幻想日記   作:青柳龍

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たった一週間でも長く感じた。そして、明日から私は夏休み!遊んで、遊んで、遊びまくって、夏休みを過ごしたい(無理だけど………)青柳龍です。
さて、今回も書いて行きます。今回は守矢神社をピックアップ。題名から分かる通り守矢神社の三人が参拝客の呼び込みに奮闘します。語り手は早苗です。
それでは第六話始まり始まり。


第六話 守矢神社参拝客呼び込み大作戦

私、東風谷早苗は困っていた。参拝客が来ない。幾ら待てど来ない。参拝客が来なければ私達は生活に困ってしまう。だから困っていた。だが、困っているのは参拝客が来ないだけじゃない。もう一つある。それは____

「ねぇ?今日も参拝客が来ないの?おかしくない?」

「そうだね。そのせいで私達のご飯もろくな物が出ないからねぇ」

「はぁー。そう言うなら、諏訪子様も神奈子様も呼び込み手伝って下さいよ!」

私は愚痴を言う二人の神に叫んだ。困っているのはこの二人の愚痴を聞かないといけないからだ。二人は不満そうに私の方を向いた。

「えぇー。嫌だよ。そう言うの得意じゃないの」

そう言うのは洩矢諏訪子様。坤を創造する程度の能力を持つ、この守矢神社の祭神だ。

「諏訪子に同じく。私はそんなキャラじゃないからね」

そう言うのは八坂神奈子様。諏訪子様の対なる乾を創造する程度の能力を持つ、同じくこの守矢神社の祭神だ。

そんな諏訪子様が話を続けた。

「大体、何で命蓮寺はともかく、今まで金銭的、信仰的にも勝っていた博麗神社に参拝客が取られるなんて!」

そうなのだ。前までは私達守矢神社は博麗神社よりも参拝客が来ていた。(妖怪も含め)でも今になっては参拝客がほとんど博麗神社に流れていた。どうしてそうなったのか私達は分かっていた。

「これも全部晴竜が悪いのよ」

そう神奈子様は断言した。突然、私達と同様に外の世界からやって来た陰陽師。安倍晴竜。彼の登場で博麗神社は人々が博麗神社に行くようになった。

「どうして晴竜さんが来たら博麗神社は活気づいたでしょうか?」

私の問いに神奈子様が答えた。

「そうだね。恐らく晴竜の陰陽術が関係してくると私は思うよ」

「どうしてですか?」

「晴竜の使う陰陽術はこの幻想郷には無かった陰陽術だ。しかもこの陰陽術で晴竜は今まで異変を何個か解決した。そうなれば、人里の陰陽師達は晴竜にその陰陽術を覚えたいと思うだろうね」

「そうなれば自然と人々が博麗神社に向かうようになる。そう言う訳ですね」

「そうさ。だから晴竜のせいなんだ」

神奈子様は最後の言葉だけ恨めしく言った。すると諏訪子様が神奈子様をなだめるように言った。

「今となったら仕方がないよ神奈子。晴竜も悪気があってそうした訳じゃないし。だから、人を呼び込む作戦を考えようよ!ね?」

「分かったよ。私も協力するんだ。頼むよ早苗?」

「分かりました!」

やっと、二人がやる気になってくれた。私は二人が作戦を思いつくまで待っていると、神奈子様が閃いたようだ。

「閃いた!」

「ほんと!」

「本当ですか神奈子様!」

すると神奈子様は私の方を見た。私は何故か嫌な予感がした。

「ああ。私が考えた作戦は____」

こうして神奈子様の作戦がスタートした。

 

 

 

 

 

場所は変わって人里。私は特設に立てられたステージの上に立っていた。

「皆さんー!こんにちはー!巫女のアイドル!東風谷早苗です!よろしくお願いします!」

起きる拍手にありがとうと答えると私は深呼吸した。そして。

「それでは皆さん聞いて下さい。私のデビュー曲!守矢の奇跡の巫女」

すると後ろに待機していたプリズムリバー三姉妹の演奏が始まった。プリズムリバー三姉妹は全員、主に手足を使わずに楽器を演奏する程度の能力を持っていて、神奈子様が協力をお願いした。私は三姉妹の演奏に合わせて歌った。そして歌い切るとまた拍手が起きた。私は三姉妹と観客にありがとうと叫んだ。その翌日。私は神奈子様に怒っていた。

