ありふれた職業で世界最強(女)と文字使い(ワードマスター)   作:アルテール

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こんにちは、お久しぶりです!アルテールです。
最近、戦極姫3という昔のゲームに嵌ってしまい、あまり書いていませんでした。その為今回は少し短めです。ご了承ください。

……ちなみに一番好きなキャラはイラスト的にも性格的にも戦極姫3の武田信廉です、え?興味ない?(´・д・`)ソンナー

いつか、この小説にも出そうかなぁ?と模索中……


日色君のギリギリ一線を越えないお仕置き!?(白目)

「ふぅ……ようやく落ち着ける……」

 

三人が反逆者の住処を探索した日の晩、日色は風呂に浸かり天井の太陽が月に変わり淡い光を放つ様をぼんやりと眺めながら、日色が何故か新たに文字魔法の力を手に入れた後のことを回想していた。

 

 

三人は反逆者の一人、オスカーの骸を畑の端に埋め、一応墓石を置き埋葬が終わると封印されていた場所へ向かった。次いでにオスカーが嵌めていたと思われる指輪も頂いておいた。……え?墓荒らし?違うよ?必要なものを物色しているだけだよ?

その指輪には十字に円が重った文様が刻まれており、それが書斎や工房にあった封印の文様と同じだったのだ。

 

まずは書斎である。

 

一番の目的である地上への道を探らなければならない。三人は書棚にかけられた封印に近づくと指輪が光った、かと思うとパンッという音と共に封印が解かれていた。おそらくこの指輪が封印の鍵なのだろうと思いながらめぼしいものを調べていく。すると、この住居の施設設計図らしきものを発見した。通常の青写真ほどしっかりしたものではないが、どこに何を作るのか、どのような構造にするのかということがメモのように綴られたものだ。

 

「当たり!日色、あったよっ!」

「よし!よくやったハジメ!」

「んっ!」

 

ハジメの歓喜の声に二人も声を上げる。設計図によれば、どうやら先ほどの三階にある魔法陣がそのまま地上に施した魔法陣と繋がっているらしい。やはりオルクスの指輪を持っていないと起動しないようだ。盗ん……貰っておいてよかった。その気になれば文字魔法で解くことはできるが。

 

更に設計図を調べていると、どうやら一定期間ごとに清掃をする自立型ゴーレムが工房の小部屋の一つにあったり、天上の球体が太陽光と同じ性質を持ち作物の育成が可能などということもわかった。おそらく人の気配がないのに清潔感があったのは清掃ゴーレムのおかげなのだろう。

 

工房には、生前オスカーが作成したアーティファクトや素材類が保管されているらしい。これは盗ん……譲ってもらうべきだろう。道具は使ってなんぼである。

 

「日色……これ」

「ん?何だ?」

 

日色が他に何か調べるものがないか本棚の資料をあさっているとユエが一冊の本を持ってきた。どうやらオスカーの手記のようだ。かつての仲間、特に中心の七人との何気ない日常について書いたもののようである。

日色は設計図をチェックしているハジメを呼び、共に内容を確かめるとその内容の一節に他の六人の迷宮に関することが書かれていた。

 

「えっと、つまり他の迷宮も攻略すると、創設者の神代魔法が手に入るということ?」

「あぁ、おそらくその認識で間違いないだろう」

「……ん、帰る方法見つかるかも」

 

手記によれば、オスカーと同様に六人の『解放者』達も迷宮の最深部で攻略者に神代魔法を教授する用意をしているようだ。残念ながらどんな魔法かまでは書かれていなかったがユエが言ったように地球に帰る神代魔法がある可能性が高いだろう、日色でも解読できなかったあの世界を超える召喚魔法による転移も神代魔法なのだから。

 

「よし、行動の指針ができた。地上に出たら七大迷宮に、か……」

 

明確な指針ができたことに感慨深そうに頬を微かに緩ませる日色、帰る方法が見つかる可能性が生まれたことにハジメとユエも嬉しそうだった。

 

それから暫く資料を探したが、正確な迷宮の場所を示すような資料は発見できなかった。とりあえずは現在、確認されている【グリューエン大砂漠の大火山】【ハルツィナ樹海】、ある程度目星をつけられている【ライセン大峡谷】【シュネー雪原の氷雪洞窟】辺りから調べていくしかないだろう。

 

 

未だ見たことのない本の数々に日色は未練を残していたがまたあとで読みにくればいいかと思い二人を連れて今度は工房へと移動した。

 

