ありふれた職業で世界最強(女)と文字使い(ワードマスター) 作:アルテール
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皆さん本当にありがとうございます!
ついでに10評価してもいいんですよ?いいんですよ!?
そして物語が全く進んでいないことに絶望するこの頃……
あ、今回主人公が二回キレます。
_φ( ̄ー ̄ )月( ˊ̱˂˃ˋ̱ )日
黄昏の海岸で君の青い瞳を見た、どうも皆さん日色です。
最近返却された中間テストでハジメちゃんがニコニコ笑顔でテストの点数を見せてきた。
どうやら90点台を取れたらしく、学年上位20位台に入り、両親に大絶賛され遊べる様になったらしい。
よかったね、遊べるようになって。
え?俺?全教科満点ですが何か?(ドヤァ!)
学年首位の座は譲らないのである、あ、ただし生徒会長とかは勘弁な。
_φ( ̄ー ̄ )月( ・∇・)日
今日は日記に親の紹介をしようと思う。
まずは我が母親こと
フワフワとした茶色の長髪に優しそうな茶色の瞳、常にニコニコとしておりマイペースな母さんである。
職業は大手洋服会社の社長らしく頭脳明晰で容姿もかなり若く見え、一見完璧の優良物件に見えるのだがあり得ないレベルで料理が下手な事とマイペースすぎることが問題となっている。
次に我が家の大黒柱こと、
黒メガネをかけた少し天然パーマな黒髪黒眼、此方も穏やかな性格で優しいお兄さん(?)といった感じだ。
職業は大手クルマ会社(ト◯タやホ◯ダみたいな感じ)の専務取締役、家事などもでき、母さんの代わりに朝は弁当や洗濯を行ってくれる主夫系の父親である。……まぁ、夕食を作っているのは俺だが。
そんな家族の紹介が終わって現在、学校から帰宅すると俺の部屋にエプロン姿の父さんがニコニコ笑顔で来ていた。
「……で、親父何の用だ?」
「うん、日色。僕の代わりに買い物に行ってくれないかな?」
超嫌なんですが、なんだ買い物って?父さんが行けよ車あるじゃん。
「嫌だ、親父が行けばいいだろ」
「そうしたいんだけどね、急遽会社に行かなくてはならなくなったんだよ」
あぁ、なるほど。だからその笑みか、フッ甘いな我が父よ、前世高校までニートだった俺の粘り強さをなめるなよ!!
「もし日色が断ったら——」
一週間カップラーメンで生きたこの実力(その後、吐き気が三日間止まらなかった)見るがいい!!
「——仕方ないけど、お母さんに買い物と料理を頼むことにするよ」
「分かった、行ってくる」
即答だった。
行って参りまーーーすッッ!!!!!!!
即座に父さんから買い物袋と金を貰い、ドアへと走っていく。
母さんに買い物を任せる?ダメだ、絶対ダメだ。
ハンバーグの材料買って来てと言ったら、薬屋と雑貨屋に行こうとする母さんに任せたら臨死体験を味わうことになる!!!
笑えるだろ?どんな材料を使っても料理の原型はあるんだよ………味は天国への片道切符だが。
食べられるものと言う前提を粉砕してくる我が母には絶対に厨房を任してはいけないのである。
Q、米を研ぐために必要なものは?
A、クレンザー
それがうちの母の回答である。
*分からない人のための補足
・クレンザー……主にケイ酸鉱物などの研磨材を含んだ食器や金属器を洗浄する為の洗剤、勿論洗剤なので米を研ぐ時に使うわけではない、そこの君は絶対に真似しないように。
クソッタレェェえええ!!!せっかくの愛しい自由時間がぁぁぁあああ!!!
俺は、背後で「いってらっしゃーい!」と声をかける父さんを背に、勢いよくドアを開けた。
◆
「玉ねぎに人参……じゃがいもに…………あぁ、今日はカレーか」
買い物袋に入っていた紙を見ながら、食材を集めていく。基本的に平日は朝食を父さんが夕食は俺が担当しており、休日は俺が両方担当する代わりに、父さんが昼食を担当する。……これではただの雑用じゃねと思う人もいるかと思うが、小さい頃からやっていたのだ、すぐに慣れましたよ。
それに、あの母さんの料理を食べると思うと寒気が……(恐怖)
今回買う食材で、父さんが作る料理を予測し、隠し味の調味料でも買おうかね?
