ありふれた職業で世界最強(女)と文字使い(ワードマスター)   作:アルテール

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一週間も書いていたのに一話しかできない自分って………(絶望)

あ、どうも、お久しぶりです。アルテールです。

当然の如く、中間テストに押しつぶされながら空っぽな筆力で書き上げた交渉回です。
正直途中から何を書こうとしたのかわからなくなったりしました(´・ω・`)

そんなわけでどうぞ( ´ ▽ ` )


長老会議と交渉(脅迫)

ハウリア族をユエによるお仕置きで痛めつけた後、現在日色一行は濃霧の中を虎の亜人ギルの先導で進んでいた。

 

行き先はフェアベルゲンだ。日色達、ハウリア族、そしてアルフレリックを中心に周囲を亜人達で固めて既に一時間ほど歩いている。どうやら、先のザムと呼ばれていた伝令は相当な駿足だったようだとハジメは少し関心を覚えた。

 

そうして、暫く歩いていると、突如、霧が晴れた場所に出た。晴れたといっても全ての霧が無くなったのではなく、一本真っ直ぐな道が出来ているだけで、まるで霧のトンネルのような場所だ。よく見れば、道の端に誘導灯のように青い光を放つ拳大の結晶が地面に半分埋められている。そこを境界線に霧の侵入を防いでいるようだ。

 

ハジメと日色が、青い結晶に注目していることに気が付いたのかアルフレリックが解説を買って出てくれた。

 

「あれは、フェアドレン水晶というものだ。あれの周囲には、何故か霧や魔物が寄り付かない。フェアベルゲンも近辺の集落も、この水晶で囲んでいる。まぁ、魔物の方は『比較的』という程度だが」

「なるほどね、流石に四六時中霧の中じゃあ気も滅入るだろうし、住んでる場所くらい霧は晴らしたいものね」

 

どうやら樹海の中であっても街の中は霧がないようだ。十日は樹海の中にいなければならなかったので朗報である。ユエも、霧が鬱陶しそうだったので、二人の会話を聞いてどことなく嬉しそうだ。

そんな中、日色は文字魔法『覗』をこっそり使用し、フェアドレン水晶を鑑定した。

 

=====================================

 

フェアドレン水晶

 

漂う魔力を一定方向へと押し流す水晶。魔物にもある程度作用し寄せ付けなくさせる効果がある。

ハルツェナ樹海でよく採取されている。

 

=====================================

 

(…………どういうことだ?)

 

瞳に表れた情報に日色は普段通りにしながら内心で疑問符を付ける。

フェアドレン水晶は魔力を指定の方向に押し流す特性を持っているのは理解した。だが、だとすればどうしてフェアドレン水晶には霧が寄ってこない?

霧はあくまで水蒸気を含んだ大気の温度が何らかの理由で下がり露点温度に達した際に、含まれていた水蒸気が小さな水粒となって空中に浮かんだ状態である自然現象だ。それならば当然フェアドレン結晶の効果を受けるはずがない。文字魔法で記された情報が嘘の可能性もあるといえばあるが……

 

日色が思考を回していると眼前に巨大な門が見えてきたので思考を一度打ち切る。太い樹と樹が絡み合ってアーチを作っており、其処に木製の十メートルはある両開きの扉が鎮座していた。天然の樹で作られた防壁は高さが最低でも三十メートルはありそうでまさしく亜人の【国】というに相応しい威容を感じる。

 

ギルが門番と思しき亜人に合図を送ると、ゴゴゴと重そうな音を立てて門が僅かに開いた。周囲の樹の上から、日色達に視線が突き刺さっているのがわかる。いや、それも当然か人間が招かれているのだ、亜人達が動揺してしまうのも当然だろう。アルフレリックがいなければ、ギルがいても一悶着あったかもしれない。おそらく、その辺りも予測して長老自ら出てきたのだろう。

 

門をくぐった先は、別世界だった。直径数十メートル級の巨大な樹が乱立しており、その樹の中に住居があるようで、ランプの明かりが樹の幹に空いた窓と思しき場所から溢れている。木と木の間には人が優に数十人規模で渡れるであろう極太の樹の枝が絡み合い空中回廊を形成している。樹の蔓と重なり、滑車を利用したエレベーターのような物や樹と樹の間を縫う様に設置された木製の巨大な空中水路まであるようだ。樹の高さはどれも二十階くらいありそうである。

 

ハジメとユエがポカンと口を開け、日色でさえも眼を見開き、その幻想的な街並みに見惚れてしまっているとゴホンッと咳払いが聞こえた。どうやら、気がつかない内に立ち止まっていたらしくアルフレリックが正気に戻してくれたようだ。

 

「ふふ、どうやら我らの故郷、フェアベルゲンを気に入ってくれたようだな」

 