工房には封印された小部屋が幾つもあったが、その全てをオルクスの指輪で開くことができた。中には、様々な鉱石や見たこともない作業道具、理論書などが所狭しと保管されていた。ハジメが目を輝かせ、縦横無尽に高速で小部屋を片っ端から捜索し始めたのは言うまでもない。

 

その姿に二人は呆れたように見ているといきなりピタリと止まったハジメがおずおずと日色へお願いをした。

 

「……えっと、ねぇ、日色。暫くここに留まっていい?さ、さっさと地上に出たいのはわかるけどせっかく学べるものも多いし、ここは拠点としては最高だと思うの!他の迷宮攻略のことを考えても、新たな装備を作っておいたほうがいいと思うし…そうしたら、これまで以上に手札も増えるし、日色のの気に入らない存在も簡単に屠れるからっ……時間かかっちゃうかもしれないけど、どうしても作りたくて……」

『――――グハッ!!効果は抜群だッ!……無念(ドサッ)』

 

一緒に行動しているのであれば私用で時間を潰す……だがそのせいで日色の時間を潰し、迷惑をかけてしまうのではないかと不安になり、作ることによるメリットや理由を一生懸命訴えながらもハジメは上目遣い気味にお願いをする。

ハジメにとって日色第一であるからこそ自分の時間よりも日色の時間や興味のあることに時間を費やしたいが、先のことや素材のあるメリットを考えれば、この先の迷宮を攻略するにしても、日色の敵になりうる存在を始末するにしても武器を作るのは必要だと考えた。

 

その上目遣いに裾が長いことで口元が隠れ、顔を恥ずかしそうにしどろもどろと言葉を零すハジメに日色の中の人があまりの可愛さで流れるようにクリーンヒットからのノックアウトされた。

そんなことはいざ知らず日色はさっきとは別の意味で呆れたように、しかし小さく微笑みながらハジメの頭を撫でた。

 

「構わない、ちょうど俺も刀が壊れているからな。ちょうどいい機会だ。ユエもそれでいいか?」

「んっ、日色といっしょなら構わない」

 

ユエも若干ハジメが撫でられていることに嫉妬するようにジト目をハジメに向けながらもコクりと頷いた。日色はユエは三百年も地下深くに封印されていたのだから一秒でも早く外に出たいだろうと思ったのだがどうやら構わないらしい。しかしなぜ俺と一緒ならいいんだ?と不思議に思ったが特に気にするようなことでもなかったので問うことはなかった。

 

 

そして現在に至る。

 

一応探索を終えた三人は疲れた体を休めさせるため、それぞれの自由行動となったため日色は一足早く風呂に入ることにしたのだ。

素早く服を脱ぎ、魔法陣を起動させ約ひと月ぶりの風呂を味わうために、湯船へと入水した。

 

「……フゥ~、久しぶりの風呂だ……」

『あ゛ぁ~、気持ちー↑やっぱり仕事あとの風呂はいいねぇ~、ユ○モ村が温泉に入ってから狩りに行くのも納得だぜ☆』

 

久しぶりの風呂のせいか中の人のハイテンションの方向性もかなり歪んできている、それ程の気持ちよさなのだろう、風呂は心の洗濯とはよく言ったものだ。体を包み込み、温める液体は日色の筋肉を徐々に解きほぐしていく。

体を洗うタオルを頭に乗せた状態で日色は、そういえば……と己の人差し指を見つめる。

 

(……文字魔法(コイツ)は一体なんなんだ?)

 

ヒュドラ戦で金色の炎を纏った時、神代魔法を手に入れた時に手に入れた新たな文字魔法の力、そして――

 

 

(――あの記憶にいた女は間違いなく俺を転生させたクソ神だ。だが、どうしてあそこでクソ神が出てくる?神代魔法を手に入れた時に見たということはあのクソ神は何か神代魔法と関係があるのか?)

 

数えればきりがない程、無数に疑問の蕾が膨らんでいく。どれもどれほど思考を回転させても出てくるのは可能性の推測でしかないため答えは一向に出てくることはない。

そもそも――

 

(――この世界にとって文字魔法とは一体なんだ?)

