幻想日記   作:青柳龍

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続きが書きたい。だから、予定してなかった今日に書きます。青柳龍です。
遂に、魅惑異変の章の最終話です。さて、晴竜達はどうするのか?楽しんで読んで下さるとありがたいです。なお、この話では戦闘シーンが主になってきます。なるべく分かるように書きますのでよろしくお願いします。
それでは、最終話始まり始まり。


第八話 黒尾との決着

晴竜が元の世界に戻るために門を出現させた同時刻。博麗神社では霊夢がうーんと考え込んでいた。

「さて、どうしましょうか?晴竜を追いかけるか、もしくはこのまま元の世界に戻ってもらうか。私はどっちでもいいんだけど…」と自分に言い聞かせるように言った。本当は晴竜の事を追いかけようとしたが、ああ言ってしまった事でなんて引き止めればいいか分からないのだ。

「あぁ!もう!何であいつの事でこんなに悩まないと行けないの!どうしたの私。何なのこのモヤモヤってした感じは」

その時だった。

「それは恋ではないのかな?」

そう言って現れたのは黒尾だった。

「あら、黒尾じゃない。何か用…」

そこで霊夢は気づいた。黒尾の後ろに魔理沙を始めとした幻想少女達が居たのだ。

「あ、みんなも来ていたの?」

霊夢はそう声をかけるが誰一人も返事をしなかった。

それを見た黒尾はふふと笑った。

「聞こえていないみたいだよ。博麗の巫女」

「…あんた、みんなに何をしたの」

「なーに。ちょっと協力してもらうために術をかけてもらったのさ」

「術ですって?」

「そうさ。今のこの少女達は僕の言う事を何でもしてくれる。例えばこんな事を…」

そう言って黒尾は霊夢に指を指した。

「さぁ、お前達。博麗の巫女を捕えろ」

「…はい」

「なっ!?」

黒尾が指示すると霊夢に向かって二人の少女が飛び出し霊夢の両腕をしっかりと捕まえた。

「何をするの!魔理沙!アリス!」

霊夢の言葉に魔理沙とアリスは返事をする事は無くむしろ、捕まえる腕をさらに力を込めた。

「言っただろ。無駄だって」

「あんた。これって催眠術でしょう?なら、あんたさえ倒せば催眠術を解く事が出来るわ。観念なさい!」

「ふん。それは無理だね。この催眠術は私にしか解けない。そして、僕が倒されても僕が解くための呪文を唱えなければ催眠術は一生解けない」

「何ですって!」

「ふふ、これが僕のとっておきの催眠術だよ」

「あんた。妖怪でしょ。本当の姿を見せなさい!」

「そうだね。いずれ見せようと思っていたしね」

黒尾は指を鳴らした。すると一瞬にして黒尾は人間から狐の尻尾をした人の姿になった。

「これが、僕の本当の姿さ」

「なるほどね。あんた、妖狐だった訳ね」

「ご名答。あと、僕の黒尾っていう名はこの尻尾から来ているんだ。どう、かっこいいだろ?」

黒尾は自慢げに黒い尻尾を揺らした。霊夢はふんと鼻を鳴らし、睨め付けた。

「ふざけないで。あんたの目的は何?何でこんな事をするの?」

「話してもどうせ無駄だと思うけど、まぁいっか、教えて上げるよ。僕の目的は、この幻想郷を僕の物にする事。そして、ここにいる幻想少女達を僕の愛人にするさ」

「はぁ!?」

「もちろん、博麗の巫女、貴方もだ」

「嫌よ!絶対嫌!誰が、あんたの愛人に何かなるものですか!」

「なら、妻でもいいよ?」

「そうゆう意味じゃない!」

「へぇー。何故、そこまで拒否するのかな?まさか、あの陰陽師の事を…」

「ち、違うわ!私は博麗の巫女よ!この幻想郷を守るために居るの!それにあんたには興味は無いからよ!勘違いしないで!」

「ま、僕には関係のない事だけどね。最終的には貴方も催眠術に掛かって貰うのだから」

「くっ!やめて!離して!魔理沙、アリス!」

「ふふふ」

徐々に霊夢に近づく黒尾。霊夢は必死にもがくが魔理沙とアリスは離してくれない。そして、黒尾が霊夢の目の前に立った時、霊夢は目を瞑り諦めかけた。その時だった。

『…オン!』

「ぐわっ!」

聞きなれた声と共に黒尾のうめき声が聞こえ霊夢は目を開けた。そこに居たのは___

「晴竜…!」

「全く、忘れ物をしたから取りに来てみればまさかこんな事になっていたとは」

晴竜は鳥居の所で刀印を結び立っていた。

 

