さて、今回は幻想大運動会の後編となります。一体どっちが勝つのか?語り手は引き続き射命丸文です。それでは第八話始まり始まり。(さすらいのエージェントさん。リクエストやりますよ!)
午前の部が終わり、昼食休憩を挟んだ。そして午後の部がスタートした。私は本部で進行した。
「さて、午後の部最初の競技は借り物競走です。この競技の説明を晴竜さんお願いします。」
「えー。この競技ではスタートから三十メートル先にある封筒を取り、中にある指示を書かれた紙を読んで指示を行う競技です。指示の内容は幻想少女達が書いたものをランダムに選び入れています。最終的に多く封筒を持っていた人が勝利となります」
「説明ありがとうございます。それでは出場選手を紹介します!」
私は一人ずつ名前を言った。
「第一コース。赤軍、西行寺幽々子」
「ふふっ。頑張っちゃうわー」
「第二コース。白軍、霊烏路空」
「こいし様ー!見ていて下さいねー!」
「第三コース。赤軍、秦こころ」
「頑張る……」
「第四コース。白軍、パチュリーさんが体調を崩したので代わりに出ます。小悪魔」
「出られないパチュリー様の分まで頑張ります!」
「それでは皆さん行きますよ!位置について、よーいどん!」
私の合図で四人がスタートした。
「さて、最初に辿り着いたのは幽々子さんです!一体どんな指示なのでしょうか?」
幽々子さんは封筒を取ると椛に渡した。
「発表します!指示は……」
「指示は?」
「青い帽子の被った人です!」
「うーん。青い帽子ねぇ……」
「青い帽子なんて結構限られてくるな」
「晴竜さんだったら誰に借ります?」
「まぁ、これを言ったら幽々子が行っちまうからな言わないで置くよ」
「うーん」
そう言いながら幽々子さんは青い帽子の人を探しに向かった。
次に来たのはお空さんだった。
「よーし!これだ!」
「はい。預かります。指示の内容はメガネをかけた人です!」
「分かったよ!よーし!」
そう言って走っていった。すると晴竜さんが聞いて来た。
「なぁ、文?指示って全部人を連れてくる指示なのか?」
「はい!ほとんどが指示された人を連れてくる内容ですね」
「それじゃあ、借り物じゃなくて人探し競走になるだが……」
「………さぁて!次にやって来たのはこころさんです!」
「そこ、無視するんだ……」
こころさんが取った内容は御札を持っている人だ。
「御札?」
「はい。御札です」
「探してくる」
こころさんが探しに行った。最後にやって来たのは小悪魔さんだ。
「み、みなさん。速すぎですー!」
「さあ、封筒を渡して下さい」
「えぇーと。これです」
「内容は、動物のような人です」
「動物?」
「はい」
「そういえば椛さん?」
「はい?」
「椛さんって白狼ですよね?」
「え、あ、そうですけど……」
すると小悪魔さんは椛の手をガシッと掴んだ。
「え?」
「さあ!行きましょう!」
「え、えぇぇぇ!?」
小悪魔さんが椛を連れて本部前にやって来た。
「連れて来ました!どうですか?晴竜さん?」
「OKだな。次にどうぞ」
「よし!」
『よくやったぜ!小悪魔!このまま頑張れ!』
「はい!魔理沙さん!」
「ほら椛。急いで戻って」
「行ったり来たり意外ときつい……」
小悪魔さんの次に来たのは幽々子さんと青い帽子を被った慧音さんだった。
「なるほど、慧音さんだったのか」
「え、他にもいるの?」
「映姫とかいるじゃん」
「映姫ちゃんは無理よ」
「なんで?」
「だって苦手なんだもん」
「好き苦手の問題!?まぁOKだけど……」
「良かったわー。ありがとうね。慧音」
「別に構わないわ。頑張って」
「おっと!次にやって来たのはお空さんです。連れて来たのは霖之助さんだ!」
「メガネといえば霖之助さんだもんね!」
「はは。そう言われて光栄だよ」