アルフレリックの表情が嬉しげに緩んでいる。周囲の亜人達やハウリア族の者達も、どこか得意げな表情だ。日色は、そんな彼等の様子を見つつ、素直に称賛した。

 

「あぁ、まさかここまで美しいとは思わなかった。これほど綺麗な街は初めて見る。すごいな、亜人族は」

「そうね、空気も美味しいし私もこんなに自然と調和した街だなんて思わなかった」

「ん……綺麗」

 

掛け値なしのストレートな称賛に、流石に、そこまで褒められるとは思っていなかったのか少し驚いた様子の亜人達。だが、やはり故郷を褒められたのが嬉しいのか、皆、ふんっとそっぽを向きながらもケモミミや尻尾を勢いよくふりふりしている。

 

日色達はフェアベルゲンの住人に好奇と忌避、あるいは困惑と憎悪といった様々な視線を向けられながら、アルフレリックが用意した場所に向かった。

 

 

「……なるほど。試練に神代魔法、それに神の盤上か……」

 

現在、日色、ハジメ、ユエの三人はアルフレリックと向かい合って話をしていた。内容は、日色がオスカー・オルクスに聞いた【解放者】のことや神代魔法のこと、自分達は異世界の人間であり七大迷宮を攻略すれば故郷へ帰るための神代魔法が手に入るかもしれないこと等だ。

 

アルフレリックは、この世界の神の話しを聞いても顔色を変えたりはしなかった。不思議に思ってユエが尋ねると、「この世界は亜人族に優しくはない、今更だ」らしい。

神が狂っていようがいまいが、亜人族の現状は変わらないということらしい。聖教教会の権威もないこの場所では信仰心もないようだ。あるとすれば自然への感謝の念だという。

 

日色達の話を聞いたアルフレリックは、フェアベルゲンの長老の座に就いた者に伝えられる掟を話した。それは、この樹海の地に七大迷宮を示す紋章を持つのが現れたらそれがどのような者であれ敵対しないこと、そして、その者を気に入ったのなら望む場所に連れて行くことという何とも抽象的な口伝だった。

 

【ハルツィナ樹海】の大迷宮の創始者リューティリス・ハルツィナが、自分が【解放者】という存在である事(解放者が何者かは伝えなかった)と、仲間の名前と共に伝えたものなのだという。フェアベルゲンという国ができる前からこの地に住んでいた一族が延々と伝えてきたのだとか。最初の敵対せずというのは、大迷宮の試練を越えた者の実力が途轍もないことを知っているからこその忠告によるものらしい。

 

そして、オルクスの指輪の紋章にアルフレリックが反応したのは、大樹の根元に七つの紋章が刻まれた石碑があり、その内の一つと同じだったからだそうだ。

 

「それで、俺は資格を持っているというわけか……」

 

アルフレリックの説明により、人間を亜人族の本拠地に招き入れた理由が判明した。だが招き入れられた以上亜人族達一人ひとりがそんな掟を知っている訳が無い。だからこそ、今後のフェアベルゲンでの身の振り方について更に話をする必要があった。

 

故に日色とアルフレリックが更に話を進めようと口を開こうとしたその時、何やら階下が騒がしくなった。日色達のいる場所は、最上階にあたり、階下にはシア達ハウリア族が待機している。どうやら、彼女達が誰かと争っているようだ。日色とアルフレリックは顔を見合わせ、同時に立ち上がった。

 

階下では、大柄な熊の亜人族や虎の亜人族、狐の亜人族、背中から羽を生やした亜人族、小さく毛むくじゃらのドワーフらしき亜人族が剣呑な眼差しで、ハウリア族を睨みつけていた。部屋の隅で縮こまり、カムが必死にシアを庇っている。シアもカムも頬が腫れている事から既に殴られた後のようだ。

 

日色とハジメ、ユエが階段から降りてくると、彼等は一斉に鋭い視線を送った。熊の亜人が剣呑さを声に乗せて発言する。

 

「アルフレリック……貴様、どういうつもりだ。なぜ人間を招き入れた? こいつら兎人族もだ。忌み子にこの地を踏ませるなど……返答によっては、長老会議にて貴様に処分を下すことになるぞ」

 

おそらく怒りの激情を必死に抑えているのだろう。その証拠に拳は力強く握られわなわなと震えている。

やはり、亜人族にとって人間族は魔物と同じように不倶戴天の敵なのだ。ましてや忌み子であるシアやそれを庇ったハウリア族まで招き入れた事実に熊の亜人だけでなく他の亜人達もアルフレリックを睨んでいる。

 

そんな怒りの眼光を一身に受けながらもアルフレリックはどの吹く風といった様子で答える。

 

