憑依防空棲姫in ワンピ   作:ナガン

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最近のワンピ見てると真面目に棲姫ワンパンできそうでチートタグの存在意義ががが


リトルガーデンでBWと戯れる

グランドラインに入ってしばらく。海賊稼業にも慣れてきました今日この頃。俺たち麦わら一味はバロックワークスと呼ばれる暗殺者集団を蹴散らしながら、ビビさんを仲間に加えて、リトルガーデンという島につきました。バロックワークスとの因縁の始まりはよくわからずじまいです。

 

ウイスキーピークは住人達総出で歓迎会を行ってくれたけど、それが罠だったらしいです。俺はガチで寝落ちしてました、ハイ。そんでルフィに引き摺られる痛みで目を覚ましまして、あれよあれよと出航してましたまる

 

正直なところ、原作のここらへんは全く記憶にない。チョッパーの所とアラバスタの話しか大した印象が残っていないしその過程は全く抜け落ちていた。

 

話を戻して、ここリトルガーデンは、恐竜時代の環境がそのまま保全されている島だ。

冒険の臭いを嗅ぎつけたルフィは船を付けると、滾る冒険心に従うままサンジに早速弁当を作らせていた。

ここからが意外なのだが、気分転換にルフィの冒険にビビも付いて行くと言い出したのだ。ルフィというトラブルメーカーに王女が付いて行く。どう見てもフラグが乱立している状況を放っておくわけにもいかず、俺も付いて行くことにした。

生で見た恐竜には俺も少し感慨深かったが、その直後に現れた巨人の方がインパクトがあった。

なんとこの島は巨人族の二人が100年に渡って決闘を続けている場所であり、その決闘の様子と理由を聞いたルフィはその戦いぶりに感動してすっかり仲良くなっていた。あ、後恐竜の肉は意外においしかったです。いつまでもルフィが談笑している横でビビり続けるのもあほらしくなっていたから、つい。

 

で、決闘が終った日の夕方に事件は起こりました。俺とルフィとビビは巨人の一人、ドリーさんの所にいたんだが夕食の最中、彼が飲んだ酒が胃でいきなり爆発し、傍から見てわかる程の重傷を負った。ひとまずルフィがドリーさんを安静(物理)にしたが、下手人は消去法的にバロックワークス共の仕業だとルフィは言う。だがこの酒はメリー号の物だ。そうなってくると、メリー号にバロックワークスの魔の手がすでに及んでいるという可能性が浮上してくる。

 

「船が心配になってきた。戻って様子を見てきていいか?」

「わかった。おっさんとビビは俺が見とく」

 

ルフィとビビと別れ、俺は足早にメリー号に向かった。

 

しかしほどなくして決戦の合図である火山が噴火した。しばらくして遠くから剣戟の音が響きはじめ、最初で最後の仕組まれた八百長が始まってしまう。

 

 何で勝負が始まったのか。あの体で戦えるわけがないのにどうやって? ルフィ達はどうなった? 

 

向こうの様子も気になるが船の安否も気になる。ようやくメリー号にたどり着くと、一人で船番をしていたサンジと合流できた。

 

今までの経緯、バロックワークスの連中がこの島に潜伏してる状況を手短に伝えた後、サンジからも船の状況を教えてもらう。だがサンジも島でゾロとハンティング対決をしていたらしく、ナミとウソップの居所はわからないとのこと。

二人を探してくれとだけ伝えた時、ひときわ大きい地響きが起きた。

 

「とにかく一旦ルフィ達のところに戻る! サンジはナミとウソップ探しといて!」

 

決着がついたと直観した。ルフィ達の所に戻ると言い放ち、急いで踵を返し決戦場へと急ぐ。

 

 

目的地は途中から見えた。これ見よがしに見えるドでかい白い塔。ルフィの言った通り、やはりこの島には俺たち以外に誰かがいたのだ。そこに真犯人がいるはずと足を速める。

 