「OKだ。他にもマミゾウもメガネを掛けているな」
「最後はこころさんです。連れて来たのは誰もいない!?」
「こころ?結構いると思ったんだけど?」
「大丈夫。ちゃんと、いる」
「え?どこに?」
「はい」
とこころさんは晴竜さんの手を握った。
「へ?」
「晴竜、御札、使う」
「え、あ、そうだったな。OKだ。他には霊夢や早苗も御札を持っているぞ」
「という訳で引き続き頑張って下さい!」
こうして全員直ぐに人を見つけ出した。結果、一位はスピードは遅いが運勢に救われた小悪魔さん。二位はこころさん。三位はお空さん。四位が幽々子さんになった。
「遂に最後の競技となりました。最後はチーム代表の三名によるリレーです。ただし、普通のリレーではありません。その名も笑っちゃいけないリレーです!晴竜さん。説明をお願いします」
「はぁー。このリレーはこの会場の周りをチーム代表三人で回るという競技です。その三人はにとり印のビリビリブレスレットを身に付ける事になっており、笑ってしまうと電流が流れるというリレーです………。おい!何で俺が白軍代表で参加してんだぁぁぁあ!」
「さて、この競技の出場選手を紹介します」
「無視するなぁぁ!」
「まず、赤軍の選手は博麗霊夢さん、アリス・マーガトロイドさん、十六夜咲夜さんです」
「やってやるわ!」
「うん、頑張るわ」
「やけに霊夢が燃えているわね」
「白軍は安倍晴竜さん、霧雨魔理沙さん、東風谷早苗さんです」
「何で俺が………」
「ドンマイだぜ」
「諦めましょう。晴竜さん」
「それでは第一走者の二人スタート位置について下さい」
私がそう言うと一走者目の咲夜さんと早苗さんがスタート位置についた。
「それでは行きます!位置について、よーいどん!」
椛のスタートの合図で飛び出す二人。しかし、勢いよく出た瞬間、足元に落とし穴があった。
「「え!?」」
落とし穴に落ちた二人に思わず笑った走者の四人。すると、その四人に電流が流れた。
「きゃぁ!」
「うわぁ!」
「痛っ!」
「うぐっ!き、聞いてねぇぞ!俺らまだ走ってねぇだけど!」
「言ってませんでしたか?第一走者がスタートした瞬間から笑っちゃいけないんですよ?」
『聞いてないよ!』
そうこうしている内に最初に穴から出てきたのは早苗さんだった。
「これはあんまりです………」
そう言いながらよいしょと這い出た瞬間。
「早苗さん!覚悟!」
「ふぇ?」
早苗さんが前を向いた瞬間に椛が手に持っていたパイ入りバズーカを早苗さんの顔に向かって撃たれた。
「ふぎゃー!」
マヌケな声を出して再び穴に戻って行く早苗さん。ちょうど、穴から出た咲夜さんがそれを見て
「ふふっ」
と笑った。当然電流が流れた。
「いやぁ!」
咲夜さんも悲鳴を上げて再び穴中に落ちた。
その後、二人は椛による妨害(主に笑わせる妨害)を何とかしながら第二走者にバトンを渡した。
「はい!アリス気を付けて。これ、意外と恐ろしいわ」
「大丈夫。もうその恐ろしさは既に受けたから」
「頑張って下さい魔理沙さん!」
「おう!任せておけ!」
そう言って走って行く二人。すると二人の前にストップという柵がある。仕方がなく止まると
「魔理沙さん柵を超えて下さい」
と私は指示した。魔理沙さんは何だと首を傾げながら出ると椛に捕まった。
「え!?何!?なにするんだ!」
「逃げられませんよ。それではお願いします!」
すると魔理沙さんの目の前にやって来たのは山の四天王。星熊勇儀さんだ。
「ゆ、勇儀!何でここに?」
「いやぁ。実は魔理沙にビンタしてくれないかって言われて、それで来た」
「私にビンタ!?や、やめてくれ!お前のビンタはマジで死ぬやつだから!後、それだけで来るか普通!」
「大丈夫だ。死なない程度でやるから」
だんだん近づく勇儀さん。そして。
「行くよ!」
バシン!
