ありふれた職業で世界最強(女)と文字使い(ワードマスター) 作:アルテール
と、そんなわけで再び投稿です、今回も新たなオリキャラが出てきますよ。……ちょっとだけだけど。
そしてようやくこの名前の武器が出せた……ッ!
「ハジメ、気持ちいいか?」
「フニャァ~、気持ちいい……」
「そうか…それは良かった」
「……日色、私も………」
「――わかった、もう少し待ってろ」
日色がハジメとユエにお仕置きをしてから約一ヶ月半が経過した。三人が拠点をフル活用して現在、日色が風呂上がりのハジメの長い白髪をドライヤーモドキの温風と冷風が切り替えられるアーティファクトで乾かしながら優しく整えていた。ユエもタオルで髪を拭いているが日色にドライヤーモドキで整えて欲しいのかムー、と不満をこぼしている。
日色のお仕置き以来、二人は懲りることなくむしろ更に頻繁に風呂場に乗り込んできたので流石の日色も疲れたのか、前回のように襲わないこととタオルを巻くことを条件に一緒に入ることを許可したのだ。
そのせいか彼女達のアプローチも積極性を増し、胸板を撫でてきたり胸を押し付けてきたりと完全に誘いに来ていたが日色の息子は『我が秘剣未だ見せずに及ばず』と言わんばかりにナニとは言わなかったが大きくはならなかった。
しかし、通常時でもユエですらゴクリと喉を鳴らしてしまう程のモノだったと言っておこう。
風呂を出てからは女の子である以上髪を整えなければならないが元々地味な短髪で過ごしてきたハジメには長髪の髪をとかし方など知らないため、代わりに日色がとかすこととなったのだ。………ちなみにユエ曰くとかされている最中は大変気持ちいいらしく二人は例外なく可愛らしい声を零してしまうらしい。
「それで、ハジメの
「――ん~、まだ……無理ね、ある程度は一緒になってきているけどやっぱり、しばらく無くなっていたから……」
「……すまん」
「日色が気にすることじゃないわ」
ハジメの髪をとかし終わり今度はユエの髪をとかしながら質問した日色にハジメは己の
反逆者の住処を終えて数日後、日色はハジメの左腕を治すために文字魔法『復元』を使った。
結果――成功。
いや、違う。正確には成功したが故に失敗した。
文字魔法によりハジメの左腕は文字通り嘗ての姿に『復元』した。そう、してしまったのだ。
現在の
結果、ハジメの左腕はハジメの変質した魔力に内側から破壊していき、再度ハジメに激痛を味あわせてしまった。そして、ハジメの肉体のように徐々に強い魔物の肉を喰らい続け徐々に強くしてきたのではなく一気に左腕は強靭な肉体に強化させてしまったせいか、僅かだが左腕の方が右腕より筋力が低くなってしまっている。
その為、左腕の欠点を補うために左腕に取り付ける義手アーティファクトを作らなければならなくなってしまったのである。
幸いにも工房の宝物庫にオスカー作の義手を基盤に日色の文字魔法を【生成魔法】で付与させた特殊な鉱石を山ほど使い生み出した逸品であり、世に出れば間違いなくこれ一つで各国が共同で禁忌として厳重に保管される程のものである。
まぁ、もっとも魔力の直接操作ができないと全く動かせないので常人には使い道がないだろうが……
この一ヶ月半で三人の実力も装備も以前とは比べ物にならないほど充実している。
現在の日色とハジメのステータスはこういった感じだ。
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南雲ハジメ 17歳 女 レベル:???
天職:錬成師
筋力:20860
体力:23910
耐性:21050
敏捷:26720
魔力:24750
魔耐:24690
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+高速練成][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+重縮地][+豪脚][+瞬光]・風爪・集中[+超集中持続]・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知][+精密感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・恐慌耐性・全属性耐性・先読・金剛・豪腕・威圧・念話・追跡・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力]・限界突破・生成魔法・言語理解
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神代日色 17歳 男 レベル:???
