さて、今回はやっと紫達と会います。紫達の目的とは。それを聞いた霊夢達はどうするのか?
では第五話始まり始まり。
霊夢が二度目の神隠しの現場で拾った紫のナイトキャップを見つけてから数分後。俺達は博麗神社に戻っていた。戻った理由はただ一つ。紫に会う為だ。
「紫!いるんでしょ!出て来なさい!」
「紫ー!」
「紫ー」
霊夢と魔理沙。俺は手分けして博麗神社の中を探したがどこにもいなかった。
「おかしいな。幽々子によれば紫はこの時間帯には博麗神社に居ると聞いたんだが」
「留守だからスキマに帰ったとか?」
「それは無いわ魔理沙。紫の事よ。絶対に近くに居るわ」
霊夢はそう言うが居ないのは事実だ。俺達はどうしようかと頭を悩ましていると突然声が聞こえた。
「あら?やっと帰って来たわね。霊夢?」
「紫!」
俺達がその声がした方を向くとそこにはスキマから出て来た紫と藍。そして橙の姿があった。それを見て霊夢は直ぐに紫達に聞いた。
「紫!やっと見つけたわ。ねえあんた。さっきまで神隠しの現場に居なかった?」
「居たわよ」
「それは良かったわ。なら、神隠しの犯人見なかった?」
「見たわよ」
「本当に!?それって誰?」
詰め寄る霊夢に次の瞬間、紫から有り得ない言葉が出てきた。
「誰って言われても。だってその犯人は私達ですもの」
「………………え?」
霊夢と俺、魔理沙は固まった。
「嘘、よね?あんたが、紫が人を攫うなんてこと。有り得ないわ!」
「……………」
霊夢の言葉に黙る紫。紫の突然の言葉に俺達は訳が分からなくなっていた。紫はこの幻想郷を作った妖怪にして、妖怪の賢者と呼ばれる程の実力を持った奴だ。そんな力を持っていながら紫は今まで、この幻想郷を支配しようとはしなかったし(俺が知る限り)、霊夢によれば紫はこれまでの博麗の巫女を全面的にサポートしてきた。言わば博麗の巫女の相棒的存在だったはずだ。それが何故このような事をしたのか?そんな疑問が浮かぶ中、霊夢は紫と話を続けた。
「ねえ!何とか言ってよ!」
「霊夢」
「何よ」
「あなた。勘違いしてない?」
「え?どういう事?」
「あなた忘れていない?私は妖怪よ?本来なら人を襲い、そして喰らう。それが妖怪の元々の行動よ」
「じゃあ何?あんたは喰らうために少女達を襲ったの?」
「そうよ。それ以外に理由はある?」
「そんな……………」
言葉を失う霊夢。そんな霊夢を見て紫は笑みを浮かべた。
「あなたは今まで様々な妖怪を退治してきたけど。この幻想郷にいる妖怪達は元々人をたべていたのよ?元々の生活に戻って何が悪いの?」
「…………そう。なら」
霊夢はそう言うとお祓い棒を手にした。
「これ以上あんたが人を襲えないようにここで倒すまでよ!行くわよ!魔理沙!晴竜!」
「おう!やってやるぜ!」
「分かった。やろう」
霊夢の掛け声に魔理沙はミニ八卦炉を、俺は手にスペルカードのアメノムラクモを出すと紫達に向け構えた。そして俺達は紫様に向け突進した。
「はあぁぁぁ!」
「ふっ」
霊夢の繰り出した攻撃を余裕で避ける紫。俺と魔理沙は霊夢を援護するため攻撃を仕掛けようとした。その時だった。
「ふふっ。霊夢とは一体一で戦うわ。藍。橙。よろしくね」
「はい。かしこまりました」
「はい!」
紫はそう言うと霊夢の攻撃をわざと受けるとそのまま霊夢ごとスキマに入って行った。
「くっ………」
「「霊夢!」」
俺と魔理沙は霊夢に駆け寄ろうとしたが藍と橙の二人に阻まれてしまった。そして霊夢は紫のスキマに入ってしまいスキマは閉じた。
「………藍?どういう事だ。何故紫は霊夢と一体一の状況に持ち込んだ?」
「それを聞きたいのであれば、私達二人を倒してからにしなさい!行きますよ!橙!」
「はい!藍しゃま!」
そう言って地を蹴った藍達。俺と魔理沙は黙って顔を合わせ頷くと藍達に向かって行った。
第五話〜完〜
書き終わりましたが、いやー。中々上手く考えていた通りにいったような気がします。この調子で最終話まで書いて行きたいと思います。
さて、次回は藍達VS晴竜と魔理沙になります。お楽しみに!
それではまた次回!