ガンダムビルドダイバーズ〜RE:Action〜   作:勘張 明倫

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第4話 乙女の秘密 part2

キャメロットでの一件の翌日。

私は亜蔵さんから渡されていたポーチを持って登校した。

 

ア「(・・・昨日なんで逃げていったのか。

それを確かめなきゃ・・・じゃないと私の気が済まないし、もし亜蔵さんの話が本当ならまだ望みがあるかも・・・)」

 

時刻はホームルームがもう直ぐ終わるころ。

直ぐ動き出せば彼女の教室を探す時間はあるはず。

 

 

キーンコーンカーンコーーーン、

キーンコーンカーンコーーーン・・・

 

ア「!!」

チャイムがなり早速行動に移ろうと立ち上がったそのとき、

 

?「あー、ちょっとごめん。

ここにヒラサカって子いるっしょ?」

 

教室にいるほとんどの人の視線が教卓側にある教室の入り口に集まる。

 

その視線の先にいたのは私が今から会いに行こうと思っていた人、

サオトメヒメカさんだった。

 

ア「サ、サオトメヒメカ・・・さん・・・」

サ「あー、いたいた。」

 

サオトメヒメカさんは私を見つけるとズカズカと教室に入り私の手を掴む。

 

サ「・・・ちょっと付いてきて。」

 

それだけ小さく言うと私を連れて教室を離れた。

そのまま引っ張られ続けて着いた先は、

 

私の学校の中でも生徒があまり寄らないであろう場所だった。

 

サ「・・・あのさ、

昨日私があのお店に行ったって事。

今日誰かに話した?」

 

サオトメヒメカさんが先程のチャラそうな喋り方から一転したように、

とても真面目な声で私に聞いてくる。

 

ア「い、いえ・・・誰にも言ってないです。」

サ「そっか、まぁあなたはそんな事しないって思ってたけど。

気を使ってくれてありがとね。」

ア「いえ、気を使うなんてそんな・・・あ!

こ、これ!

あの模型店に置いていってたあなたのポーチです!

亜蔵さんから渡しておいてくれって。」

サ「あぁ・・・ありがと。

これ地味につかうやつだから無くなったら困るんだよね。」

 

サオトメさんが私の持つポーチを取ろうと手を伸ばす。

が、

私は無意識にそのポーチを持つ手を引いてしまった。

 

サ「え・・・あの、それ返してくれる為にアタシに」

 

ア「・・・やはりこれだけは聞いておきたいんです。

サオトメヒメカさん、

どうして普段からガンプラが好きなのを隠してるんですか?

あなたの作る作品を後々見せてもらいましたがすごい作り込みでした。

あなたはとてもガンプラが好きなんだってわかるくらいに。」

 

サ「・・・ギャルがガンプラ作ってるなんて格好つかないでしょ。

それにアタシは要らなくなったやつを店に置いて行ってるだけだし・・・

・・・・・・ねぇ、まさかだと思うけど。

アタシをGBNに誘う為にあの店にいたの?」

 

ア「!!・・・はい。

私達の作ったフォースへ貴方に入って欲しくて」

サ「だとしたら残念だけど、私はGBNはやらないわ。」

ア「・・・それは何でですか、って聞いてもいいことですか?」

サ「なんでって言われても・・・なんとなく・・・かな?

別にガンプラをやる人が全員あれをしなきゃいけないって法律もないわけだし?

なんとなくやりたくないんだよね。」

ア「・・・本当に、そう思ってますか?」

 

サオトメさんは笑いながらそう語るが、

私はそれが本当の事を言ってるように思えなかった。

それでこんな事をつい言ってしまったのだろう。

 

サ「・・・何それ?

私が何か理由があってGBNをやめてるって言いたいの?

本当はGBNやりたいんだとか勝手に言ってるわけ?」

ア「い、いや・・・別にそういうわけじゃ・・・ないんですけど・・・

でも私は!」

 

私はサオトメさんがGBNをやらないならその理由を聞かせてほしい。

そう言おうとした時彼女は私の腕を引っ張り、

ポーチを手にとって言った。

 

サ「例え何か理由があったとしても、

他人のあなたにそれを心配される筋合いはないわよ?