「なに、口伝に従ったまでだ。お前達も各種族の長老の座にあるのだ。事情は理解できるはずだが?」

「何が口伝だ!そんなもの眉唾物ではないか!フェアベルゲン建国以来一度も実行されたことなどないではないか!」

「だから、今回が最初になるのだろう。それだけのことだ。お前達も長老ならば口伝には従え。掟とはそういうものだろう。我ら長老の座にあるものが掟を軽視してどうする」

「ならば、こんな人間族の小僧が資格者だとでも言うのか!敵対してはならない強者だと!」

「そうだ」

 

あくまで淡々と返すアルフレリック。熊の亜人は日色に指を指しながらも信じられないという表情でアルフレリックを、そして日色を睨む。

日色の中の人が『なんで俺!?』と叫ぶ。

 

日色達は知らないことだがフェアベルゲンには、種族的に能力の高い幾つかの各種族を代表する者が長老となり、長老会議という合議制の集会で国の方針などを決めるらしい。裁判的な判断も長老衆が行う。今、この場に集まっている亜人達が、どうやら当代の長老達らしい。だが、口伝に対する認識には差があるようだ。

 

いや、それも当然か。アルフレリックは森人族であり、亜人族の中でも特に長命種だ。二百年くらいが平均寿命だったと日色とハジメは記憶している。故に眼前の長老達とアルフレリックでは年齢が大分異なっているからこその価値観の差が生じているのかもしれない。例えるならば現代の日本人と戦前の日本人のように、価値観も時代によって変化する。寿命に違いがある亜人族だからこそ年齢の差による認識の違い、というわけだ。

 

そんなわけで、アルフレリック以外の長老衆は、この場に人間族や罪人がいることに我慢ならないようだ。

 

「……ならば、今、この場で試してやろう!」

 

いきり立った熊の亜人が突如、日色に向かって突進した。あまりに突然のことで周囲は反応できていない。アルフレリックも、まさかいきなり襲いかかるとは思っていなかったのか、驚愕に目を見開いている。

 

そして、一瞬で間合いを詰め、身長二メートル半はある脂肪と筋肉の塊の様な男の豪腕が、日色に向かって振り下ろされた。

亜人の中でも、熊人族は特に耐久力と腕力に優れた種族だ。その豪腕は、一撃で野太い樹をへし折る程で、種族代表ともなれば他と一線を画す破壊力を持っている。常人が食らえば肉塊に早変わりだ。

ハイリア族を除いた亜人族達は皆一様に日色が肉塊になる姿を幻視した。

 

しかし、次の瞬間には、有り得ない光景に凍りついた。

 

ズドンッ!と言う衝撃音と共に振り下ろされた拳はさもあっさりと日色の前に割り込んだハジメの右手に掴み止められてしまったからだ。

 

「……私達に、殺意を持って攻撃したなら覚悟は出来てるわね」

「………ハジメ、手加減しろよ」

「えぇ」

 

日色の言葉にそう言うと共に右手の握力を徐々に高める。熊の亜人の腕からメキッと骨が軋みをあげるような音が響いた。驚愕の表情を浮かべながらも危機感を覚え、必死に距離を取ろうとする熊の亜人。

 

「ぐうッ!離せ!」

 

しかしどうしたことだろうか熊の亜人が必死に腕を引き戻そうとするが、体長が半分程度しかないにもかかわらず、ハジメはビクともしない。実は、この時、靴に仕込んだ金属板を錬成してスパイク状にし足元を固定していたりするのだが、そんなことは知らない熊の亜人からすれば、ハジメを不動の大樹の様に感じただろう。

 

「――――」

 

そして無言で一気に強まる握力にバキッ!という腕からなってはいけない破壊音が響く。それでも悲鳴を上げなかったのは流石は長老といったところか。だが、痛みと驚愕に硬直した隙をハジメは逃さない。

 

熊の亜人が飛び出した時点で【宝物庫】から直接左腕に装着していた黒腕の義手に魔力を流し紅色の筋を光らせて、後退る熊の亜人の懐へ半身の体制で一気に踏み込んだ。

 

「ふッ!!」

 

【豪腕】を発動しながら半身の状態で引き絞った黒腕の突きを放つと同時に肘の部分に内蔵されている簡易ショットガン(文字魔法を付与させて大きさを無理やり縮小している)を発射し、その反動を推進力として使用して唯でさえ強力な力が宿った拳が更に加速を得て破壊力を増大させた。

 

ゴキュンッッ!!?という絶大な威力を込められた鋼鉄の拳が遠慮や容赦一切なく熊の亜人族の腹に突き刺さり、衝撃は正確に腹を貫き背中に抜けていった。

衝撃と言う物は基本的に分散する。空中であろうが、拳で殴られた場合後方へ吹き飛ぶ事で身体は多少衝撃を分散させるのだ。だが今回は違う。ハジメは衝撃によって後方へ吹き飛ばすのではなく、体内で正確に爆発させたのだ。故に吹き飛ばず、その場で100%のダメージを受けたのである。要は発勁と一緒だ。

