ガンダムビルドダイバーズ〜RE:Action〜   作:勘張 明倫

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第4話 乙女の秘密 part3

サオトメヒメカさんに宣戦布告をしてしばらく、

私はキャメロットの中で彼女からの返事を待っていた。

 

彼女は私のそれを聴くとため息をつき帰ろうとしたが、

『申し訳無いですけど勝負には付き合ってもらいます!

あなたがガンプラを愛する人だと学校で言われたく無いのなら!』と半ば無理矢理な脅迫をしたところ、

 

『・・・私はここの筐体は好かない、

家に家庭用のがあるからそれでやるけど構わないかい?』

と聞かれたのでそれを了承した。

準備ができたらメールをくれることを約束し彼女は店を去ったのだ。

 

ト「姉さん、いくらなんでも信用しすぎじゃない?

なんでまた彼女をこの場から去る事を許したのさ。

もしかしたら彼女このまめフケるかもしれないじゃん。」

 

ア「確かに、そういう事もあるかも。

けど私はヒメカさんがそんなことする人とは思えないから、

彼女が本気を出して闘えるようにするくらいの事はしてもいいと思う。

 

・・・トモキ、これは私があの人に売った勝負。

トモキは闘いに手を出してこないでね。」

 

私がそう言った瞬間、わたしのスマホにメッセージが入る。

ヒメカさんからで『準備ができた、ログインよろしく。』と言うものだった。

 

ア「・・・じゃあ行ってくる。

あとトモキ、あの2人のことをお願い。」

 

私はアデル飛鳥を手に持ちダイブルームへ向かい、

GBNへとログインした。

 

 

 

 

 

 

ログイン後、私とヒメカさんとトモキは格納庫へと移動して対戦のルールを確かめていた。

 

サ『・・・全く、私のダイバールックを知らないくせによくもまぁ別々にログインしようって決めたわねあなた。

私が見つけてなかったら今頃入れ違いになってたかもしれないわね。』

 

ア『うぅ、誠に申し訳ございません。』

サ『それで、ルールはベーシックバトル。

私が倒れるかあんたらが倒れるか。

それでいいのよね?』

ア『・・・いえ、あなたの相手は私です。

トモキは参加しません。

今回の件は私があなたに発案したことなので。』

 

サ『・・・へぇ?

ずいぶん自信あるじゃん。

わかった。

ならあなたと私の一騎打ちってことね。

・・・じゃあ、負けても恨みっこ無しだからね。』

 

そういうと彼女は自分の愛機である機体に乗り込んだ。

黄色系統の色で塗装されたシュツルムガルス。

普通のシュツルムガルスと違うのはバックパックを新造していたことだった。

 

ア『・・・じゃあ、行ってくるよトモキ。

(あのこと、よろしくね。)』

ト『(了解。)』

 

私はトモキに小声で例の作戦の事を言って自身の愛機、

アデル飛鳥に乗り込んだ。

 

そして出撃のシーケンスが始まり、

カタパルトへと私とアデル飛鳥が運ばれる。

 

ア『・・・勝たなきゃね、私。

ヒラサカアスカ!

アデル飛鳥で出撃します!』

 

私の音声認識で眼前の信号が緑に変わり、

アデル飛鳥はカタパルトから射出された。

 

 

 

 

 

 

射出された私が着地したのは、

機動武闘伝Gガンダムに登場するギアナ高地であった。

 

ア『ギアナ高地・・・何も身を隠す場所がない開けた土地、

トモキみたいな射撃機だときつかったかもね。』

 

サ『そうね。

けどあなたはそうじゃないみたいね。』

 

声とともに先ほど見たシュツルム・ガルスが目の前に着地する。

そしてヒメカさんはすぐに私の機体の特徴に気づいた。

 

ア『はい、ヒメカさんと対等に戦う為に装備を少し変えてきました。

・・・少しでも正々堂々と勝負したかったから。』

 

