幻想日記   作:青柳龍

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暑い。とにかく暑い。前は寒い時が時々あったけど今や暑い日が続いて体がベトベト。嫌になって来ます。青柳龍です。
さて、今回の話で紅魔館、地霊殿を周ります。支配された時紅魔館などはどうなるのか。
それでは第五話始まり始まり。


第五話 支配された幻想郷 地霊殿~紅魔館

迷いの竹林を出た私、アリス、華扇、そして憑依された魔理沙は次に地霊殿に向かっていた。そんな時華扇は魔理沙に聞いた。

「あなたは一体なんなんですか?」

「なんなのって?」

「あなたは一体何者なんですか?なんでこんな事をするんですか?」

華扇の問いに少し魔理沙は考え、私の方を向いた。

「そうねぇ。霊夢なら私が何なのか分かると思うけど?」

「え?」

私はそう言われ少し記憶を辿った。(魔理沙の魔力に混じった妖力。この口調。どこかで…)私はあっ、と思い出した。

「まさか!そんな…」

「気付いたようね」

「まさか、あなたお母さんに取り憑いていたあの妖怪なの?」

「そうよ。あの時はお世話になったわ」

「そんなのおかしいわ。私は確かにあなたを夢想天生をくらわせたはず…」

「えぇ、確かに私は夢想天生をくらったわ。でも私は何とか体の一部を残せた。だから生きてるのよ。そして私はあなたに復讐する事にした。先代の巫女の分までね。ただ、もう一人にもしたかったけど、あの人はもう幻想郷に居ないのよね」

もう一人て言うのは間違いなく晴竜だ。私は今にも倒したいと言う気持ちを抑え冷静に聞いた。

「それで、あの時私に取り憑こうとして庇ってくれた魔理沙に憑依してしまった訳ね…」

「まぁね。最初は残念だと思ったけど、この身体も中々いい力を持っているから結果オーライてところかしら」

「そして私を殺そうとした」

「失敗したけどね。でも、幻想郷を支配出来たからいいわ。後、魔理沙魔理沙ってうるさいの。私は憑姫よ。これからはそう呼んで」

「ふん、知らないわ」

「そう。なら、いいわ」

魔理沙___いや憑姫はそう言って前を向いた。

 

 

 

 

数時間後、私達は地霊殿に着いた。門の前には古明地さとりと火焔猫燐、霊烏路空がいた。

「あら?まるで私達が来ることを知っていた様ね」

「たまたまですよ。それより、どうしたのですか?」

「霊夢に幻想郷を案内してるの。だからここに来たわけ」

「そうでしたか。さ、どうぞ中に」

そうさとりに言われ私達は地霊殿の中に入っていった。古明地さとり。この地霊殿の主で、心を読む程度の能力を持つ妖怪。そして、さとりのペットが二人。一方は火焔猫燐(皆はお燐と呼んでいる。)体を持ち去る程度の能力を持っている妖怪『火車』で、もう一方は霊烏路空。(こっちも皆、お空と呼んでいる)

核融合を操る程度の能力を持っている。本当の姿は『地獄鴉』だ。三人に案内され来ると憑姫は嫌な顔をした。

「相変わらず、ジメジメしてるわねここ」

「地底ですから…」

さとりは申し訳なさそうに言った。

「はぁ、今日は案内するために来たけどいつもならこんな所来ないわ」

「あの…。こいしはどうしてますか?」

さとりは随分悲しそうな顔をして聞いた。地霊殿はこいしを人質に取られたらしい。

「あの子なら元気よ。気配消してしまうから常に部下に見張らせてるけどね」

「…そう、ですか」

すると、お燐とお空が詰め寄った。

「本当にこいし様は元気何ですよね?」

「こいし様の姿が見たいですよ」

しかし憑姫は二人を突っぱねた。

「私の事を信じないって言うの?」

「「そ、それは…」」

二人が言葉を濁すとさとりは二人を引っ張って憑姫から引き離した。

「申し訳ございません。しっかり後で叱りますので」

さとりが頭を下げ、それを見た二人も慌てて頭を下げた。

「まぁ、いいわ。今後、気を付けなさい。さ、ここは充分でしょう。行くわよ」

私はもうちょっと居たかったがそう言われては仕方がない。私はさとりが私の方を向いたのを確認した私は心の中でさとりに謝った。するとさとりは私の心を読んだのか、首を振った。こうして私達は地霊殿を出た。

 

 

 

 