当然、それを本気で行えば文字通り熊の亜人は肉片となって爆裂四散するため、せいぜい骨が粉砕し内蔵がシェイクされる程度にハジメは手加減していた。

 

しかし、ハジメはそれだけでは止まらない。

 

体を内側から破裂するような衝撃に血反吐を吐きながら蹲る熊の亜人へと追撃とばかりに流れるように宙返りを行い、あまりにも冷たく深淵のように昏い瞳で前屈みになった熊の亜人の頭部へと踵落としを放った。

 

ドゴッ!!という鈍い音が響き、ハジメの初撃の力が体から抜けていない状態で熊の亜人は地面に叩き落とされ、地面に小さなクレーターを作った。

 

もはや熊の亜人は骨が砕け皮膚は剥き出しになった骨に突き破れ、筋肉はグチャグチャに千切れてしまい、全身がまるで肉塊のように血だらけに染まりまるで死後硬直のようにピクリと痙攣するばかりである。

 

「手加減しろといっただろうに………」

 

ため息を吐く日色の呆れたような声と共にガシュンという無機質な黒腕のギミックの作動音が辺りに響いていく。

手加減の方向性を完全に間違ったせいでもはや生きているのか死んでいるのかわからない熊の亜人の頭を足蹴にしてハジメは氷のような殺意の視線を誰もが言葉を失い硬直している長老たちへと向ける。

 

「――で?まだやるの?」

 

その言葉に、頷けるものはいなかった。

 

 

ハジメが熊の亜人を手加減(?)して瞬殺した後、アルフレリックが何とか執り成し、ハジメによる蹂躙劇は回避された。熊の亜人は内蔵は9割破裂、ほぼ全身の骨が粉砕骨折、大動脈破裂による大量出血等のもはや文字通りの死に体だったのだが日色の文字魔法『完治』により傷はほとんど治され、現在は医療室らしき場所で安静になっている。……手加減とは何だったのだろう?

 

現在、当代の長老衆である虎人族のゼル、翼人族のマオ、狐人族のルア、土人族(俗に言うドワーフ)のグゼ、そして森人族のアルフレリックが、日色と向かい合って座っていた。日色の傍らにはハジメ、ユエとカム、シアが座り、その後ろにハウリア族が固まって座っている。

 

長老衆の表情は、アルフレリックを除いて緊張感で強ばっていた。まぁ、それも当然か戦闘力では一,二を争う程の手練だった熊の亜人(名前はジン)が、文字通り手も足も出ず手加減されて瞬殺されたのだ、警戒して当然である。

 

…………もっともアレを手加減と言えるのかは別の話だが。

 

ハジメにとって手加減というのは即殺しないことだけであって、致命傷は別に構わないのだろうか。

 

閑話休題

 

「それで?お前達は俺等をどうしたいんだ?俺は大樹の下へ行きたいだけで、邪魔しなければ敵対することもないんだが……()()()としての意思を統一してくれないと、いざって時、何処までやっていいかわからないのは不味いだろう? あんた達的に。殺し合いの最中、敵味方の区別に配慮する程、俺はお人好しじゃないぞ」

 

その日色の言葉に身を強ばらせる長老衆。日色の言葉の意味に亜人族全体との戦争も辞さないという意志が込められていること察したのだろう。

 

要求を飲むか、全面戦争か。

 

そんな選択肢を躊躇なく突きつけることができる目の前の化物達に長老達は身体を震わせてしまう。

 

「こちらの仲間を再起不能にしておいて、第一声がそれか……それで友好的になれるとでも?」

 

土人族のグゼが苦虫を噛み潰したような表情で呻くように呟いた。その言葉に日色の隣にいたハジメが心底不思議な表情で「はぁ?」と首を傾げた。

 

「はぁ?友好的?何を言ってるの?先に日色に殺意を向けたのはあの塵芥(ごみ)だよ?むしろ殺意を向けられて殺さないどころか殺意を向けられた日色が治療までしてくれたのに友好的になれるか、だって?馬鹿なの?お前はハウリア族とは違ってあの塵芥と同じく義も恩もない獣なの?」

「き、貴様!ジンはな!ジンは、いつも国のことを思って!」

 

あの熊の亜人を塵芥扱いし、心底不思議そうに言葉を零すハジメにグゼはテーブルを叩くように立ち上がった。おそらくグゼはジンと仲が良かったのだろう、故にこうしてハジメがジンを塵芥扱いするしたことに憤怒しているのだろう。

その言葉にハジメは「そう、じゃあ――」と呟き、

 

 

「――今ここで、その国を大切に思った塵芥の為に死んでみる?」

 

 

――立ち上がりいつ取り出したのか分からない程の速度でドンナーを抜き放ち、グゼの眉間へと狙いを定めた。

 

そして、遅れてやってくる死神のような冷たくおぞましい殺意。

 