いた。木々の隙間から塔の前に立つ四人組。あいつらが下手人だ。

 

草木に隠れて様子を見る。一人記憶に心当たりがいる。あの蝋人間、インペルダウン編で再登場していたから覚えている。あいつはアラバスタでサンジが一回ボコボコにしたことがあるはず。なら打撃は通る。

 

塔の上のボウルがクルクル回って、その下にゾロ、ナミ、ビビ。なんか白いメッキみたいなものが三人にどんどん付着していっていく。

 

 成程、三人を蝋で固めて始末って寸法か。随分と手の込んだことやってんなオイ。

 

 砲撃……、ダメだな、どこ打っても衝撃波が三人を襲うし砕けた時の破片がやばい。ゾロはともかくビビとナミはなおさら。砲撃マジで使いにくいんだが、何とかできんかね?

 

 つまり、これまでのように肉弾戦だな。わかりやすい。

 

 なら敵を倒すか? 仲間が先か?

 

 仲間が先。相手は複数。遅滞戦術を取られた場合が怖い。手遅れになる可能性あり。仲間を助けることに集中しよう。

 

 ルフィ達を待つか? それとも一人で突っ込む?

 

 

 

 あれ? ゾロさん? いったいぜんたい何言ってるんですかね?

 

 

――――――――――――――――――

 

「だが、勝つつもりだ」

 

足を切り落として戦う。その言葉と共にゾロは刀を抜き放つ。彼の狂気の沙汰にバロックワークスの注意は皆そちらを向いていた。

 

防空棲姫は静かに飛び出し疾駆する。チャンスだと思ったのが半分、マジにやりかねないと判断したのが半分の決断であった。

 

「後ろだ!」

 

わずかな木々がゆれる音に振り返ったMr.5が叫ぶ。

 

雄たけびも威嚇も必要ない。必要なのは速度だけ。

 

人間の脚力では到底出せないスピードで彼女が向かう先は、Mr.3。諸悪の根源を討たんとその拳が迫る。

 

「きゃ、キャンドルウォール!!」

 

かろうじて、Mr.3の防御が間に合った。鋼鉄の強度を誇る蝋が防空棲姫の前に立ち上る。だが彼女の前ではまさしく蝋細工の壁であった。

 

「はっ!」

「ぐふぉえ!」

 

気合一閃。少しだけ洗練された動きで繰り出された拳は蝋の壁を簡単に砕き、そのままの勢いでMr.3の顔面を襲った。

 

さらに走る。数瞬でキャンドルタワーの足元へ。次の一歩で最下段の角に足を引っ掛け、一際力を込めて、防空棲姫は大空へとその身を跳ばす。

 

「しまった。タワーが!」

 

嘲りなど無駄、瞬殺は無茶、欲張りは不要。仲間の救出に向かって最速で突っ走る。

 

もう一つ掛け声を上げ、彼女は掌を回転するボウルへと叩き付ける。

 

跳ね上げられたボウルは九十度近くまで傾き、重力に惹かれて後ろ側へと落ちていく。

 

 

「セイキ~~~~~!!ありがとう!!」

「ゾロさんさあ、お前本気でやるつもりだったろ?」

「お前が来なかったらな。はやくこの足も何とかしてくれ」

 

森の中ではよく見えなかった仲間たちの足元を改めてみると、足首あたりまでが完全に蝋に埋まっており、全く動けない状態だった。蝋を乱暴に壊せば、その衝撃で足が砕ける可能性が大いにある。

 

鼻空想砲(ノーズファンシー・キャノン)!!」

「っ!」

 

その時、体勢を立て直したMr.5がゾロに向かって爆弾と化した鼻くそを飛ばす。棲姫は避けれないゾロを庇いその爆発をもろに受ける。

 

爆風にゾロは呻き、ナミとビビは悲鳴を上げる。

 

助けるには庇わなければならない味方、その中でも戦闘力が一番高いゾロに向かって打つのは極めて効果的であると言えた。彼の思惑通り棲姫は両手をかざしてかばったのだから。