 

 

幻想日記を博麗神社に忘れた俺は直ぐに博麗神社へと走っていた。本当なら戻りたくは無かったが忘れた幻想日記は総司おじさんからの借り物なので置いていく訳にも行かなかった。

「はぁー。戻りずらいなー」

俺はそう呟きながら博麗神社の階段まで来た。その時だった。

「嫌よ!絶対嫌!誰が、あんたの愛人に何かなるものですか!」

と霊夢の叫び声が聞こえた。その後に。

「なら、妻でもいいよ?」

と言う黒尾の声が聞こえて来た。

(まさか、黒尾が居るのか!)

俺は、急いで階段をかけ登った。その間にも霊夢と黒尾の会話が聞こえてくる。所々、聞こえなかった所はあるが、霊夢に何かしようとする事は分かった。俺は刀印を結び、階段を登り切った。そこに居たのは、幻想少女達と黒尾、そして、魔理沙とアリスに腕を捕まえられている霊夢の姿だった。俺は直ぐに真言を唱えた。

『…オン!』

吹き飛ばされる黒尾。霊夢が俺が居るのに驚いた様子で見ていた。俺は忘れ物をしただけと言って少女達と黒尾の方を向いた。黒い狐のような尻尾。そして、感じて来る妖力。なるほど、妖狐か。

「貴様ぁぁ!」

黒尾は跳ね起きると俺に怒号を飛ばした。

「よくも、邪魔してくれたな。後もう少しだったというのに」

「ふん。それは残念だったな。だが、もうお前は終わりだ。どうやって魔理沙達をこうしたか分からないが。とにかく、お前を調伏してやる。行くぞ!」

「それは無駄だ。お前達!こいつを捕まえろ!」

黒尾がそう言うといつの間にか俺を囲んでいた幻想少女達が一斉に飛びかかってきた。俺は空中に六芒星を描くと呪文を唱えた。

『六芒捕縛。急急如律令!』

すると、幻想少女達の背後に六芒星が現れると幻想少女達は動かなくなった。いや、動けなくなった。

「馬鹿な!?幻想少女達がいとも簡単に抑えられるとは…」

黒尾の驚きに、俺は笑った。

「確かに、普段の幻想少女なら、こんな縛魔術、簡単に破壊されてしまうが今はただのお前が操る人形だ。人形に破壊出来る訳ないだろ」

「くっ!なら!」と言って黒尾が臨戦態勢を取った。

「そう来なくちゃな。行くぞ!」

俺と黒尾は同時に地を蹴った。

「しゃぁぁぁ!」

黒尾が手の爪を立て飛びかかろうとしたのを俺は横に飛び退けると真言を唱えた。

『オン、ハビラウケン、シャラクタン!』

俺は刀印を振り下ろすと霊力の刃ができ黒尾に向かって飛んでいった。

「ふっ!」

黒尾は体をくねらせながらそれを避けた。俺は続けて霊力の刃を放つが、黒尾は紙一重で避けてしまった。

(くそっ!何で当たらない!)