当然、その殺意に当てられた亜人族達の長老は呼吸すら忘れて、彫像のように凍りついてしまう。グゼも腰が抜けたのか崩れるように椅子にもたれかかり、呼吸をしようと口を閉開させるが一向に口から酸素が供給されることはない。

そんな一秒が数分にも引き伸ばされたような圧迫されたおぞましい殺意の空間は――

 

「止めろ、ハジメ」

 

――まるで鶴の一声のように日色の言葉でまるで夢であったかのように霧散した。

 

日色の言葉に殺意を収めたハジメが不満そうにドンナーを収め、席に座り直した。

同時にハジメが【威圧】を解いたことで呼吸ができるようになり、長老達は必死に呼吸を整えようと荒い息を吐いた

 

「悪いな、さっきのハジメの行動は謝罪する。だがハジメが言った通り俺達はお前達と()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。さっきも言ったように俺は大樹の下に行きたいだけだ、お前達が大樹の下に行かせることを拒否しようが()()()()()。最悪お前達亜人族を鏖殺しても大樹の下に行かせてもらう」

 

そう淡々と宣言する日色に土人族のグゼはぐっ、と小さく苦悶を上げる。

取引とはあくまで互いがある程度対等な時にしかできないものである。亜人族との友好など日色達からすればメリットでもなく、むしろ掟とやらに縛られる可能性によって【七大迷宮】の攻略に遅れてしまう可能性がある以上受ける意味がない。

端から交渉どころか取引の意味がないのだ。

 

「グゼ、気持ちはわかるが、そのくらいにしておけ。彼らの言い分は正論だ」

 

唯一ハジメの殺意に直接受けていなかったアルフレリックの諌めの言葉に、グゼは表情を歪めてむっつりと黙り込んだ。

 

「確かに、この少年は、紋章の一つを所持しているし、その実力も大迷宮を突破したと言うだけのことはあるね。僕は、彼を口伝の資格者と認めるよ」

 

そう言ったのは狐人族の長老ルアだ。糸のように細めた目で日色を見た後、他の長老はどうするのかと周囲を見渡す。

その視線を受けて、翼人族のマオ、虎人族のゼルも相当思うところはあるようだが、同意を示した。代表して、アルフレリックが日色に伝える。

 

「神代日色。我らフェアベルゲンの長老衆は、お前さんを口伝の資格者として認める。故に、お前さんと敵対はしないというのが総意だ……可能な限り、末端の者にも手を出さないように伝える。……しかし……」

「絶対じゃない……か……」

「ああ。知っての通り、亜人族は人間族をよく思っていない。正直、憎んでいるとも言える。血気盛んな者達は、長老会議の通達を無視する可能性を否定できない。特に、今回再起不能にされたジンの種族、熊人族の怒りは抑えきれない可能性が高い。アイツは人望があったからな……」

「それで、何だ?」

 

アルフレリックの話しを聞いても日色の表情は変わらない。一切変化しない表情に黒水晶のように冷たく鋭い無機質な瞳が眼鏡のレンズ越しにアルフレリックを覗いてくるので、アルフレリックはやはりやりづらいなと内心苦笑した。人間族でまだ成人にもなってないのに目の前の少年はまるでこの手の交渉に手馴れているかのようだ。

 

『だから手加減しろって言ったのにさぁ!!こんな相手には下手に恨みをかられたら面倒くさくなって後で何されるかわからないっていうのにッ!!』

 

日色の内心はどんな要求をされるか頭を抱えてヒヤヒヤしているのは内緒である。

 

「お前さんを襲った者達を殺さないで欲しい」

「……つまり耳長。殺意を向けてくる相手に手加減しろと?」

「そうだ。お前さんの実力なら可能だろう?」

「あの茶熊程なら不可能ではない……が。それはつまりわざわざ此方の命を狙ってあの手この手で殺しに来る奴らを。わざわざっ、ご丁寧にっ、気絶させろと?」

「……そうだ」

「――断る。一手間違えれば死ぬかもしれない殺し合いで手加減する余裕などあるわけないだろう。あくまであの茶熊を殺さなかったのはこの話し合いで追求されないためだ。お前の気持ちをわかるがそちらの事情は俺にとって関係のないものだ。同胞を死なせたくないなら死ぬ気で止めるんだな」

『技能に【手加減】とかあったら了承したんだけどねぇ、まぁわざわざHP1残るような技能があったら物理法則息してる?状態になるんだけど』

 

あの召喚された日の夜決意した殺しを行うことは奈落の底で更に培われ、もはや害意を持って敵対した者は例外がない限り殺すという価値観となって日色にしっかりと根付いてしまっている。殺し合いでは何が起こるかわからない、『もしも』の可能性がある以上そんな驕りを持っていればまたたく間に死んでしまうだろう。

