ありふれた職業で世界最強(女)と文字使い(ワードマスター) 作:アルテール
前書きも書く事がなくなりエタってきているこの頃、感想で日色をどうやって奈落に落とす案を送ってくれる皆様、本当にありがとうございます!!!
これからもこんな拙い文ですが文をよろしくお願いします(´∀`)
文字使い日記⑥
(*´ω`*)月ヽ(;▽;)ノ日
やぁやぁ皆の衆、最近睡眠中によく目覚めることが多い日色だ。
いや、まぁ原因は分かっている。原作が刻一刻と近づいて来ていることによる恐怖心だろう、起きたらいつも寝汗びっしょり。おそらく第三者が見たらナニしたんだお前と誤解されそうである。
もう季節は冬が終わり、春が近づいてきているほどだ、最近では白崎さん(女神系死亡フラグ)や八重樫さん(斬殺系死亡フラグ)、あとはまぁハジメとの駄弁りに疑問を持たなくなり、彼女たちが着いてくるのは仕方がないもんだと思うことにした。……うん、末期だねこれ。
まぁ、だからといって彼女達から逃げるのを諦めるわけではなくさりげなぁーく彼女たちを天之河や最近現れた檜山大介に擦り付けている。
そんな日常ももうすぐで崩壊すると思うと涙が出そうになる。
( ;∀;)月(*^_^*)日
高校二年生にレベルアップした。テッテレー!!
生存難易度もアップした(絶望)テッテレー!!
学年が一つ上がったことでクラスルームも変わるので今までのクラスメイトとは別れることとなる。
じゃあ別のクラスへ行けたら召喚に巻き込まれない可能性がある!!という淡い希望を抱いたが見事にクラス発表を見ると自分の名前の欄にはハジメ達の文字がバッチリ書かれていましたとさ。
ハイ、オワタ\(^ω^)/原作介入決定っと♪
自分に同じクラスに慣れてよかったね♪などと言ってくる白崎さんや何故か拗ねている八重樫さんに、俺の隣の席となったほぼ常に曖昧に笑っているハジメたち相手にあ~はいはいとほぼ作業のように返すこの頃である。
まぁもちろんの事、ハッピーセットで天之河や坂上龍太郎が現れ、俺やハジメにグチグチと言ってくるのをハジメは曖昧な笑いで俺は最近は基本的無視している。いや、アレなんだよ、自分が口を開くと日色言語が射出されてくるからさ、じゃあ口開かなければいいんじゃね?などと思った結果こうなった。
毎度毎度白崎さんや天之河達のコントを死んだ目で見ながらラノベの世界へと現実逃避をする毎日である。
というか天之河、お前は中村さんの所へ行ってやれよ、彼女さ、偶に眼のハイライトが無くなったのを見たことあるんだよ?俺、嫌だよ?本性現してヤンデレ化した中村さんに殺されるのは……(恐怖)
……ぅ、今夜の夢に出てきそうだ。
ちなみに偶に先生から手紙やプリントを集配するのを手伝う時があるが天之河にプリントなどを渡す時は基本的、中村恵里に渡している。天之河にあまり関わりたくないという口実を使ってな!!中村さんの恋には興味はないができるだけ火の粉は被りたくないのだ。
少し前に白崎さんにとっても
ほんと、誰か助けてください……(涙目&懇願)
( ;∀;)月(´∀`)日
異世界召喚に備えて、毎日日記を持っていく日色だ。
今日の朝、図書室で借りてきた小説を見ていると遅刻ギリギリでふらふらと教室の扉を開けてハジメが登校してきた。するとハジメが入ってくると共に大半の生徒から嫉妬と侮蔑の混じった敵愾心を向けられ舌打ちやら睨みやらがハジメへと飛んでいる。しかもそれに追撃するように檜山グループが現れ、やれ変態オタクだの、キモオタ等と馬鹿にしてくる。その居心地の悪さにハジメが肩身を狭くしながら俺の隣の席へと向かってきた。
しかし向かう途中で白崎さんによりニコニコ笑顔で捕獲され挨拶(強制)を食らっていた。それに釣られてクラスメイトから「どうしてあんな奴が……」などと聞こえてくるけど俺はあまり聞かないようにしながらラノベで現実逃避を続ける。
いや、だってアレだよ?ハジメには顔見知り以上親友未満程の付き合いをしてくれと言われているから介入なんてしたらハジメの迷惑だし、第一、日色言語でそんなこと言ったら喧嘩になること待った無しだ。
今日だって自分が登校してきた時に檜山グループからなぜか俺にハジメと同じようなことを言われ、どうしてそういうことになったのかため息をつこうとしたら出てきた言葉はとても重く冷たい声で「――あ?」である。
なんでこの言語はこんな時に喧嘩を売ろうとするんですかねぇええ!!??(涙目)
その言葉と共に檜山グループが何故か急に静かになり、席に着くことができたけど更にクラスから孤立したような気がするわ……
とまぁ、そんなわけでなんとか自分の席につけたハジメと挨拶をすると再び白崎さんが会話に入ってきて、続いてハッピーセットのように勇者パーティが現れた。
おーい、わかってる?君たちの会話してる場所の中心は俺の席なんだよ?なんなのお前ら?どうして俺に本を読ませてくれないの?アレなの?いじめなの?ついにハジメも混ぜた集団リンチ?