筋力:21140
体力:23290
耐性:21900
敏捷:27150
魔力:27750
魔耐:23750
技能:文字魔法[+一文字開放][+空中文字解放][+多重書き解放][+二文字解放]・紙作成[+作業効率上昇][+消費魔力減少]・魔力筆[+消費魔力減少][+空中書き]・本製作[+製作時間減少][+消費魔力減少]・高速演算[+演算速度上昇][+演算速度上昇Ⅱ]・瞬間記憶・剣術[+斬撃速度上昇][+抜刀速度上昇]・集中[+超集中持続]・限界突破・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+重縮地][+瞬光]・風爪・念糸[+高速生成][+瞬間構築]・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知][+精密感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・恐慌耐性・全属性耐性・先読・金剛・豪腕・威圧・念話・追跡・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力]・生成魔法・言語理解
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レベルは100を成長限度とするその人物の現在の成長度合いを示す。しかし、魔物の肉を喰いすぎて体が変質し過ぎたのか、ある時期からステータスは上がれどレベルは変動しなくなり、遂には非表示になってしまった。
魔物の肉を喰った日色とハジメの成長は、初期値と成長率から考えれば明らかに異常な上がり方だった。ステータスが上がると同時に肉体の変質に伴って成長限界も上昇していったと推測するなら遂にステータスプレートを以てしても日色とハジメの限界というものが計測できなくなったのかもしれない。
とは言っても二人は暇な時間があればどうやら一定時間が経過すると復活するらしいあのヒュドラに喧嘩を売りにいき、殺しては食っていたのだから当然といえば当然か。
ちなみに、勇者である天之河光輝の限界は全ステータス1500といったところである。限界突破の技能で更に三倍に上昇させることができるが、それでも約五倍の開きがある。しかも、ハジメも日色も魔力の直接操作や技能で現在のステータスの三倍から五倍の上昇を図ることが可能であり、その上に【瞬光】と【超集中持続】の重ねがけが可能なのだ。彼らが如何にチートな存在になってしまったかが分かるだろう。
一応、比較すると
新装備についても少し紹介しておこう。
まず、ハジメは【宝物庫】という便利道具を手に入れた
これはオスカーが保管していた指輪型アーティファクトで、指輪に取り付けられている一センチ程の紅い宝石の中に創られた空間に物を保管して置けるというものだ。要は、勇者の道具袋みたいなものである。空間の大きさは、正確には分からないが相当なものだと推測している。あらゆる装備や道具、素材や資料を片っ端から詰め込んでも、まだまだ余裕がありそうだからだ。そして、この指輪に刻まれた魔法陣に魔力を流し込むだけで物の出し入れが可能だ。半径一メートル以内なら任意の場所に出すことができる。おそらくこれも神代魔法の一つである転移と同系統の空間を操る魔法が付与されているのだろう。
物凄く便利なアーティファクトなのだが、ハジメにとっては特に、武装の一つとして非常に役に立っている。というのも、任意の場所に任意の物を転送してくれるという点から、ハジメはリロードに使えないかと思案したのだ。
結果は成功だった、最初は空中に転送した弾丸を己の技術によって弾倉に装填出来るように――要は、空中リロードを行おうとスイングアウト式(シリンダーが左に外れるタイプ)のリボルバーであるドンナーを改良し、シリンダーの部分だけを飛び出させるという変則型の振出方式に改良した。
魔力の直接操作によりギミックを動かし同時に排莢を行う、あとはガンスピンの要領で空中に転送した弾丸を装填するという方法だ。
結論を言うとハジメはたった二週間で空中リロードを会得した。なぜたった二週間で神業を会得したのかというと【瞬光】の知覚能力向上と【集中】の技能及び技量向上である。この二つの技能により遅くなった世界で空中リロードを瞬く間に会得したのだがここで思わぬ誤算が生まれた。
なんと【超集中持続】を発動した時、空中リロードをせずそのまま弾倉に弾丸を転送させることに成功したのだ。
現在はコツをある程度掴んだせいか【瞬光】を発動した状態でも弾丸を転送できるようになってしまっている。
……この場合はハジメの集中力に驚愕するべきなのだろうか?