 

かつて日色はハジメに自分の文字魔法を一種の固有魔法と話していたが、ヒュドラ戦で纏った黄金の炎の件で違うのではないかと思っている。

そもそも日色が知っている文字魔法とは『ありふれた職業で世界最強』という小説とはまた別の小説『金色の文字使い』という本に出てくる能力だ。

 

その能力とは指で文字を書くとその文字に書かれた意味が現実で発揮される、世界そのものである神の力の一端である。

 

日色は転生する時に貰った力もあの女神は文字魔法と言っていた。だからこそ日色は今まで『金色の文字使い』の能力と思っていたのだが今ではこう日色は思ってしまうのだ。

 

この『文字魔法』は本当に()()()()()()()()()()()()()()()と。

 

確かにあの女神はこの力を文字魔法と確かに言っていた、その言っていた光景は今でも日色の脳裏にこびり付いている。

だが、一度も『()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()

 

だからこその疑問。だからこその不安。

己の力がおぞましい何かに変わりそうな気がするから。

 

(……………いや、待て。ということは――)

 

日色はそこまで考えてからあるひとつの考えに辿り着く。

そう、もし仮に文字魔法が文字通り書いた文字の意味を現実に発揮させるというのならば――

 

日色は空中に蒼く輝く『浮遊』の文字を書き、桶に掬っておいた湯船のお湯めがけて文字魔法を射出する。

『浮遊』の文字は空中を駆け、空中で一回転した後急降下し、桶に入ってあるお湯へと直撃した。

 

瞬間、お湯に『浮遊』の文字が浮かび上がると同時に桶に入っていたお湯がまるで宇宙で水を零した時のように球体となってなんの支えも無く浮かび上がる。

 

そう、まるで()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

――それはつまり、自分は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

――だとすれば、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

(―――まさか……な)

 

そんなふと思考によぎった考えをありえないと日色は切り捨てる。

文字魔法は万能であるが神代魔法程強力なものではないだろう、必ず制限が存在するはずだ。だが、文字魔法に未だ自分も知らない謎があるのもまた事実だ、迷宮を攻略していくついでに調べていかなくてはならないだろう。

 

そう結論づけていると突如日色の聴覚にヒタヒタと足音が聞こえ始めた。

聞こえる足音はおそらく二つ、確実に此方へと向かってきている、おそらくハジメとユエだろう。その事実に日色は一人で入るといったはずだが……とこめかみを揉みながらため息を吐く。

 

そして、ガラッと風呂場の扉を開ける音が聞こえてくる。日色は二人にもう暫く風呂に浸かりたいから待っていてくれと伝えるために風呂場の扉の方へと振り向き――

 

「すまん、もう暫く――」

 

――そう言おうとした日色の言葉は風呂場に現れた彼女達の姿によって日色の心の奥に引っ込んでしまった。

 

彼女達の姿は、全裸だった。

 

 

もう一度言おう、全裸だった。

 

 

英語で言えば、フル・フロンタルだった。

 

 

いや、ここまではいい。いや、良くないけども、日色が風呂に入っている事を知らなければ全裸できたのも可能性としては仕方がないかもしれない。

当然無表情がデフォルトの日色には僅かに目を剥いただけで終わっただろう、中の人も仰天はしたものの眼福ですなぁ、と老人的な思考でそこまで驚愕するほどでもなかった。

問題はその眼である。

 

彼女達の瞳には、驚愕や羞恥心などは一欠片もない。

あるのは一つの決意、そう――

 

 

――獲物(日色)を(性的に)仕留めるという、捕食者のような瞳だった。

 

 

「……おい、お前ら――」

 

日色が言葉をかける暇もない、瞬間――彼女達の姿は消えた。

ユエは風魔法で、ハジメは【瞬光】と【縮地】を併用して瞬く間に日色の死角である日色の後方へと左右に別れ、確実に獲物を仕留める体勢へと移行する。

おそらく、突然に起こる驚愕の数々に日色は思考が追いついていないだろう。全く動くことができていない。

 

その隙を逃さないとばかりに二人は後方左右から同時に日色の背後へと襲い掛かる。性的に。

 

((――もらったッ!))

 

そして二人が加速された時間の中、日色を押さえつける為に日色の体へと手を伸ばし――

 

「――風呂場では……」

 

――瞬間、日色が消えた。

 

二人は驚愕した、まるで空気に溶けてしまったかのように日色は忽然と姿を消してしまったのだ。そして、気がつくと日色は襲い掛かる二人の上空へと移動していた。

 

――文字魔法『加速』

 

文字魔法によって劇的に敏捷性を上昇させた日色は瞬間的に【縮地】と併用させて空中へと回避したのである。

そして二人が驚きの声を上げる暇も無く、いつ書いたのか次々と日色の文字魔法が発動される。

 

「……騒ぐなッ!!」

 

――文字魔法『布』+文字魔法『拘束』×2

 

突如、空間から現れた布が空中にいるハジメとユエに覆いかぶさり、その上から光の鎖が幾重にも巻きついていく。当然、布越しに拘束された二人には逃げるどころか着地することすらできず――

 

「ヒャブッ!?」

「ニュア!?」

 