「痛ってぇぇぇ!」
「ぷっ……」
なぜか笑ったアリスさんに電流が流れた。
「……おいアリス?笑う所だったか?」
「いや、だって、魔理沙の、顔が、面白くて、ふふっ」
再び電流。アリスさんは完全にハマったようだ。結果、魔理沙さんが有利で晴竜さんにバトンを渡した。
「大丈夫か魔理沙?」
「まだほっぺがヒリヒリするぜ……」
晴竜さんがスタートしたちょっと後にアリスさんがまだ笑いながら霊夢さんにバトンを渡した。
「ちょっと!アリス!」
「ごめんなさい。ふふっ、うっ!」
先頭を走る晴竜さんと未だに電流を受けるアリスさんを横目に晴竜さんに追い付こうとする霊夢さん。すると段々と霊夢さんが追いついて来た。
「さすがだな。もう追い付いて来るなんて」
「だてに鍛えている訳じゃなくの!」
そして二人同時にストップの柵に到着した。
「ここで一体何をするの?流石にまた勇儀のビンタじゃあないわよね」
「多分な……」
すると二人の前に椛が出た。
「突然ですがお二人に質問をしたいと思います!」
「「質問?」」
「そうです!お二人に関した質問なので簡単ですよ。三問、質問に最初に答えた人がゴールになります」
「よし、良いだろう。やってやる!」
「負けないわよ!」
「ではまずは一問目、あなたの種族は?」
「「人間!」」
「あなたの仕事は?」
「陰陽師!」
「巫女!」
「では、最後の質問です。最後に相手にキスしたのはいつ?」
「……ぷっ」
「ふっ」
二人に電流が流れた。その後、二人が声を荒げた。
「この質問考えた奴誰だ!後で霊夢と一緒に懲らしめてやるからな!」
「そうよ!覚悟してなさい!」
「はいはい。分かりましたから質問に答えて下さい」
「だから!何で答えなきゃ………」
「晴竜さん?答えなきゃゴール出来ませんよ?」
「くっ」
それから顔を赤くし黙る二人。すると両軍からヤジが飛んできた。
「何してるの!早く答えなさいよ!」
「そうだ!そうだ!」
「別にいいじゃない。減るもんじゃないし」
「うるさい!私達にとっては減るもんなの!」
霊夢さんの一喝でヤジが止まった。すると霊夢さんが小さく呟いた。
「……よ」
「え?」
「………だよ」
「すいません。よく聞こえないんですが……」
「分かったわよ!言うわよ!まだよ!まだ、してないわ!」
「ちょっ、霊夢!」
「霊夢さん。どうぞ!」
「よし!じゃあね、晴竜」
そして霊夢さんはそのままゴールした。
「それでは、閉会式を始めます。まずは結果発表です!」
私のアナウンスに会場じゅうが静かになった。
「それでは紫さんお願いします」
「はーい」
紫さんは立ち上がり朝礼台の上に上った。
「それでは発表します。第一回幻想大運動会、優勝は……赤軍!おめでとう!」
『やったぁー!』
赤軍が喜ぶ中、白軍は悔しい顔をしながらも拍手で赤軍を讃えた。こうして、初めて行われた幻想大運動会は大成功で幕を閉じた。だけど終わった後、霊夢さんと晴竜さんの質問を考えた紫さんが霊夢さんと晴竜さんから正座させられて叱られていた事を知っている人は少ない。
第八話〜完〜
何だこれ、難しすぎる。リクエストに答えたものの大変でした。この第八話いかがでしたか?後で、改稿をする可能性が高いので、まずは暖かい目で読んで下さればいいかと思います。次回は、外伝の章最終話です。お楽しみに!
それではまた次回!
(追記 本編で説明出来なかった少女達の説明、また紹介していなかった人の紹介をします。)
四季映姫(白黒はっきりつける程度の能力。閻魔)
森近霖之助(道具の名前と用途が判る程度の能力。妖怪と人間のハーフ)