今の私のアデル飛鳥は近接武器のみ・・・とはいかないが、

射撃武器をほとんど外し近接寄りにしている。

私が、ヒメカさんと本気の正々堂々な勝負がしたかったからだ。

 

サ『・・・わざわざ合わせなくても良かったのに。

まぁでも、その姿勢は評価に値するよ。

けど、そう考えたことを後悔しなさい。』

 

ヒメカさんはそういうとシールドのギミックを展開し、

ボクシング選手のようなファイティングポーズをとった。

 

ア『・・・負けません!』

私も腰のビームサーベルを抜き臨戦態勢に入る。

そして

 

《battle start!!》

 

勝負開始の合図がなった途端、

ヒメカさんのガルスが地面を蹴り凄いスピードで迫ってきた。

 

ア『!?』

私はビームサーベルをふるが、

ヒメカさんはそれを回避。

 

さらに回避ざまに足払いでアデル飛鳥の脚を払った。

 

ア『あぁっ!?』

私は転倒してしまったがヒメカさんの追撃を視認していたので転がってそれを回避。

 

立ち上がろうとした時ヒメカさんはふたたび地面を蹴るようなステップで私に詰め寄ってきた。

 

ア『な、なにあの動き!?

幾ら何でも早すぎる!!』

 

その動きの早さは、まるでヒメカさんそのもののようだった。

シュツルムガルスは元々人間らしい動きができる機構だからこそ、エピソード7ではギラ・ズールとジェガン相手に立ち回っていた。

しかしこのゲームで操作する際には少しのラグタイムが発生するはずだ。

 

しかしあのガルスにはそれが見当たらない。

一体どう言うことなのか、私たちの操作している筐体だとあそこまでの動きは・・・まさか!

 

 

サ『・・・まぁ驚くのも無理はないか。

そっちのだと起きるはずのタイムラグってのがないように感じてるはずだしね。

 

けど、それなら1ついいことを教えてあげる。

あなた達はきっと今使ってるのはキャメロットの中にある筐体。

 

けどね、その筐体には家でこれをする為の家庭用のものも存在する。

そしてさらに、

その中でも得意性が高いゆえにオーダー式になっている幻の筐体があるの。』

 

ア『ま、幻の・・・筐体?』

 

サ『ええ、

大きさもとてつもなく大きい上に装着手順も面倒、さらに使用者の身体にも負荷がかかるけど。

 

その筐体の特徴として、

〔使用者の動きをガンプラやアバターに投影することができる〕ってメリットがあるの。

名付けて、[MTG(モーション・トレース・ギア)]よ。』

 

ア『モ、モーショントレースギア!?

そんなダイバーギアがあったなんて・・・』

 

サ『まぁ完全受注生産品だからCMもしてないしね。

けど、このギアのおかげで私のこの機体。

シュツルムガルス・パンツァーは並みの筐体で操作するより大幅に性能が上がってる。

 

動きが素早い種明かし、理由はわかったでしょ?』

 

ア『は、はい。』

 

サ『それは良かった。

・・・じゃ、もう一回ラッシュ行くよ!

これで終わらせる勢いで行くから。』

 

ヒメカさんがそう言い再び地面を蹴る、

急接近と同時に繰り出される拳でのラッシュ。

繰り出される拳はとてつもなく早く、そして急所を的確に狙ってくる。

 

私も対応はできるようになったが、

攻撃もかわされて肝心のダメージを与えることができない。

一方的な試合だった。

 

サ『・・・悪いけど。

これで終わり』

 

倒れ込んだ私を押さえつけてヒメカさんが拳を振り上げたその時、

 

『ヒメーーーーーー!!』

 

サ『!?』

 

フィールドに声が響き渡りヒメカさんの動きが止まる。

 

ヒメカさんが周りを見渡したその時、

フィールドにズサとクシャトリヤが出現する。

ヒメカさんの元フォースメンバー・・・フウカさんとカナエさんがそこにいた。




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