 

だがそれは、普通の人間であればの話。

 

「っか~~~~!!!」

 

着用していた服の両腕ははじけ飛んだ。けど体の方は掌が僅かにやけどした程度。じんわりと掌に広がる強い痺れに思わず声を上げた。

 

「どうなってやがる!? 直撃したはずだ!」

 

いやグラム単位の爆薬でどうにかなる体ではないんで。と彼女は狼狽えるMr5に同情する。だがわざわざ口に出すほどの義理もない。

 

「ちょっとあいつら、殴ってくる」

 

無理に助けるのは悪手だと、棲姫は台から飛び降りバロックワークスと相対する。

 

――――1対4。対複数戦は初めてだ。だが今回も大丈夫だろう。持ち前の怪力と装甲で真正面から粉砕してやる。

 

そう彼女は意気込んで、地面を蹴る。狙うはMr.3。彼が再起不能にあればキャンドルサービスが解除され、三人とドリーが自由になれるかも、という一石二鳥が彼女の考え。

 

「キャンドルロック!」

 

Mr.3も今度はただでやられない。手を蝋に変え地面を走らせ、棲姫に襲い掛からせる。だが彼女が蝋の上を一足飛びに越えることで不発に終わった。

 

 

鼻空想二連砲(ノーズファンシー・ダブルキャノン)!!」

 

 

Mr.5が3の援護に回った。爆風のエネルギーで棲姫は横に吹き飛ばされる。単純計算で二倍の威力。それでも、彼女の装甲値には届かない。軽く煤が付きさえすれど血も出ず、すぐに体勢を立て直す。

 

間髪入れずに爆風で飛んだバレンタインが、一万キロギロチンを放つ。

だが、棲姫の目には落下軌道がはっきりと映っていた。勿論元々その空間把握能力があったわけではない。防空の名を冠する姫の体の恩恵で、彼女は対空に関しての感覚が非常に強化されているだけである。

 

咄嗟とはいえ、その感覚を受け入れた彼女はあっさりと攻撃をかわし、Mr.3に拳を振り上げた。最後の悪あがきに彼はせめて顔だけでもと両腕で守る。

 

まず一人と彼女はMr.3の敗北を確信していた。

 

―――このままこの赤いマーク(・・・・・)を殴れば、勝ちだ

 

そう思って、彼女の拳はそのまま赤いマークがついた地面を穿った。

 

「?!」

「カラーズトラップ。猛牛の赤」

 

 

何かがおかしいと棲姫は混乱した。あの男を倒す為にこの赤を殴った。なのになぜ倒れていない? 違う!?なんで赤を殴るんだ!? あいつを、いや赤を、ああもうなんなんだこれは!!?

 

「ちょっとどこ殴ってるのよ!」

「お前ふざけてんのか!?」

 

混乱によって反射的に彼女は目をつぶった。すると、先ほどまで混濁していた思考が嘘のようにクリアになる。ちゃんとMr.3を攻撃しなければならないと認識できるようになった。

 

思考がクリアになり、今まで棒立ちになっていた事実を思い出す。流石にやばいと棲姫はいったん距離を置いた。

 

視界が戻った途端、再びあの思考の混濁が起き始める。何かにつけて、あの赤いマークを攻撃しなければならないと思ってしまう。

 

何かをされた、と棲姫は思った。おそらく視覚から思考誘導が行われている。

 

とりあえず目を開いたらやばい。そう彼女は結論付けた。

 

対するMr.3は追撃をかけずに静かに頭を働かせる。

 

カラーズトラップ。ミス・ゴールデンウィークの絵の具による暗示を受け、彼女はごり押しせず、警戒して全員から距離を取った。普通ならば蝋による畳み掛けを行う所だが、彼はそうしない。なぜならばすでに一度蝋は真正面から砕かれており、無意味であると彼は考えていた。