…………ちょっと泣きたくなった。
◆
そんなわけで時間は過ぎて昼食。
休み時間を使って日記を書いている――って、おいハジメ!コラ見ようとするな!この日記は見せるわけにはいけないんだよぅおおおお!!!
そんな見ようとしてくるハジメを叱りつけると彼女はしゅん、と落ち込んだ為、仕方あるまいと慰めるついでに唐揚げをあげようとして――
――パクっと白崎さんが横から一口で食べられた。
微かに顔を真っ赤にさせながらもぎゅもぎゅと美味しそうに頬張る白崎さんに対し対照的にハジメはずーん、と落ち込んでいた。小さく「……唐揚げ……美味しい唐揚げが……」と呟いている。
そんなハジメを不憫そうな目で見ていると白崎さんが満面の笑顔でお弁当を持ちながら――
「日色君、南雲ちゃん、一緒にご飯食べようよ!」
嫌です。
なんて特大死亡フラグには言えず彼女の顔は笑顔だが俺には『逆らったら殺す』とでも言うような微笑みにしか見えなかった。ハジメももうご飯を食べ終わっているや天之河君達と食べたらどうかななどと言っているが一向に効果がないようである。ついでに言えば周りの圧力も倍増していた。
フフフッ!!だが甘いなジョ○ョ!!俺がそんなのに屈するわけがないだろう!!こんな時に役に立つ優れた仲間がいることを忘れたようだなッ!!
いでよッ!!我がしもべ――
「香織。こっちで一緒に食べよう。日色や南雲はまだ寝足りないみたいだしさ。せっかくの香織の美味しい手料理を寝ぼけたまま食べるなんて俺が許さないよ?」
――対女神用人型兵器天之河光輝!!!
爽やかに笑いながら登場したテンプレ勇者の気障なセリフに白崎さんはキョトンとする。別に俺は決して気持ち悪いなんか思ってないよ?うっかり「……一々言うことがクセぇよ、テンプレ勇者」なんて言ってないからね!!
まぁいい、行け!勇者!お前の力を見せてやれッ!!
そんなクサイセリフが白崎さんへと襲い掛かり――
「え? 何で、光輝くんの許しがいるの?」
華麗に弾き飛ばされましたとさ、近くで「ブフッ」と吹き出す八重樫さんがすごく気になったがあまり気にしないほうがいいのだろう。天之河はそのことに困惑しながらあれこれ話しているがあまり効果がないようだ。
そんな光景にハジメは苦笑いして俺はため息を吐き――
……………………っ?、おかしい、既視感を感じる。
そうまるでこんな会話を一度原作で読んだことがあるよう――(ここで日記は途切れている)
◆
異世界【トータス】に飛ばされた。
決して逃れようのないことだと思っていたけどまさかこんなにも早く起こるなんて……
泣きたい、心底泣きたい。
嫌だってあれだよ?教室に魔方陣が包むと同時にイシュタルとかいうおっさんが現れたんだよ?金星の女神に変わってくれ、赤い悪魔でもいいからさ。
魔方陣により召喚されるとクラスメイトの一人一人が困惑や混乱し、中にはドッキリかとでも思っている生徒もいた。え?俺?一人だけ場違いに長年の相棒である革製の日記帳に異世界召喚魔法の魔方陣を必死に思い出して書き写していたよ、帰宅できる魔法を使える可能性があるかもしれないし……嘘です、厨二が再発しただけです。悪いか!!(逆ギレ)
その後、天之河のカリスマEXによって混乱はある程度収められ、イシュタルの話がスムーズに進み、場所を案内するということで十メートル以上のテーブルが幾つも置かれている大広間に案内された。
その部屋は召喚された場所と同じで煌びやかで素人目にも調度品や飾られた絵、壁紙が職人芸の粋のものが壁に飾られている。おそらく晩餐会をするような場所なんじゃないか?その部屋に案内されるまでに生徒達が騒いだりすることがなかったのは単純に突然のラノベ的展開に現実感が追いついていないからだろう。
取りあえずイシュタル(ブス)が入口から一番遠い席に座ると共にその近くからうちの担当の先生である愛子先生、光輝、雫、龍太郎……という順に学校の人気者つまりスクールカースト順に座り始めた。え?俺?最後尾付近を適当に座るとなぜか隣にハジメが座り、もう片方の席を白崎さんが何故か座った、何故し。というか周り見てよッ!特に檜山!アイツなんか俺に憎しみのこもった視線を向けているんだけど!?だからお前の憎しみの矛先はハジメだろうが!!俺じゃねぇよ!!
