幻想日記   作:青柳龍

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暑くなって来ました。南の方では梅雨が明けたと言う事でついに夏半ばになって来たと思います。青柳龍です。
さて、前回魔理沙に刺されてしまった霊夢。そして、幻想郷を守る巫女が怪我した今、幻想郷はどうなるのか。
それでは第三話始まり始まり。


第三話 崩れる平穏

「ここは…」

気付けば私は暗闇の空間の中に立っていた。(そうだ。私、魔理沙に刺されて…)私はさっきの光景を思い出しお腹を見た。だが、お腹には刺された傷は無かった。おそらく、夢の中なのだろう。私はほっ、と息をつくと状況を整理した。突然、妖怪の山に現れた謎の妖怪達、そして、あの様子から何者かに取り憑かれた魔理沙。私は取り憑かれる直前魔理沙の声を聞いた。

「霊夢。後は任せたぜ」

魔理沙はこうなる事を分かって私を庇った。そう考えたら私は魔理沙に対して感謝とそれ以上の申し訳なささが溢れて来た。

「魔理沙…。待ってて。絶対に助けてあげるから!」

そう決意すると暗闇の中に光が見えた。私はその光に飛び込んだ。

 

 

 

私はゆっくり目を開けるといつも見る私の神社の天井があった。

「ここって…。博麗神社?」

私の呟きに気付いたのかバタバタと足音が聞こえたと思えば、部屋の襖が開いた。

「れーいむー!」

「霊夢さん!」

「霊夢!」

そこに入って来たのは妖精のチルノと大妖精。そして、茨木華扇だった。チルノは氷の妖精で冷気を操る程度の能力を持っている。大妖精はチルノといつも一緒にいる妖精で滅多に戦わないけどチルノいわく、

「妖精の中では本気の大ちゃんに勝てる子は居ないよ」

だそうだ。

そして茨木華扇、またの名を茨華扇と言われ妖怪の山に屋敷を構えている。能力は動物を導く程度の能力を持つ仙人だ。

「良かった。あなたが起きなかったらどうしようかと…」

華扇がうっすら、涙を浮かべ抱き着いてきた。

「華扇?気持ちはありがたいけど、痛い」

「あ!ごめんなさい…」

華扇が離れると私は三人に聞いた。

「私はなんでここに?」

すると、答えたのは大妖精だった。

「ここに霊夢さんを運んで来た咲夜さんによると霊夢さんが刺されて倒れた後、咲夜さんが霊夢さんを抱き、アリスさんと早苗さんで魔理沙さんの攻撃から守ったって言ってました」

「そうだったの…。それで、咲夜達は?」

「咲夜さんは紅魔館に早苗さんは守矢神社に戻って行きました。アリスさんは…」

そこで大妖精は霊夢の後ろの方を見た。私は寝返ると、私の横で寝ているアリスの姿があった。

「アリス…」

「アリスさんはあなたの傷を癒す為に徹夜で回復魔法をかけて、やっと傷が塞がったと思えば眠ってしまって…」

「そうだったの…。ありがとうね。アリス」

私が頭を撫でるとアリスはうーんと寝言を言っていた。私ははっとなった。

「ねぇ?魔理沙ってどうなったの?」

その問いに三人は顔を暗くした。

「魔理沙は、謎の妖怪達と共に人里を襲って…」

「何ですって!人里には慧音先生が居るはず…」

上白沢慧音。私達が通った寺子屋の先生で歴史を喰う程度の能力を持つ妖怪だ。慧音先生は能力も能力で強く、人里を守っている数少ない妖怪なのだけど。するとチルノが話し始めた。

「もちろん慧音先生は止めようとしたよ。でも、魔理沙が『抵抗したらこの身体の心臓に剣を突き刺す』って言われて…」

「あいつ、魔理沙を人質にしたのね。それでどうしたの?」

「人里から妖怪達に抵抗出来る力を持つ人達の家族などを捕まえて一箇所に閉じ込めたの。そうなっちゃったらもう抵抗出来なくて、その調子で命蓮寺や紅魔館、永遠亭を同じ方法で制圧しちゃって…」

「待って…。なら、今の幻想郷って…」

そこで華扇が苦々しく言った。

「実質、幻想郷は支配されたわ」

「そんな…」

私のせいだ。私が油断して魔理沙を奪われたうえに、こんな大変な時に寝ていたなんて。私はすぐに立ち上がろうとした所を三人がかりで抑えられた。

「何するの!私はすぐに行って魔理沙を止めないと!」

「今の身体じゃあ無理よ。ただえさえ魔理沙は取り憑かれた事によって前よりも何倍にも強くなっているわ」

「華扇さんの言う通りです。それに今動いたら魔理沙さんだけで無く人里や紅魔館などの人質にも被害が」

「霊夢!ここは華扇と大ちゃんの言う通りにして!」

「そうよ。霊夢。ここは我慢して」

私は驚いて後ろを見た。そこには眠っているはずのアリスが目を開けていた。

「アリス起きたの?」

「周りがうるさかったから…。あと、霊夢が無茶しようとしたから」

「う…」

「今は何とか回復魔法で傷を塞いでいるけど無茶をすれば傷口が開くわ。そうなれば、戦う所じゃあ無くなるわよ」

「そうだけど……」

「考えなしで行動してもあっちの思うツボよ。この状況を打開出来る策を考えないと…」

私達は考えても打開策になりそうな策は無かった。私は開いている襖から見える曇り空を見た。晴竜なら…。晴竜ならきっと、魔理沙や他の人質を救い出し、あいつらを倒す方法が思い付くはずと思った。しかし、晴竜はここには居ない。この異変は私が何とかしないと行けないのだ。私の決意は静かに燃えていた。反撃する時まで___

 

 

 

 

第四話に続く

 

 

 

 

 




ついに幻想郷が妖怪達の手に落ちてしまいました。霊夢達幻想少女達はどうするのか。お楽しみに!
あと、質問など大募集中です。感想欄に書いて貰えると嬉しいです。
それではまた次回!
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