 

しかし有利に事を運ぶためにこの状況を彼も逃さないわけにもいかないかった。

 

「見たダガネ? このマークを。ならばもう遅い。君は彼女の術中にはまったダガネ。君の精神はもはや彼女の絵の思うまま!」

 

罠にかかった相手をあざ笑う声を上げて、Mr.3はミス・ゴールデンウィークの能力をわざとぼかしで語った。

 

その言葉を聞いた棲姫は自分の仮説が正しかったと思い込んだ。故に彼女は目を開けなくなった。目を開いたら最後、彼女の絵から精神をコントロールされる恐れがある。最悪同士討ちを強要されるかも。

 

かくしてMr.3の目論見は成功した。後はじっくり料理するだけと彼はほくそ笑んだ。

 

だが次の瞬間、棲姫は再び駆けだした。しかも目を閉じたまま。

 

「何!?」

 

今度こそ完全に想定外だった。まるで見えているかのように一直線に彼女はMr.3に向かう。

 

「ひぃ!」

 

ことごとく予想の上を行く彼女に狼狽し、あろうことか彼は防御もせずたたらを踏んで尻餅をついてしまった。気が付けば、彼女は目の前。彼は前と同じように腕で顔を守った。だがこの男、悪運だけは強いらしい。

 

棲姫の拳は彼の顔があった所を通過し、彼女はMr.3に躓いて派手に転がった。

 

畜生、と彼女は顔を上げるが、バロックワークス達とは見当違いの方向を見ていた。

 

確かに目は使えない。だが彼女にはそれを補えるレーダーがあり、それでMr.3の居場所を把握していた。だが微妙な高さの変化までは体が追えなかった。だからこそ、こけたことで彼は拳を避けることができたのだ。

 

この時から、バロックワークスの中から数の優位、そして視界を奪ったことによる慢心は消え、彼女こそが一番の脅威であることを認識する。そして彼女が転倒によって分からなくなった敵を索敵する時間は致命的に遅かった。

 

「カラーズトラップ、笑いの黄色」

 

黄色の絵の具が付着した直後、棲姫の笑い声が一帯にこだまする。

 

黄色いマークを塗られた彼女は腹を抑えて笑い転げている。何もかもがおかしく思え、だが思考誘導を食らったと自覚しているのか眼だけはしっかりと覆っていた。

 

Mr.3に騙されたと認識した。しかしその意に反して体は笑いに阻害される。

 

「仕上げよ。和みの緑」

「あ~お茶が上手い」

「あんたホントに何してんのよ!!!」

 

高揚の色と憂鬱の色が合わさり、調和を生むことで停滞を愛する感情を生む。

大学生活でだらけきった生活をしていた彼女は、改善されたとはいえさぼり癖が付いていて。和みの緑との相互作用はばっちりであった。

 

こうして、彼女は無様に負けたのである。

 

 

――――――――――――――――――

 

「キャンドルサービス。再開ダガネ!」

「至福の時だ~~」

「死にかけてんのになに悠長にしてんのよ!!!」

「やめとけ。あいつらに何かされてんだ。言うだけ無駄だろ」

「で、どうすんのよ。このままじゃ私達死んじゃうわ」

「お茶がうまい」

「足切り落とすかねえだろ」

「あんたねえ。またそんなこと」

「しょうがねえだろ。もうこれしかねえんだ。唯一ここから脱出できる馬鹿力女は敵のせいでこんなだしな」

「あはは、なんか白くなってきたぞ~大福か~?」

「さっきも言っただろ。勝つつもりだ。安心しろ」

「なら、私も戦うわ!」

「ちょっと、ビビ」

「もう死んでもいいかな~」

「セイキ! あんたねえ!」

「本当に、死にたく、なる……」

 

暗示より戦闘意欲を失ったとしても、自責の念は残る。和やかな気持ちであっても、後悔は消えない。

何処かで奢っていた。体のチートスペックでごり押しすればいいと、まだ原作の序盤あたりだからそこまで強くないと、大将に狙われている身であると言うことも忘れて、たかをくくっていた。その結果がこれだ。

