第六話目に入りました。我ながらよく続いているなと思います。これを読んで下さる皆さんには感謝してもしきれません。本当にありがとうございます。どうぞ、これからもよろしくお願いします。
それでは、第六話始まり始まり。
「うーん。やっぱり分からないな」
俺は、目の前に置いている六壬式盤を睨んでいた。昨日の夕方に出会ったあの黒尾という謎の美男子。(本当は妖怪)その黒尾の事を調べるため俺はまず、占術で調べようとした。しかし、黒尾の情報があまりにも少ないため占っても結果は悪しき妖怪としか出なかった。
俺はこれからどうしようかと考えていると、突然部屋の戸が開いた。
「うおっ!?何だ、霊夢か」
「何が霊夢か、よ。馬鹿じゃないの。それよりもいつまで部屋にこもっているつもりなの?居候なんだから神社の手伝いしてくれない?」
「はいはい。分かりました」
「…昼ご飯抜くわよ」
「ごめんなさい直ぐにやりますからそれだけはご勘弁を」
「分かればよろしい」
俺は部屋から出て外に出ると霊夢が持ってきた箒で境内の掃除を始めた。しかし、掃除していてもやっぱり頭に浮かぶのは黒尾の事だった。微かに感じた強い妖力。あんな強い妖力を持った妖怪が姿を見せれば博麗の巫女や他の妖怪達の誰かしら気付くはずだ。それなのになぜ今まで知られて無かったのか?もし姿を見せて無かったのならなぜ姿を見せなかったのか?俺はやっぱり分からなかった。俺はふと、神社の縁側を拭き掃除していた霊夢に声をかけた。
「なぁ、霊夢」
「ん、何?」
「霊夢はここ最近噂になってる黒尾の事知ってるか?」
「えぇ。知ってるわよ。それが何?」
「霊夢はどう思う黒尾の事?」
「まったくもって興味無いわ」
「そ、そうか」
「ただ…」
「ただ?」
「もし、興味があってもあいつの事は好きになる事は無いわ。まぁ、魔理沙達辺りは分からないけど」
「さいですか…」
霊夢の言葉に苦笑いしてるとおーいと叫びながら飛んでくる人影が見えた。間違いない、魔理沙だ。
「よう。晴竜、霊夢」
「よう」
「あら、魔理沙じゃない。どうしたの?」
「実は、ある噂を聞いてな。それを霊夢達に教えようと思ったんだぜ」
「ある噂って?」
俺が聞くと魔理沙は慧音先生から聞いたんだけど、と前置きを言って話した。
「あの黒尾の事何だけどあいつ遂に周りにいるファンの女の子達を持ち帰りするようになったんだ」
「へぇー、そうなの。男って本当手を出すの早いわね」
「俺の方を見るなよ」
「まぁまぁ。それでお持ち帰りされた女の子がなんか変らしいんだ」
「変?」
霊夢が言うと魔理沙が頷いた。
「帰って来た時ちゃんと返事もするし、おかしな事もされなかったらしいし、ただ、お茶を一緒にしただけみたいだけど何か心ここに在らずみたいなんだ」
「へぇー。例えば?」
「例えば時々その場に立ちすくんだり、ぼぅーとして人にぶつかったり…」
「よっぽど楽しかったんでしょうね」
「なぜそこで俺を見る?」
「それで、その女の子のお母さんが声を掛けるだけどまったく聞こえてないようで、何度声を掛けようが体を揺すろうが全然反応がないんだ」
「え、それって大丈夫だったのか?」
「あぁ、時間が経てば元に戻るらしんだがその子のお母さんがその時のその子の様子をこう言ったらしいんだ…」
「溜めなくていいから。なんて言ったの?」
「あの子はまるで表情のない人形の様だったって」
「「人形…」」
俺と霊夢は同時にそう呟いた。魔理沙はどうた?と俺らの顔を見た。
「確かに気になるわね。その黒尾ってのは一帯何者なのかしら」
「そうだな。一見、ただの人のように思うんだけど」
「いや、違う。あいつは妖怪だ。間違いない」
「え、そっかそう言えば、あんた昨日黒尾に会ったんだったわね。それで、何でそう言い切れるの?」
俺は霊夢と魔理沙に昨日、黒尾に会った時に感じた事を話した。
「なるほどね。だから、部屋にこもって占いをしていたわけね」
「そうだ」
「ただ、サボりたかっただけだと思ったけど」
「だから、申し訳ないと思ってるよ」
「どうだか。まぁ、いいわ。とにかく今は黒尾の事よ。占いの結果は出たの?」
「出たには出たんだが…」
「何だ?何か問題何かあるのか?」
「いや、問題はないんだか結果が悪しき存在って分かるぐらいで他はすっかり…」
「何だ、陰陽師の占いってあまり使えないわね」
「なんだと!占いのせいじゃない。あまりにも、黒尾に関する情報が少なすぎるんだ!」
「まぁまぁ。落ち着けって。ここで喧嘩したって意味が無いぜ」
「そうね。なら、まずは黒尾に関する情報を集めようじゃない。それでいい晴竜?魔理沙?」
「あぁ、分かった」
「おう。それでいいぜ」
「なら、ささっと掃除を終わして行動に移しましょう」
こうして俺、霊夢、魔理沙の三人は黒尾の情報を集めるため行動を開始した。
第七話に続く。
第六話完成しました。どうだったでしょうか。次の話から霊夢、魔理沙以外の幻想少女達も話すはずなのでご期待下さい。
それでは、まだ次回!