次に、ハジメは【魔力駆動二輪と四輪】を製造した。
これは文字通り、魔力を動力とする二輪と四輪である。二輪の方はアメリカンタイプ、四輪は軍用車両のハマータイプを意識してデザインした。車輪には弾力性抜群のタールザメの革を用い、各パーツはタウル鉱石を基礎に、工房に保管されていたアザンチウム鉱石というオスカーの書物曰く、この世界最高硬度の鉱石で表面をコーティングしてある。おそらくドンナーの最大出力でも貫けないだろう耐久性だ。エンジンのような複雑な構造のものは一切なく、ハジメ自身の魔力か神結晶の欠片に蓄えられた魔力を直接操作して駆動する。速度は魔力量に比例する。
更に、この二つの魔力駆動車は車底に仕掛けがしてあり、魔力を注いで魔法を起動する地面を錬成し整地することで、ほとんどの悪路を走破することもできる。また日色の文字魔法も付与させられているためどこかのスパイのように文字魔法『投影』と『隠蔽』により姿を完全に消す【メタマテリアル
『
流石の日色もハジメがそれほど高性能の乗り物を作るとは思っていなかったため軽く引いていたのは言うまでもない。ちなみに出来上がったときハジメは日色に褒めて褒めてと言わんばかりに透明な尻尾を振っていたとか。
その他にも左腕が復活したのでドンナーと対をなすリボルバー式電磁加速銃剣:シュラークも開発し、ドンナー・シュラークの二丁の電磁加速銃によるガン=カタ(銃による近接格闘術のようなもの)を習得したり、強化した対物ライフル:シュラーゲン、対軍用電磁加速式機関砲:メツェライ、ロケット&ミサイルランチャー:オルカン等を作ったがそれらの説明は割愛しよう。
そしてハジメの装備として最後に説明するのは【魔光眼】である。
ハジメはヒュドラとの戦いで右目を失っている。極光の熱で眼球の水分が蒸発していまい、神水を使う前に『欠損』してしまっていたので治癒しなかったのだ。その為こちらも日色の文字魔法で『復元』させようとしたのだがハジメがそれを止め、神結晶に【魔力感知】【先読】を付与することで通常とは異なる特殊な視界を得ることができる【魔眼石】を作ることを提案したのだ。義手にも使われていた擬似的な神経を作る仕組みを取り入れ、魔眼が捉えた映像を脳に送ることができるようにしたのである。
神結晶を使用したのは、複数付与が神結晶以外の鉱物では出来なかったからだ。莫大な魔力を内包できるという性質が原因だと、日色は推測している。未だ、生成魔法の扱いには未熟の域を出ないので、三つ以上の同時付与は出来なかったが、習熟すれば、神結晶のポテンシャルならもっと多くの同時付与が可能となるかもしれない、とハジメは期待しているようだ。
だが、その提案に日色は反対した。元の眼球に戻したほうがいいと主張したのである。おそらくそれはハジメを思いやっての言葉なのだろうが日色を守る為にさらに力が必要なハジメはそれを受け入れることができず討論となった。
最終的にユエが提案した文字魔法でハジメの元の右眼とその魔眼石を『融合』させる案に日色は渋々同意し、文字魔法で復元させた右眼を【魔眼石】と『融合』させた。
結果は成功だった。
融合させる最中にハジメが痛みに襲われるという事故があったもののハジメの右眼は魔眼石と融合し、ハジメ命名【魔光眼】となった。
【魔光眼】は通常は左眼と同じ紅の瞳で通常の視界が見えるのだが右眼に魔力を流すと瞳の色が変わり、虹彩は薄い水色に瞳孔は紅色の円が覆いその円の中には神結晶のように深い青色になってしまうのである。
『あの、ハジメしゃん?もしかして死の線とか見えてたりしないよね?神様ぶっころとか言ったりしないよね?原作でも殺しているけどなッ!?』
そんな叫びをしていたバカが一名いたとか。
この状態になったハジメの右眼の視界は通常の時とは違い魔力の流れや強弱、属性を色で認識できるようになった上、発動した魔法の核が見えるようにもなるのである。