 

三人の仲間の命を背負っていたのに、この体たらく。全力で戦っていたならまだいい。だが、手加減していた。慢心していた。殺す気で行かなかったのは紛れもなく自分の怠慢。

 

仲間にどうしようもなく申し訳なかった。

 

その後悔と自責の念が、二筋の涙となって流れているのをナミは見た。

 

「……いくぞ」

「おお!!」

 

 

「「おりゃああああああああああああああああ!!!」」

 

 

怒りに身を任せたルフィ達の突進によって自分の足を切断する刀は寸前で止まった。

 

そして戦いは船長たちにゆだねられる。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

戦いは無事麦わら陣営が勝利し、リトルガーデンを無事出航しても棲姫の気持ちはあまりすぐれなかった。

 

 原因は勿論先の敗北。勝てたのだ。砲撃していれば、四人とも絶対に殺せた。だからこそ、負けてしまったことが皆に申し訳ない。

 

「……ハァ」

「おい。いい加減その辛気臭い面やめろ」

「え、ああ、ごめん……」

「まだ気にしてんのかてめえは。いい加減吹っ切れ」

 

 彼女がため息を吐いていると、背後から鉄アレイを持ったゾロがめんどくさそうに声をかける。彼女の煮え切らない態度に舌打ちした彼はそのまま素振りを始める。

自分でもわかっているのだ。バラティエでもこのままではダメだと思っていた。だから考えないようにしたが、逆に意識してしまう。死亡寸前まで行ってしまったのだから猶更その思いは強かった。

 

「うるせーわかってるよ。そんな簡単に吹っ切れる性格じゃないんだよこっちは」

「それで、何か変わるのか?」

 

少しの苛立ちに減らず口を叩けば、剣呑な雰囲気なゾロの視線が彼女を射抜いた。それにおっかなびっくりした彼女であるが、彼の言ってることは事実だった。実際ゾロはあの鋼鉄の蝋を切れるように鍛錬するべくここにきているのだから。

 

悩んでいるだけでは何も変わらない。それは当たりまえのことである。

 

「戦うのが嫌なら、別に無理に戦う必要なんてねえ。殺す必要もな」

「!? なんでそれを」

「見てりゃわかる」

 

自分の思考をゾロにぴしゃりと当てられてびっくりしたが、これまでの行動を振り返れば、それもそうかと棲姫は納得する。結局、バラティエから彼女はあんまり変わっていなかったのである。

 

「戦いたくなければそれでいい。ここはそういう一味だ」

「戦わない海賊って、もう海賊じゃないじゃん」

 

ゾロの声色はいつの間にか剣呑さが取れていた。彼女は気づかなかったが、むしろ悔いの色がにじみ出ていた。戦いに消極的なものを戦わせる羽目になった自分の力不足を彼は悔いていた。

一方で彼女はゾロの指摘通り、悩むのをやめた。というより、今から何ができるかに思考を割くことにしてみた。

 

 ルフィのような船長の器はない。ゾロのような剣術は使えない。ナミのような航海術も無ければ、ウソップのような空間把握能力も無い。サンジのような料理スキルもない。ただ一つ、使えるとすればこの体の固さと怪力だけ。

 

思考を逆転させる。殺す気が持てないなら、殺せない程度の全力で殴ればいい。殺さないで無力化する方法を覚えればいい。

 

 殺さない戦い方をまず覚えよう。丁度おあつらえ向きな相手が目の前にいる。

 

「ゾロ。剣士との戦い方、教えてください!」

「……いいぜ。ちょうど俺も相手が欲しかったとこだ」

 

こうしてゾロとの戦闘訓練で彼女は徐々に自分の戦い方を身に着けていった。

 




チートの癖して負ける姫の屑。


こ、こっから強くなるから……

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