さて、今回は番外編と言う訳でこの章のメインだった人達で打ち上げをする事になりました。どんな打ち上げになるのかお楽しみに。
それでは番外編始まり始まり。
ここは地霊屋。古明地姉妹と地霊殿の妖怪達が経営する温泉施設だ。その地霊屋の大広間を貸切し、俺達はこの前の舞の打ち上げをする事になった。俺と霊夢、魔理沙が大広間に着くと既に他のメンバーは集結していた。
「俺達が最後見たいだな」
「そのようね。みんな打ち上げとか宴とかなると、ほんと早いんだから」
「ははは。いいじゃないか霊夢。これこそ幻想少女だぜ。それに今回は妖怪の山の天狗達や妖怪達もいるから新鮮だぜ」
「おーい!こっちだよ。こっち!」
声のした方を見ると諏訪子が俺達に向かって手を振っている。俺達は諏訪子に近付くとそこには幻想少女達が集結していた。
「ん?何でここに集まってるんだ?こんなに固まらなくてもいいじゃないか」
俺がそう言うと諏訪子達は苦笑いをした。
「それは、そうなんだけど……」
「みんな以外の者達に囲まれるって言うのも、ね?」
「そうそう。ちょっと居心地が悪いっていうか……」
なるほど。このような幻想少女達以外の人達と(人では無いが)このような宴をするのは新鮮すぎるらしい。周りを見ると少女達の心を察したのか他の者達もなるべく邪魔をしないように距離を置いている。
「ま、飲んでいればそんな事は考えなくても済むさ!さあさあ、飲め飲め!」
神奈子が全員に盃を渡すと早苗が一人ひとりに酒を注いでいった。全員に注ぎ終わると諏訪子は大広間中に声をかけた。
「えー。みんなのおかげで何とか舞が成功して、雷獣も元の姿に戻りました。本当にありがとう。それでは成功を祝って乾杯!」
『乾杯!』
俺は地霊殿の妖怪達が運ぶ料理に舌づつみを打っていると顔を赤くしすっかり出来上がった神奈子に絡まれた。
「なぁなぁ晴竜?」
「何だ神奈子……ってお前大丈夫か!?」
「何が大丈夫だって?ひっく」
「お前どれだけ飲んだんだよ?」
「え?一升瓶五本だけだが?」
「一升瓶五本!?神奈子。悪い事は言わない。もう飲むの辞めろ」
「えぇ。いいじゃないか晴竜。山の四天王の酒じゃ無いんだし」
「そう、なのか?なぁお空?この酒って何処から買って来たんだ?」
「そのお酒?それはね。萃香さんから貰ったの!」
「やっぱり鬼酒だった!やっぱ駄目だ神奈子。直ぐに飲むのを辞めろ!」
「いいじゃないかよ。晴竜ぅぅぅぅ。う、う」
「な、泣くなよ!しかも抱きついて来るな!最悪だ。神奈子って泣き上戸なのか!諏訪子!助けてくれー!」
助けを求めると諏訪子は直ぐにやって来た。そして俺から神奈子を引き離した。
「全く神奈子ったらまた派手に飲んだね」
「うぅ。諏訪子ぉぉぉぉぉ」
「はいはい。あっちで休んでようね」
神奈子に肩を貸し大広間から出て行く諏訪子。俺はほっと一息つくと今度は霊夢にに話しかけられた。
「晴竜」
「ん?何だ?」
「………」
すると霊夢は無言のまま俺に抱きついて来た。
「れ、霊夢さん?」
「少し黙って」
「………」
霊夢にそう言われては黙るしか無い。俺は言われた通りに黙っていると、段々と霊夢は抱き締める腕の力を強くして行った。流石におかしいと思った俺は声をかけた。
「霊夢?」
「………」
「どうしたんだ霊夢?いつもの霊夢じゃないぞ?」
「ねえ晴竜?何で神奈子に抱きつかれた時、引き離さなかったの?」
「そ、それは神奈子が力強くて」
「嘘よ」
「嘘じゃないって」
「嘘」
「嘘じゃない」
「嘘!」
「嘘じゃないってば!」
「……なら、私にだけこうしていて」
「!?」
霊夢らしく無いセリフに俺は顔を見ると霊夢と目があった。お酒のせいか恥ずかしいせいか顔を赤くし、上目遣いの目にうっすら涙を浮かべ、まるで小動物のような儚い顔をした霊夢に。
(ナンナノコノ、カワイイイキモノ)
「はあー。分かったよ。今度からはお前にだけしかやらないから」
「本当に?」
「ああ。本当だ」
「やった」
霊夢が見せた笑顔にドキッとした。霊夢はそのままギューと抱きついて来た。断る理由の無い俺はそのまま霊夢の頭を撫でていると何か忘れているような気がした。すると
「ん、ん」
「?。はっ!」
俺は魔理沙の咳払いで気付いた。ここは打ち上げの宴の会場だった事に。みるみる顔が赤くなるを感じながら俺は俯いた。
『…………………』
その光景を見た魔理沙達は料理を運んで来る妖怪に揃って言った。
『私にコーヒー。味は濃いめのブラックをください』
番外編〜完〜
どうだったでしょうか?本来はこんな結末にする予定では無かったのですが、『もっと霊夢とのイチャイチャを!』というリクエストがあったので急遽、このような結末にしました。キャラ崩壊が激しいような気がします。後、我ながらあまーーーーーい!
さて、次回の章は八話でも言いましたが紫さんがメインとなります。お楽しみに!
それではまた次回!