「神奈子様!なんなんだったですかこの作戦!アイドルになって参拝客を呼び込むって!しかも恥をかくのは私だけって!」

「いいじゃないか。観客も喜んでくれたし」

「たった十名でしたよ!それに遠くから見てた他の人が何か暖かい目でこっちを見てたんですけど!」

「よかったじゃないか」

「よくありません!しかも全然参拝客来ないじゃないですが!」

昨日のライブ後、守矢神社は変わりなく静かだった。

「おかしいな。これでいけると思ったんだけど」

「ははっ。神奈子はダメだねぇ」

「何ですって?諏訪子?」

若干キレる神奈子様に諏訪子様は自信満々に言った。

「こういう時は地道に呼びかけないと」

その言葉に私は聞いた。

「それならとっくにやってますよ?」

「分かってるよ。でも呼びかけても来ないなら違う姿で呼びかけるんだよ!」

「「違う姿?」」

私と神奈子様は同時に頭を傾げた。

「そう。違う姿とはね____」

諏訪子様が答えようとした時、私は神奈子様同様に何故か嫌な予感をした。

 

 

 

 

そして翌日の人里。私達三人は人里で呼び込みをしていた。しかし、周りの人達は私達の姿を見て固まった。そんな反応に私は当たり前だと思った。何故なら私達は今___

「どうもー。守矢神社の諏訪子だにゃ。守矢神社に参拝に来たら私、猫神洩矢諏訪子と同じ猫神の八坂神奈子、そして猫巫女の東風谷早苗に会えるにゃ!よろしくにゃ!さ、神奈子も早苗も」

「よ、よろしく、にゃ……」

「よ、よろしくお願いします、にゃ……」

私と神奈子様は恥ずかしくなりながら呼び込みをしていた。諏訪子様の作戦。それは、猫耳と猫の尻尾を付けて

呼びかけるという作戦だった。なぜ、この作戦なのかというと諏訪子様いわく。

「猫耳と猫の尻尾を付けた少女を可愛いと思わない人はいない!」

だそうで、私達はこの姿で昼から今の夕方まで呼びかけていた。そしてラストスパートと気合いを入れ呼びかけていると後ろに誰か立った。私は呼びかけながら振り向いた。

「こんばんは。守矢神社の東風谷早苗で___」

「………何してんだ?」

「せ、せ、晴竜さん!?」

そこには晴竜さんが驚いた顔で立っていた。

「なぜ、晴竜さんがここに!?」

「たまたま、人里に用があってな。それよりどうしたその格好?」

「え、あ……。これは、ですね……」

晴竜さんに指摘され無性に恥ずかしくなった私は神奈子様と諏訪子様を連れて守矢神社に逃げ帰った。

 

 

 

 

その翌日。当然のごとく参拝客がやって来ない守矢神社の境内を掃除していると。

『グォォオォォ!』

と雄叫びが聞こえたかと思うと晴竜さんが式神である輝龍に乗って来た。

「こんにちは」

「こんにちは晴竜さん。何か私達の御用ですか?」

私が聞くと晴竜さんは首を振った。

「俺は用はない。あるのはこっちだ」

そう言って晴竜さんは身体をずらした。すると背後から六、七歳ぐらいの女の子が出てきた。

「え?」

呆然とする私の横を女の子は通り抜け賽銭箱に銭を入れた。そして手を合わせるとこう言った。

「しょうらい、さなえ姉ちゃんみたいになれますように………」

「!?」

驚きすぎて固まる私に良かったなと呟いた。参拝を終えた女の子は私の元に来ると突然抱きついて来た。

「え!?どうしたの?急に?」

「だって、本当にさなえ姉ちゃんに会えるなんて思わなかったんだもん!さなえ姉ちゃん!わたし、さなえ姉ちゃんの大ファンなの!握手して!」

もう握手以上のファンサービスをしてるけどと言う言葉を飲み込み、私は女の子と握手した。すると女の子はとても喜んでくれた。そしてありがとうと言って晴竜さんに送られて行った。晴竜さんと女の子の姿が見えなくなると諏訪子様と神奈子様が何処からか出てきた。そして私に言葉をかけた。

「良かったね」

「良かったな」

私は初めてのファンにうっすら流しそうになる涙を堪えながらはいと答えた。

 

 

 

 

第六話〜完〜

 

 

 

 

 

 

 

 




書き終わった。予想よりも早く出来た。これも成長か?
そんな成長を感じながら書きましたこの第六話いかがでしたか?守矢神社は本来なら博麗神社よりも金銭的には有利らしいのですが、私はあえて六話のようにしてみました。こんな守矢神社もたまにはいいんじゃないのでしょうか。
さて、これまである程度は幻想郷の勢力を全部出したはずだと思います。なので、次回はやってみたい企画を幻想少女達と晴竜にやって貰いたいと思います。
それではまた次回!
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