――湯船に着水し、見事捕獲されるのだった。

 

 

数分後、バッチリ全裸からタオルの代わりとなる布を巻かれ、その上に光の鎖で固定されるという状況で正座をさせられたハジメとユエの前に、大事な部分をタオルで隠し冷め切った体と冷たい瞳で見つめている日色が重たい沈黙の中、口を開く。

 

「――それで、言い訳は?」

「ムラッとしたからついやった、後悔はしているけど反省はしていない」

「……ん、右に同じく」

『これが本当の強姦ならぬ強漢ってか?やかましいわっ!』

 

若干恥ずかしそうにしながらもさらっととんでもないことを呟くハジメとユエに日色は頭を抱えため息を吐いた。

中の人も、育て方を間違えたっ!?と頭を抱えている。

というかそもそも花ある女の子の年頃に(吸血姫の場合封印されていた期間を除外する)こうも容易く男性に裸を見せる彼女達に日色は本気で彼女達の将来が心配になった。

……本当は日色だからこそ見せるのだが自己評価が基本的に低い日色には一切理解ができなかった。

 

「……………ハァ、何故全裸で襲いかかって来たのかは聞かないでおいてやる。だが、お前達には俺の入浴を邪魔したお仕置きを受けてもらう」

 

そう言って瞳に微かに怒りを宿し、立ち上がった日色の言葉に二人は「お仕置き?」と首を傾けた。

 

「あぁ」

「お仕置きって……日色、何するつもりなの?」

「ん、もしかして性的なイタズラ?……むしろバッチコイ」

 

「…………なぜそのネタを知っている?……まぁいい、安心しろ。すぐ終わる」

 

そう言ってユエの言葉に頭が痛いとでも言うように片手で頭を押さえながら日色は人差し指を立て、瞬く間に二つの単語を書いていく。ユエには日本語はわからないため、何の文字を書いているかはわからないが隣のハジメが日色の書いている文字を見て、目を剥いている為何か恐ろしい意味を持つ文字なのかと不安になった。

 

「……ね、ねぇ、日色?そ、それって……」

「……………」

 

日色は答えない。

だが、ハジメの推測を肯定するかのように表情を笑顔に変え、笑っていた。

 

それはもう、ゾッとするほど素晴らしい笑顔で――

 

 

――瞳以外は笑っていた。

 

そして、日色の書いた二つの言葉がハジメに触れると共にハジメは日色が行おうとしているのを察したのか顔色が真っ青に染め上がる。

 

「ひ、日色っ、ちょっと待―――――――ッッ!!!??」

 

瞬間――ズドンッッッ!!!??という日色のデコピンがハジメの制止の言葉をかき消すように放たれ、そのデコピンの直撃を受けたハジメはまるで糸の切れた人形のようにドサリと倒れた。

そう、痛みに悶えることなく文字通り受身ひとつ取れず倒れたのだ。

 

「……………ハジメ?」

 

返事はない、ただの屍のようだ。

 

ハジメの白の長髪は顔が疎らに覆われるほど乱れており、そこから見られるハジメの紅の瞳は虚ろに揺れ、その表情はお見せできない程の恍惚の様相となっている。倒れているハジメに巻かれているタオルはどうしてか尻の部分が濡れて…………いや、これ以上はやめておこう。

 

日色がハジメに書いた文字は以下の単語である。

 

『感度』『二倍』

 

………その効果は既にお察しだろう。文字通り日色はハジメの感度を『二倍』に上昇させたのである。

だが、ここで補足説明をするが文字魔法『感度』の効果は何も敏感にさせるだけではない、一度だけだが外部から与えられる感覚を快感に変えてしまうのである。

 

つまりハジメは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を喰らってしまったというわけである。

 

当然、未だ恋する少女であるハジメは急激に押し寄せた快楽に耐え切れるはずもなく現在に至っている。

 

そのいけない頂にイってしまったハジメの姿にユエは瞠目し、引き攣った表情でハジメに向けていた顔をギギギと油を差し忘れた機械のように回し、瞳以外は笑っている日色へと向けた。

 

「…………ごめんなさい?」

「許すと思うのか?」

 

数秒後、可愛らしさの中に妖艶さを秘めた女の子の悲鳴の混じった嬌声が聞こえてきたのは言うまでもない。

 




といったわけで日色君は抱きません!(お仕置きをしないとは言っていない)
日色君の中の人の性格を考えたのですがやはり彼女達には将来のために……と保護者的ポジションに居ろうとすると思うので……
日色が抱く時は本当にその人に惚れてしまった時だけじゃないですかね?
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