ありふれた職業で世界最強(女)と文字使い(ワードマスター)   作:アルテール

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お久しぶりです、どうも皆さん!アルテです!
テスト期間のため暫く更新を辞めます。

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そしてなんと日別ランキング64位に乗りました!感謝感激の雨あられやでぇ!

こんな駄目文ですがこれからもよろしくお願いします!


ヤンデレに萌え要素?ねぇよそんなもんby赤ローブ

とあるカフェの店内にある一つテーブルと二つの椅子がセットで置かれている場所に二人の少女が座っていた。

 

片方は艶やかな髪を腰まで伸ばした少女、少したれ目の大きな瞳とスっと通った鼻梁に小振りの鼻、そして薄い桜色の唇が完璧に配置されている容姿を持った少女、私こと白崎香織はニコニコと微笑みながらテーブルに置いてあるコップに入っているストローを使ってオレンジジュースを飲んでいた。

 

もう片方はポニーテールの長い髪型に切れ長な瞳、凛とした侍を彷彿とさせる引き締まった肉体に冷たいというよりカッコイイという印象を与える容姿を持ち、右手にはブレスレットをつけている少女、私の幼馴染八重樫雫は仏頂面でこちらを睨んでいる。

 

「それで、雫ちゃんは好きな人とどれだけ近づけたの?」

「……う、いつものようにメールのやり取りを……できるようになるところまで……」

 

恥ずかしそうに言葉を零す雫ちゃん、何故こんなことしているかといえば、恋愛相談である。

小学校の頃、雫ちゃんと同じ剣道仲間の初恋の人(名前は聞いても顔を真っ赤にするだけで教えてもらえなかった)がいたらしくその人とまた会えた時に告白したい為、女というか女子力を磨くためこうして私に相談してきているのだ。

なんというか、青春してるな~と思う。学校ではお姉さまと慕われ、男子に告白されているけど凛と断っているのにこの時だけ恋する少女になっちゃうのだ。雫ちゃん可愛い。

 

「もう!そんな弱気でどうするの、そんなのだったら誰かに取られちゃうよ!」

「うっ!で、でも……」

 

顔を真っ赤にしてアワアワとする雫ちゃん、なんというか学校とのギャップが激しい。

 

「引越しした場所で可愛い女の子がいたりして」

「ウッ!!」

 

私の一言でビクンッと体を硬直させる雫ちゃん。

 

「その女の子が初恋の人に告白したりして」

「……ッ!!??」

 

ビクッビクッ!と更に体を震わせる。

 

「そしてその初恋の人が……」

「もう止めて!」

 

うぅー!と耳まで真っ赤になった頭を抱えて悶絶する雫ちゃん、どれほど初恋の人のことを思っているんだろう?

 

「もう!この話は無し!一旦終わりよ!」

「あはは、ごめんね。雫ちゃん」

 

やっぱり顔を真っ赤にする雫ちゃんは新鮮だ、いつもは私が弄られるからなぁ……

 

「そういえば、香織は気になっている人とかいないの?告白されたりするんでしょう?」

「うーん、そこまで気になる人はいないかな」

 

私には現在好きな人どころか気になる人すらいない、なんというか大体の男の子は私をいやらしい目で見てくるような気がするし。

 

「光輝とか……」

「えっと、光輝くんはちょっと……」

 

確かに光輝くんは私をそんな目で見たりはしないけど、ご都合的思考で物事を言ってしまうから。友達としてはいい人なんだけど……

雫ちゃんも「まぁ、そうよね……」と苦笑する。

 

オレンジジュースを飲みながら、小さく思う。

 

 

はぁ~私にもいつか春が来るのかなぁ~?

 

 

私は顔の見えない王子様を想像しながら雫ちゃんと話し続けるのだった。

 

 

 

 

 

ある日私は学校帰りに商店街に来ていました。

本来ならいつもの帰路で帰るんだけど、今日は気分が変わり、商店街に通ることにしたの。

 

ガヤガヤと聞こえる人々の騒音を振り切るように正面通りを歩んでいく。

 

 

――なぁ、あの子めっちゃ可愛くない?