続いて来たのは紅魔館だ。紅魔館の門前まで来るとアリスがある事に気が付いた。

「あれ?美鈴は?」

確かにいつもなら門番の美鈴が立っているのにそこにいたのは憑姫の部下だった。

「美鈴はどうしたの?」

「ああ、あの妖怪なら中よ。ここは結構強い妖怪や魔法使いが多いから、なるべく外に出ない様に閉じ込めてるの」

紅魔館は他の所に比べ、幻想少女が多くいるため他の所に比べ憑姫の妖怪達の人数も多かった。

私達は門番の妖怪に案内され中に入ると応接間に案内された。そこには咲夜と美鈴、パチュリーと小悪魔。そして、少し高い段差の上にある椅子に座るレミリアがいた。咲夜は私達の事を見て声をかけた。

「霊夢?もう大丈夫なの?」

「ええ。大丈夫よ。ありがとうね。博麗神社に運んでくれて」

「どういたしまして」

咲夜の言葉が終わるのを見計らってレミリアは聞いてきた。

「今日は何の用かしら?もうあなたが言う事は全部したはずだけど」

憑姫は今までの事を説明した。レミリアは納得したように頷いた。

「そうだったのね」

「ところでレミリア?」

「何?」

「あなた、いつまでそこに座ってるの?」

「あら、ごめんなさいね。つい、くせでね」

レミリアはそう言うと今まで座っていた椅子を憑姫に譲った。憑姫はそこに座るとレミリア達の方を見て言った。

「ねぇ、喉が乾いたわ。飲み物持って来て?」

「あ、はい。かしこまりました」

そう言って行こうとする咲夜を憑姫は引き止めた。

「あなたに言ったんじゃないの。レミリア?あなたが取ってきて」

「…!」

私達は息を飲んだ。レミリアは紅魔館の主がゆえ、高い誇りとプライドを持っている。そんなレミリアを従者の様な命令をするなんて。私達はハラハラしながら見守った。

「何してるの?早く取ってきてよ」

「…」

「取って来ないならそれでいいわよ。さて、今日は誰の人質で遊ぼうかなー。そうだ!あの吸血鬼でいいかな?」

「え…」

レミリアはすぐに目を見開き固まった。そうか。紅魔館の人質はフランみたい。私は憑姫に文句を言おうとした時、レミリアは呟くように咲夜に声をかけた。

「ねぇ。咲夜…」

「はい。お嬢様」

「いつもの紅茶ってキッチンにあるわよね?」

「え、はい…。て、まさか!」

驚く咲夜、周りも驚いているがそんなの気にせずレミリアはキッチンに向かって行った。数分後、レミリアは慣れない手付きで紅茶を持って来た。

「待たせたわね。紅茶よ」

「言い方がなー」

「…お待たせ致しました。紅茶です」

「ありがとう」

憑姫は紅茶を貰うと美味しそうに飲んでいた。皆が憑姫を見る中、私は気付いていた。レミリアが感情を抑えるかの様に手を握り締めていることを。その手に爪が食い込み、血を流している事を……

 

 

 

 

「どうだった?白玉楼や守矢神社には時間の都合上行けなかったけど…」

「えぇ、とても不愉快な幻想郷だなって思ったわ」

「そうですね。私もアリスさんと同意見です。改めてあなたを許して行けないと感じました」

アリスと華扇が批難の言葉を言う中、憑姫は私の前に来た。

「あの二人はそう言ってるけど、あなたはどうなの?」

「私は…」

私は目を閉じ、今までの事を振り返った。逆らえない状況で必死に働く人里の人々、今の状況を打開するため頑張っている命蓮寺、滅多に見せない涙を見せた永遠亭。辛い思いをしながら耐えている地霊殿。そして、自分の妹の為に自分のプライドを捨てて動いた紅魔館。私は目を開け、笑った。(考えなくても分かってるじゃない…)そう自分に言い聞かせ、私は憑姫を見た。いや、睨んだ。

「私は…。絶対にあなたを許さない。どんな方法を使ってても魔理沙を取り戻してあなたを退治するわ!」

「そう。なら、次に会う時は敵同士ね。その時は今度こそ殺してあげるわ」

「そうね。私もボッコボッコにしてあげるから」

「ふふっ。楽しみね。それじゃあね」

そう言って憑姫は魔理沙の箒に乗り、飛んで行った。私達はその後ろ姿を見送った。必ず倒すと言う心を秘めて___

 

 

 

 

第六話に続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




うん、マジで憑姫って不愉快だ。自分で考えたキャラながらこんなにも倒したいなんて思ったのだろう。さて、今回でほとんどの幻想少女達が登場しました。口調などはネットの情報を元にしていますが違う所もあるかもしれませんのでそこは、暖かい目でご覧下さい。あと、引き続き質問などを募集しております。ぜひ、感想欄に書いて下さると嬉しいです。
それではまた次回!

ちなみに憑姫の呼び方は〈ひょうひめ〉です。
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