決して自慢ではないが……決して!自慢では!無いが!自分は料理は上手いほうだと思っている(ドヤァ)
前世から一人暮らしだったことも含め、父さん直伝の料理方法や、インターネットによる料理調べでかなりの腕とは思うのだ、親にも美味しいと言われたしな……建前かもしれないが。
俺は、いつか親父の『ゆき●ら』を受け継ぐんだ!(某お粗末系主人公)
おっと、いけないいけない、思考が逸れた。
定員にお金を渡し、スーパーマーケットから出る、ハァ、憂鬱だ。早く帰ってラノベでも調べよう。
そう思い、来た道を戻り始める。
――わ、見てみてあの人、スッゴイイケメンじゃない?
――え?どれどれ?きゃあ、ホントだ!カッコいい!!
と、俺の耳にそんな声が聞こえてきて憂鬱な気分が増してしまう、チッ!イケメンめ爆裂しろ、ついでにリア充も死ね!氏ねじゃなくて死ね!
そう思いながら帰っていると何やら裏路地で揉め事が起こっていた。
どうやら子供とおばあちゃんに厳つい男がぶつくさと罵っている。
あー、あれか。白崎香織が南雲ハジメに惚れてしまう原因となった出来事か。
子供が柄の悪い男にぶつかってしまい、クリーニング代を請求しているのだ。
恐らく近くにハジメちゃんや白崎香織もいるのだろう、だったら俺が何かする必要はないはずだ。
故に私、神代日色は何も見なかったことにしてスルーする、是非ともハジメちゃんが助け白崎香織を惚れさせて欲しい、いや、百合になっても困るけど。
そう思い、その場から離れようとし――
アレ?原作にあの子供って
あ、柄の悪い男が子供の胸ぐらを掴んだ。ドンマイ、少年。
持ち上げられた少年は、泣いて、手に持っていた物を落とし、おばあちゃんが子供を守ろうと庇おうとしている。
ん?ちょっと待て?
殺
気がついたら、柄の悪い男が背を向けて逃げていた。
背後を見ると、子供が泣きかけになっていた為、頭を撫でてやり、何故か手に持っていた絵本を渡してやる。
「大丈夫か?ほら、受け取れ」
ついでに持参している飴(計23種類)の一つ、ぶどう味をポケットから取り出し、渡してやる。
子供は飴を食べると笑顔になり、「ありがとう、お兄ちゃん!」と言ったあとお礼を言ったお祖母ちゃんと共に帰っていった。
あー、ホントまたやっちまった。
先程、俺は何をしたか?簡単に言えばキレました。
そう、イライラしている時に本の素晴らしさがわからない塵芥に本が汚されたという事実に怒りの許容限界がヒャッハーしてしまったのである。
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!
超恥ずかしぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!
内心絶叫するが表情は一切変わらず、去っていった子供の方を見つめている。
こんな時はありがたいな肉体、よくやった。
もういい!今日はさっさと寝てこのことは忘れるんだ!
そう思い、帰るために裏路地から出ようとして――
「あ、あの……や、優しいんですね」
突如、背後から少女の声が聞こえた。
時が止まった。
ギッギッギッと首がゆっくりと動き、背後にいる少女を見る。
その少女は腰まで届く長く艶やかな黒髪を持ち、少し垂れ気味の大きな瞳はひどく優しげだ。スっと通った鼻梁に小ぶりの鼻、そして薄い桜色の唇が完璧な配置で並んでいる。
その少女は女神と呼ばれるほどの美貌を持つものだった。その少女は銀髪の身体を正史では持っていた。
その少女は、とある魔王に心を奪われたものだった。
その人間を、その者を、その少女を、日本語の名称でこういう。
白崎香織
またの名をヤンデレ系女神超特大死亡フラグである。
あ、ぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁあっぁぁああぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
彼が叫ぶ、希望が消える。
真の絶望が押し寄せた。
◆
お、落ち着け俺、冷静になれ。
思考を止めるな、最適解を探り続けろ。
でなければ、でなければ、
「別に、あの男が気に食わなかっただけだ」
殺される!!!