――ん?お、マジだ!おい、お前誘ってこいよ。

――嫌だよ、拒否られるのが目に見えてるじゃねぇか。

 

 

そんな声が騒音に混じって微かに聞こえてくるがこれにはもう慣れたものだ。

もう自覚しているけど私の容姿は大変整っているらしく、事務所の人やナンパの人によく声をかけられたりするのだ……大半は笑顔でお断りしているが。

 

だけど、来る日も来る日も私に如何わしい目で見てくるため、いつしか家や雫ちゃん以外に本心を打ち明けるようなことができなくなってしまった。……光輝くんは私をそんな目で見たりはしないけどなんというかストーカー紛いのことをしてくるというかなんというか……とにかく本心を打ち明けることができない。

 

だから、私は雫ちゃんのように純粋に恋ができる人たちが羨ましい。

 

「……あれ?」

 

そう思っていると、どうやら裏路地が騒がしくなっていた。

 

慌てて人混みをかき分けて向かうと何やらお婆ちゃんが男の子を庇っていて、それを罵っている柄の悪い男性が正に怒り心頭といった様子でした。

どうやら察するに男の子が男性にぶつかったせいで服が汚れてしまったらしい。

 

 

――どうしよう

 

 

助けに行く?できない、私が行ったところで助けられない。

次第に恐怖で体が震え、動くことができなくなる。周りを見ても誰も助けに行くことはなく、見て見ぬふりをしていた。

 

――どうして?

 

 

そう思ってすぐに気づく、決まっている怖いのだ。あの柄の悪い男性に何をされるかわからないから。

ついに怒り心頭だといった感じに男性は左手で首根っこを掴み、持ち上げる。

 

「あぁ!!?」

 

少年の悲痛な声が聞こえる。

そして、男性は右手で男の子を勢いよく殴りかかる。

 

 

――危ない!

 

 

私は次の最悪の出来事を想像して目を逸らしてしまう。しかし訪れたのは、打撃音でも少年の悲鳴でもなく――

 

 

――パシッという拳を防いだ音だった。

 

 

「………………あ」

 

 

私は無意識に吐息を零していた。

 

柄の悪い男性の拳を受け止めていたのは私の身長に近い背丈の一人の少年

艶やかな黒髪に黒色のメガネをかけ、大半の者が通り際に振り向きそうな整った容姿を持った少年が突き刺すような鋭い視線で柄の悪い男性を睨んでいて。

 

そして、次の瞬間――

 

――商店街に絶対零度の吹雪が訪れたかのように重く冷たい圧力が襲い掛かった。

 

 

「失せろよ、オッサン。ガキ相手にそこまでする必要はないはずだ」

「ひっ!!」

 

 

冷たく、そして重たい平坦な声が裏路地で響き渡る。そのあまりにも冷たすぎる声と圧力により柄の悪い男性は悲鳴をあげ、一歩後ずさり――背を向けて逃げ出した。

男性が見えなくなると彼がフゥとため息をつくと共にさっきまでの圧力が霧散した。

彼は少年が落とした本を手に取りパンパンと払い、突然柄の男性に落とされたことで涙目になっている少年に本を手渡した後彼は少年と同じ目線までしゃがみ込んで少年の頭を優しく撫で始める。

 

 

「大丈夫か?ほら、受け取れ」

 

 

それでも泣きかけになっている少年にポケットから小さな飴玉を取り出して、少年の手に渡した。嗚咽を零していた少年は彼から貰った飴を食べるとたちまち笑顔になり「ありがとう、お兄ちゃん!」と言って、その隣にいるお婆さんがペコッとお礼をして共に帰っていった。

手を振っている少年に応えるように手を微かに振るう彼に視線を戻して――

 

 

――微かに微笑む彼の姿に一瞬見惚れてしまった。

 

 

「………………ハッ!」

 

 

慌てて正気に戻ると彼は未だに少年の方を向いていたため、私は話しかけることに決めた。えぇ、決してあの笑顔に心を奪われたわけではないです。

 

