ガンダムビルドダイバーズ〜RE:Action〜 作:勘張 明倫
英語・・・これくらいしか浮かばないです
フォーストーナメント決勝から一週間後、
私とトモキは学校帰りに家の近くにある模型店、『キャメロット』に来ていた。
ここは品揃えも豊富でGBNを楽しむ筐体も揃い、
ガンプラベース東京自体にもほど近い少々特殊な地形に立っている店だ。
当然お客もガンプラベース東京に持っていかれているのだが、
そのおかげか落ち着いたゆとりを持つ事が好きな常連が通いつめているそうだ。
かく言う私達姉弟もその常連組に入る。
ア「こんにちわー!
亜蔵さーん、GBNの筐体2個空いてますかー?」
私が店に入ってすぐレジへ向かい、
店の奥に向かって声をかけると奥からヒゲを蓄えた初老の男性がやって来た。
この店のオーナー、『亜蔵友則』さんだ。
亜「あぁ、いらっしゃい。
・・・そういえば、今日筐体を使うんだったかな?
まぁ、今日はまだ客は来とらんから好きに使うといい。」
ア「ありがとうございます!
じゃあ、お借りしますね。」
亜蔵さんにお礼を言い私達は筐体のある部屋へと向かう。
筐体に座り、ヘッドギアを装着する。
ト「姉さん、とりあえずロビーに着いたらぼくを探して。
アバターは・・・以前と変えてないから分かるはずだよ。」
ア「了解、
じゃあまた後でねトモキ。」
トモキにそう言ってからダイバーギアを筐体にセットし、ヘッドギアのバイザーを下ろすと部屋が暗くなった。
そしてダイバーギア中央の電子版にGBNと表示されたのち私が以前から作っていたガンプラ・・・
アデル飛鳥をセットする。
筐体から光の幕が上下からアデル飛鳥を包み込み、
馴染んだ後にツインアイが光る。
そして
《Are you ready?
dive start!》
アナウンスと共に私の意識は電脳空間へと移行する。
しばらく電脳空間を漂ったのち、
《welcome to GBN》と書かれた三角のゲートが現れる。
私がそれに手を伸ばし私の視界が光に包まれる。
そして光が晴れたその先で、
私は、2年ぶりのGBNロビーにいた。
ア『・・・懐かしいなぁ、この感じ。
けどだいぶロビーでできる機能も増えてるなぁ。
特にこのゲームコンソール。
前のはオンラインゲームっぽさ全開だったのに今じゃ液晶テレビとタブレットを混ぜた感じになっちゃって・・・
なんとまぁ。』
ト『あ、着いたんだ姉さん。
・・・結構アバター変えたね?』
私が感慨にふけていると後ろからトモキの声がした。
振り返るとやはりトモキのアバターがおり、私のアバターの写真を・・・・って!
ア『なんで私の写真撮ってるの!?』
ト『んー・・・姉さんの復帰祝いかな?
大丈夫!
僕のブログでしか使わないから。』
ア『使わなくていいわよ!
全く・・・すきあらば私にイタズラしてさー。』
私があきれながらトモキを見ると、
トモキは頬を指でかきながら笑みをこぼす。
と、
『そこのおじょーさん、そしておにーさん。
君達2人は初心者かな?』
私達に近くにいたアバターがやってきた。
男性で20代前後くらいの見た目でキツネのように閉じたままの目がすこし気味が悪い印象だった。
ア『あ、いや、私達は』
『あぁいやいや。言わなくてもいいよ?
私には全て分かってるから。
ところでさ、改造とかには興味は無い?
今ならここだけ特別で。
珍しいレアパーツのデータを譲ってあげよう。
まぁもちろん、それなりの代価はいただきますがね?』
ト『いや。俺たちは別に』
『さぁさぁ、いろいろ取り揃えておりますよー?
一般品からプレミアムバンダイの品、
さらに一般品の中でもかなり在庫の少ないものもありますからねぇ?
RM(リアルマネー)で・・・データ一つ、これでどうです?』
そのアバターは薄ら笑いを浮かべて指を一本だけ立てる。
ア『す、すいません。
私達用事が』
ここはやんわりと断ろう。
そしてすぐさま逃げよう。
そう決めて断ろうとした私達の前で、
突如現れた赤髪の海賊風のアバターの女性にキツネ目男の腕が捻り上げられた。
『あだだだだだだだ!!