ましてや、己の驕りでハジメやユエにも危険が及ぶと考えればこの考えはある意味当然だと言える。だが、もし、自分が仲間などおらず一人だったのなら……

 

(………………いや、そんなことを考えても意味はない)

 

そう思い傾いた思考を元に戻していると虎人族のゼルが口を挟んできた。

 

「ならば、我々は、大樹の下への案内を拒否させてもらう。口伝にも気に入らない相手を案内する必要はないとあるからな」

「………………」

 

その言葉に日色はふむ、と考えるように顎に手を置いた。ハジメを見るとハジメは訝しそうな表情をしていた。もとより、案内はハウリア族に任せるつもりで、フェアベルゲンの者の手を借りるつもりはなかった。そのことは、彼等も知っているはずなのだから。しかし、それを知ってもなお余裕そうにしているということは――

 

『…………い、いやいやまさか、そんなことはないよね。流石にそんなに頭がプリンなわけないって!』

 

日色の中の人が思い当たる可能性にありえないとHAHAHAHAと笑う。

そうするはずないのだ、何故ならそれを選択しても何の意味もなく、むしろあちらにとってはデメリットしかないのだから………

 

そう思っているとゼルが余裕そうな表情で言い――

 

「ハウリア族に案内してもらえるとは思わないことだ。そいつらは罪人。フェアベルゲンの掟に基づいて裁きを与える。何があって同道していたのか知らんが、ここでお別れだ。忌まわしき魔物の性質を持つ子とそれを匿った罪。フェアベルゲンを危険に晒したも同然なのだ。既に長老会議で処刑処分が下っている」

 

『コイツ馬鹿だぁあああああああああああッ!!』

 

――日色の内心が呆れたように絶叫した。

 

そんな日色を放っておいてゼルの言葉に、シアは泣きそうな表情で震え、カム達は一様に諦めたような表情をしている。この期に及んで、誰もシアを責めないのだから情の深さは折紙付きだ。地球ではバッシングが必ずシアめがけて飛ぶだろう。

 

「長老様方!どうか、どうか一族だけはご寛恕を!どうか!」

「シア!止めなさい!皆、覚悟は出来ている。お前には何の落ち度もないのだ。そんな家族を見捨ててまで生きたいとは思わない。ハウリア族の皆で何度も何度も話し合って決めたことなのだ。お前が気に病む必要はない」

「でも、父様!」

 

土下座しながら必死に寛恕を請うシアだったが、ゼルの言葉に容赦はなかった。

 

「既に決定したことだ。ハウリア族は全員処刑する。フェアベルゲンを謀らなければ忌み子の追放だけで済んだかもしれんのにな」

 

ワッと泣き出すシア。それをカム達は優しく慰めた。長老会議で決定したというのは本当なのだろう。他の長老達も何も言わなかった。おそらく、忌み子であるということよりも、そのような危険因子をフェアベルゲンの傍に隠し続けたという事実が罪を重くしたのだろう。ハウリア族の家族を想う気持ちが事態の悪化を招いたとも言える。何とも皮肉な話だ。

 

ただしそれは、あるひとつの不確定要素があるせいで瞬く間に瓦解するのだが。

その証拠にアルフレリックのポーカーフェイスが崩れかけ、冷や汗をかいてしまっている。

 

「そういうわけだ。これで、貴様が大樹に行く方法は途絶えたわけだが?どうする?運良くたどり着く可能性に賭けてみるか?」

 

それが嫌なら、こちらの要求を飲めと言外に伝えてくるゼル。他の長老衆も異論はないようだがアルフレリックのみ一人額に手を当てて例えるならばチェスでチェックメイトを受けてしまったような表情をしていた。

その言葉に顔を僅かに俯けていた日色が「そうか………」と呟いた。

 

「なるほど、つまり俺達はハウリア族の案内ができない以上お前等の要求を呑め、とお前達はそういうわけだ」

「そうだ、貴様らが大樹の下に行きたければな」

「それを変える気はないと」

「当然だ」

「なるほど……」

 

まるで機械のようになるほど、なるほど、と何度も頷いた日色にゼルは訝し気な表情になった。何故ならその日色の表情には特に焦りを浮かべることも苦い表情を見せることもなく、何でもないいつものような無表情だったからだ。

故に、何かあるのか?とゼルは疑問を抱いたのだがもう遅い、既に言質はとってある。

そして日色の考えを察したハジメとユエは訝し気な表情からすまし顔へと変化した。

そして、「仕方がない――」と、日色の淡々と呟いた次の言葉にゼルの目論見は瞬く間に瓦解した。

 

 

 

 

 

 

「――――なら、樹海を燃やすしかないな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………………………………………………………は?」

 

 

長老達からや、泣き崩れていたシアやハウリア族達からのも唖然とした声が無意識に呟かれた。アルフレリックは「――やはり、か」と諦観に満ちたような呟きを行い、ルアからも「……やられた」と驚愕の声が聞こえてくる。