魔法の核とは、魔法の発動を維持・操作するためのもの……のようだ。発動した後の魔法の操作は魔法陣の式によるということは知っていたが、では、その式は遠隔の魔法とどうやってリンクしているのかは考えたこともなかった。実際、ハジメが利用した書物や教官の教えに、その辺りの話しは一切出てきていない。おそらく、新発見なのではないだろうか。魔法のエキスパートたるユエも知らなかったことから、その可能性が高い。……文字魔法にも核が見えるのだろうか?と日色が疑問を抱いたのは余談である。
通常の【魔力感知】では、【気配感知】などと同じく、漠然とどれくらいの位置に何体いるかという事しかわからなかった。気配を隠せる魔物に有効といった程度のものだ。しかし、この魔眼により、相手がどんな魔法を、どれくらいの威力で放つかを事前に知ることができる上、発動されても核を撃ち抜くことで魔法を破壊することができるようになった。核を狙い撃つのは針の穴を通すような精密射撃が必要ではあるがハジメならば問題はないだろう。
と、ここまである程度装備の解説をしたがここでハジメの姿を見てみよう。
美しい長い白髪に、左腕に装着する義手、紅色の左眼と右眼の赤青く輝く魔眼のオッドアイ、もはやハジメの面影など殆どない、完全にラノベのヒロインなどで出てきそうな厨二キャラである。
その事実に気づいた途端日色に泣きつき慰めてもらったのは言うまでもない。
次は日色の装備の説明をしよう。
ヒュドラ戦で日色の刀は溶けてしまった為、新たに製作することになった。
前回は二種類しか武器に使用できる鉱石がなかったため甲伏せしか行えなかったが今のハジメには工房に保管されている数々の鉱石がある、それはつまり更に丈夫でよく斬れる刀が作れるということだ。
故に数が少ないアザンチウム鉱石を使うために文字魔法で『複製』できないか日色に頼み試してみると一度だけならばほぼ同じものを複製することに成功した、どうやらそれ以上は見た目だけのハリボテができてしまうようだ。
こうして複製されたアザンチウム鉱石と共にシュタル鉱石とセレン鉱石、そしてフュリア鉱石を生成魔法で魔法を付与し、錬成により四方詰めを行い新たな刀を完成させたのである。
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セレン鉱石
鏡のように光沢を持った銀色の鉱石。硬度3、靭性10。鉱石を融合させることで他の鉱石の靭性を更に高める鉱石、粘り強く比較的柔軟であり衝撃をよく吸収する。
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フュリア鉱石
透明度が高い微かに青みを帯びた鉱石。硬度8、靭性9。熱や冷気に強く温度により変化をあまり起こさない鉱石、衝撃にしか変化しないため加工が難しい。
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芯鉄の役割を果たす柔軟であるセレン鉱石を上下から重ねるように二つに分けた皮鉄の役割であるシュタル鉱石で挟み込み、棟側に棟鉄の役割であるフュリア鉱石を取り付け、刃の部分に刃鉄となるアザンチウム鉱石を取り付け、錬成により形を整え何度も折り返していく。
こうして出来上がったのは氷のように透き通ったクリアカラーの刀身を持った反りが少ない直刀だった、結晶のように透き通った刀身は常に光を透き通り、傍から見れば濡れているかのように美しい。
前回使っていた刀は打刀といって徒歩で行う戦闘用として作られた最も反りが大きいものだったが今回ハジメが作り上げた直刀は反りは僅かしかなくどちらかというと突きに重きを置いていた。
そう解説するハジメに日色が銘を聞くとハジメは数秒悩んだあとこう答えた。
「そうね………安直だけど『刺刀・ツラヌキ』、なんてどう?」
その銘に日色が驚いたのは言うまでもない。
こうして日色は新たな相棒、『刺刀・ツラヌキ』を手に入れたのである。
その他にも様々な装備・道具を開発した。しかし、装備の充実に反して、神水だけは神結晶の魔力が尽きれば二度と手に入ることができない、その為文字魔法で蓄えられている魔力がもうすぐ尽きることを知った日色はどうにかしてこの神水を補充できないか文字魔法を使って試行錯誤していた。