それにそれ以上の気遣いはお節介ってだけだからあまりやって欲しくないのよね。

・・・ポーチ、ありがとね。」

 

そういってサオトメさんは去って行ってしまった。

 

ア「・・・なんだろう、この変な気分。

釈然としないというかなんというか・・・」

 

まるで解のない質問を考えろと言われた時のような、

まるで違うとわかっていてもそれがどうしようもないとわかってる時のような。

言い表せないモヤモヤした感じがぐるぐると頭の中で渦巻く。

 

けれど私にできることは今は無い。

今のところはGBNでやれる事をやるしか無い。

 

そう思い私もその場を去ろうとしたその時

 

?「あ・・・あの・・・

今ヒメと話ししていたのはあなた・・・ですか?」

物陰から二人組の女子生徒が現れ、私に声をかけてきた。

 

ア「は、はい。

貴方達は?」

 

フ「あ、すみません突然・・・

私達はフウカとカナエと言います。

・・・ヒメの元フォースメンバーです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後、私とトモキはフウカさんとカナエさんに連れられて学校近くの喫茶店に入っていた。

 

ト「・・・あの、

俺と姉さんに話ってなんですか?」

 

フ「は、はい。

ヒメがGBNをやらないって言うようになってしまったのは、

私のせいなんです。」

 

ア「え?

それって、どういうことなんですか?」

 

フ「・・・私達は元々3人で『トライ』ってフォースを組んでたんです。

3人でのんびりとGBNを楽しむフォースとして一緒に時間を過ごしてました。

 

みんなでいろんなミッションをしたり時にはお互いで競い合ったり、

楽しい時間を過ごしてました。

けどやっぱり3人だけのフォースであるわたし達はフォース戦やフォースイベントでは負け続けていて・・・

ヒメはそれでも楽しんでやってればいいって言ってたんですが私達は一度3人で勝ってみたくて・・・

 

ある日、私達の元へとあるフォースからのアライアンス申請を受けたんです。

ヒメはすこし嫌がってたんですが私達が反対を押し切ってそれを承認したんです。

 

・・・けどそれ以来、私達はヒメカと方向性も合わなくなってきて。

ある日ヒメがアライアンスを解除する事を私たちに言ってきたんです。

 

その際すこし言い争いをしてしまってつい私はこう言ってしまったんです。

『ヒメは楽しくやりたいんだろうけど私達はみんなで勝ちたいの!

今ここでアライアンスを抜けたら勝てなくなるじゃない!』って。

 

・・・そのときのヒメの顔は今でも忘れられないくらい悲しそうな顔をしてました。

それからヒメはすぐにGBNにログインしなくなって。

 

そのあと私達はアライアンスを組んでたフォースから一方的にアライアンスを解除されました。

彼らにとって私達との関係はヒメのみ必要だったんだってわかって。

 

それからリアルでのヒメを訪ねたんです。

どうしても謝りたくて、

けどヒメは変わってました。

GBNを捨ててガンプラを隠して学生生活を過ごす彼女をみて、

けど私達ではどうすることもできないのはわかってて・・・

 

そんな時に貴方達がヒメを誘おうとしてるとこを見たんです。」

 

そこまで言った時、

フウカさんは目から流れる自身の涙を拭ってしっかりとこちらを見直していった。

 

フ「・・・今更こんなこと言って、こんな事をして罪滅ぼしにもならないと思います。

けど、貴方達が良ければ・・・どうかヒメをGBNへ誘ってください!

ヒメにGBNの楽しさをもう一度知って欲しいんです!

お願いします!」

カ「私からも、お願いします!」

 

2人がそういって頭を下げる。

 

ト「・・・姉さん、どうするの?」

ア「・・・そんなの、決まってる。」

トモキが聞いてきたが私はその話を聞いている間に固まった考え、

そしてそれに関する提案をその2人にする事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の放課後、

渦中の人物であるサオトメヒメカは授業が終わりまっすぐ家に・・・ではなく、

ある場所に向かっていた。

 

サ「(まったく、訳の分からない。

突然あの子の弟が来たと思ったら姉がアタシに話がしたいーなんて言うなんて。

 

十中八九あの事だろうが、なんで今更・・・

しかも指定した場所ってのは・・・)」

考え事をしながら進む足は早く、

指定された場所へと到着した。

目の前の建物・・・ホビーショップ[キャメロット]。

彼女がよくプラモの作品を寄付しに来る場所だ。

 

サ「・・・ま、丸く収めるか。

それが1番大事だしね。」

サオトメヒメカはそういうと店の戸を開け中に入る。

 

ア「・・・お呼び出ししてすみません。

そして貴重なお時間を頂き有難う御座います。」

 

中で待っていたのは彼女を呼んだ本人、ヒラサカアスカ。

サオトメヒメカを真正面に捉え彼女は立っていた。

 

サ「まぁ、忙しい訳じゃなかったし。

んで?話ってなに?

前の事でなんか問題があったり?」

サオトメヒメカが冗談交じりにそう聞くとヒラサカアスカは深呼吸ののち言い放つ。

 

ア「・・・サオトメヒメカさん。

私は貴方にバトルを申し込みます。

勝負です!」

 

 

 

サ「・・・・・・・・は?」

 

2人しかいない店内に、

サオトメヒメカの腑抜けた声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

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