逃走経路、確保、対象白崎香織との距離約二メートル、逃走力おそらく現在では可能性アリ。
俺は彼女にそう言った後、彼女から距離を離して、裏路地から出る。……途中で何か聞かれた気がしたが気にしない
そして、道の角を曲がった途端、全力でその場から逃げ出した。
速く!速く!あそこから逃げなければ!!
その後全力で家まで帰り、家に閉じこもった。
今日は過去最悪の一日だった。
_φ( ̄ー ̄ )月■日
数日後、俺はデパートで自分の財布を片手に買い物をしていた。
そう、今日はラノベの発売日なのである。ついでに言えばハジメにも買うことを頼まれた為了承し、二冊買う予定なのだ。
そして、見事オタク達の闘いに勝利し、二つの目的の小説にその他の興味を惹かれた小説を買い取ったのだ。
つまり、現在の俺のテンションは最高潮である。ヒャッフー!!
しかも、親に昼食も済ませておいでと言われ、美味しい食べ物が食えるとかなりノリノリである。
しかし、現実は悲しい、いいこともあれば悪いこともある。
そう例えばヤンキーたちに絡まれている白崎香織を見つけるとかさ。
うわー、超関わりたくねぇ……
というわけで関わりません、買った小説を読みながら歩きその場から離れ――
「おい、てめぇ。何俺らの前を通ろうとしてんだ?」
――できませんでした。
どうやら顔を隠すために小説を見ながら移動していたため前が見えなくなっていたらしい。
えーとヤンキーが…………1、2、3……6人か。
「ん?あぁ、見えなかった。済まなかったな」
取りあえず謝って、その場から離れようとする。きっとこういうのは天之河光輝君がなんとかしてくれるよね!(少年風)
「ハァ?逃すわけねぇだろ?おら、慰謝料に財布の中身を全て出してもらおうか?」
いや、待って、本当に待って!?そんなこと言ったら言動が――
「ほぅ?お前みたいな存在が金を使う知能があったんだな?あぁ、すまないこれは失礼なことをした、てっきり脳まで筋肉な脳筋だと思っていたよ塵芥」
やっぱりぃいぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!
死ぬ!マジで死ぬ!絶対殺されるって!!
「て、てめぇ!、どういうつもりだ!?」
ほら!ヤンキーの人たちが殺気立っているんですけど!?白崎香織が泣きそうな顔で心配そうに此方を見ているよ!?
「このオタク野郎が!!覚悟は出来ているんだろうな!!」
あ、ついに目の前のヤンキーがカンカンに起こり、拳を振るって俺の持っていた小説を叩き落す。
「―――――――――――――――――あ?」
コイツハイマナニヲシタ?
次の瞬間、俺は首、鳩尾、腹に三度、殴った後、蹴りを股間に蹴り上げる。
ヤンキーが突然の激痛に痛みを悶える前に流れるように足、足腰、腕、手、を螺旋状に捻りながら運動エネルギーを消費させず、勢いよく踏み込み、右手をヤンキーにぶつける。
発勁!
「ゴフッ!!」
最近知った中国の拳法が直撃したため、目の前のヤンキーが胸を抱え、口から透明な液体を吐き出し、地面に沈む。
俺が与えた衝撃すべてが、身体を抜けず発勁により内部に直撃したのだ、手加減はしたがしばらくは気を失っているだろう。
落ちた小説を手に取り、パンパンと払ったあと、沈み込んでいるヤンキーを掴んで、ヤンキー達の前に転がしてやる。
「一度だけ言ってやる、……消えろ」
自分でも驚くほど冷たい平坦な声に驚くが今はそれどころではない、こちらとしては是非とも立ち向かって欲しいのだ、本を大切にしない奴は死ねと思っているしな。
『ひっ!』
ヤンキーたちは怯えて、その場から倒れているヤンキーを抱え、バタバタとその場から逃げていった。……チッ立ち向かってこなかったか。
せっかく楽しかった気分が台無しだ、ハァ、とため息をついて憂鬱な気分になる。
今日はもう帰ろうとしたとき――
「あ、あの……前に会いませんでしたか?」
あ、彼女のこと忘れてた。
◆
さて、どうする俺。
現れるは目の前の死亡フラグ、選択を見すれば即座に死が確定する。
選択肢①
・その場から逃走する
駄目だ、そんなことをすればただの「自分をヒーローだと錯覚しているバカ野郎」になってしまう。
選択肢②
・正直に言う
それもダメだ、死亡が確定し、奈落に落ちる未来が高まる。
そう、ならば第三の選択肢を選んでしまえばいい。それは!