な、なにしやがる・・・って、なんで姉御がここに!?』
『ツネキチィ、アンタ、初心者相手にぼったくりはしないってアタシに約束してなかったかい?
それを破ってまた商売なんて、覚悟があるってわけかい?』
『い、いやあの・・・これはえっと・・・』
『・・・まぁ、アンタは腕だけは確かにあるし、
今回は2回目だから見逃してやるさ。
けど、もし次アンタがアタシに黙って商売やってるってわかったら・・・そんときは、アタシも黙っちゃいないよ?』
『ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!!
すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁ!!』
アバターごしからもわかる怒気に怯んだのか
ツネキチと呼ばれた男は猛ダッシュで立ち去って行った。
『・・・ったく、アイツも懲りないねぇ本当に。
アンタら、大丈夫かい?
入って早々ウチのバカが迷惑かけたね。
本当に悪かったよ。』
ア『い、いえそんな・・・断れなかったのも悪かったですし。
ね、トモキ。』
赤髪の人が頭を下げ、
私ははぐらかすためにトモキになげかけるも応答がない。
振り返るとトモキは目をパチクリさせながらわなわなと震えていた。
そして、
ト『あ、貴女もしかして!?
フォースランク23位のフォース《嵐の夜(ワイルドハント)》のリーダーのドレイクさんですか!?』
フ『あら、よく知ってるじゃないか。
けどそれは通り名だよ。
アタシの名前はフランチェスカ、
フランでもなんでも好きに呼びな。
今のアタシは、初心者相手にこのGBNを楽しめるようにサポートしてる1ダイバーに過ぎないからね。
ところで、アンタ達。
今からどこかミッションに行ったりするのかい?』
ア『あー・・・いえ。
とくには決めてないですね。』
ト『あ、あの!ドレイク・・・いや、フランさん!』
私の隣で興奮冷めやらぬトモキがフランさんに駆け寄り、
ト『もしよろしければ、今お暇ならでいいんです!
僕達とぜひフリーバトルで手合わせをしてください!』
フ『・・・へぇ?』
ア『ちょ!?
ちょっと何をいきなり言いだすのよトモキ!
私まだブランクとか抜けきってないんだけど!?』
ト『・・・ごめん姉さん。
けど、こんな機会滅多にないんだよ!
嵐の夜(ワイルドハント)のリーダーと戦えるチャンスは・・・
フランさんと手合わせできるチャンスは今の所ここしかない。
・・・自分ごとだけど、僕が戦いたいんだ。
フォースランク上位者の、上位ランカーと。』
トモキがしっかりと、フランさんを見ながら止めに入った私にそう言った。
と、
フ『・・・フフフフ、
アッハハハハハハハハハハ!!
いいじゃないか、気に入ったよアンタ。
知らずに勝負を挑まれたことは多々あったが、
アタシの事を知っててあえて勝負を挑むのはアンタが初めてだよ。
いいよ、かかってきな。
ちょうどアタシも野郎どもを鍛えてやるつもりだったんだが、全員急用で行けないとか言いやがってねぇ。
相手が欲しかったところさ。』
私のことを放っておいて2人だけで話が進んでいく。
私は諦めがつき、フランさんに向かって手を挙げる。
ア『フランさん、私も一緒にやります。
トモキとのタッグで、フランさんに挑ませてください。』
フ『ああいいよ。
んじゃ、あと一時間後にこの場所で待ってるよ。
アタシも本気で行くから、その点覚悟しておきな。』
フランさんはその場所の誘導リンクを送った後にコマンドを入力し姿を消した。
おそらく格納庫に向かったのだろう。
ト『・・・姉さんまでついてこなくても良かったのに・・・』
ア『あんただけじゃすぐやられちゃうでしょ。
わたしだけやめるなんてできないんだから。
・・・けど、
ブランクを解消するにはかなり骨の折れる相手になったわね・・・
トモキ、今から戦術考えるわよ。』
私達はロビーにあった喫茶スペースにてトモキ共にフランさんを倒す術を考え始めた。
初めての対人戦、しかもその相手が上位ランカー。
私達は勝つことができるのか・・・分からないが、
私達は全力を尽くすだけだ!
バトルシーンまではあともうちょっとだけ続くんじゃ。
というわけで次回初バトルです。
拙いと思いますが見ていただけると幸いです