それでは、第四話始まり始まり。
「…」
気まずい。とても気まずい。目の前にある夕ご飯が原因でもない。なら、この気まずさの理由はただ一つ。
「何?食わないの?」
「あ、食います」
目の前に座っている霊夢のせいだ。詳しくは霊夢が放つ不機嫌のオーラのせいだ。
(何でこうなったんだっけ?)
俺は、数時間前の事を振り返った。
数時間前、紫に言われた事に俺と霊夢は反対していた。
「紫!あんた、何言ってるの!何で私がこいつを私の神社に泊まらせなきゃ行けないのよ!」
「確かに俺は無一文だけど、流石に…」
「二人とも、文句を言わないの」
紫はそう言うが、文句の一つや二つそりゃ出る。確かに泊まる所があるのは助かる。しかし、まだ出会って数分しかも霊夢は一人暮らし。流石に女子一人だけ住んでいる所に泊まる訳には行かない。そう考えていると、霊夢が必死に反対意見を言っていた。
「泊まる所なら、こいつの父親が泊まっていた所に泊まらせればいいじゃない」
「無理ね」
「何でよ?」
「だって、泊まらせいたのは私の所だったから」
「えっ!?紫の所に泊まらせていたの?」
「そうよ。霊夢はいいの?私が住んでいるスキマに泊まらせて。あそこに泊まるにはそれなりの覚悟や力が必要だけど」
「う…」
「それに、源弥を泊まらせたのは博麗神社に子供の貴方が居たから泊まらせら無かったの」
「…」
霊夢はすっかり黙ってしまった。結局、俺は博麗神社に居候する事になった。そして、現在に至る。
俺は、霊夢が作った料理を一口食べた。
「あ、美味しい」
こんなにも美味しいものを食べたのは久しぶりだ。
「なら、良かったわ。口に合って」
霊夢はそう言って自分を食べ始めた。俺は気まずさをすっかり忘れ、もりもり食べていると霊夢が話し掛けてきた。
「あんた、幻想日記?てゆうのを作るのよね」
「え、まぁ、そうだけと。でも、日記みたいな物だから簡単だけど。それが何?」
「なら、幻想郷に住んでいる人達に会いに行かないと行けないわよね」
「そうなんだ」
そう、幻想日記を作るには幻想郷に住む人、妖怪、妖精達に会わないと行けない。しかし、どうゆう風に会うべきか分からなかった。
「なら、私が案内してあげない事は無いわ」
「本当か?それはありがたい」
「なら、明日から行くわよ。いい?」
「分かった。よろしくお願いします」
こうして俺は、明日に幻想郷を回る事になった。
翌日、俺は霊夢に叩き起こされた。
「何も、叩き起こさなくても…」
「何度も呼び掛けても起きないからでしょ。それに、あんたは空を飛べないから幻想郷を回るには一日もかかるの。だから、なるべく早くここを出発しないと行けないの。分かった?」
「分かりましたから怒らないでくれませんでしょうか?」
俺は用意されていた朝食を食べると、霊夢につられて神社を出た。それからとゆうもの、俺は霊夢と一緒に幻想郷の色々な所に行った。吸血鬼の姉妹、スカーレット姉妹のいる紅魔館。悟り妖怪である古明地さとりとこいし姉妹のいる地霊殿。なよ竹のかぐや姫のいる永遠邸。毘沙門天の部下などがいる命蓮寺。もう一人の巫女がいる守矢神社。妖怪達の住む妖怪の山など、幻想日記には書かれていなかった場所も含め霊夢と回った。もちろん、人々の住む人里も回った。全部を回る頃にはすっかり日は暮れ、俺は疲れきっていた。
「あー疲れた。もう歩きたくない…」
「なら、空を飛べるような術を使う事ね」
「そんな術があったらとっくに使ってるよ」
「それも、そうね」
俺と霊夢は話しながら博麗神社への帰路に着いていた。
「ねぇ。聞いてもいい?」
「ん?」
「何で、あんたはここに来たの?」
「それは、幻想日記を作るためって…」
「それは分かってる。でも、あんたが住んでいた世界でのあんたに関する記憶、記録が少しずつ無くなるんでしょ」
「何でそれを」
「紫に聞いた」
なるほど。
「うーん。何でだろうな。まぁ、確かにそれを聞いた時は大変な事だと思った。でも、大学には慣れなかったし、友達も少なかったからかな」
「大丈夫なの?友達が少なくても」
「あぁ、大丈夫だよ。それに、子供の頃から陰陽師の修行をしてたから慣れたしな」
「ふーん。可哀想ね」
「え?」
俺は聞き直そうとしたが霊夢は何も答えなかった。俺は首を傾げたが気にしなかった。あと、もう少しで博麗神社だ。
第五話に続く
今回は、前回より少ない文字数になりました。次回はどうするかまだ考えていません。お楽しみに!
では、また次回!