一度は文字魔法『複製』を使えば神水を尽きないようにできるんじゃないかと考え、複製を行ったが結果は失敗、魔力が一切内包されていない神結晶が生まれただけであった。
そして、その後もハジメの手を借りながらも何度も試行錯誤を繰り返し――試行錯誤を始めて3週間後、ようやく神結晶の問題を解決させることに成功した。
さっきも話したと思うが神結晶は膨大な魔力を内包できるが故にハジメの生成魔法を複数付与できることが可能だった、その仕組みを逆手に取り、かつて日色が作ったオリジナルの魔法『反鏡』の効果の一つである触れた対象の魔力を強制的に剥奪する『魔力吸収』を改良し、外界の魔力を自動的に吸収する『魔素吸収』の魔法陣をハジメに付与させ、そして日色の文字魔法『凝縮』を付与させることで見事、半永久的に神水を流してくれる神結晶を作り上げることに成功したのだ。
ただし、神水が生み出せれる飽和量が予想以上に大きいのかただ大気の魔素を吸っていても2週間に試験管型保管容器一本分の比率で生まれるという非効率さだったが、無いよりはマシである、ちなみに現在持っている神水は試験管型保管容器十五本分である。
もう一つの複製によって生み出された神結晶は膨大な魔力を内包するという特性を利用し、一部を錬成でネックレスやイヤリング、指輪などのアクセサリーに加工することにした。そしてその一つをユエに贈ったのである。ユエは強力な魔法を行使できるが、最上級魔法等は魔力消費が激しく、一発で魔力枯渇に追い込まれる。しかし、電池のように外部に魔力をストックしておけば、最上級魔法でも連発出来るし、魔力枯渇で動けなくなるということもなくなる。
その為、一度日色がそのハジメ命名『魔晶石シリーズ』と名づけたアクセサリー一式を渡すと何故かプロポーズと間違えられ一悶着あったが割愛する。
それから五日後、遂に三人は地上へ出ることになった。
三階の魔法陣を起動させながら、日色は二人に静かな声で告げた。
「ハジメ、金ロリ、俺達は異端だ。地上に出れば必ず聖教教会や各国が黙っていないだろう」
「えぇ……」
「ん……」
「文字通り世界を敵に回す旅だ、わざわざついてくる必要なんてないぞ?」
その日色の言葉に二人は呆れるように微笑した。
「今更……日色の隣が私の居場所……他に、行くとこなんてない」
「……私は、日色を守れるのなら世界を敵に回したって構わない」
そう告げる彼女たちに日色は小さく嘆息する。
「――ハッ、好きにしろ。言っておくが足手纏いは見捨てるからな」
そうして三人は地上へと歩みだす。
一人は大切な人を守る為に
一人は自分の居場所を離れたくない為に
そして最後の一人は元の世界に帰る方法を探すために。
◆◇◆
「――ほう、
晴れ渡る青空の下、【トータス】のどこかで20代中盤のどちらかといえば男よりの中性的な青年は己の
その男の服装は青紫色を基調とした衣服の上にその一体化したかのような白い肩から上が無いローブのような服を着い、まるで貴族を彷彿とさせている。
「既に
ケラケラと笑う青年は【オルクス大迷宮】がある方向へと何やら思いを馳せるようにこう呟いた。
「せいぜい、私の期待を裏切らないでくださいネ?
そう呟くと共に青年は歩き出した。
謎は、更に深まるばかり。
はい、というわけで今回の話はハジメちゃん左腕は治ったけど筋力が低下しているから結局義手モドキは使います、と日色君『刺刀・ツラヌキ』を手に入れる、あなたはだ~れ?の3本だてでした。
ハジメちゃんが義手するのはどう頑張っても確定事項なんですよね?まぁ、原作とは違って文字魔法がありますからデビルメイクライⅤの『デビルブ○イカー』みたいな感じになると思いますけど。
そして日色君の新たな相棒『刺刀・ツラヌキ』、わからない人に補足しますと『刺刀・ツラヌキ』は『金色の文字使い』の主人公丘村日色が最初に手に入れた刀です。
そして最後に出てきたオリキャラは割と重要なキャラです、女神とも割と密接に関わっています。