 

「あ、あの……や、優しいんですね」

 

 

それが私が彼に初めてかけた言葉だ。その声を聞いてこちらに振り向いた彼の表情を見て――一瞬思考が停止した。

 

 

困惑そして嫌悪。

 

 

分かり易く言えば何だこいつ?とでも言うような視線でこちらを見てきたからだ。

いや、これはどちらかと言えば当然の反応なんだろうけど、私にとっては新鮮だった。

私だって多分突然知らない人に声をかけられたらそうなるだろうけど、大半の男子達は私を見るなり背中に寒気が走るような変な目で見てくるからなぁ。

 

 

「別に、あの男が気に食わなかっただけだ」

 

彼は私に関わることがめんどくさいとでも言うようにそう言うと早足で私から離れ路地裏から出て行った。

 

「え?……あ、待って!」

 

慌てて追いかけようと路地裏から出ると、商店街特有の人混みのせいで彼の姿を見失ってしまった。

まるでヒーローのように去っていくあの彼を思い出しながら思う。

 

「名前……聞いてればよかったな……」

 

 

 

数日後、私は近くのデパートに来ていました。

一応、新しい靴を買いに来たんだけど、とある人気カフェの今日限定デザート無料券をお母さんにもらったからだ、お母さん曰く「彼氏と共に行ってきなさい♪」らしい……お母さん、私に彼氏なんていないよ……

 

雫ちゃんと一緒に行こうかと思ったけど生憎雫ちゃんは今日は用事があるらしい。

 

……光輝くんと行くことも考えたけどそうした場合ろくなことしか起こらないからもちろん却下です。

 

そう思いながら定員からお金を渡し靴を受け取って、店から出る。

あとはもう、特別デザートを食べるだけかなと思って、とあるに人気カフェに足を運ぼうとして。

 

「なぁ、お嬢ちゃん。俺らと一緒に遊ばない?」

 

えっと、ヤンキーのような男性たちに絡まれました。どうしよう。

 

「ごめんなさい、急いでいるので」

「おいおい、少しぐらい付き合ってもいいだろ」

 

私はやんわりと断ってその場を後にしようとするが、強引に腕を掴まれてしまう。

 

「は、離してください!」

「いいから付き合えよ!」

 

有無も言わさない男性の言葉に私は顔を歪め、いっその事、大声を上げようと思い始めた時――

 

「おい、てめぇ。何俺らの前を通ろうとしてんだ?」

 

何やら声が聞こえた。私を取り囲んでいる人たちの端っこにいる男性が何やら話していた。ここからだと男の身体に隠れて見えないがどうやら絡まれたらしい。

 

 

「ん?あぁ、見えなかった。済まなかったな」

 

――あれ?

 

おかしい、この声にどこか聞き覚えがある。そう、それは――

 

 

「ハァ?逃すわけねぇだろ?おら、慰謝料に財布の中身を全て出してもらおうか?」

「ほぅ?お前みたいな存在が金を使う知能があったんだな?あぁ、すまないこれは失礼なことをした、てっきり脳まで筋肉な脳筋だと思っていたよ塵芥」

男の身体に隠れていた者が明らかになる。

それは――艶やかな黒髪に黒色のメガネをかけ、大半の者が通り際に振り向きそうな整った容姿。あの時の私を助けてくれた少年だった。

 

喉が干上がるかと思った。彼は助けようとしているのだ、見えなかったなんて言っているがそれは私を助けるための嘘なのだろう。

 

無茶だ、たった少年一人が男達6人に勝てるわけがない。

 

私は逃げて、と言いたかったそう思い声を出そうとするが恐怖で声を上げることができなかった。

 

「このオタク野郎が!!覚悟は出来ているんだろうな!!」

 

彼と話していた男がついに怒り狂い、彼の持っていた本を地面に叩きつけ、そのまま彼の顔面に殴りかかる。

私は次の瞬間を容易く想像して、小さく悲鳴をあげ、目を瞑ってしまい――

 

 

「―――――――――――――――――あ?」

 

 