そんな俺の恐怖心なんていざ知らずみんなが座った後まさかまさかのメイドさん達が紅茶らしきものを入れたコップを大量にカートの上に置いて押しながら現れた。しかもそのメイド達全員、美女や美少女であるため男子生徒達はここで見なければ男が廃るとでも言うようにガン見して女子生徒達に氷点下以下の冷たい視線を男子生徒達に向けていた。俺の元にも銀髪なメイドさんが傍に来て目の前に飲み物を持ってきてくれたとき何やらいくつかの視線を感じたが無視である。
皆に飲み物が行き渡ったのを確認したイシュタルが話し始めた。
「さて、あなた方においてはさぞ混乱していることでしょう。一から説明させて頂きますのでな、まずは私の話を最後までお聞き下され」
あのジジィが話したことを要約するとこうだ。
――この世界【トータス】には簡単に言うと3つの種族に分かれているよ♪人間族、魔人族、亜人族だね!!
――そんな中人間族と魔人族は仲が悪くてよく喧嘩するんだ!!かなり長い間喧嘩してきたんだけど最近魔人族が
――ワル~い動物である魔物を使役して苛めてくるんだ!それに困った人類の守護神エヒト様が異世界から正義の味方を召喚☆
――やったね、人間族!助けが来るよ♪
――だからおねがい!あの悪い魔人族たちを懲らしめて!!!
そんな感じ、え?雑すぎないかだって?知らん、イシュタルの恍惚な表情で吐き気がこみ上げてきて吐かないように必死だったんだから。
とまぁ、そんなイシュタルの言葉にプリプリと断固抗議し始める愛子先生がいたが持ち前の背の低さと整った子供のような顔つきのせいでその怒りが愛らしさに変換され全く怖くない為、全く相手にされてなかった。
しかもイシュタルに現状では元の世界に帰ることはできず自分たちが地球に戻れるかどうかは全てエヒト様のご意思次第らしい。
まぁモチのロンその言葉に生徒たちは動揺し、口々に騒ぎ出した。
いや、まぁそれは当たり前のことなんだけど……あれ?ハジメ?どうして俺の袖を掴むの?どうしてそんなに震えてるの?君その気になったら全員ドパンッできるでしょうがッ!
しかし次の瞬間、その場を収めるように一人の少年が立ち上がった。そう案の定正義感だけで物事を考えるご都合主義の塊、天之河光輝である。
何やら世界の危機に俺たちは戦おうとか倒せたら神様も帰してくれるかもしれないとか、この世界の人々が危機に陥っているのだから放って置いておくことはできないとか原作と同じような事をぬかしてくる。
……バカじゃないだろうか?そもそも情報が不足しているこの現状でどうして戦おうとするのだろう、もしかしたら魔人族が平和を望んでいるかもしれないのに。……そんなことはなかったけどなっ!!
大方、アニメやラノベのような展開に舞い上がっているだけなんだろうなぁ、少年の心を忘れていない的な?
しかもそれに釣られて便乗する坂上龍太郎(バカ)や八重樫さんや白崎さんが立ち上がりそれに釣られクラス全員が賛同していく。
…………やっぱりこいつら馬鹿なのかもしれない。
俺は無駄なカリスマによって戦争を決意した天之河達を諦めと達観した瞳で見つめた。
◆
現在は召喚された聖教教会の本山である【神山】という場所からその麓である【ハイリヒ王国】の王城へと移動していた。え?移動方法?標高八千メートを超える【神山】から王城までつながっている魔法で動くリフトのようなものだよ。ちなみに景色は壮大で綺麗でした。
そして到着した俺たちを待っていたのは【ハイリヒ王国】の国王であるエリヒド・S・B・ハイリヒに王妃であるルルリアナ、第一王子であるランデルそして将来魔王の嫁のひとりになる王女であるリリアーナという王族の勢揃いである。
エリヒドがイシュタル(ブス)を立って出迎えたり、大臣や騎士達の紹介したり晩餐会でランデル王子がしきりに香織に話しかけたり、何故かランデル王子に睨まれたのでスルーしたり……
その後、王宮で一人一室用意された部屋に現在、俺は休んでいるのだが如何せん眠れない。
いや、まぁこれから命を賭けた戦いが始まるのだ、死の恐怖ですぐには眠れないのだろう。
生きるためには人を殺す事もある為、ある程度心構えしているが、本当に自分は殺すことができるのだろうか?
あー、クソッ。欝になってくる。『自分の為に殺す、誰かの為などと言い訳をしない』これを信条に生きていこうと決意しているがこれからのことを考えるだけでその決意が揺らいでいく。
もういいや、日記の裏にはメモ帳というべき場所に『ありふれ』の今後の展開が書かれているため寝る前に見直しておこうっと。
そう思いながら俺はベットにダイブし意識を闇へと落としていった。
最近勘違い要素はない気がする……