そんな長老達をいざ知らず、日色はヨイショとばかりに立ち上がりハジメとユエに声をかける。

 

「さて行くぞ、ハジメ、金ロリ。交渉は決裂だ、さっさと樹海を取り除いて大樹の下に行くぞ」

「……ん」

「わかった」

 

「――ま、待て貴様らっ!!な、何をする気だ!!?」

 

そう言って大木の下の階に繋がる階段へと降りようとする日色達にいち早く硬直から復帰したゼルが叫ぶように日色へと訪ねてきた。その言葉に日色は鬱陶しそうに返答した。

 

「何を……だと?さっき言っただろう、樹海の木を取り除いて行きやすくするんだよ。霧も樹海のせいで生まれているのなら取り除けば晴れるだろう?」

「い、一体何故?」

 

目の前の化物が何を考えているのかわからない、何をしようとしているのかわからない、分かりたくない、ゼルの心境は正しくこのような困惑と恐怖だった。

そんなゼルに日色は心底不思議そうに言葉を返した。

 

「――?決まっているだろう?案内役がいなくなったからだ、案内役を了承したハウリア族は処刑扱い、亜人族からは案内役を拒否された以上自力で行くしかないだろう?あぁ、気にするな。お前達にも事情があるからな、()()()()()()()()()()()()()()()

 

この男、外道である。

こうなった以上、亜人族はある一つの選択肢を行う以外残されていない。

それを理解しているからこそアルフレリックは乾いた笑みしかすることができないのだ。

 

「や、止めてくれ!?」

 

流石に樹海を燃やされてしまうわけにはいかないと翼人族のマオが叫ぶがその言葉に対する返答は日色の狙いを理解したハジメによる殺意と共に向けられるドンナーとシュラークの銃口だった。

 

「なら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「――ッ!!?」

 

ハジメの返答に身体を凍らせてしまうマオ、そう、日色達が樹海を取り除いて大樹の下に行こうとする以上、亜人族が止めようとすれば当然日色達の道を阻むこととなり全面戦争が始まってしまう。

故に日色達を止めることは不可能だ。

ならばと狐人族のルアが冷や汗をだらだらとかきながら提案を行う。

 

「なら、先程ゼルの言葉を撤回して亜人族が無償で案内役を出すのはどうだい?」

「なっ!ルア!貴様!」

「そうじゃないと少年達に本当に樹海を燃やされてしまうよ。彼ら多分本当にその気だろうし」

「――うぐっ」

 

ルアの提案にゼルが反発するがルゼの言葉に返す言葉が見つからず言葉が詰まってしまう。これ以上ゼルにはこの状況を打開する案がない以上ルアの案に賛成するしかないのだ。

だが――

 

「断る」

「なッ――!!?」

 

――その提案に対し日色の回答は否、だった。

 

何故、という驚愕と疑念の混じったアルフレリックを除いた長老達の視線が日色を貫くが日色は無表情ながら若干呆れたようにゼルに指を指して返答した。

 

「理由は亜人族の要求はそこの黄虎が()()()()()()()と言ったこと、その事にお前達長老は()()()()()()()。つまりそこの黄虎が言ったことはお前達()()()()()()なんだろう?当然言質は取ってあるから忘れたとは言わせないぞ」

「そ、それは………ッ」

 

そう言って「証拠を見せてやろうか?」と尋ねる日色に本当に証拠がある事を悟ったのだろう。

思わず呻くように声を零してしまうゼルに長老達が余計な事をッ!とでも言うように非難の目を向ける。

そんな長老達を呆れたように見つめながら日色は僅かに口を避けたような笑みを浮かべながら尋ねた。

 

「それで、どうする?お前達にできる選択肢は三つだ。俺の道を阻んで全滅するか、ハウリア族を処刑して樹海を燃やし尽くされるか、それともハウリア族を見逃すか、好きに選べ」

 

それはもはや、選択の余地すら与えない選択肢だった。

日色の道を阻めば即座に鏖殺されるだけだし、ハウリア族を処刑してしまえば樹海が火の海に早変わり、例え亜人族の住処に被害がなかったとしても霧がなくなる可能性や、住処が見つかりやすくなり見つかってしまえば魔人族と人間族の進行によるダブルパンチで全滅だ。

亜人族が案内人を出そうにも長老の一人であるゼルがうっかりにも言葉を言ってしまったため、容易に撤回することはできず、仮に撤回したとしても日色が拒否してしまえばそれも意味がなくなる。

つまり、ハウリア族の処刑を取り止め、案内を頼むことでしか亜人族には選択肢がないのだ。

 

詰みである。

 