彼の重く響く冷たい音が聞こえ、ゴッ!!という鈍い音と何か重たい物が倒れる音が聞こえた。

ゆっくり目を開けるとそこには――

 

――床に倒れて気絶している男と地面に落ちた小説をパンパンと払い、悲しそうにしている彼の姿だった。

 

 

『……………………………………え?』

 

 

男の人達の疑問の声が全員ハモって聞こえた。

目を瞑っていた香織の知らないことだが男達からすれば日色の小説を男が叩き落としたところから日色の姿がブレ、次の瞬間床に崩れ落ちる仲間の姿があったのだ、驚くのはある意味当然だろう。

 

まぁ、そんなことを知らない香織は日色が無事なことにホッと一息着いたのだが。

 

 

彼は気絶した男の襟首を掴んで私や男の人達の方向にポイッと投げ――

 

「一度だけ言ってやる、……消えろ」

 

冷たい声と共に数日前襲った冷たい圧力が再び襲い掛かった。

私も突然の圧力に体を縮こませてしまう。

 

『ひっ!』

 

男達は慌てて、倒れている男性を抱えバタバタとその場から逃げていく。

 

 

助けられた。

 

 

漸くたってそのことに気づき、腰が抜けて座ってしまう。

 

慌てて震える体を奮い立たせ立ち上がると、彼はハァとため息をついて、心なしか落ち込んでいるように見えた。

私はこの機会を逃すまいと勇気を振り絞って声を掛けることにした。

 

「あ、あの……前に会いませんでしたか?」

 

その声にビクッと震え、振り返った彼の表情は驚き一色で――

 

 

「いえ、人違いです」

 

 

次の瞬間、無表情に戻った彼は、スタコラサッサと私から距離を離して歩いて行く。

 

 

え?

 

 

「ま、待って!嘘だよね?絶対一度会ってるよね!?」

「いえ、気のせいです、人違いです。では私はこれで」

 

慌てて声を上げるけどもすぐさま返答と共にスタスタスタと早足でその場から離れていく。

息をつく暇もない、とは正にこのことだろう。

 

 

「待って!お礼をしたいの!」

「いえ、結構です。急いでますので」

 

どうしよう、一向に止まる気配がない。

えっと、えっと、彼を止めるような物は……

 

 

次の瞬間、ピカッと私の脳裏に何かが閃いた。

思い出されるのはお母さんに渡されたもの。

 

「あ、あの!今日限定の特別スイーツの店があるんです!一緒に行きませんか!?」

 

 

スタコラサッサと歩いていた彼の進行が止まった。

 

 

「………………………………………………………………………………何?」

 

 

 

 

テーブルの上に乗っている二つの美味しそうな限定商品『スペシャルショートケーキ』にコーヒーとオレンジジュースが置いてあり、私の目線の先には手に持っている小説を片目に見ながらこちらを見つめている彼の姿があった。

 

彼に特別スイーツの話をすれば見事乗っかってくれて、一緒にお茶を誘うことができました。

これを機に彼と話せたらいいなぁ、とは思うんだけど、なかなか会話をする勇気が出てこない。

 

彼はコーヒーを一口飲むと、本を閉じて私に向けて口を開いた。

 

「そういえば、どうしてあんなことが起こったんだ?」

「え、えっと。新しい洋服を買おうとデパートに向かったら、絡まれちゃって」

「あぁ、ナンパか」

 

慌てて答えると、ふむっと頷いて、再びコーヒーを一口飲む。

どうやら彼が言うにはあの時、少年を助けたのはあの子が持っていた本を男性が粗末に扱ったからだと言っているけど、本当は助けたかっただけなのだろう。

 

「だから、あの時助けてくれてありがとう。私は白崎香織です、貴方は?」

「神代日色だ、別に気にするな」

 

そう言って彼、神代日色くんは、ケーキにフォークを突き刺して一口食べる。

私も日色君に釣られて、ケーキに手をつける。

 

優しい甘さといい酸味の苺が合わさってとても――

 

「……美味い」

「美味しい!」

 

声が一緒にハモりつい笑いそうになってしまう。

日色君は微かに微笑んでいたが、その笑顔を見ると心が少し暖かくなる。

 

私はそれから、チャンスだと思っていろいろなことを話しました。

学校のことや自分の紹介、何が好きなのかなどの他愛のない話をすることが雫ちゃんと話すときのように楽しかった。

彼は、少し呆れたようにしていたが自分のことを少しだけ話してくれた。

 

よく考えたらこれほど男の子と話したのは初めてだったんじゃないかなぁ?

