お疲れ様」
「お疲れさま。アルトリア、はじめての舞台はどうだった?」
「感動と歓喜、安心と言ったところでしょうか。マリアや翼が舞台で感じているものを初めて体感出来た気がします」
「他の皆はどうしたの? 料理を作ってあるんだけど…」
「それが、あの誠十郎って人に呼ばれて何処かに行ってしまったわ。何か、極秘任務がどうとか言ってたけど」
「なら首を突っ込まない方がいいね。あくまでも私たちは部外者なんだし。あのクラーラって子、訳ありみたいだしね」
『作った料理、どうしよっかな』と今後の事を考えながら厨房に戻るブーディカ。
残った武瑠たちはマリアたちも加え、茶会を再開しようとするのだが、突如けたたましいアラーム音が鳴り響いた。
『──ッ!?』
「な、なんじゃッ!?」
「あんたら、すぐに地下に避難しッ!」
「こまちさんッ! 一体何が──ッ!?」
「前にゆうたやろッ! 降魔やッ!!」
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突然の降魔の出現。それは地下の作戦指令室にてクラーラの境遇を聞かされていたさくらたちの耳にも届いていた。
『銀座に多数の降魔が出現ッ! 帝劇方面に向かって移動しとるでッ!』
「降魔がッ!? ここ最近、姿を見ていなかったのに…」
「しかも何故帝劇に向かって?」
降魔の行動に疑問符を浮かべるさくらたち。
そんな彼女たちが居る指令室の扉を開け、クラーラを連れたカオルが駆け足気味で入室する。
モニターに写る降魔を見て怯えるクラーラ。だが、そんな彼女に対して、安心させるためにさくらが『大丈夫』と声をかける。
「神山くんッ! 出撃命令をッ!」
「はいッ! ──帝国華擊団・花組、出撃せよッ!」
『──了解ッ!!』
~BGM【メインテーマ・出撃!帝国華擊団】
指令室から走ってすぐの場所にある格納庫。そこに鎮座するのは彼女たちの力。降魔に対抗するために作られた人類の叡知『霊子戦闘機・無限』。花の乙女たちは各々のパーソナルカラーと専用武装を装備した無限に乗り込み、彼女たちを乗せた無限はカタパルトへと運ばれる。
『──発進ッ!!』
すみれの一言でブースターを吹かし、前に進む無限たち。カタパルトを抜け、降り立ったのは帝国の街中。
今ここに帝国の希望、平和の象徴が人々の前に姿を現す。
『──帝国華擊団ッ! ここに参上ッ!!』
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