その時だった。霊夢が叫んだ。

「黒尾を調伏しちゃダメ!魔理沙達が元に戻らなくなる!」

「何だって!」

俺は慌てて霊力の刃を放つのを辞め黒尾と距離を置いた。黒尾はそれを見て笑った。

「ハハハ!お前はもう何も出来ない。諦めるんだな」

「…それはどうかな」

「何?」

俺はふどころから龍の形に切られた霊符を取り出すと霊符を空へと飛ばした。

「この一年間ただお前を調べていたと思うなよ」

「何?」

黒尾が怪しむようにしているのを横目に、俺は呪文を唱えた。

『力と神の化身である者よ。今、姿を現し力を貸したまえ!輝龍!』

すると、霊符がみるみる、本当の龍となって咆哮をあげた。

『グオォォォォー!』

「な、何!?」

「俺がこの一年で作りあげた式神、輝龍だ」

「だが、それでどうするんだ」

「俺の使う陰陽術ではお前を調伏してしまう。なら、ここ幻想郷のルールに従えばいい」

俺はそう言うと息を吸い込み言った。

「龍符!」

「龍符って…、まさか!」

霊夢が驚愕している。俺は気にせず叫んだ。この一年で作りあげた式神とそして、最初の、スペルカードを。

「龍符!龍神の咆哮!」

そう叫んだ瞬間。輝龍が凄まじい力の衝撃波を黒尾に向かって放った。

「う、うわぁぁぁ!」

黒尾は博麗神社にある大木に飛ばされ叩き付けられた。

「うぐっ」

俺は黒尾に近づくと胸ぐらを掴んだ。

「さぁ、さっさと魔理沙達を元に戻せ!さもないと…」

俺は目線を隣で漂う輝龍に向けた。輝龍は黒尾を威嚇するかのように唸った。

『グルァァァー』

「ひぃ、ごめんなさい。ごめんなさい」

そう怯える黒尾は直ぐに魔理沙達の催眠術を解いた。

「あ、あれ、私って何してたんだぜ?」

「うぅ、頭が痛いわ。それより、何で私は霊夢の腕を掴んでるの?」

「よかった!」

霊夢は魔理沙とアリスに抱きついた。

「うぉっ。なんだぜ突然。」

「そうよ。霊夢。アナタらしくないわよ」

そう言いながらも霊夢の頭を優しく撫でる二人。俺はホッと一息着いた。

「よし。後はお前を調伏するだけって、いない!?」

すると、鳥居の所に居る黒尾の姿を見つけた。

「あっ、てめぇ!逃げるつもりか!」

「くっ!今回は僕の負けだ。しかし、絶対に僕は幻想郷を自分の物にしてやる!」

そう言い放つとそそくさっと逃げていった。

それに気付いた霊夢が待てと追いかけようとした所を俺は引き止めた。

「何で追いかけないの?」

「お前を尾行から巻く奴だ。どうせ追いかけても巻かれるのが目に見えてる」

「でも…」

「それに、まずはここに居る幻想少女達に事情を話さないといけないしな」

「…それもそうね」

俺と霊夢は幻想少女達に事情を話すため、幻想少女達の元へ向かった__

それからというもの、黒尾は完全に幻想郷から姿を消した。もしかしたら隠れているだけかもしれないが、当分の間は姿を見せないだろう。それと、数日後に霊夢、魔理沙を始めとした幻想少女達が謝りに来た。俺が正しかったのに酷い事を言った事についてだったが俺は大丈夫だ。と言って許した。その代わり、これからここで暮らすために必要な家を作って欲しい事、そして俺を外の世界から来た人ではなく幻想郷の仲間として迎えて欲しい。この二つを条件にすると、幻想少女達は快く受けてくれた。そして、それからまた数日後の博麗神社。俺は霊夢と並んで縁側に座っていた。

「そう言えば晴竜?」

「ん、何だ?」

「あんた、元の世界に帰らなくても良かったの?もう一年経ったけど」

「あぁ、それがあの時呼び出した後忘れ物に気付て戻ったって言ったろ?」

「うん」

「その後に黒尾と戦っただろ」

「うん」

「そして、また門に戻ったら…消えてた」

「う、ん?消えたってどうゆう事?」

「恐らく、門って一時的なもので時間が経てば理由はともあれ消えてしまうらしい」

「じゃあ、元の世界には…」

「また一年待たないと戻れん」

「ふーん。そうなの…」

「うん?何でうっすら笑顔になってんだ?」

「え!?き、気のせいよ。気のせい」

「そうか?ま、いいけどよ」

「そうよ。それより、夕ご飯にしましょう」

「そうだな。今日の夕ご飯何?」

「そうねぇ…。何がいいかしら?」

俺は霊夢の料理の手伝いをするためワイワイ話しながら、夕飯の準備をするため、台所へと向かった。

 

 

 

魅惑異変の章 〜完〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




やっと終わった。最終話疲れた。思ったより戦闘シーン短っ!色々と最初に言った事は違いましたが一応魅惑異変の章は終わりです。次回は番外編を書き、その後に次の章を書きたいと思います。
それではまた次回!
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