というものの日色からすればまともに取引できると思えること自体理解不能だった。

そもそも自分達の一、二を争う手練を瞬殺された時点でその気になれば全滅させられる以上、メリットを求めてはいけないのだ。日色達からすれば亜人族が全滅しようがデメリットが無い以上、亜人族が対価を出していうことを聞かせようとしても全滅というちゃぶ台返しができるためまともな取引になるわけがない。

故に亜人族達は舐められない程度でなおかつ機嫌を損なわない取引で出来るだけ亜人族側のデメリットを小さくさせなければならなかったのだ。おそらく、アルフレリックはそれを理解していたからこそ国の威信に関わらないラインから気分が損ねない限りなくギリギリなラインまで交渉しようとしていたのだ。さすがにルアはここまで読まれるとは予想していなかったが。

当然、それすら理解ができない長老達が調子に乗ってそのラインを超えるようなことを言ってきたからこそ日色の思い通り誘導され、アルフレリックが使えるカードが封じられ、カモになったのだが。

 

「………お前さん、ひとつ聞かせてくれ」

「何だ」

 

すると亜人族総意の回答が出る前に今まで黙っていたアルフレリックが誤魔化しは許さないとばかりに鋭い眼光で日色を射貫く。

 

「ハウリア族を処刑するならば本当に樹海を燃やすのかね?」

「あぁ」

 

それほどの鋭い眼光を受けても日色は少しの波の揺らぎも無かった。そこに不退転の決意が見て取れる。

 

「例えゼルの言葉に対する謝罪と撤回を行い、フェアベルゲンから案内を出すと言っても?」

 

ハウリア族の処刑は、長老会議で決定したことであるため脅しに屈して覆すことは国の威信に関わる。だからこそできる限りハウリア族を処刑しなければならない。故に例え日色達に謝罪を行い、何かを要求されたとしても長老会議の決定を覆すわけにはいかない。故にアルフレリックは提案した。しかし、日色は交渉の余地などないと言わんばかりにはっきりと告げる。

 

「何度も言わせるな、断ると言っているだろう」

「なぜ、彼等にこだわる。大樹に行きたいだけなら案内人は誰でもよかろう」

 

アルフレリックの言葉に日色は鼻で笑い、スっと伸ばした手を泣き崩れていた涙も乾きかけていたシアの頭の上に乗せた。ピクッと体を震わせ、日色を見上げるシア。

 

「あの虎の亜人から聞かなかったのか?俺はコイツらの命の保証を対価に大樹の案内で雇っている。約束した以上約束は守るさ」

「日色さん……」

 

日色にとって今の言葉は単純に自分の邪魔をすることは許さないという意味で、それ以上ではないだろう。しかし、それでも、ハウリア族を死なせないために亜人族の本拠地フェアベルゲンとの戦争も辞さないという言葉は、その意志は、絶望に沈むシアの心を真っ直ぐに貫いた。

 

「……約束か。それならもう果たしたと考えてもいいのではないか?峡谷の魔物からも、帝国兵からも守ったのだろう? なら、あとは報酬として案内を受けるだけだ。報酬を渡す者が変わるだけで問題なかろう。」

「大アリに決まっているだろう。案内するまで身の安全を確保するってのが約束だ。それに――」

 

日色は一度言葉を言葉を切って、シアをチラリと見た。先程から、ずっと日色を見ていたシアはその視線に気がつき、一瞬目が合う。すると僅かに心臓が跳ねたのを感じた。視線は直ぐに逸れたが、シアの鼓動だけは高まり続ける。

そして――睨むように長老達を睥睨し、ハジメとはまた一色違う天から振り落ちるような【威圧】の波動が長老達を襲った。

 

 

「――俺はお前達を信用できない」

 

 

三度目の殺意が長老達を襲い、強制的に二の句を告げなくしてしまう。

硬直してしまう長老達を冷たい瞳で睥睨しながら日色は言葉を紡ぐ。

 

「片や家族の為に命を賭けて行動する少女とその少女を見捨てず、恩を返そうとするその家族に対し、その少女を忌み子として庇った家族諸共処刑しようとする義も何もない亜人族。一体どちらを信用できると思う?」

 

そんなもの、当然前者だ。

ろくに掟を守ろうとしないのにいざという時に掟を頼りにしようとする亜人族を信用できるわけがない。

そんな奴らに命を預けるぐらいならば、最悪亜人族との全面戦争をして全滅させたあとハウリア族に案内させたほうがマシだ。

 

そう告げる日色の透き通った黒い瞳に気圧されて長老達は言い返すことなどできなかった。

 




中途半端な終わりで申し訳ありません、文字数が予想以上に多くて……(目逸らし)

やっぱり交渉の描写の仕方って難しいですね。誰か筆力を上げる方法を教えてください……(涙目)
日色が何故こんな交渉ができるのかと前世のブラック企業で鍛えたたわものです…………そういうものにしてください(汗)

【ライセン大迷宮】に行くのにあと何話かかるんだろうか……
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