 

日色君はいうならば光輝くんとは似ているようで全く別の優しさを持っていた。

利益がなければ助けない、ギブアンドテイクを信条にしていると言っているけど、私を助けたように他人を思いやる優しさを持っていた。

 

光輝君はご都合主義の解釈で物事を解決したりするけど、それは返って迷惑になったりする時があるもんなぁ。

 

その後私はお別れの前に日色君に連絡先をナンパのような行為で知ってしまったけど別に構わないよね♪

 

 

 

『で、突然電話をかけてきてどうしたのよ?』

「う、うん。少し話したいことがあって」

 

その日の夜、私は自分の部屋で雫ちゃんに電話をかけていた。

 

『ふーん、香織が私に話したいことねぇ……』

「むぅ、別に何か悪い?」

 

電話越しに聞こえてくる雫ちゃんの意地悪そうな声に私は少し不思議に思う。

何かおかしな事でもあったかなぁ?

 

『まさか……好きな人ができたとか?』

「ゑ?」

 

雫ちゃんのエスパー的な直感にビクッと体を震わせる。

ど、どうして知っているの!?

 

『え……?まさか本当に出来たの!?』

「えっと、うん…………好きな人ができたの……」

 

今日の彼のことを思い出して…………は、恥ずかしい//

私は今日起こったことを雫ちゃんに伝えた……あ、名前は伏せたからね!?

 

『ま、まさか……香織の心を掴む人がいるなんて……』

「ちょっと待って雫ちゃん、あなたは私をなんだと思っているの?」

 

親友が自分をどう思っているか気になるところだ。

 

『まぁ、私もそんなことが起こったらその人のことが気になるわね』

「そうだもん、私は普通の女の子だもん」

『あぁ、はいはい。ごめんなさい』

 

しっかり反省して欲しい。

 

『それで、あなたの思い人は一体なんて名前なの?』

「えっとね!か――」

 

ちょっと待て、もしこれで日色君の名前を言ってしまえば不公平じゃないかな?

雫ちゃんも好きな人の名前を隠してるし……

 

「やっぱり言わない!」

『もう!そんなことに意地を張らないで教えなさい!』

「いーやー!雫ちゃんが教えてくれなければ教えない!」

『そ、それはちょっと……』

「じゃあ私だって教えないもん!」

 

慌てている雫ちゃんにそう言ったあと、通話をプツッと切る。いい気味である。

自分でも自覚している、私が日色君のことを好いていることぐらい。

 

「また、会えるよね……」

 

ベットの枕を抱きかかえながら、ケータイに載っている『神代日色』の連絡先を見つめる。

我ながら安い女だとは思っているけど、別に構わない。

 

大好きです、日色君♪

 

 

 

 

ただ、彼女は一つの可能性を見落としていた。

 

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「ッ!??」

 

自分の部屋で小説を読んでいた日色は突然の寒気に身体を硬直させる。

 

「……気のせいか?」

 

(あるぇ?どうして今心臓を鷲掴まれたような感覚に陥ったんですかねぇ?ま、まさか!あの死の帝王と呼ばれる骸骨に『心臓掌握(グラスプ・ハート)』されましたかねぇ?終わった?終わちゃった?まだだ!私はまだ死なんぞジョジョ!!)

 

やはり彼の思考は今日も平常通り残念である。

 




最近、本と美味しい食べ物を探しに旅に出る日色とその後ろを慌てて着いてくるハジメちゃんの夢を見た。
そんな小説を書きたいなぁ、と思うこの頃。


誰か!金色の文字使いを書いてくれ!
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