「いえ、人違いです」
そう言ってその場から歩き出す。
そう!『人違いで誤魔化そう作戦』である!!
「ま、待って!嘘だよね?絶対一度会ってるよね!?」
「いえ、気のせいです、人違いです。では私はこれで」
彼女の掛け声を無視して、そのまま歩いていく。
「待って!お礼をしたいの!」
「いえ、結構です。急いでますので」
よし、これで逃げれる!フハハハッ!これで俺の勝ち――
「あ、あの!今日限定の特別スイーツの店があるんです!一緒に行きませんか!?」
「………………………………………………………………………………何?」
◆
現在俺はとある人気カフェの中にあるテーブルでとても美味しそうな『スペシャルショートケーキ』とその隣にあるコーヒーがテーブルには置かれており、自分が座っている反対側には自分と同じケーキとオレンジジュースが置かれておりニコニコとしている白崎香織がいた。
えぇ、見事釣られましたよ。お父さん、自分の欲望には勝てなかったよ……
コーヒーを手にとってコクりッと一口飲んだあと、彼女をちらりと見る。
「そういえば、どうしてあんなことが起こったんだ?」
「え、えっと。新しい洋服を買おうとデパートに向かったら、絡まれちゃって」
「あぁ、ナンパか」
なるほど、ヤンキーは別にモテたりしないもんな、美少女がいたら誘いたくなる気持ちがよくわかる。……俺の前世は女性との関係なんて皆無だったからな!!(涙目)
「だから、あの時助けてくれてありがとう。私は白崎香織です、貴方は?」
「神代日色だ、別に気にするな」
そう言い、ケーキに手をつける。
フォークに突き刺すとプルンッという感触とともに突き刺さり、一息で頬張る。
そして――
「……っ!!?」
あまりの美味しさに声が出そうになった。
クリームの程よい甘さが舌の上で舞い踊り、その宴を彩るかのように苺の酸味が花火を咲かせる。
優しさと甘さ、そして美しさが舞い踊る上品で至福な祭りのようだ。
何度でも味わいたいような至福の境地に満足な声が出そうになる。
「……美味い」
「美味しい!」
どうやら白崎さんもケーキに手をつけていたらしい、同時に同じことを言ってしまったため、少し笑いそうになるがそれは肉体さんが何とかしてくれたようだ。無表情のままである。
その後、他愛のない会話をした後、解散となった。
…………彼女に連絡先を知られてしまったがな!!さすがの俺も「連絡先を教えてくれないかな(笑顔)」の恐怖に負けてしまったようだ。
クソッタレぇええええええええ!奈落に落ちる可能性がグッと上がったじゃないか!!
やはり、幸福なことと不幸なことは均等に配分されているらしい、今回の事でよくわかったよ……
その後、ハジメにラノベを渡したら満面の笑みでお礼を言われたことにより癒されたことを言っておこう。
やはり、少女の笑顔は癒されるなぁ……
主人公の特徴(今までのまとめ)
・本を雑に扱う奴はマジ死ねと思っている。氏ねじゃなくて死ね
・料理上手で美味しいものが大好き
・キレると声色が低くなり、眼にハイライトが消える。
・基本的な集中力がかなり高い
・彼の認識では原作キャラは全て死亡フラグ
・思考が全てうるさくはっちゃけている、最近は老人じみている。